Slackを使っていて「今使っているバージョンは何だろう?」と気になったことはありませんか?
バージョンを確認することは、最新機能を使えているか、セキュリティが最新の状態か、トラブルが発生した時の原因究明など、さまざまな場面で重要です。この記事では、パソコン(Windows・Mac・Linux)とスマートフォン(iPhone・Android)それぞれでSlackのバージョンを確認する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
アップデート方法やよくある質問にもお答えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
なぜSlackのバージョン確認が必要なのか

バージョン確認が必要になる場面は、意外と多くあります。
セキュリティの確保
Slackは定期的にセキュリティアップデートを行っています。
古いバージョンを使い続けると、セキュリティ上の脆弱性が修正されないまま使うことになり、リスクが高まります。会社の重要な情報をやり取りするツールだからこそ、常に最新の状態に保つことが大切です。
新機能の利用
Slackは頻繁に新機能を追加しています。
ワークフローの自動化、AIによる要約機能、動画クリップの送信など、便利な機能が次々と登場します。しかし、これらの新機能は最新バージョンでしか使えないことがほとんどです。
バージョンを確認して、最新のものを使っているか定期的にチェックしましょう。
トラブルシューティング
何か問題が発生した時、サポートに問い合わせる際には必ずバージョン情報が必要になります。
「メッセージが送れない」「通知が来ない」といったトラブルの原因が、実は古いバージョンを使っていることだった、というケースは珍しくありません。
互換性の確認
Slackは定期的にサポートするOSやブラウザのバージョンを更新します。
自分の使っているバージョンがサポート対象内かどうかを確認することで、突然使えなくなるリスクを避けられます。
Windows版Slackのバージョン確認方法
Windows版Slackには、直接ダウンロードした版とMicrosoft Store版の2種類があります。
基本的な確認手順
どちらのバージョンでも、確認方法は同じです。
ステップ1:Slackアプリを起動する
デスクトップでSlackアプリを開いてください。
ステップ2:メニューを開く
画面左上にある三本線のアイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックします。
ステップ3:「ヘルプ」を選択する
表示されたメニューから「ヘルプ」をクリックしてください。
ステップ4:「バージョン情報」を確認する
「バージョン情報」または「Slackについて」という項目を選択すると、ポップアップウィンドウが表示されます。
ここに表示されるのがあなたのSlackのバージョン番号です。例えば「4.35.131」のような数字が表示されます。
Microsoft Store版かどうかを確認する方法
ポップアップウィンドウに「Microsoft Store」と記載されていれば、Microsoft Store版を使っています。
記載がない場合は、Slackの公式サイトから直接ダウンロードした版です。この違いは、アップデート方法に影響するので覚えておきましょう。
バージョン番号の見方
バージョン番号が「MSQ」で始まる場合、特別な意味があります。
これは、会社の管理者によって配布・管理されているバージョンです。この場合、個人でアップデートすることはできず、IT部門や管理者に問い合わせる必要があります。
Mac版Slackのバージョン確認方法
Mac版も、App Store版と直接ダウンロード版の2種類があります。
基本的な確認手順
Mac版の確認方法もシンプルです。
ステップ1:Slackアプリを起動する
DockまたはアプリケーションフォルダからSlackを開いてください。
ステップ2:メニューバーから「Slack」を選択する
画面上部のメニューバーに「Slack」という項目があるので、クリックします。
ステップ3:「Slackについて」を選択する
ドロップダウンメニューから「Slackについて」を選んでください。
ステップ4:バージョン情報を確認する
ポップアップウィンドウが開き、バージョン番号が表示されます。
App Store版の見分け方
ポップアップウィンドウに「App Store」と表示されていれば、App Store版を使っています。
App Store版は自動的にアップデートされるため、手動でのアップデート作業は基本的に不要です。
Linux版Slackのバージョン確認方法
Linux版を使っている方の確認方法です。
確認手順
ステップ1:Slackアプリを起動する
インストールしたSlackアプリを開いてください。
ステップ2:画面左上のメニューを開く
「Slack」メニューをクリックします。
ステップ3:詳細を確認する
「詳細」→「バージョン情報」の順に選択すると、バージョン番号が表示されます。
Linux版はベータ版として提供されているため、他のOS版よりも更新頻度が高い場合があります。
iPhone/iPad版Slackのバージョン確認方法
iOSデバイスでのバージョン確認は、少し方法が異なります。
確認手順
ステップ1:Slackアプリを開く
iPhoneまたはiPadでSlackアプリを起動してください。
ステップ2:「ホーム」タブを開く
画面下部にあるナビゲーションバーから「ホーム」アイコンをタップします。
ステップ3:設定アイコンをタップする
画面右上にある歯車のアイコン(設定)をタップしてください。
ステップ4:下にスクロールする
設定画面を一番下までスクロールすると、「バージョン」という項目があります。
ここに表示されている数字が、あなたのSlackアプリのバージョンです。
App Storeでの確認方法
別の方法として、App Storeから確認することもできます。
App Storeを開いて「Slack」を検索し、アプリのページを開いてください。「開く」ボタンの下に「バージョン」と表示されているのが最新版です。
自分のアプリが最新版かどうかは、「アップデート」ボタンが表示されているかで判断できます。ボタンがなく「開く」だけなら、すでに最新版です。
Android版Slackのバージョン確認方法
Androidスマホやタブレットでの確認方法です。
確認手順
ステップ1:Slackアプリを開く
AndroidデバイスでSlackアプリを起動します。
ステップ2:「あなた」タブを開く
画面下部のナビゲーションバーから「あなた」アイコンをタップしてください。
ステップ3:設定を開く
画面右上にある歯車アイコンをタップします。
ステップ4:バージョン情報を確認する
設定画面を下にスクロールしていくと、「バージョン」という項目が見つかります。
ここに表示されている番号が、現在使っているSlackのバージョンです。
Google Play ストアでの確認方法
Google Play ストアからも確認できます。
Google Play ストアを開き、「Slack」を検索してアプリのページを開いてください。「このアプリについて」のセクションにバージョン情報が表示されます。
「更新」ボタンが表示されている場合は、新しいバージョンが利用可能です。
ブラウザ版Slackのバージョン確認
ブラウザでSlackを使っている場合、バージョンの概念が少し異なります。
ブラウザ版の特徴
ブラウザ版は常に最新版が自動的に提供されます。
ページを読み込むたびに最新のコードが配信されるため、ユーザー側でバージョンを気にする必要はほとんどありません。ただし、ブラウザ自体のバージョンは重要です。
確認すべきポイント
ブラウザ版を使う場合、Slackアプリのバージョンではなく、使っているブラウザのバージョンを確認しましょう。
Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど、使用しているブラウザが最新版かどうかをチェックしてください。古いブラウザだと、Slackの一部機能が使えない場合があります。
Slackのアップデート方法

バージョンを確認して、古いことが分かったらアップデートしましょう。
Windows版のアップデート
直接ダウンロード版の場合
画面左上の三本線アイコン→「ヘルプ」→「更新を確認」をクリックしてください。
新しいバージョンがあれば、自動的にダウンロードと更新が始まります。更新後は、Slackアプリを再起動する必要があります。
Microsoft Store版の場合
Microsoft Storeを開き、右上の「…」メニューから「ダウンロードと更新」を選択してください。
「更新プログラムを取得する」をクリックすると、Slackを含むすべてのアプリが更新されます。
Mac版のアップデート
直接ダウンロード版の場合
メニューバーの「Slack」→「更新を確認」をクリックします。
更新があれば自動的にダウンロードされ、インストールを促すメッセージが表示されます。
App Store版の場合
App Storeを開き、サイドバーから「アップデート」を選択してください。
Slackの更新があれば、「アップデート」ボタンをクリックするだけです。App Storeの設定で自動更新を有効にしておけば、手動での作業は不要です。
iPhone/iPad版のアップデート
App Storeを開き、画面右上のプロフィールアイコンをタップします。
下にスクロールして「利用可能なアップデート」のセクションを確認してください。Slackが表示されていれば、「アップデート」をタップします。
自動更新を有効にするには、iPhoneの「設定」→「App Store」→「App のアップデート」をオンにしてください。
Android版のアップデート
Google Play ストアを開き、画面右上のプロフィールアイコンをタップします。
「アプリとデバイスの管理」を選択し、「アップデート利用可能」のセクションを確認してください。Slackが表示されていれば、「更新」をタップします。
自動更新を有効にするには、Google Play ストアの設定から「アプリの自動更新」をオンにしましょう。
アップデートができない時の対処法
時々、アップデートがうまくいかないことがあります。
一般的なトラブルと解決策
「更新を確認」が表示されない
すでに最新版を使っている可能性があります。
バージョン番号を確認し、Slack公式サイトのリリースノートと照らし合わせてみてください。
更新が失敗する
以下の手順を試してみましょう。
- Slackアプリを完全に終了する
- パソコンを再起動する
- セキュリティソフトが更新をブロックしていないか確認する
- 十分なディスク空き容量があるか確認する
それでも解決しない場合は、Slackアプリをアンインストールして、公式サイトから最新版をダウンロード・インストールしてください。
管理者権限が必要と表示される
会社のパソコンを使っている場合、IT部門が管理している可能性があります。
バージョン番号が「MSQ」で始まっている場合は、個人でアップデートできません。IT部門や管理者に連絡してください。
キャッシュのクリア(Mac版)
更新がうまくいかない場合、キャッシュをクリアすると解決することがあります。
手順
- Slackを完全に終了する
- Finderを開く
- メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選択
~/Library/Application Support/Slackと入力してEnterを押す- 表示されたフォルダ内のファイルをすべて削除
- Slackを再起動する
この操作でログイン情報は消えないので、安心してください。
サポートされているバージョンを確認する
Slackは定期的にサポートするOSとアプリのバージョンを更新します。
サポートライフサイクル
Slackのシステム要件は、年に2回(5月と11月)更新されます。
古いOSやアプリのバージョンは、セキュリティやパフォーマンスの理由からサポート対象外になります。サポートが終了したバージョンを使い続けると、ある日突然Slackが使えなくなる可能性があります。
確認方法
Slack公式サイトの「システム要件」ページで、現在サポートされているバージョンを確認できます。
自分の使っているOSとアプリのバージョンが対象内かどうか、定期的にチェックしましょう。
サポート終了の通知
サポート終了が近づくと、Slackから事前に通知が届きます。
「このバージョンは間もなくサポートされなくなります」というメッセージが表示されたら、早めにアップデートしてください。
バージョン番号の意味
Slackのバージョン番号は「4.35.131」のような形式です。
番号の読み方
これは「メジャー.マイナー.ビルド」という構成になっています。
- メジャーバージョン(最初の数字):大きな機能追加や変更
- マイナーバージョン(2番目の数字):中程度の機能追加や改善
- ビルド番号(3番目の数字):バグ修正や小さな改善
数字が大きいほど、新しいバージョンです。
セキュリティアップデートの表示
バージョン4.14.0以降、セキュリティ関連の改善が含まれる場合、リリースノートに特別なガイダンスが記載されます。
「このアップデートを優先的に適用してください」といった文言があれば、すぐにアップデートしましょう。
よくある質問と回答
自動アップデートを無効にできますか?
基本的に推奨されません。
セキュリティ上の理由から、Slackは常に最新版を使うことを強く推奨しています。自動アップデートを無効にすると、重要なセキュリティ修正を見逃す可能性があります。
複数の端末で別々のバージョンを使えますか?
技術的には可能ですが、おすすめしません。
異なるバージョンを使うと、一部の機能が同期されなかったり、表示が異なったりすることがあります。すべての端末で最新版を使うようにしましょう。
ベータ版を試すことはできますか?
はい、できます。
Slackの公式サイトからベータプログラムに参加できます。ただし、ベータ版は不安定な場合があるため、仕事で重要な使い方をしている場合は注意が必要です。
会社のIT部門が古いバージョンを強制している場合はどうすればいいですか?
IT部門には理由があるはずです。
セキュリティポリシーや他のシステムとの互換性などの理由で、特定のバージョンを使用している可能性があります。懸念がある場合は、IT部門に相談してください。
更新後に不具合が出た場合、前のバージョンに戻せますか?
デスクトップアプリでは可能な場合もありますが、推奨されません。
公式には、古いバージョンへのダウングレードはサポートされていません。不具合が出た場合は、Slackのサポートに報告してください。
まとめ:定期的にバージョンをチェックしよう
Slackのバージョン確認は、数クリックで簡単にできます。
Windows、Mac、Linux、iPhone、Androidのどの端末でも、設定やヘルプメニューから数秒で確認可能です。定期的にバージョンをチェックし、最新版を使うことで、新機能の活用、セキュリティの確保、トラブルの予防ができます。
アップデートは基本的に自動で行われますが、時々手動で確認することも大切です。特に、会社で管理されているパソコンを使っている場合や、古いOSを使っている場合は注意が必要でしょう。
この記事で紹介した方法を使って、今すぐあなたのSlackのバージョンを確認してみてください。古いバージョンだった場合は、すぐにアップデートすることをおすすめします!


コメント