Slackのペンが見えない時の完全対処法|ハドルミーティングの描画機能を使う方法

プログラミング・IT
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  1. Slackのペン機能とは?
    1. ペン機能の特徴
    2. ペン機能でできること
  2. ペンが見えない・使えない主な原因
    1. 原因1:特定のウィンドウのみを共有している【最重要】
    2. 原因2:ブラウザ版のSlackを使用している
    3. 原因3:無料プランを使用している
    4. 原因4:ファイアウォールやセキュリティ設定
    5. 原因5:OSの画面共有権限が許可されていない
  3. ペン機能を使えるようにする手順【解決策】
    1. 【ステップ1】デスクトップ版Slackアプリをインストール
    2. 【ステップ2】OS側の画面共有権限を設定
    3. 【ステップ3】有料プランを確認
    4. 【ステップ4】ハドルミーティングを開始して画面共有
    5. 【ステップ5】デスクトップ全体を共有する【最重要】
    6. 【ステップ6】ペン機能を使用する
  4. よくあるトラブルと追加の対処法
    1. トラブル1:ペンシルアイコンが表示されない
    2. トラブル2:描画しても何も表示されない
    3. トラブル3:ペンの動きが遅い・カクカクする
    4. トラブル4:Mac使用時に「画面共有できません」エラー
    5. トラブル5:Windows使用時に画面が真っ暗になる
  5. ペン機能の便利な活用例
    1. 1. コードレビュー
    2. 2. デザインフィードバック
    3. 3. プレゼンテーション
    4. 4. トラブルシューティング
    5. 5. ブレインストーミング
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ:Slackのペン機能を活用してリモートワークを快適に

Slackのペン機能とは?

Slackのペン機能(描画機能)とは、ハドルミーティング(Huddle)で画面共有中に、共有された画面に直接注釈や矢印を描き込める便利な機能です。

リモートワークやオンライン会議で「この部分のことです」と指し示したい時、マウスカーソルだけでは伝わりにくいことがあります。そんな時にペン機能を使えば、まるでホワイトボードに書き込むように、画面上に図形や矢印、メモを描いてコミュニケーションを円滑にできます。

ペン機能の特徴

自動で消える描画:

  • 描いた内容は約10秒で自動的に消えるため、画面が散らからない
  • Zoomなど他のツールと違い、わざわざ消す必要がない

リアルタイムコラボレーション:

  • 複数の参加者が同時に描画できる(Draw Together機能)
  • 画面共有者以外はデフォルトでペン機能が有効

カラーバリエーション:

  • 複数の色から選択可能
  • 参加者ごとに色を変えて描画できる

ペン機能でできること

ペン機能を使うと、以下のようなことができます。

  • コードレビュー:プログラムの特定の行を丸で囲んで指摘
  • デザイン確認:修正してほしい箇所に矢印を描く
  • プレゼンテーション:重要なポイントをハイライト
  • 説明図の作成:簡単な図やフローチャートを描く
  • ペアプログラミング:問題箇所を視覚的に共有

ペンが見えない・使えない主な原因

「ペンシルアイコンが表示されない」「描画できない」という問題には、いくつかの原因があります。

原因1:特定のウィンドウのみを共有している【最重要】

これが最も多い原因です。

Slackのペン機能は、デスクトップ全体を共有している時のみ使用できます。特定のアプリケーションやウィンドウだけを共有している場合、ペン機能は利用できません。

なぜ?

ペン機能は、共有された画面の上に透明なレイヤーを重ねて描画する仕組みです。特定のウィンドウだけを共有している場合、この透明レイヤーを作成できないため、描画機能が無効になります。

原因2:ブラウザ版のSlackを使用している

ペン機能は、Mac・Windowsのデスクトップアプリでのみ利用可能です。

以下の環境では使用できません:

  • Webブラウザ版のSlack(Chrome、Safari、Firefoxなど)
  • モバイルアプリ版(iPhone、Android)

原因3:無料プランを使用している

画面共有機能自体が、Slackの有料プラン(Standard、Plus、Enterprise Grid)でのみ利用可能です。

無料プランでは:

  • ハドルミーティングは最大2人まで
  • 画面共有機能が制限される
  • ペン機能も使用できない

原因4:ファイアウォールやセキュリティ設定

企業のネットワーク環境で、ファイアウォールがSlackの通信をブロックしている場合、画面共有やペン機能が正常に動作しないことがあります。

原因5:OSの画面共有権限が許可されていない

macOSやWindowsで、Slackアプリに画面共有の権限が与えられていない場合、ペン機能が使えません。

ペン機能を使えるようにする手順【解決策】

それでは、実際にペン機能を使えるようにする方法を、ステップごとに解説します。

【ステップ1】デスクトップ版Slackアプリをインストール

ブラウザ版を使っている場合は、まずデスクトップアプリをインストールしましょう。

Windowsの場合:

  1. Slack公式サイトにアクセス
  2. 「Windows版をダウンロード」をクリック
  3. ダウンロードしたインストーラーを実行
  4. 画面の指示に従ってインストール
  5. Slackアプリを起動してログイン

Macの場合:

  1. Slack公式サイトにアクセス
  2. 「Mac版をダウンロード」をクリック
  3. ダウンロードした.dmgファイルを開く
  4. Slackアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグ
  5. Slackアプリを起動してログイン

【ステップ2】OS側の画面共有権限を設定

デスクトップアプリをインストールしたら、OS側でSlackに画面共有の権限を与えます。

Macの場合:

  1. 「システム環境設定(システム設定)」を開く
  2. 「セキュリティとプライバシー」→「プライバシー」タブをクリック
  3. 左側のリストから「画面収録(Screen Recording)」を選択
  4. 🔒(鍵マーク)をクリックして設定を変更可能にする
  5. リストの中から「Slack」を探してチェックを入れる
  6. Slackアプリを再起動する

Windowsの場合:

  1. Windows検索バーに「ファイアウォール」と入力
  2. 「Windows Defenderファイアウォール」を開く
  3. 左側メニューから「アプリによるファイアウォール経由の通信を許可」をクリック
  4. 「設定の変更」をクリック
  5. 「別のアプリの許可」をクリック
  6. Slackアプリを選択して「追加」
  7. 「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックを入れる
  8. 「OK」をクリック

【ステップ3】有料プランを確認

画面共有機能は有料プランでのみ利用可能です。ワークスペースのプランを確認しましょう。

プランの確認方法:

  1. Slackアプリを開く
  2. 左上のワークスペース名をクリック
  3. 「設定と管理」→「ワークスペースの設定」を選択
  4. 「プランと請求」セクションで現在のプランを確認

無料プランの場合:

ワークスペースのオーナーまたは管理者に、有料プランへのアップグレードを依頼してください。

【ステップ4】ハドルミーティングを開始して画面共有

準備が整ったら、実際にハドルミーティングで画面共有を開始します。

ハドルミーティングの開始:

  1. Slackでチャンネルまたはダイレクトメッセージ(DM)を開く
  2. 画面右上の🎧(ヘッドフォン)アイコンをクリック
  3. 「ハドルミーティングを開始」を選択
  4. ハドルミーティングが開始される

【ステップ5】デスクトップ全体を共有する【最重要】

ペン機能を使うには、必ずデスクトップ全体を共有してください。

画面共有の正しい手順:

  1. ハドルミーティング画面下部の🖥️(モニター)アイコンをクリック
  2. 共有する画面を選択する画面が表示される
  3. 「デスクトップ全体」または「Your Entire Screen」を選択(重要!)
  4. 「共有」ボタンをクリック

❌ NG例:

  • 「Google Chrome」など特定のアプリケーションを選択
  • 「ウィンドウ」タブから特定のウィンドウを選択

✅ OK例:

  • 「デスクトップ1」を選択
  • 「メイン画面」を選択
  • 「すべての画面」を選択

【ステップ6】ペン機能を使用する

デスクトップ全体の共有が始まったら、ペンシルアイコンが表示されます。

ペン機能の使い方:

  1. ハドルミーティング画面に表示される✏️(ペンシル)アイコンをクリック
  2. マウスやタッチパッドで画面上に自由に描画
  3. 描いた内容は約10秒で自動的に消える

色を変更する:

  • Windows:Ctrlキーを押しながらクリック
  • Mac:Commandキー(⌘)を押しながらクリック

消しゴムを使う:

  • 消しゴムアイコンをクリックして不要な描画を消す

他の人にも描画を許可する:

  • 「Draw Together」アイコンをクリック
  • アイコンが白い状態:他の参加者も描画可能
  • アイコンがグレー:描画は自分のみ

よくあるトラブルと追加の対処法

トラブル1:ペンシルアイコンが表示されない

対処法:

  1. デスクトップ全体を共有しているか再確認
  • 画面共有を一度停止
  • 再度共有する際に「デスクトップ全体」を選択
  1. Slackアプリを最新版に更新
  • 左上のワークスペース名をクリック
  • 「ヘルプ」→「アップデートを確認」
  • 更新がある場合はインストール
  1. アプリを再起動
  • Slackアプリを完全に終了
  • もう一度起動してハドルミーティングに参加

トラブル2:描画しても何も表示されない

対処法:

  1. ネットワーク接続を確認
  • Wi-Fiや有線接続が安定しているか確認
  • 可能であれば有線接続に切り替え
  1. 帯域幅の要件を満たしているか確認
  • 下り:最低1.5Mbps(推奨5Mbps以上)
  • 上り:最低1.5Mbps(推奨5Mbps以上)
  • Speedtest.netなどで速度測定
  1. ファイアウォール設定を確認
  • 企業ネットワークの場合、IT部門に相談
  • 必要なポート:UDP 22466、TCP 443

トラブル3:ペンの動きが遅い・カクカクする

対処法:

  1. ビデオをオフにする
  • 📹(カメラ)アイコンをクリックしてビデオを停止
  • 画面共有とペン機能だけに集中
  1. 他のアプリケーションを閉じる
  • 不要なブラウザタブやアプリを終了
  • CPU使用率を下げる
  1. ハードウェアアクセラレーションを有効にする
  • 左上のワークスペース名→「環境設定」
  • 「詳細設定」→「ハードウェアアクセラレーションを有効にする」にチェック
  • Slackを再起動

トラブル4:Mac使用時に「画面共有できません」エラー

対処法:

macOS Catalina以降では、追加の権限設定が必要です。

  1. 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」
  2. 「プライバシー」タブをクリック
  3. 左側から「アクセシビリティ」を選択
  4. Slackにチェックを入れる
  5. 左側から「画面収録(Screen Recording)」を選択
  6. Slackにチェックを入れる
  7. Slackアプリを再起動

トラブル5:Windows使用時に画面が真っ暗になる

対処法:

  1. グラフィックドライバーを更新
  • デバイスマネージャーを開く
  • 「ディスプレイアダプター」を展開
  • グラフィックカードを右クリック→「ドライバーの更新」
  1. 省電力モードを無効にする
  • 「電源オプション」を開く
  • 「高パフォーマンス」プランを選択

ペン機能の便利な活用例

1. コードレビュー

プログラミングでペアプログラミングやコードレビューをする際、問題のある行を丸で囲んだり、修正のヒントを矢印で示したりできます。

使い方のコツ:

  • 行番号の横に矢印を描く
  • エラー箇所を赤丸で囲む
  • 正しいコードの流れを矢印で示す

2. デザインフィードバック

Webデザインやグラフィックデザインのレビュー時に、修正してほしい箇所を視覚的に伝えられます。

使い方のコツ:

  • 余白の調整箇所を矢印で示す
  • 色を変えるべき部分に丸を描く
  • テキストの位置を示す

3. プレゼンテーション

資料を画面共有しながらプレゼンする際、重要なポイントをハイライトできます。

使い方のコツ:

  • グラフの注目ポイントに丸を描く
  • データの推移を矢印で示す
  • キーワードに下線を引く

4. トラブルシューティング

ITサポートで、操作方法を説明する際に「ここをクリック」と視覚的に示せます。

使い方のコツ:

  • クリックすべきボタンを丸で囲む
  • 手順を番号で示す
  • 操作の流れを矢印で示す

5. ブレインストーミング

アイデア出しの際、簡単な図やマインドマップを描いて共有できます。

使い方のコツ:

  • 関連性を矢印で示す
  • グルーピングを丸で囲む
  • 重要度を星マークで示す

よくある質問(FAQ)

Q1: ペンで描いた内容は保存されますか?

A: いいえ、保存されません。ペンで描いた内容は約10秒で自動的に消えます。これにより、画面が散らからず、次の説明にスムーズに移れます。もし記録として残したい場合は、画面共有中にスクリーンショットを撮影してください。

Q2: タブレットやペンタブレットでペン機能を使えますか?

A: はい、使えます。MacでiPadのSidecar機能を使ったり、ペンタブレット(WacomなどApple Pencilや物理的なペンを使って、より正確な描画ができます。

Q3: モバイルアプリ(スマホ・タブレット)でペン機能は使えますか?

A: 現時点では、ペン機能はMac・WindowsのデスクトップアプリでのみSupportされています。iOS・Androidアプリでは使用できません。

Q4: 複数の人が同時に描画すると混乱しませんか?

A: Slackでは参加者ごとに異なる色が自動で割り当てられるため、誰が何を描いたかが分かりやすくなっています。また、描画は約10秒で消えるため、画面が混雑することはありません。

Q5: ペン機能を無効にすることはできますか?

A: はい、できます。画面共有者が「Draw Together」アイコンをクリックしてオフにすると、他の参加者はペン機能を使えなくなります。プレゼンテーション中など、意図しない描画を防ぎたい時に便利です。

Q6: ペンの太さや種類は変更できますか?

A: 現時点では、ペンの太さやスタイル(実線・点線など)の変更はできません。色の変更のみ可能です。

Q7: Zoomのアノテーション機能との違いは?

A: Slackのペン機能は、描いた内容が約10秒で自動消去される点が大きな違いです。Zoomでは手動で消さないと残り続けるため、画面が散らかりがちです。Slackの方が気軽に使えて、画面をクリーンに保てます。

Q8: ペン機能は録画に記録されますか?

A: Slackのハドルミーティングには標準の録画機能がありません。外部ツール(OBSなど)で録画している場合、ペンの描画も記録されます。

Q9: 画面共有を停止するとペンも使えなくなりますか?

A: はい、ペン機能は画面共有中のみ使用可能です。画面共有を停止すると、ペンシルアイコンも消えます。

Q10: 複数のモニター(マルチディスプレイ)環境でペン機能を使う場合の注意点は?

A: 複数のモニターがある場合、共有したいモニターを選択してください。ペン機能は、共有しているモニターの画面上でのみ描画できます。別のモニターには描画されません。

まとめ:Slackのペン機能を活用してリモートワークを快適に

Slackのハドルミーティングで使えるペン機能は、リモートワークやオンライン会議を大きく改善する便利なツールです。

ペン機能を使うための必須条件:

  1. Mac・WindowsのSlackデスクトップアプリを使用
  2. 有料プラン(Standard、Plus、Enterprise Grid)に加入
  3. デスクトップ全体を画面共有(特定のウィンドウではNG)
  4. OS側で画面共有権限を許可
  5. 安定したネットワーク接続

ペンが見えない時の確認ポイント:

  • デスクトップアプリを使っているか?(ブラウザ版ではNG)
  • デスクトップ全体を共有しているか?(ウィンドウ指定ではNG)
  • 有料プランか?(無料プランでは使えない)
  • 画面共有権限が許可されているか?

ペン機能の便利な特徴:

  • 約10秒で自動消去→画面が散らからない
  • 複数人で同時描画可能→コラボレーションしやすい
  • 色の変更可能→誰の描画か分かりやすい

ペン機能を活用すれば、「この部分のことです」という説明が格段に分かりやすくなり、コミュニケーションの質が向上します。コードレビュー、デザインフィードバック、プレゼンテーション、トラブルシューティングなど、さまざまな場面で役立つ機能です。

この記事の手順に従って、ぜひSlackのペン機能を使いこなしてください!

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