Slackで誤ってチャンネルをアーカイブしてしまった、あるいはもう一度使いたくなったチャンネルがある…そんな経験はありませんか?
安心してください。Slackのアーカイブは復活(復元)できます!
この記事では、アーカイブしたチャンネルを元に戻す方法を、PC・スマホそれぞれで分かりやすく解説します。さらに、復元時の注意点や、よくあるトラブルの対処法も紹介していきます。
まず知っておきたい:アーカイブと削除の決定的な違い
復元の話に入る前に、とても重要なポイントを確認しておきましょう。
アーカイブ = 復元可能
アーカイブしたチャンネルは、いつでも元に戻せます。
- メッセージ履歴が残る
- ファイルも保存されたまま
- 検索で見つけられる
- 新しいメッセージは投稿できない
- いつでも復元可能
削除 = 復元不可能
削除したチャンネルは、二度と戻せません。
- メッセージ履歴も完全に消える
- ファイルも削除される
- 検索しても出てこない
- 復元は絶対にできない
- 管理者のみが削除可能(フリー・プロ・ビジネスプラスプラン)
つまり、「間違えてアーカイブした!」は大丈夫ですが、「間違えて削除した!」はアウトということです。
アーカイブしたチャンネルを復元する方法(PC版)
それでは、デスクトップ版Slackでの復元方法を見ていきましょう。
方法1:ディレクトリから復元(おすすめ)
最も確実で分かりやすい方法です。
手順:
- 左側のサイドバーで「ホーム」をクリック
- 「ディレクトリ」をクリック
- 「チャンネル」タブを選択
- 「チャンネルタイプ」フィルターをクリック
- 「アーカイブしたチャンネル」を選択
- 復元したいチャンネルを見つけてクリック
- チャンネル名(画面上部)をクリック
- 「設定」タブを選択
- 「このチャンネルを復元する」をクリック
完了!チャンネルが復活します。
注意:
- 「ディレクトリ」が表示されない場合は、「その他」→「チャンネル」の順で探してください
方法2:検索から復元(素早い方法)
チャンネル名を覚えている場合は、こちらが便利です。
手順:
- 画面上部の検索ボックスをクリック(または
Ctrl + K) - 復元したいチャンネル名を入力
- 検索結果に「チャンネル名(アーカイブ済み)」が表示される
- そのチャンネルをクリック
- チャンネル名(画面上部)をクリック
- 「設定」タブを選択
- 「このチャンネルを復元する」をクリック
ポイント:
- チャンネル名の一部だけでも検索可能
- 過去のメッセージ内容からも検索できる
方法3:「すべてのチャンネル」から復元
手順:
- 左側のサイドバーで「その他」をクリック
- 「すべてのチャンネル」を選択
- 検索ボックスの下「すべてのチャンネル」をクリック
- ドロップダウンメニューから「アーカイブしたチャンネル」を選択
- アーカイブ済みチャンネル一覧が表示される
- 復元したいチャンネルをクリック
- チャンネル名(画面上部)をクリック
- 「設定」タブを選択
- 「このチャンネルを復元する」をクリック
アーカイブしたチャンネルを復元する方法(スマホ版)
スマホアプリからも復元できます。
iPhone・Android共通の手順
手順:
- Slackアプリを開く
- 左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- 「チャンネル」をタップ
- 「チャンネルタイプ」または「フィルター設定」をタップ
- 「アーカイブしたチャンネル」を選択
- 復元したいチャンネルをタップ
- 画面上部のチャンネル名をタップ
- 下にスクロールして「復元する」をタップ
または:
- 画面上部の「別の会話へ移動」をタップ
- チャンネル名を検索
- 「チャンネル名(アーカイブ済み)」をタップ
- 右上の「i」アイコン(情報)をタップ
- 下にスクロールして「復元する」をタップ
復元時の重要な注意点
復元は簡単ですが、いくつか知っておくべきことがあります。
注意点1:パブリックチャンネルはメンバーが復元されない
これが最も重要な注意点です。
パブリックチャンネルの場合:
- チャンネル自体は復元される
- メッセージ履歴も戻ってくる
- ただし、メンバーは復元されない
- 復元した人だけがメンバーになる
- 他のメンバーは手動で追加し直す必要がある
プライベートチャンネルの場合:
- チャンネルが復元される
- メッセージ履歴も戻ってくる
- メンバーも自動的に復元される
- すぐに使い始められる
つまり、プライベートチャンネルの方が復元が簡単ということです。
注意点2:ワークフローは再設定が必要
チャンネルに紐づいていたワークフローは、復元後すぐには使えません。
復元後の状態:
- ワークフロービルダーには残っている
- チャンネル設定も保持されている
- ただし実行ボタンが表示されない
- 再公開が必要
対処法:
- ワークフロービルダーを開く
- 該当のワークフローを選択
- 「編集」→「保存」を実行
- 「公開」ボタンが押せるようになる
- 公開すれば再び使える
注意点3:Slackアプリ(Bot)の再追加が必要な場合も
チャンネルにインストールしていたSlackアプリ(Botなど)は、復元時に自動で戻る場合と戻らない場合があります。
確認方法:
- 復元したチャンネルを開く
- チャンネル詳細の「インテグレーション」タブを確認
- アプリが表示されていなければ再追加
再追加の手順:
- チャンネル詳細を開く
- 「インテグレーション」タブを選択
- 「アプリを追加する」をクリック
- 必要なアプリを選んで追加
注意点4:同じチャンネル名は使えない
これは意外と知られていない重要なポイントです。
問題:
- アーカイブしたチャンネルと同じ名前で新しいチャンネルは作れない
- 「このチャンネル名は既に使われています」とエラーが出る
解決策:
- アーカイブしたチャンネルを復元する
- チャンネル名を変更する
- 再度アーカイブする
- これで元の名前が使えるようになる
復元の権限:誰ができる?誰ができない?
アーカイブの復元は、誰でもできるわけではありません。
復元できる人
デフォルトの設定:
- ワークスペースの全メンバー(ゲストを除く)
- チャンネルのメンバーでなくてもOK
管理者が制限している場合:
- ワークスペースオーナー
- ワークスペース管理者
- チャンネルマネージャー(割り当てられている場合)
- 特定のメンバー種別(カスタム設定の場合)
復元できない人
- ゲストユーザー
- 管理者が権限を制限している場合の一般メンバー
権限がない場合の対処法
- ワークスペース管理者に連絡
- 復元したいチャンネル名と理由を伝える
- 管理者に復元してもらう
アーカイブしたチャンネルの探し方
「どのチャンネルをアーカイブしたか忘れた!」という時の探し方です。
方法1:チャンネル名で検索
完全に覚えている場合:
- 検索ボックスに
#チャンネル名と入力 - 検索結果に「(アーカイブ済み)」と表示される
一部しか覚えていない場合:
- 覚えている部分だけ入力
- 候補が表示される
方法2:過去のメッセージから探す
手順:
- 検索ボックスにそのチャンネルで話した内容のキーワードを入力
- 検索結果から「チャンネル」でフィルター
- アーカイブ済みチャンネルも表示される
方法3:アーカイブ済みチャンネル一覧を見る
手順:
- 「ディレクトリ」→「チャンネル」タブ
- 「チャンネルタイプ」フィルターで「アーカイブしたチャンネル」を選択
- すべてのアーカイブ済みチャンネルが一覧表示される
アーカイブしたチャンネルの削除方法
復元ではなく、完全に削除したい場合の方法も紹介します。
警告:削除すると二度と戻せません!
削除の手順
前提条件:
- ワークスペースオーナーまたは管理者のみ可能
手順:
- アーカイブしたチャンネルを上記の方法で開く
- チャンネル名(画面上部)をクリック
- 「設定」タブを選択
- 下にスクロールして「このチャンネルを削除する」をクリック
- ブラウザで確認画面が開く
- 「はい、このチャンネルを完全に削除します」にチェック
- 「チャンネルを削除する」をクリック
削除後は、メッセージもファイルもすべて消えます。慎重に判断してください。
復元のベストプラクティス
チャンネルの復元を成功させるためのコツを紹介します。
1. 復元前にメンバーリストをメモ
パブリックチャンネルの場合:
- 復元前にアーカイブしたチャンネルを開く
- 過去のメッセージからメンバーを確認
- リストアップしておく
- 復元後にまとめて招待
2. 復元理由を明確にする
考えるべきこと:
- 本当に復元が必要か?
- 新しいチャンネルを作った方がいいか?
- 一時的な閲覧だけで済むか?
判断基準:
- 継続的に使う → 復元
- 過去の情報を確認するだけ → 復元不要(検索で閲覧)
- 似た目的の新プロジェクト → 新チャンネル作成
3. 復元後のアナウンス
復元したら、関係者に知らせましょう。
メッセージ例:
@channel
「○○プロジェクト」チャンネルを復元しました。
理由:△△のため再び必要になったため
今後の利用方針:□□
以前のメンバーの方は、お手数ですが改めてご参加ください。
よくある質問
Q1:アーカイブしたチャンネルは何年前のものでも復元できますか?
はい、できます。Slackはアーカイブしたチャンネルを無期限で保持します(ワークスペースの設定によります)。何年前にアーカイブしたチャンネルでも、削除されていなければ復元可能です。
Q2:復元したチャンネルは、アーカイブ前の状態に完全に戻りますか?
ほぼ戻りますが、以下の点で違いがあります:
- パブリックチャンネルの場合、メンバーは復元されない
- ワークフローは再公開が必要
- 一部のSlackアプリは再追加が必要な場合あり
Q3:間違えてアーカイブしたチャンネル、すぐに復元できますか?
はい、すぐに復元できます。アーカイブ直後でも、数年後でも、手順は同じです。
Q4:モバイルアプリからも復元できますか?
はい、できます。ただし、操作はデスクトップ版の方が簡単です。複雑な作業の場合はPCからの操作をおすすめします。
Q5:復元したチャンネルを、また同じ名前でアーカイブできますか?
はい、できます。復元後に再度アーカイブすることも可能です。何度でも復元・アーカイブを繰り返せます。
Q6:削除されたチャンネルと、アーカイブされたチャンネルの見分け方は?
検索で出てくれば、アーカイブされています。検索しても全く出てこない場合は、削除された可能性が高いです。ただし、削除の場合は復元できません。
Q7:無料プランでもアーカイブしたチャンネルは復元できますか?
はい、できます。復元機能はすべてのプランで利用可能です。
Q8:アーカイブしたプライベートチャンネルは、元メンバー以外も復元できますか?
いいえ、できません。プライベートチャンネルは、元々メンバーだった人、またはワークスペース管理者のみが復元できます。
Q9:復元したチャンネルのメッセージ履歴は、どこまで残っていますか?
アーカイブ前のすべてのメッセージが残っています。ただし、ワークスペースの保存期間設定によっては、古いメッセージが自動削除されている場合もあります(無料プランは直近90日分のみ)。
Q10:大量のチャンネルを一括で復元する方法はありますか?
Slack標準機能では一括復元はできません。一つずつ手動で復元する必要があります。ただし、Slack APIを使えば自動化は可能です。
まとめ:アーカイブは「一時保管」、削除は「完全消去」
Slackのアーカイブと復元について、重要なポイントをまとめます。
アーカイブの特徴:
- いつでも復元できる安全な機能
- メッセージ履歴が保存される
- 検索で過去の情報を確認できる
- チャンネル一覧をすっきり整理できる
復元の手順:
- ディレクトリ→チャンネルタブ
- アーカイブしたチャンネルを検索
- 設定→このチャンネルを復元する
復元時の注意点:
- パブリックチャンネルはメンバーが戻らない
- ワークフローは再公開が必要
- Slackアプリは再追加が必要な場合あり
削除との違い:
- アーカイブ = 復元可能、履歴保存
- 削除 = 復元不可、完全消去
間違えてアーカイブしても慌てる必要はありません。この記事の手順に従えば、簡単に復元できます。
ただし、本当に不要なチャンネルを完全に削除したい場合は、アーカイブではなく削除を選択してください(削除は慎重に!)。
アーカイブ機能を上手に使って、Slackワークスペースをすっきり整理しながら、必要な情報はしっかり保管していきましょう!


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