Slackを使っていて、「英語表記に変更したい」または「いつの間にか英語になってしまった」という経験はありませんか?
実は、Slackの言語設定は簡単に変更できるんです。
この記事では、Slackの表示言語を英語や日本語に変更する方法を、デバイス別に分かりやすく解説していきます。
Slackの対応言語は何語?

まず、Slackがどんな言語に対応しているのか確認しておきましょう。
Slackで使える言語一覧
Slackは、世界中のユーザーに対応するため、複数の言語をサポートしています。
現在対応している主な言語:
- 英語(アメリカ英語・イギリス英語)
- 日本語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語(ラテンアメリカ・スペイン)
- ポルトガル語(ブラジル)
- イタリア語
- 韓国語
- 中国語(簡体字・繁体字)
これらの言語は、UI(ユーザーインターフェース)からヘルプセンターの記事まで、完全にローカライズされています。
重要な注意点
ただし、現時点では以下の制限があります:
右から左に書く言語には未対応
アラビア語やヘブライ語など、右から左に書く言語については、まだ対応していません。Slackは将来的な対応を検討しているとのことです。
一部のメッセージはワークスペースのデフォルト言語で表示される
個人で言語設定を変更しても、招待メールやSlackbotの一部メッセージなど、ワークスペース全体の設定が適用される部分もあります。
なぜSlackを英語で使うのか?メリットとデメリット
言語設定を変更する前に、英語でSlackを使うメリットとデメリットを理解しておきましょう。
英語設定のメリット
1. 最新機能をいち早く体験できる
Slackの新機能は、通常まず英語版でリリースされます。
英語設定にしておくことで、新しい機能の説明やUIを他の言語版より早く確認できる場合があります。
2. 英語のドキュメントや情報が豊富
トラブルシューティングや高度な使い方を調べる際、英語の情報の方が圧倒的に多いです。
特に開発者向けの情報やAPI関連のドキュメントは、英語が主流です。
3. 英語力の向上につながる
日常的に英語のUIに触れることで、ビジネス英語に慣れることができます。
「Channel」「Thread」「Mention」など、IT用語を自然に学べる環境になりますね。
4. グローバルチームとの統一感
国際的なチームで働いている場合、全員が同じ言語設定にしておくと、画面共有や操作説明がスムーズになります。
英語設定のデメリット
1. 操作に時間がかかる可能性
英語に慣れていない場合、設定項目を探すのに時間がかかることがあります。
特に初心者の方は、日本語の方が直感的に操作できるでしょう。
2. 細かいニュアンスが分かりにくい
通知設定や権限管理など、細かい設定の説明が英語だと、正確に理解するのに苦労する場合があります。
3. チームメンバーとの共通理解が難しい
日本語中心のチームで自分だけ英語設定にしていると、操作方法を説明する時に不便です。
それでは、実際の設定変更方法を見ていきましょう。
デスクトップ版Slackで言語を変更する方法
パソコンのブラウザ版やデスクトップアプリでの設定方法を解説します。
個人の言語設定を変更する手順
ステップ1:プロフィール写真をクリック
Slackを開いたら、画面左上または右上にある自分のプロフィール写真(アイコン)をクリックします。
ステップ2:「環境設定」を選択
表示されたメニューから「環境設定」(Preferences)を選択してください。
英語表記の場合も「Preferences」と表示されています。
ステップ3:「言語と地域」を開く
環境設定画面の左側メニューから「言語と地域」(Language & region)をクリックします。
ステップ4:言語を選択
「言語」(Language)のドロップダウンメニューをクリックして、希望する言語を選択します。
- 英語にする場合:「English (US)」または「English (UK)」を選択
- 日本語にする場合:「日本語」を選択
ステップ5:変更を確認
言語を選択すると、すぐに変更が適用されます。
確認ダイアログが表示される場合は、「Change to [選択した言語]」をクリックしてください。
これで完了です!
設定変更後の確認ポイント
言語設定を変更したら、以下の部分が変わっているか確認してみましょう:
- サイドバーのメニュー(チャンネル、ダイレクトメッセージなど)
- メッセージ入力欄の表示
- 各種設定画面の項目名
- ボタンやリンクのテキスト
ほとんどの部分が選択した言語に変わっているはずです。
よくある問題:変更が反映されない場合
言語を変更したのに反映されない場合は、以下を試してみてください:
1. ページをリロード(再読み込み)する
ブラウザ版の場合:
- Windows:Ctrl + R
- Mac:Cmd + R
2. Slackを再起動する
デスクトップアプリの場合、一度アプリを完全に終了してから再起動します。
3. キャッシュをクリアする
それでも変わらない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてみましょう。
モバイル版Slackで言語を変更する方法
スマートフォンやタブレットでの設定方法を、iOS版とAndroid版それぞれ解説します。
iPhone/iPad(iOS版)での設定手順
ステップ1:プロフィール写真をタップ
Slackアプリを開き、画面上部の自分のプロフィール写真をタップします。
ステップ2:「環境設定」をタップ
表示されたメニューから「環境設定」(Preferences)をタップしてください。
ステップ3:「言語と地域」を選択
「言語と地域」(Language & Region)の項目をタップします。
ステップ4:「言語」をタップ
「言語」(Language)の項目をタップすると、言語選択画面が表示されます。
ステップ5:希望の言語を選択
リストから希望する言語をタップして選択します。
選択後、自動的に前の画面に戻り、設定が適用されます。
Android版での設定手順
Android版も基本的な流れは同じです。
ステップ1:プロフィール写真をタップ
画面上部のプロフィール写真をタップします。
ステップ2:「設定」を選択
メニューから「設定」を選びます。
ステップ3:「言語」セクションを開く
設定画面で「言語」(Language)の項目を見つけてタップします。
ステップ4:言語を選択
希望する言語を選択すると、すぐに変更が適用されます。
モバイル版の注意点
デスクトップ版と設定は連動する
デスクトップ版で言語設定を変更すると、モバイル版にも自動的に反映されます。
逆に、モバイルで変更した設定も、デスクトップ版に反映されるんです。
アプリは最新版にアップデート
古いバージョンのアプリでは、言語設定がうまく動作しない場合があります。
App StoreやGoogle Playストアで、最新版にアップデートしておきましょう。
ワークスペース全体のデフォルト言語を設定する方法

ここからは、管理者向けの設定です。
ワークスペース全体のデフォルト言語を設定すると、新しく参加するメンバーの初期言語や、招待メールの言語が変更されます。
ワークスペースのデフォルト言語設定(管理者・オーナー向け)
注意:この設定を変更できるのは、ワークスペースのオーナーまたは管理者のみです。
ステップ1:ワークスペース名をクリック
デスクトップ版Slackで、画面左上のワークスペース名をクリックします。
ステップ2:「設定と管理」を選択
表示されたメニューから「設定と管理」→「ワークスペースの設定」を選びます。
ステップ3:「ワークスペースの言語」セクションを開く
設定画面で「ワークスペースの言語」(Workspace language)の項目を見つけて、「開く」をクリックします。
ステップ4:言語を選択して保存
ドロップダウンメニューから希望する言語を選択し、「保存」ボタンをクリックします。
デフォルト言語が影響する範囲
ワークスペースのデフォルト言語設定は、以下の部分に影響します:
変更される部分:
- 招待メールの文章
- 新規メンバーの初期言語設定
- Slackbotからの一部の通知メッセージ
- SCIM連携時のプロフィール情報
変更されない部分:
- 既存メンバーが個人設定で選んだ言語
- メンバー間のメッセージ内容
- チャンネル名やカスタム絵文字
重要なのは、個人の言語設定が優先されるという点です。
ワークスペースのデフォルト言語を変更しても、すでに個別に言語設定を行っているメンバーには影響しません。
Enterprise Grid組織での設定
Enterprise Grid(大規模組織向けプラン)を使用している場合は、組織全体のデフォルト言語も設定できます。
ステップ1:組織名をクリック
サイドバーから組織名をクリックします。
ステップ2:「ツールと設定」を選択
メニューから「ツールと設定」→「組織の設定」を選びます。
ステップ3:「組織情報」を開く
左サイドバーから「設定」→「組織情報」をクリックします。
ステップ4:デフォルト言語を編集
「デフォルト言語」の横にある「編集」をクリックして、希望する言語を選択し、保存します。
その他の言語関連設定
言語設定以外にも、多言語環境で役立つ設定があります。
スペルチェックの言語設定
Slackには、メッセージのスペルチェック機能があります。
スペルチェック言語の変更方法:
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「言語と地域」を開く
- 「スペルチェック」の項目で言語を選択
複数の言語でスペルチェックを有効にすることもできます。
例えば、日本語と英語の両方を選択しておくと、どちらの言語で書いても適切にスペルチェックされます。
キーボードレイアウトの設定
Slackは、キーボードショートカットをキーボードレイアウトに合わせて調整できます。
キーボードレイアウトの変更:
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「言語と地域」を開く
- 「キーボードレイアウト」で適切なレイアウトを選択
ただし、この設定はSlackが自動的にキーボードを検出できない場合にのみ表示されます。
地域設定(タイムゾーン)
言語設定と一緒に、タイムゾーンも確認しておくと良いでしょう。
「言語と地域」の設定画面で、自分のタイムゾーンが正しく設定されているか確認できます。
正しいタイムゾーンを設定することで:
- メッセージの時刻が正確に表示される
- スケジュールされたメッセージが適切な時間に送信される
- リマインダーが希望の時間に通知される
これらの機能が正しく動作します。
よくある質問(FAQ)
Slackの言語設定に関する、よくある質問をまとめました。
Q1:言語を変更すると、過去のメッセージも翻訳されますか?
A:いいえ、変更されるのはUIの表示言語のみです。
メッセージの内容は、送信者が入力した言語のまま表示されます。
例えば、英語設定にしても、日本語で書かれたメッセージは日本語のまま表示されます。
Q2:チームメンバーごとに違う言語設定にできますか?
A:はい、各メンバーが個別に好きな言語を選べます。
Aさんは英語、Bさんは日本語、Cさんはフランス語という具合に、それぞれが使いやすい言語で利用できるんです。
これがSlackの便利なところですね。
Q3:間違って知らない言語に変更してしまいました。戻せますか?
A:もちろん戻せます。ただし、表示が読めない状態だと少し大変です。
対処法:
- 覚えておくべき順番:プロフィール写真 → メニューの2番目または3番目(Preferences) → 左メニューの2番目または3番目(Language & region)
- 言語選択のドロップダウンで「日本語」や「English」を探す
- どうしても分からない場合は、一度ログアウトして、再ログインすると初期状態に戻る場合があります
Q4:モバイルアプリだけ言語を変えることはできますか?
A:いいえ、言語設定はアカウント全体で共通です。
デスクトップ版で変更すると、モバイル版にも反映されます。
逆も同様で、モバイルで変更した設定は、デスクトップ版にも適用されます。
Q5:一部だけ英語のまま残っている部分があります。なぜですか?
A:いくつかの理由が考えられます。
1. ワークスペースのデフォルト言語の影響
招待メールやSlackbotの一部メッセージは、ワークスペース全体の設定が優先されます。
2. 翻訳が未完了の部分
新機能など、一部の項目はまだ翻訳されていない場合があります。
3. 固有名詞や技術用語
「Slack」「Channel」「Thread」などの一部の用語は、意図的に英語のまま残されていることがあります。
4. アプリが最新版でない
古いバージョンのアプリでは、最新の翻訳が反映されていない可能性があります。アップデートしてみましょう。
Q6:複数の言語を同時に使うことはできますか?
A:UI表示言語は1つしか選べませんが、メッセージは複数言語で書けます。
例えば、UI設定は英語にしておいて、メッセージは日本語と英語を混ぜて書く、ということは問題なくできます。
スペルチェックも複数言語に対応しているので、安心して使えますよ。
Q7:言語設定を変更すると、絵文字の名前も変わりますか?
A:絵文字の基本的な名前は変わりません。
:smile: や :heart: などの絵文字コードは、どの言語設定でも同じです。
ただし、絵文字ピッカー(絵文字選択画面)の検索機能は、設定した言語に対応します。
多言語環境でSlackを効果的に使うコツ
国際的なチームや、複数の言語を使うワークスペースでの運用のヒントをご紹介します。
チーム内での言語設定の統一
同じ画面を見て作業する場合
全員が同じ言語設定にしておくと、以下の場面で便利です:
- 画面共有しながらの説明
- 操作手順のドキュメント作成
- トラブルシューティングのサポート
特に日本語中心のチームなら、全員日本語設定にするのがおすすめです。
多言語チームでの運用方法
各自が母国語設定を使う
国際的なチームの場合は、各メンバーが自分の使いやすい言語設定にするのが理想的です。
ただし、以下の点に注意しましょう:
チャンネル名は英語で統一
チャンネル名を英語にしておくと、全員が迷わずアクセスできます。
例:
#project-alpha(良い例)#プロジェクトアルファ(日本語設定の人以外には読みづらい)
重要な通知は多言語で
全社向けのアナウンスなどは、主要言語で併記すると親切です。
【重要】Important
明日はメンテナンスのため...
Tomorrow, we will conduct maintenance...
翻訳ツールとの連携
Slackには、翻訳機能を追加できるアプリがあります。
おすすめ翻訳アプリ:
- Google Translate for Slack
- Microsoft Translator
- DeepL連携ボット(カスタム)
これらを導入すると、メッセージを自動翻訳したり、絵文字をクリックするだけで翻訳できたりします。
トラブルシューティング:よくある問題と解決方法

言語設定でよくある問題と、その解決方法をまとめました。
問題1:言語設定が勝手に変わってしまう
原因:
- 端末の言語設定と連動している場合がある
- ワークスペースのデフォルト言語が変更された
解決方法:
- 自分の個人設定で希望の言語を明示的に選び直す
- 端末(スマホやPC)の言語設定も確認する
- それでも変わる場合は、ワークスペース管理者に確認
問題2:一部の機能だけ英語のままになっている
原因:
- アプリのバージョンが古い
- 新機能でまだ翻訳が完了していない
解決方法:
- Slackアプリを最新版にアップデート
- ブラウザ版の場合はキャッシュをクリア
- 数日待って再度確認(翻訳が追加される場合がある)
問題3:招待メールが英語で送られてくる
原因:
ワークスペースのデフォルト言語が英語に設定されている
解決方法:
これは個人では変更できません。ワークスペースの管理者に、デフォルト言語を日本語に変更してもらう必要があります。
問題4:言語を変更したのにモバイルアプリに反映されない
原因:
- アプリの同期に時間がかかっている
- アプリのバージョンが古い
解決方法:
- モバイルアプリを一度完全に終了して再起動
- アプリストアで最新版にアップデート
- 念のためログアウト→ログインを試す
まとめ:Slackの言語設定をマスターしよう
Slackの言語設定について、重要なポイントをおさらいしましょう。
言語設定の基本
- 個人設定で簡単に言語を変更できる(環境設定 → 言語と地域)
- デスクトップ版とモバイル版の設定は連動する
- ワークスペース全体のデフォルト言語も設定可能(管理者のみ)
設定変更の手順
デスクトップ版:
- プロフィール写真 → 環境設定 → 言語と地域 → 言語を選択
モバイル版:
- プロフィール写真 → 環境設定 → 言語と地域 → 言語をタップ
英語設定のメリット
- 最新機能への早期アクセス
- 豊富な英語ドキュメント
- グローバルチームとの統一感
- 英語学習の機会
注意すべきポイント
- 個人の言語設定はワークスペースのデフォルト設定より優先される
- 一部のメッセージ(招待メールなど)はワークスペース設定が適用される
- メッセージ内容は翻訳されない(UIのみ変更)
- 右から左に書く言語は未対応
Slackの言語設定は、自分の使いやすさやチームの状況に合わせて柔軟に変更できます。
英語で使うか日本語で使うか、それともチームメンバーごとに異なる言語設定にするか、状況に応じて最適な選択をしてください。
設定変更は何度でもできるので、気軽に試してみてくださいね!


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