SlackでURLを埋め込む完全ガイド|プレビュー設定から非表示テクニックまで徹底解説

プログラミング・IT

Slackでは、URLを送信すると自動的にリンクとして認識され、多くの場合はプレビュー画像や説明文も一緒に表示されます。この機能を「リンク展開」や「アンフォールディング(unfurling)」と呼んでいます。

この記事では、SlackでURLを効果的に共有する方法から、プレビューの管理、表示されない時の対処法まで、実際に使えるテクニックをご紹介します。

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URLを貼り付ける基本的な方法

そのままコピペするだけでOK

最もシンプルな方法は、URLをそのままメッセージフィールドにコピー&ペーストして送信することです。

手順:

  1. 共有したいウェブページのURLをコピー
  2. Slackのメッセージ入力欄に貼り付け
  3. Enterキーで送信

送信すると、SlackがURLを自動的にクリック可能なリンクに変換してくれます。さらに、多くのウェブサイトでは、タイトルや説明文、画像を含むプレビューが自動的に表示されます。

自動プレビューが表示される仕組み

Slackは投稿されたURLを検出すると、そのウェブページにアクセスして情報を取得します。具体的には、ページ内のOpen GraphTwitter Cardといったメタデータ(ウェブページの説明情報)を読み取り、プレビューを生成しているのです。

YouTube、Google Drive、Jiraなどの主要なサービスは、Slackとの連携機能があるため、より詳細な情報がプレビューに表示されます。

テキストにリンクを埋め込む方法(ハイパーリンク)

長いURLをそのまま貼り付けると見た目が悪くなることがあります。そんな時は、テキストにリンクを埋め込む「ハイパーリンク」機能が便利です。

リンクアイコンを使う方法

手順:

  1. リンクにしたいテキストを入力する
  2. テキストを選択(ドラッグして青くハイライト)
  3. メッセージ入力欄の上にあるリンクアイコン(鎖のマーク)をクリック
  4. 表示されるダイアログボックスに、URLを貼り付ける
  5. 「保存する」をクリック

これで、テキストが青色のクリック可能なリンクに変わります。

キーボードショートカットで時短

もっと素早くリンクを作成したい場合は、キーボードショートカットを使いましょう。

リンク作成のショートカット:

  • Mac: Command + Shift + U
  • Windows/Linux: Ctrl + Shift + U

さらに便利な裏技:

URLがクリップボードにコピーされている状態で、テキストを選択してCommand + V(Mac)またはCtrl + V(Windows)を押すと、選択したテキストに自動的にリンクが設定されます。

リンクプレビューを削除・非表示にする方法

便利なプレビュー機能ですが、メッセージが長くなりすぎて他のメッセージが埋もれてしまうこともあります。そんな時は、プレビューを削除したり非表示にできます。

個別のプレビューを削除する(デスクトップ版のみ)

手順:

  1. 削除したいプレビューにカーソルを合わせる
  2. プレビューの左側に表示される×(バツマーク)をクリック
  3. 確認画面が表示されるので「外す」をクリック

これで、そのプレビューだけが削除されます。URLは残り、クリックすれば開けます。

特定のドメインのプレビューをブロックする

同じウェブサイトのリンクを頻繁に共有する場合、毎回プレビューを削除するのは面倒です。そんな時は、特定のドメインからのプレビューをまとめてブロックできます。

手順:

  1. プレビューの×マークをクリック
  2. 「今後このウェブサイトからのプレビューもブロック」にチェックを入れる
  3. ドロップダウンメニューから範囲を選択(例:「slack.comからのすべてのプレビューをブロック」)
  4. 「削除してブロック」をクリック

これで、指定したドメインからのリンクは、今後プレビューが表示されなくなります。

すべてのリンクプレビューをオフにする

すべてのリンクでプレビューを表示したくない場合は、設定から変更できます。

デスクトップアプリでの設定方法:

  1. 画面右上の自分のプロフィール写真をクリック
  2. メニューから「環境設定」を選択
  3. 左側のリストから「メッセージ&メディア」をクリック
  4. 「メディア&リンクのインライン表示」の項目で、以下のチェックを外す
  • 「リンクしたサイトからの画像やファイルを展開して表示する」
  • 「リンクしたサイトのテキストプレビューを表示する」

設定を変更すると、これから送信するリンクだけでなく、既に送信済みのリンクのプレビューも非表示になります。

引用記号を使ってプレビューを非表示にする裏技

メッセージを送信する前にプレビューを非表示にしたい場合は、引用記号を使う方法があります。

手順:

  1. URLを貼り付ける行の先頭に「>(右向き矢印)」を入力
  2. スペースを1つ空けてからURLを貼り付け
  3. 送信

これで、URLは引用形式で表示され、プレビューは生成されません。

リンクプレビューが表示されない時の原因と対処法

URLを貼り付けてもプレビューが表示されないことがあります。主な原因は以下の通りです。

原因1:ウェブページにプレビューデータが含まれていない

すべてのウェブサイトがプレビュー生成に必要なメタデータを設定しているわけではありません。特に個人のブログや小規模なウェブサイトでは、Open GraphやTwitter Cardの設定がされていないことがあります。

対処法:
この場合、Slackの問題ではなくウェブサイト側の設定の問題なので、プレビューを表示させることはできません。URLテキストと一緒に、簡単な説明を添えて送信するとよいでしょう。

原因2:プレビュー設定がオフになっている

自分の環境設定でプレビュー機能がオフになっている可能性があります。

対処法:
前述の「すべてのリンクプレビューをオフにする」の逆の手順で、設定を確認してください。

原因3:認証が必要なページ

社内の共有ドライブや、ログインが必要なサービスのURLは、Slackがアクセスできないため、プレビューが表示されないことがあります。

対処法:
Google DriveやDropboxなどの連携サービスを使用している場合は、Slackアプリとの統合設定を確認してください。適切に連携されていれば、認証済みユーザーにはプレビューが表示されます。

原因4:6件以上のリンクを一度に貼り付けた

Slackには、1つのメッセージに6件以上のリンクを貼り付けると、自動的にプレビューが非表示になる仕様があります。

対処法:
これは仕様なので、メッセージを分割して送信するか、特に重要なリンクだけを残して他は削除するなどの工夫が必要です。

特定サービスとの連携でリッチなプレビューを表示

一部のサービスは、Slackと深く連携していて、通常のプレビューよりも詳細な情報を表示できます。

Google Drive

Google Driveのファイルやフォルダへのリンクを貼ると、ファイル名、最終更新日、共有権限などが表示されます。SlackとGoogle Driveを連携させることで、より便利に使えます。

Notion

NotionのページリンクをSlackに貼ると、ページタイトルや説明文が自動的にプレビューされます。Notionの「Callout機能」を活用してページの概要を記述しておくと、プレビューがより見やすくなります。

JiraやAsanaなどのプロジェクト管理ツール

タスクやチケットへのリンクを貼ると、タイトル、担当者、ステータスなどの情報がプレビューに表示されます。これにより、Slackから移動せずに概要を確認できます。

実践的な活用シーン

シーン1:長いURLを見やすくする

調査レポートのURLが「https://example.com/report/2024/q4/sales-analysis?region=asia&format=pdf」のように長い場合、「Q4売上レポート」というテキストにリンクを埋め込むことで、メッセージがすっきりします。

シーン2:複数のリンクを整理する

複数の参考資料を共有する時は、箇条書きと組み合わせると見やすくなります。

例:

参考資料です:
* [プロジェクト概要](URL1)
* [技術仕様書](URL2)
* [デザインモックアップ](URL3)

シーン3:プレビューを使い分ける

動画や画像のリンクは、プレビューがあると内容が伝わりやすいですが、記事や文書の場合は、プレビューを非表示にしてタイトルだけにすることで、メッセージがコンパクトになります。

まとめ:SlackのURL埋め込みを使いこなそう

SlackでのURL共有は、ただ貼り付けるだけでも便利ですが、ハイパーリンク機能やプレビュー設定を活用することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。

ポイントのおさらい:

  • URLをそのまま貼り付けるだけで自動的にリンクになる
  • テキストにリンクを埋め込むには、リンクアイコンまたはショートカット(Command/Ctrl + Shift + U)を使う
  • 個別のプレビュー削除は×マークをクリック
  • すべてのプレビューをオフにするには環境設定から変更
  • 引用記号(>)を使えば送信前にプレビューを非表示にできる
  • プレビューが表示されない原因は、メタデータの不足や設定、認証の問題が考えられる
  • 6件以上のリンクを貼ると自動的にプレビューが非表示になる

これらのテクニックを使い分けることで、チームメンバーにとって読みやすく、必要な情報にアクセスしやすいメッセージを作成できます。ぜひ、状況に応じて最適な方法を選んで活用してください!

よくある質問(FAQ)

Q1: プレビューを削除してもリンクは機能しますか?

A: はい、プレビューを削除してもURLリンク自体は残ります。クリックすれば通常通りウェブページを開けます。

Q2: モバイルアプリでもプレビューの削除はできますか?

A: いいえ、個別のプレビュー削除機能はデスクトップアプリのみで利用可能です。モバイルアプリでは、環境設定からすべてのプレビューをオフにすることはできます。

Q3: ブロックしたドメインのプレビューを再度表示するにはどうすればよいですか?

A: ワークスペース設定から「ブロックされたプレビュー」のリストを確認し、×アイコンをクリックしてリストから削除することで、プレビューを再び表示できます。

Q4: 社内の共有ドライブのリンクでプレビューを表示させることはできますか?

A: 社内システムやイントラネットのリンクは、Slackがアクセスできないためプレビューが表示されないことがほとんどです。ただし、Google DriveやDropboxなど、Slackと連携可能なサービスを使用している場合は、アプリ統合を設定することでプレビュー表示が可能になります。

Q5: リンクテキストを後から編集できますか?

A: はい、送信済みのメッセージでも編集可能です。メッセージにカーソルを合わせて「編集」を選択し、リンク部分をクリックして「編集」を選ぶことで、リンク先のURLやテキストを変更できます。

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