Slackを使っていて、こんな経験はありませんか?
「メッセージの読み込みが遅い」「通知が届かない」「画面が真っ白になった」──こうしたトラブルの多くは、実はキャッシュが原因なんです。
キャッシュとは、アプリが一度読み込んだデータを一時的に保存しておく仕組みのこと。次回からの表示を速くするために便利な機能ですが、溜まりすぎると逆にアプリの動作を遅くしてしまいます。
この記事では、Slackのキャッシュを安全にクリアする方法を、デバイスごとに詳しく解説します。所要時間はわずか1分程度、難しい操作は一切ありません。
キャッシュクリアで解決できるトラブル

Slackのキャッシュをクリアすると、以下のような問題が改善される可能性があります。
動作が遅い・重い
メッセージの読み込みに時間がかかる、チャンネルの切り替えがもたつく、アプリ全体の反応が鈍いといった症状は、キャッシュの蓄積が原因かもしれません。特に長期間使い続けている場合、キャッシュファイルが数百MBに達することもあります。
通知が届かない
プッシュ通知が来ない、遅れて届く、通知の数がおかしいといった問題も、古いキャッシュデータが影響していることがあります。大事なメッセージを見逃さないためにも、定期的なキャッシュクリアが有効です。
表示がおかしい
画面が真っ白になる、画像が表示されない、レイアウトが崩れるなどの視覚的な不具合も、キャッシュに保存された古いデータや破損したファイルが原因のケースが多いんです。
最新の情報が反映されない
メンバーのプロフィール画像が更新されない、チャンネル名の変更が反映されないといった問題は、キャッシュが古い情報を保持しているためです。
キャッシュクリアの前に知っておきたいこと
データは消えないので安心してください
キャッシュクリアと聞くと「大事なメッセージが消えるのでは?」と心配になるかもしれません。でも安心してください。
キャッシュクリアで削除されるのは、あくまで一時的なファイルだけです。メッセージ、送受信したファイル、チャンネル、ワークスペースなどのデータは、すべてSlackのサーバーに保存されているため、消えることはありません。
作業中のデータは保存しておこう
ただし、キャッシュクリアを実行すると、Slackアプリが一時的に再起動します。編集中のメッセージなど、まだ送信していないデータは失われる可能性があるので、事前に保存または送信しておきましょう。
デスクトップ版(Windows・Mac)のキャッシュクリア方法
デスクトップ版のSlackは、公式のキャッシュクリア機能が用意されているので、とても簡単です。
Windows版の手順
- Slackアプリを開く
- 左上の「≡」(三本線のメニューアイコン)をクリック
- 「ヘルプ」を選択
- 「トラブルシューティング」をクリック
- 「キャッシュを消去し、再起動する」を選択
これだけで完了です。Slackが自動的に再起動し、キャッシュがクリアされた状態で起動します。
Mac版の手順
- Slackアプリを開く
- 画面上部のメニューバーから「ヘルプ」をクリック
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュを消去し、再起動する」をクリック
Mac版もWindows版と同様、数クリックで完了します。再起動後は、いつも通りSlackを使えますよ。
緊急時の強制リロード
アプリが開いているけど表示がおかしい場合は、まず強制リロードを試してみましょう。
- Windows/Linux:「Ctrl + Shift + R」
- Mac:「Command + Shift + R」
これはアプリを再起動せずに、画面だけをリフレッシュする方法です。軽い不具合ならこれで解決することもあります。
モバイル版(iPhone・Android)のキャッシュクリア方法
スマートフォンやタブレットでSlackを使っている方も、簡単にキャッシュクリアできます。
iPhone・iPad版の手順
- iPhoneの「設定」アプリを開く(Slackアプリではありません)
- 下にスクロールして「Slack」を探してタップ
- 「次回起動時にキャッシュをリセット」のスイッチをオンにする
- Slackアプリを開く
次回起動時に自動的にキャッシュがクリアされ、通常通り使えるようになります。
Android版の手順
- Androidの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション管理」を選択
- アプリ一覧から「Slack」を探してタップ
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」または「キャッシュをクリア」をタップ
注意点として、「データを削除」や「強制終了」は選ばないでください。これらを選ぶと、ログイン情報まで消えてしまい、再ログインが必要になります。
ブラウザ版のキャッシュクリア方法
ブラウザでSlackを使っている場合は、各ブラウザのキャッシュクリア機能を使います。
Google Chrome
- 画面右上の「︙」(三点メニュー)をクリック
- 「設定」を選択
- 「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
- 期間を選択し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
Microsoft Edge
- 画面右上の「…」をクリック
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」を選択して削除
Safari(Mac)
- メニューバーから「Safari」→「設定」
- 「詳細」タブを開く
- 「メニューバーに開発メニューを表示」にチェック
- メニューバーの「開発」→「キャッシュを空にする」
Firefox
- 画面右上の「☰」をクリック
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「Cookieとサイトデータ」の「データを削除」
- 「キャッシュされたウェブコンテンツ」を選択して削除
シークレットモードで確認
ブラウザのシークレット(プライベート)モードでSlackを開いてみるのも有効です。正常に動作すれば、ブラウザの拡張機能が干渉している可能性があります。
キャッシュクリアしても改善しない場合の対処法
キャッシュクリアを試しても問題が解決しない場合は、以下の方法も試してみてください。
アプリのアップデート
古いバージョンのSlackを使っていると、パフォーマンスの問題が発生することがあります。デスクトップ版なら、メニューから「更新を確認」を選択しましょう。モバイル版は、App StoreやGoogle Playで最新版がないか確認してください。
不要なワークスペースやチャンネルから退会
参加しているワークスペースやチャンネルが多すぎると、Slackの動作が重くなります。使っていないものがあれば、整理することで軽快になることもありますよ。
ハードウェアアクセラレーションを無効化
デスクトップ版で画面のちらつきやフリーズが起きる場合、ハードウェアアクセラレーションをオフにすると改善することがあります。「設定」→「詳細設定」から変更できます。
再インストール
上記の方法をすべて試しても改善しない場合は、アプリの再インストールを検討しましょう。Slackをアンインストールし、デバイスを再起動してから、最新版を再インストールします。
キャッシュクリアの効果を最大化するコツ
定期的なクリアがおすすめ
キャッシュは使っているうちに自然と溜まっていくものです。毎日クリアする必要はありませんが、月に1回程度の定期的なメンテナンスとして実施すると、トラブルを未然に防げます。
通知設定の見直し
キャッシュクリア後は、通知設定を確認するいい機会です。不要な通知をオフにすることで、アプリの負荷を軽減し、動作をさらに軽快にできますよ。
デバイスの再起動も有効
Slackのキャッシュクリアと合わせて、デバイス自体を再起動すると、さらに効果的です。メモリがリセットされ、全体的なパフォーマンスが向上します。
よくある質問(FAQ)

Q:キャッシュクリアでログアウトされますか?
A:基本的にログアウトされません。デスクトップ版やiOS版の公式機能を使えば、ログイン状態を保ったままキャッシュだけをクリアできます。ただし、Android版で「データを削除」を選んだ場合や、アプリを再インストールする場合は再ログインが必要です。
Q:どのくらいの頻度でキャッシュクリアすべきですか?
A:使用頻度にもよりますが、月に1回程度が目安です。動作が重くなったと感じたら、その都度実施するのもいいでしょう。
Q:キャッシュクリア後、通知が来なくなりました
A:まれに通知設定がリセットされることがあります。Slackの「設定」→「通知」から、通知が有効になっているか確認してください。デバイス側の通知設定も合わせてチェックしましょう。
Q:ブラウザ版とアプリ版、どちらが軽いですか?
A:一般的には、デスクトップアプリ版の方が動作が軽快です。ただし、古いパソコンやメモリが少ない環境では、ブラウザ版の方が軽く感じることもあります。両方試して、自分の環境に合った方を使うのがおすすめです。
まとめ:定期的なキャッシュクリアで快適なSlackライフを
Slackのキャッシュクリアは、動作の重さや通知の不具合を解決する有効な方法です。
デスクトップ版なら「ヘルプ」→「トラブルシューティング」から、モバイル版なら設定アプリから、それぞれ数タップで完了します。大事なメッセージやファイルが消えることはないので、安心して実行できますよ。
月に1回程度の定期的なキャッシュクリアを習慣にすることで、いつも快適にSlackを使い続けられます。動作が重いと感じたら、まずはキャッシュクリアを試してみてください。
それでも改善しない場合は、アプリのアップデートや再インストールも検討しましょう。スムーズなコミュニケーションのために、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。


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