「外出先でもSlackのメッセージを確認したい」
「パソコンとスマホでSlackを使いたいけど、どうやって連動させるの?」
こんな悩みを持っていませんか?
実は、Slackはパソコンとスマホをシームレスに連動させて使える便利なツールです。今回は、Slackをパソコンとスマホで連動させる方法から、よくあるトラブルの解決法まで、わかりやすく解説していきます。
Slackの連動の仕組みを理解しよう
パソコンとスマホで自動同期される
Slackの最大の特徴は、同じアカウントでログインすれば、すべてのデバイスで自動的にデータが同期されるということ。
つまり、パソコンで送ったメッセージは即座にスマホにも反映されるし、スマホで読んだメッセージはパソコンでも既読になります。
どんなデータが同期されるの?
同期されるデータは、ほぼすべてです。
同期される内容
- メッセージの送受信
- チャンネルへの参加状況
- ダイレクトメッセージ
- ファイルの共有
- リアクション(絵文字スタンプ)
- ピン留めやブックマーク
- スレッドの返信
- ワークスペースへの参加
同期されない内容
- 通知設定(デバイスごとに設定可能)
- アプリの表示設定
- ダウンロードしたファイル
通知設定が同期されないのは、むしろメリットです。「会社ではパソコンで、移動中はスマホで」という使い分けができますからね。
パソコンとスマホで同じアカウントを使う方法
それでは、実際にパソコンとスマホでSlackを連動させる手順を見ていきましょう。
前提:パソコンで既にSlackにログイン済みの場合
パソコンで既にSlackを使っている方向けの手順です。
スマホアプリでログインする方法
- スマホにSlackアプリをダウンロード
- iPhone:App Store
- Android:Google Play
- アプリを起動
- 「サインイン」をタップ
- ログイン方法を選択
- 「メールで続ける」を選択
- パソコンで使っているのと同じメールアドレスを入力
- 「次へ」をタップ
- 確認メールをチェック
- 入力したメールアドレスに確認メールが届く
- 「メールアプリを開く」をタップ
- メール内のリンクをタップ
- 「メールアドレスの確認」をタップ
- 自動的にSlackアプリが開く
- ワークスペースを選択
- 参加しているワークスペースが一覧表示される
- 「次へ」をタップ
これで完了です!
パソコンとスマホを同時にセットアップする場合
Slackを初めて使う方向けの手順です。
1. ワークスペースへの招待メールを確認
会社や組織からSlackワークスペースへの招待メールが届いているはずです。
注意点:招待メールのリンクは1回しか使えません。最初にパソコンで使ったら、スマホでは別の方法でログインする必要があります。
2. パソコンでセットアップ
招待メールのリンクからパソコンでログインします。
3. スマホでセットアップ
上記の「パソコンで既にログイン済みの場合」の手順と同じです。
もっと簡単!QRコードでログインする方法
実は、もっと簡単にスマホとパソコンを連動させる方法があります。
QRコードログインの手順
パソコン側の操作
- ブラウザでSlackのログイン画面を開く
- 「QRコードでサインイン」を選択
- QRコードが画面に表示される
スマホ側の操作
- Slackアプリを開く(既にログイン済みの状態)
- 右下の「あなた」タブをタップ
- 「設定」をタップ
- 「QRコードスキャナー」を選択
- パソコン画面のQRコードを読み取る
これで瞬時にログインできます!
注意点:この方法は、スマホで既にSlackにログインしている必要があります。
複数のワークスペースをスマホに追加する方法
会社用、プロジェクト用、趣味用など、複数のワークスペースに参加している方も多いですよね。
スマホに新しいワークスペースを追加
パソコンで参加しているワークスペースを、スマホにも追加しましょう。
方法1:メールアドレスでログイン
- Slackアプリを開く
- 左上のワークスペース名をタップ
- 「ワークスペースを追加」を選択
- メールアドレスを入力
- 確認メールのリンクをタップ
方法2:QRコードで追加
- パソコンで追加したいワークスペースを開く
- ワークスペース名をクリック
- 「設定と管理」→「ワークスペース設定」
- 「QRコードを表示」を選択
- スマホでQRコードを読み取る
ワークスペース間の切り替え方法
スマホでの切り替え
- iPhone:画面下部の3つの点をタップしてワークスペース一覧を表示
- Android:右上の4つの四角いアイコンをタップ
パソコンでの切り替え
- 左上のワークスペース名をクリックして一覧から選択
- または、ショートカットキー「Ctrl+数字」(Windows)/「Cmd+数字」(Mac)
通知設定を賢く使い分けよう
パソコンとスマホで同じアカウントを使う時、通知設定の使い分けが重要です。
基本的な通知の仕組み
Slackは賢い通知システムを持っています。
デスクトップが非アクティブの時
- パソコンでSlackを開いていない
- パソコンがスリープ状態
- 2分以上操作していない
→ この場合、スマホに通知が届く
デスクトップがアクティブな時
- パソコンでSlackを使っている
→ この場合、スマホには通知が届かない
つまり、二重通知を防ぐ仕組みになっているんです。
デバイスごとに通知設定を変える方法
もっと細かく通知をコントロールしたい場合は、デバイスごとに設定できます。
設定方法
- Slackアプリを開く
- 「設定」→「通知」を選択
- 「モバイル端末には別の設定を使用する」にチェック
これで、パソコンとスマホで別々の通知設定ができます。
活用例
パターン1:仕事中はパソコンのみ
- パソコン:すべての通知ON
- スマホ:すべての通知OFF
パターン2:外出時はスマホのみ
- パソコン:通知OFF
- スマホ:重要な通知のみON
パターン3:常に両方で受け取る
- 両方とも通知ON(ただし二重通知は自動で防止される)
おやすみモードを活用する
終業後や休日に通知が来ないようにしたい時は、「おやすみモード」が便利です。
設定方法
- プロフィールアイコンをクリック/タップ
- 「通知を一時停止」を選択
- 時間を指定(例:20時まで、明日の9時まで)
おやすみモード中は、パソコンでもスマホでも通知が来ません。
同期がうまくいかない時の対処法
「パソコンとスマホでメッセージが同期されない!」という時の解決方法をまとめました。
基本的な確認事項
まずは、この5つをチェックしてください。
1. 同じアカウントでログインしているか確認
当たり前のようですが、意外とこれが原因のことも。
確認方法:
- 両方のデバイスで、右上のプロフィールアイコンから「プロフィール」を開く
- メールアドレスが同じか確認
2. インターネット接続を確認
Slackはオンラインツールなので、ネット接続が必須です。
確認方法:
- Wi-FiまたはモバイルデータがONになっているか
- 他のアプリやウェブサイトが開けるか
3. アプリを最新版に更新
古いバージョンだと同期に問題が出ることがあります。
更新方法:
- iPhone:App Store→「アップデート」タブ
- Android:Google Play→「マイアプリ&ゲーム」
- パソコン:Slackアプリが自動更新されるか、手動で確認
4. 同じワークスペースを開いているか確認
複数のワークスペースに参加している場合、違うワークスペースを開いているかもしれません。
5. ログインし直してみる
それでもダメなら、一度ログアウトして再ログインしてみましょう。
具体的なトラブルと解決法
よくあるトラブルごとに対処法を紹介します。
トラブル1:メッセージが表示されない
症状
パソコンで送ったメッセージがスマホに表示されない
対処法
- アプリを再起動
- アプリを完全に終了させて、再度起動
- チャンネルを更新
- チャンネル一覧を下にスワイプして更新
- キャッシュをクリア
- 設定→詳細設定→「キャッシュをクリア」
トラブル2:通知が来ない
症状
スマホに通知が全く来ない
対処法
- Slackアプリ内の通知設定を確認
- 「設定」→「通知」
- 通知がONになっているか確認
- チャンネルがミュートになっていないか確認
- スマホ本体の設定を確認
- iPhone:「設定」→「通知」→「Slack」
- Android:「設定」→「アプリと通知」→「Slack」
- 通知が許可されているか確認
- おやすみモードがOFFか確認
- プロフィールアイコンから確認
- バッテリーセーバーを確認
- バッテリーセーバーモードだと通知が制限されることがある
トラブル3:既読が同期されない
症状
パソコンで読んだメッセージが、スマホでは未読のまま
対処法
これは実は仕様です。Slackでは、完全な既読同期は行われません。
ただし、以下の方法で改善できます:
- アプリを開き直す
- スマホアプリを一度終了して、再度開く
- チャンネルを開く
- 該当のチャンネルを実際に開くと、既読になる
- 通知バッジが気になる場合
- 設定→通知→「既読のメッセージの通知を表示」をOFFに
トラブル4:ファイルが同期されない
症状
パソコンでアップロードしたファイルがスマホで見られない
対処法
- チャンネルの「ファイル」タブを確認
- チャンネル詳細→「ファイル」タブ
- ネット接続を確認
- ファイルはオンラインで保存されているため、ネット接続が必要
- ファイルのダウンロード制限を確認
- フリープランでは、古いファイルにアクセスできないことがある
それでも解決しない場合
上記を全部試してもダメな場合は:
- アプリを再インストール
- 一度アンインストールして、再度インストール
- データは消えないので安心してください
- 別のデバイスで試す
- 問題が特定のデバイスだけで起きているか確認
- Slackのサポートに問い合わせ
- 公式ヘルプセンター(slack.com/help)から問い合わせ可能
- 障害情報を確認
- Twitterで「Slack 不具合」と検索
- Slackの公式ステータスページを確認
ブラウザ版とアプリ版の違いを知っておこう
Slackには、ブラウザ版とアプリ版があります。連動を考える上で、違いを知っておくと便利です。
ブラウザ版の特徴
メリット
- インストール不要
- どのパソコンからでもアクセス可能
- ストレージを使わない
デメリット
- 通知が不安定
- 複数ワークスペースの同時表示が難しい
- 一部機能が制限される
- ファイルのドラッグ&ドロップが使いにくいことがある
アプリ版の特徴
メリット
- 通知が確実に届く
- 複数ワークスペースを同時に開ける
- オフラインでも一部機能が使える
- ファイル操作が快適
デメリット
- インストールが必要
- ストレージを使う
- 自動更新が必要
スマホでのブラウザ版
実は、スマホではブラウザ版の利用は推奨されていません。
スマホのブラウザでSlackを開こうとすると、自動的にアプリに誘導されることが多いです。
理由:
- 通知が届かない
- ファイル共有が不安定
- 一部機能が正常に動作しない
結論:スマホでは必ずアプリ版を使いましょう。
パソコンではどっちを使うべき?
アプリ版がおすすめの人
- Slackをメインのコミュニケーションツールとして使う
- 複数のワークスペースに参加している
- 通知を確実に受け取りたい
ブラウザ版でもOKな人
- たまにしか使わない
- 一時的に別のパソコンからアクセスしたい
- ストレージに余裕がない
多くの場合、アプリ版の方が使いやすいですよ。
連動を活かした便利な使い方
パソコンとスマホの連動を最大限活用する方法を紹介します。
使い分けのコツ
パソコンで行うこと
- 長文のメッセージ作成
- ファイルの編集と共有
- 複数チャンネルの同時監視
- ビデオ会議
スマホで行うこと
- 外出先での確認・返信
- 緊急メッセージの通知確認
- 写真の共有
- 移動中のキャッチアップ
おすすめの運用パターン
パターン1:オフィスワーカー
- 勤務時間中:パソコンで作業、スマホの通知はOFF
- 移動中:スマホで確認、緊急のみ返信
- 帰宅後:スマホの通知もOFF(おやすみモード)
パターン2:リモートワーカー
- 在宅勤務中:パソコンで作業、スマホはバックアップ
- 外出時:スマホメイン、パソコンはスリープ
- 休憩中:両方ともおやすみモード
パターン3:営業職
- 外回り中:スマホメイン、重要な通知のみ
- 事務作業時:パソコンで集中作業
- 移動時間:スマホで返信
便利な小技
小技1:スマホで下書き、パソコンで送信
スマホで長文を書き始めたけど、続きはパソコンで書きたい時:
- スマホで文章を入力
- 送信せずにそのまま放置
- パソコンでSlackを開く
- 同じチャンネルの入力欄に下書きが残っている
小技2:スマホで撮影、パソコンで編集
スマホで写真を撮って、パソコンで編集してから共有:
- スマホで写真を撮影
- Slackで自分宛のDM(メモ)に送信
- パソコンで確認してダウンロード
- 編集後、適切なチャンネルに投稿
小技3:リマインダーの活用
パソコンで見つけた情報を、外出先で確認したい時:
- パソコンでメッセージを見つける
- リマインダーを設定(例:2時間後)
- 外出先でスマホに通知が届く
セキュリティと安全な使い方
複数デバイスで使う時に気をつけたいセキュリティのポイントです。
基本的なセキュリティ対策
1. 二段階認証を設定する
パスワードだけでなく、認証コードも必要にする設定です。
設定方法:
- プロフィール→「アカウント設定」
- 「二要素認証」を有効化
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)を設定
2. デバイスごとのログイン通知
新しいデバイスからログインすると、メールで通知が届きます。
身に覚えのないログインがあったら:
- すぐにパスワードを変更
- 該当デバイスをログアウトさせる
3. 共用パソコンでは必ずログアウト
カフェや図書館の共用パソコンでは:
- 使用後は必ずログアウト
- できればブラウザのシークレットモードを使用
会社支給のスマホで使う場合
確認すべきこと
- 会社のポリシーを確認
- 私用スマホでの利用が許可されているか
- 会社支給スマホのみ許可されているか
- MDM(モバイルデバイス管理)の有無
- 会社によっては、管理ソフトがインストールされている
- どこまで監視されているか確認
- データの取り扱い
- 機密情報を扱う場合は、特に注意
- スクリーンショットの扱いを確認
まとめ:パソコンとスマホを連動させてSlackをもっと便利に
Slackのパソコンとスマホの連動について解説してきました。最後にポイントをおさらいしましょう。
連動の基本
- 同じアカウントでログインすれば自動的に同期される
- メッセージ、ファイル、設定がすべて共有される
- 通知設定だけはデバイスごとに設定可能
ログイン方法
- メールアドレスを使った方法が基本
- QRコードを使えばさらに簡単
- 招待メールは1回しか使えないので注意
複数デバイスの活用
- パソコン:長文作成、ファイル編集、ビデオ会議
- スマホ:外出先での確認、緊急対応、写真共有
- 通知設定を使い分けて、効率的に
トラブル対処
- 同期されない→再起動、キャッシュクリア
- 通知が来ない→アプリ設定とスマホ本体設定を確認
- それでもダメなら再インストール
セキュリティ
- 二段階認証を設定
- 共用パソコンでは必ずログアウト
- 会社のポリシーを確認
パソコンとスマホを連動させることで、Slackがさらに便利なツールになります。
オフィスではパソコンでしっかり仕事をして、移動中はスマホでチェック。こうした柔軟な働き方が、Slackなら簡単に実現できるんです。
ぜひこの記事を参考に、Slackのマルチデバイス機能を使いこなしてくださいね。チームとのコミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!

コメント