「Slackのダイレクトメッセージ、いつも探すのに時間がかかる…」
「よく使う人とのDMを上に固定したい」
こんな悩みはありませんか？
Slackのサイドバーには、チャンネルやダイレクトメッセージ（DM）がずらりと並んでいますが、デフォルトの表示順では使いにくいと感じることも多いですよね。今回は、Slackのダイレクトメッセージの表示順の仕組みから、カスタマイズ方法、整理術まで徹底解説します。
Slackのサイドバーの基本を理解しよう
サイドバーに表示されるもの
Slackのサイドバー（画面左側）には、以下のものが表示されます。
主な表示内容
- チャンネル: パブリック・プライベートチャンネル
- ダイレクトメッセージ（DM）: 1対1または複数人との会話
- アプリ: 連携したアプリ
- スター付き: お気に入りに登録した会話
これらがずらっと並んでいるわけです。
デフォルトの表示順
初期設定では、以下の順序で表示されます。
デフォルトの表示順
- スター付き（設定した場合）
- チャンネル（アルファベット順・あいうえお順）
- ダイレクトメッセージ（アルファベット順・あいうえお順）
- アプリ
DMは、チャンネルの下に配置されるのが基本です。
プランによる機能の違い
実は、Slackの表示順のカスタマイズ機能は、プランによって大きく異なります。
| プラン | できること |
|---|---|
| フリープラン | 基本的な並び替えのみ |
| 有料プラン（Pro以上） | カスタムセクション機能が使える |
有料プランだと、かなり自由にカスタマイズできます。
ダイレクトメッセージの表示順の種類
Slackには、3つの並び替えオプションがあります。
1. アルファベット順（Alphabetically）
仕組み
- 名前の頭文字順に並ぶ
- 日本語名は「あいうえお」順
- 英語名は「ABC」順
メリット
- 特定の人を名前で探しやすい
- 予測可能な順序
- シンプルでわかりやすい
デメリット
- 頻繁に使う人が下の方にいる可能性
- 新しい会話が目立たない
2. 最近のアクティビティ順（Recent activity / By most recent）
仕組み
- 最近メッセージをやり取りした順に表示
- 新しいメッセージがあると上に移動
- 動的に順序が変わる
メリット
- 進行中の会話がすぐ見つかる
- 新しいメッセージに素早く反応できる
- アクティブな会話に集中できる
デメリット
- 順序が常に変わるので慣れが必要
- たまにしか連絡しない人が見つけにくい
3. 優先度順（Priority）
仕組み
- よく使う会話が上に表示される
- Slackが使用頻度を自動で判断
- 個人の使い方に合わせて最適化
メリット
- 最も使う会話にすぐアクセス
- 自動で最適化される
- 効率的な配置
デメリット
- Slackの判断が自分の感覚と違うことがある
- 新しい会話が下の方になる
表示順を変更する方法（全プラン共通）
それでは、実際に表示順を変更してみましょう。
デスクトップ版での変更手順
手順
- プロフィールアイコンをクリック
- 画面右上（または左上のワークスペース名）
- 「環境設定」を選択
- 「サイドバー」タブをクリック
- 「並び替え…」セクションを見つける
- 以下から選択
- 「アルファベット順」
- 「最新のアクティビティ順」
- 「チャンネルはアルファベット順、DMは最近のアクティビティ順」
- 「優先度順」（プランによる）
- 変更が即座に反映される
スマホアプリでの変更
スマホアプリでは、並び替え設定が制限される場合があります。
iPhone・Android共通
- 右下の「あなた」タブをタップ
- 「環境設定」をタップ
- 「サイドバー」または「詳細設定」を確認
ただし、モバイルアプリでは詳細なカスタマイズができないことが多いので、デスクトップ版での設定をおすすめします。
おすすめの設定
パターン1：リアルタイム重視の人
- 設定: 「最新のアクティビティ順」
- 向いている人: カスタマーサポート、営業、プロジェクトマネージャー
パターン2：決まった人とのやり取りが多い人
- 設定: 「アルファベット順」＋スター機能（後述）
- 向いている人: 特定のチームメンバーと定期的にやり取りする人
パターン3：効率重視の人
- 設定: 「優先度順」
- 向いている人: 多くの会話を並行して進める人
スター機能で重要なDMを上部に固定
アルファベット順でも、重要な会話を上部に固定できます。
スター機能とは
スターの特徴
- お気に入りマーク（⭐）を付ける機能
- スター付きの会話は「スター付き」セクションに表示
- サイドバーの一番上に配置される
- チャンネルとDM両方に使える
スターを付ける方法
デスクトップ版
- DMにカーソルを合わせる
- 右クリックまたは「…」メニューをクリック
- 「会話にスターを付ける」を選択
または：
- DM画面を開く
- 上部の名前の横にある☆アイコンをクリック
スマホ版
- DM画面を開く
- 上部の名前をタップ
- ☆アイコンをタップ
スターを外す方法
同じ操作をもう一度行えば、スターが外れます。
スター機能の活用例
活用例1：VIPメンバー
- 上司、プロジェクトリーダー、頻繁に連絡する同僚
活用例2：進行中のプロジェクト
- プロジェクトメンバーとのDM
- 期限が迫っているタスクの関係者
活用例3：緊急連絡用
- IT部門、人事部門、セキュリティ担当
カスタムセクション機能で完全カスタマイズ（有料プラン）
有料プラン（Standard、Plus、Enterprise Grid）では、さらに強力な整理機能が使えます。
カスタムセクションとは
カスタムセクションの特徴
- サイドバーに独自のフォルダを作れる機能
- チャンネル、DM、アプリを自由にグループ化
- 絵文字で見た目をカスタマイズ
- セクションごとに表示・並び順を設定可能
自分だけが見えるので、自由に設定できます。
カスタムセクションの作成方法
手順
- サイドバーの「チャンネル」にマウスを合わせる
- 表示される「…」メニューをクリック
- 「セクションを作成する」を選択
- セクション名を入力
- 例：「重要なDM」「営業関連」「プロジェクトX」
- 絵文字を選択（任意）
- 📌（ピン）、⭐（星）、🔥（炎）など
- 「作成」をクリック
セクションにDMを追加する方法
方法1：ドラッグ&ドロップ
- サイドバーのDMをクリックしたまま
- 作成したセクションまでドラッグ
- ドロップ
方法2：スターアイコンから
- DM画面を開く
- 上部の☆アイコンをクリック
- セクションを選択
方法3：メニューから
- DMを右クリック
- 「新しいセクションに移動」を選択
- セクションを選ぶ
セクションから削除する方法
- DM画面を開く
- 上部の絵文字アイコン（またはセクションのアイコン）をクリック
- 「[セクション名]から削除する」を選択
元の「ダイレクトメッセージ」セクションに戻ります。
セクションごとの表示設定
各セクションごとに、別々の表示・並び順を設定できます。
設定方法
- セクション名にマウスを合わせる
- 表示される「…」メニューをクリック
- 「表示と並び替え」を選択
- 以下から選択：
- 表示: すべて表示 / 未読のみ表示
- 並び替え: アルファベット順 / 最近のアクティビティ順 / 優先度順
活用例
- 「重要」セクション：未読のみ表示、優先度順
- 「ソーシャル」セクション：すべて表示、アルファベット順
- 「プロジェクト」セクション：未読のみ表示、最近のアクティビティ順
セクションの並び替え
セクション自体の順序も変更できます。
方法
- セクション名をクリックしたまま
- 上下にドラッグ
- 希望の位置でドロップ
最も重要なセクションを上に配置しましょう。
おすすめのセクション構成
構成例1：職種別
- 📌 重要（上司、プロジェクトリーダー）
- 💼 営業関連（顧客、営業チーム）
- 🔧 サポート（IT、人事、総務）
- 🎉 ソーシャル（雑談、趣味の会話）
構成例2：プロジェクト別
- 🔥 進行中プロジェクト
- 📋 定期業務
- 🏃 緊急対応
- 💬 その他
構成例3：頻度別
- ⭐ 毎日使う
- 📅 週次
- 📝 月次・たまに
- 🗂️ アーカイブ的なもの
セクションの管理
セクション名の変更
- セクション名を右クリック
- 「セクション名を変更」を選択
- 新しい名前を入力
セクションの削除
- セクション名を右クリック
- 「セクションを削除」を選択
- 確認画面で「削除」
セクション内のDMは、元のセクションに戻ります。
セクションの展開・折りたたみ
セクションをすっきり表示させる方法です。
個別に折りたたむ
- セクション名の左の▼（または絵文字）をクリック
全セクションを一度に展開・折りたたむ
- Windows: Altキーを押しながらクリック
- Mac: Optionキーを押しながらクリック
使っていないセクションは折りたたんでおくと、画面がすっきりします。
サイドバーのフィルター機能
最近追加された便利な機能です。
フィルター機能とは
サイドバーに表示する会話を一時的に絞り込む機能です。
フィルターの種類
- アクティビティ: すべて / 未読のみ / メンション付き
- 人: 特定のメンバーとの会話のみ表示
- セクション別: 特定のセクションのみ表示（有料プラン）
フィルターの使い方
デスクトップ版
- サイドバー上部の「ホーム」タブを表示
- 上部の「サイドバーを管理」アイコン（フィルターアイコン）をクリック
- 「サイドバーをフィルタリング」にマウスを合わせる
- フィルター条件を選択
活用例
- 朝一番：未読のみフィルターで、見逃しをチェック
- 集中作業中：特定のプロジェクトセクションのみ表示
- 週末前：メンション付きのみで、重要な連絡を確認
フィルターの解除
同じ手順で「すべて表示」を選択すればOKです。
その他の整理テクニック
カスタマイズ機能以外にも、こんな工夫ができます。
1. ミュート機能
あまり見ない会話はミュートにしましょう。
ミュートの方法
- DMを右クリック
- 「ミュート」を選択
効果
- 新しいメッセージが来ても太字にならない
- サイドバーで灰色表示になる
- メンション（@自分）は通知される
活用例
- たまにしか連絡しない人
- グループDMで傍観者の立場の会話
- 情報共有のみで返信不要な会話
2. サイドバーから非表示
閲覧後、サイドバーから消すことができます。
非表示の方法
- DMにマウスを合わせる
- 右側の「×」をクリック
注意点
- 会話は削除されない（サイドバーから見えなくなるだけ）
- 新しいメッセージが来ると再表示される
- 検索すれば過去の会話は見られる
活用シーン
- 一時的な連絡が終わった後
- サイドバーをすっきりさせたい時
3. プライベートチャンネルを分ける
設定で、プライベートチャンネルを別セクションにできます。
設定方法
- 「環境設定」→「サイドバー」
- 「プライベートチャンネルを分けてリストに表示する」にチェック
パブリック（＃）とプライベート（🔒）が混ざるのが嫌な人におすすめです。
4. 検索機能を活用
探すのが面倒な時は、検索が速いです。
検索方法
- サイドバー上部の検索バー（または Ctrl+K / Cmd+K）
- 名前を入力
- 候補から選択
検索コマンド
特定の人とのDMを探す時：
@名前これで、チャンネルを除外してDMのみ検索できます。
チャンネル名の接頭語で整理（無料プランの工夫）
有料プランに加入できない場合の工夫です。
接頭語を使う方法
チーム全体で命名規則を決めると、並び順をコントロールできます。
例
#00_重要連絡
#10_営業-〇〇案件
#11_営業-××案件
#20_開発-機能A
#21_開発-機能B
#30_総務効果
- アルファベット順で意図した順序になる
- グルーピングされて見やすい
- チーム全体で統一感が出る
注意点
- チャンネルのみ有効（DMには使えない）
- 管理者の協力が必要
- 命名ルールの周知が必要
実践！タイプ別おすすめ設定
具体的な設定例を紹介します。
タイプ1：カスタマーサポート担当
特徴
- 多数の顧客とやり取り
- 緊急対応が多い
- リアルタイム性が重要
おすすめ設定
基本設定: 最近のアクティビティ順
カスタムセクション（有料プランの場合）
- 🔥 緊急対応（VIPカスタマー）
- 📋 進行中の案件
- ✅ 対応完了・フォロー待ち
フィルター: 朝一番は「未読のみ」
タイプ2：プロジェクトマネージャー
特徴
- 複数プロジェクトを並行管理
- チームメンバーとの密な連絡
- 進捗確認が重要
おすすめ設定
基本設定: 優先度順
カスタムセクション
- ⭐ プロジェクトA関連
- 🎯 プロジェクトB関連
- 👥 チームメンバー
- 📊 レポート・承認関係
スター: 各プロジェクトのキーパーソン
タイプ3：営業担当
特徴
- 顧客ごとにDM
- 案件の優先度が重要
- 社内連携も多い
おすすめ設定
基本設定: 優先度順
カスタムセクション
- 💼 重要顧客
- 📈 進行中の案件
- 🏢 社内連携
- 🎉 その他・雑談
ミュート: 低優先度の顧客
タイプ4：エンジニア
特徴
- チーム内コミュニケーション中心
- 技術的な質問・回答
- 集中作業が多い
おすすめ設定
基本設定: アルファベット順（安定した配置）
カスタムセクション
- 🔧 開発チーム
- 🐛 バグ対応
- 💬 相談・質問
- 📚 情報共有
フィルター: 集中作業中は「メンション付きのみ」
タイプ5：リモートワーカー
特徴
- 非同期コミュニケーション
- 見逃し防止が重要
- 時差がある場合も
おすすめ設定
基本設定: 最近のアクティビティ順
スター: タイムゾーンが違うメンバー
通知: 重要な人からのDMは常に通知ON
フィルター: 業務開始時に「未読のみ」で全チェック
モバイルアプリでの表示順
スマホでの表示についても触れておきます。
モバイル版の特徴
デスクトップ版との違い
- カスタムセクションは同期される（閲覧のみ）
- セクションの作成・編集はデスクトップ版で行う
- 基本的な並び順設定は可能
モバイルでの活用法
「DM」タブを活用
モバイル版には専用の「DM」タブがあります。
- 下部の「DM」タブをタップ
- すべてのダイレクトメッセージが一覧表示
- 検索バーで素早く探せる
フィルター機能
モバイル版でも、フィルターが使えます。
- 「DM」タブを開く
- 上部のフィルターアイコンをタップ
- 条件を選択
よくある質問と答え
表示順に関するよくある疑問にお答えします。
Q1: 表示順が勝手に変わるのはなぜ？
A: 「最近のアクティビティ順」または「優先度順」に設定されています。
アルファベット順に戻したい場合は、環境設定から変更してください。
Q2: スターとカスタムセクション、どっちを使うべき？
A: プランと好みによります。
| 比較 | スター | カスタムセクション |
|---|---|---|
| プラン | 全プラン | 有料プランのみ |
| 数の制限 | なし | なし |
| グループ化 | 1つのセクション | 複数のグループ可能 |
| 柔軟性 | 低い | 高い |
おすすめ
- 無料プラン：スター機能
- 有料プラン：カスタムセクション（より細かい整理が可能）
Q3: DMの順序を手動で並び替えられる？
A: いいえ、完全な手動並び替えはできません。
ただし、カスタムセクション内では：
- ドラッグ&ドロップで順序を変えられる
- セクションごとに並び順ルールを設定できる
Q4: 他の人のサイドバー設定は見える？
A: いいえ、自分の設定は自分だけに見えます。
カスタムセクションやスター、表示順はすべて個人設定なので、他の人には影響しません。
Q5: セクションはいくつまで作れる？
A: 公式の制限は明示されていませんが、実用的には10〜20程度がおすすめです。
多すぎると、逆に管理が大変になります。
Q6: DMを完全に削除できる？
A: いいえ、DMの会話自体は削除できません。
できるのは：
- サイドバーから非表示にする（×ボタン）
- 会話を離れる（グループDMの場合）
Q7: 設定が反映されない時は？
A: 以下を試してください。
- Slackアプリを再起動
- キャッシュをクリア
- 最新版に更新
- ログアウト→ログイン
まとめ：自分に合った表示順で生産性アップ！
Slackのダイレクトメッセージの表示順について、詳しく解説してきました。最後にポイントをおさらいしましょう。
表示順の3つのオプション
- アルファベット順: 安定した配置、名前で探しやすい
- 最近のアクティビティ順: リアルタイム性重視、進行中の会話が上に
- 優先度順: よく使う会話が上に、Slackが自動最適化
全プランで使える整理機能
- スター機能：重要な会話を上部に固定
- ミュート：あまり見ない会話を目立たなくする
- 非表示：サイドバーから一時的に削除
有料プランの強力な機能
- カスタムセクション：自由にグループ化
- セクションごとの表示・並び順設定
- フィルター機能：表示する会話を絞り込み
おすすめの設定手順
- 基本の並び順を決める（アルファベット順がおすすめ）
- 重要な会話にスターを付ける
- 有料プランならカスタムセクションを作成
- あまり見ない会話はミュート
- 定期的に見直して最適化
タイプ別の推奨設定
- カスタマーサポート：最近のアクティビティ順
- プロジェクトマネージャー：優先度順＋プロジェクト別セクション
- 営業：優先度順＋顧客別セクション
- エンジニア：アルファベット順＋チーム別セクション
Slackのサイドバーは、少しの工夫で劇的に使いやすくなります。
毎日何度も見る場所だからこそ、自分の仕事のスタイルに合わせて最適化することで、時間の節約になり、大切なメッセージを見逃すことも減ります。
ぜひこの記事を参考に、あなたに最適な表示順を見つけてください。Slackがもっと快適に、もっと生産的なツールになりますよ！
コメント