「Slackで送ってしまったDMを削除したい」「間違えて送信したメッセージを取り消したい」
こんな経験はありませんか?
Slackのダイレクトメッセージ(DM)は便利ですが、誤送信や不適切な内容を送ってしまったとき、削除方法が分からないと困りますよね。
今回は、Slack DMの削除方法から一括削除のテクニック、削除できない場合の対処法まで、完全に解説していきます。
Slack DMの削除とは?知っておくべき基礎知識

まず、SlackにおけるDM削除の基本を理解しましょう。
削除できるものと削除できないもの
Slackでは以下のように区別されます:
削除できるもの:
- 個別のメッセージ(自分が送信したもの)
- 外部組織とのDM接続(Slack Connect利用時)
削除できないもの:
- DM会話全体(サイドバーから完全に消すことは不可)
- 他人が送信したメッセージ(管理者権限がない場合)
つまり、Slackでは「メッセージ単位」での削除は可能ですが、「DM会話自体」を完全に削除することはできません。
削除とアーカイブの違い
- 削除:メッセージが完全に消える(復元不可)
- アーカイブ:サイドバーから非表示になるが、メッセージは残る
この違いを理解しておくことが重要ですよ。
個別メッセージの削除方法(基本編)
最も基本的な、個別メッセージの削除方法を見ていきましょう。
デスクトップ版(Windows・Mac)での削除手順
ステップバイステップの手順:
- 削除したいメッセージにカーソルを合わせる
- 右側に表示される「…」(3点アイコン)をクリック
- メニューから「メッセージを削除」を選択
- 確認ポップアップで「削除」をクリック
これだけで削除完了です。
モバイル版(iPhone・Android)での削除手順
iPhoneの場合:
- 削除したいメッセージを長押し
- 表示されるメニューから「メッセージを削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
Androidの場合:
- 削除したいメッセージを長押し
- 「メッセージを削除」を選択
- 確認して削除を実行
Androidではメッセージをダブルタップすることで、編集モードに素早く入ることもできます。
削除後の表示
メッセージを削除すると:
- 自分の画面から消える
- 相手の画面からも消える
- すべての参加者から見えなくなる
ただし、相手がすでにメッセージを読んでいた場合、内容を見られた後の削除となる点に注意してください。
送信直後のメッセージを取り消す方法
送信した直後なら、より簡単に取り消しできます。
「送信取り消し」機能の使い方
デスクトップ版限定の機能:
メッセージ送信後、約15秒以内であれば「送信取り消し」が可能です。
- メッセージ送信直後に表示される「取り消し」リンクをクリック
- メッセージが入力欄に戻る
- 修正または完全削除を選択
この機能を使えば、タイプミスに気づいた瞬間に修正できますね。
取り消しと削除の違い
- 取り消し:メッセージが入力欄に戻り、再編集可能
- 削除:メッセージが完全に消える
取り消しの方が柔軟に対応できるので、気づいたらすぐに使いましょう。
DM会話をサイドバーから非表示にする方法
DM会話自体は削除できませんが、サイドバーから非表示にすることは可能です。
「会話を残す」機能の使い方
デスクトップ版:
- 非表示にしたいDMを開く
- 会話ヘッダーの右上にある「…」アイコンをクリック
- 「会話を残す」を選択
これでサイドバーからDMが消えます。
モバイル版:
- DMを長押し
- メニューから「接続を解除する」を選択
- 確認して実行
非表示にした会話の再表示方法
非表示にしたDMは、以下の方法で再度表示できます:
- サイドバーの「DM」セクションをクリック
- 検索バーで相手の名前を検索
- 会話をクリックすると再びサイドバーに表示される
メッセージは削除されていないので、いつでも戻せますよ。
外部組織とのDM接続を終了する方法
Slack Connectを使っている場合、外部組織との接続を終了できます。
接続終了の手順
デスクトップ版:
- 終了したいDMを開く
- 会話ヘッダーの相手の名前をクリック
- 「接続を解除」をクリック
- 「接続を解除」で確認
モバイル版:
- DMを開く
- 画面上部の相手の名前をタップ
- 「接続を解除」をタップ
- 確認して実行
接続終了後の状態
- DMはアーカイブされる
- 過去のメッセージとファイルは閲覧可能
- 新しいメッセージの送受信は不可
接続を終了しても、履歴は保存されるので安心してください。
複数メッセージを一括削除する方法
Slack公式では一括削除機能がありませんが、サードパーティツールを使えば可能です。
Redact.devを使った一括削除
Redact.devは、Slackメッセージを一括削除できる人気ツールです。
主な機能:
- 特定の相手とのDMを一括削除
- 日付範囲を指定して削除
- キーワードで検索して削除
- プレビューモードで確認後に削除
使い方の流れ:
- Redact.devにアクセス
- Slackアカウントでログイン
- 削除したいDM会話を選択
- 日付範囲やキーワードを設定(オプション)
- プレビューで確認
- 「削除開始」をクリック
Slack Deleterを使った削除
Slack DeleterはChrome拡張機能として動作します。
特徴:
- 自分が送信したメッセージのみ削除可能
- 日付範囲で絞り込み可能
- 削除中に途中停止できる
使用手順:
- Chrome拡張機能をインストール
- 削除したいチャンネルまたはDMを開く
- 拡張機能アイコンをクリック
- 削除条件(日付など)を入力
- 「削除開始」をクリック
Message Benderの活用
Message Benderは削除とバックアップの両方に対応しています。
- 無料版と有料版がある
- メッセージのバックアップ機能
- ファイルも一括削除可能
削除前にバックアップを取っておきたい場合におすすめです。
管理者権限でのメッセージ削除
ワークスペースの管理者は、より広範な削除権限を持っています。
管理者が削除できる範囲
ワークスペースオーナー・管理者の権限:
- パブリックチャンネルの全メッセージ
- プライベートチャンネルの全メッセージ(参加している場合)
- グループDMのメッセージ(参加している場合)
- 他のメンバーが送信したメッセージ
管理者による削除手順
通常のメンバーと同じ手順で、すべてのメッセージを削除できます:
- 削除したいメッセージにカーソルを合わせる
- 「…」アイコンをクリック
- 「メッセージを削除」を選択
- 確認して削除
管理者権限があれば、他人のメッセージも削除可能です。
チャンネル全体を削除する方法
管理者は、チャンネル自体を削除することで全履歴を一括削除できます:
- 削除したいチャンネル名をクリック
- 「チャンネルの詳細」を開く
- 「設定」タブを選択
- 「すべてのメンバーに対してチャンネルをアーカイブする」をクリック
注意:チャンネル削除は慎重に行ってください。
フリープランでの自動削除について

フリープランを使っている場合、重要な制限があります。
10,000件の上限
フリープランでは、ワークスペース全体で10,000件までしかメッセージを保存できません。
この上限を超えると:
- 古いメッセージから自動的に削除される
- 削除されたメッセージは復元不可
- すべてのチャンネル・DMが対象
自動削除を防ぐ対策
対策1:不要なメッセージを手動で削除
価値のないメッセージを定期的に削除することで、重要なメッセージを保護できます。
対策2:DMの使用を控える
特に、自分宛てのDMをメモ代わりに使うのは避けましょう。
自分宛てのDMは削除の優先度が低いという特徴があるため、他の重要なメッセージが先に削除されてしまいます。
対策3:メッセージをまとめて送信
複数の短いメッセージではなく、1つにまとめて送信することで件数を節約できます。
対策4:有料プランへのアップグレード
根本的な解決策は、有料プランに移行することです。
メッセージ削除時の重要な注意点
削除する前に、以下の点を必ず確認してください。
1. 削除は永続的で復元不可
一度削除したメッセージは、二度と復元できません。
重要な情報は削除前にバックアップを取ることをおすすめします。
2. 相手はすでに読んでいるかもしれない
削除しても、相手がすでにメッセージを読んでいた場合、内容は伝わっています。
削除によって「なかったこと」にはできない点に注意しましょう。
3. 削除履歴は管理者に見える
有料プランでは、管理者が監査ログを確認できます。
- 誰がいつメッセージを削除したか
- どのチャンネル・DMで削除が行われたか
削除自体の記録は残りますが、削除されたメッセージの内容は見えません。
4. 法的保持義務の可能性
企業によっては、法規制によりメッセージの保存が義務付けられている場合があります。
- コンプライアンス要件
- 訴訟対応のためのデータ保持
こうした場合、削除しても別途バックアップが保存されている可能性があります。
5. ワークスペースのポリシーを確認
組織によっては、メッセージ削除に関する独自のポリシーがあります。
削除前に、ワークスペースのルールを確認しましょう。
メッセージ保持設定の管理
管理者は、メッセージの自動削除設定を調整できます。
保持期間の設定方法
ワークスペースオーナーの手順:
- ワークスペース名をクリック
- 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」を選択
- 「保持とエクスポート」セクションを開く
- 「メッセージ保持設定」を編集
- 保持期間を選択(例:30日、90日、1年など)
- 設定を保存
個別会話ごとの保持設定
プライベートチャンネルやDMでは、個別に保持期間を設定できます:
- 会話を開く
- 会話ヘッダーの「…」をクリック
- 「保持設定を編集」を選択
- 「特定期間後にメッセージを削除」を選択
- 期間を設定して保存
この設定により、指定期間経過後に自動的にメッセージが削除されます。
よくある質問と回答
Q1. 削除したメッセージは本当に復元できませんか?
はい、完全に復元不可です。
ただし、有料プランでは管理者がデータエクスポート機能を使って、削除前のメッセージを含む全履歴をエクスポートできる場合があります。
Q2. 相手のメッセージを削除できますか?
管理者権限がない限り、他人のメッセージは削除できません。
自分が送信したメッセージのみ削除可能です。
Q3. 削除したことは相手に通知されますか?
いいえ、削除通知は送られません。
メッセージが消えるだけで、相手に「削除した」という通知は表示されません。
Q4. スレッド内の親メッセージを削除するとどうなりますか?
親メッセージを削除しても、スレッド内の返信は残ります。
スレッド全体が削除されるわけではありません。
Q5. DMの履歴を完全に削除する方法はありますか?
公式機能では不可能です。
サードパーティツール(Redact.devなど)を使って、すべてのメッセージを一括削除することで、実質的に履歴をクリアできます。
Q6. 削除権限がないのはなぜですか?
ワークスペースの管理者が、メッセージ削除権限を制限している可能性があります。
管理者に確認して、権限の付与を依頼してください。
まとめ:Slack DM削除を正しく理解して活用しよう
Slack DMの削除について、重要なポイントをまとめました。
この記事の要点:
- 個別メッセージは削除可能だが、DM会話自体は削除不可
- 削除は永続的で復元できない
- デスクトップ版では送信後15秒以内なら取り消し可能
- DM会話はサイドバーから非表示にできる(アーカイブ)
- 外部組織とのDM接続は終了できる(Slack Connect)
- 一括削除はサードパーティツール(Redact.dev、Slack Deleter)を使用
- 管理者は他人のメッセージも削除可能
- フリープランは10,000件上限で古いものから自動削除
- 削除前に重要情報のバックアップを推奨
Slackのメッセージ削除機能を正しく理解することで、適切なコミュニケーション管理ができるようになります。
誤送信に気づいたらすぐに削除・編集する習慣をつけ、プライバシーと業務効率の両方を守りましょう。
この記事が、あなたのSlack活用の助けになれば幸いです!

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