「Slackを開くのが面倒…」
「未読メッセージの確認だけでアプリを開くのは時間の無駄」
「ステータス変更をもっと簡単にしたい」
iPhoneやiPadでSlackを使っている方、こんな不便さを感じたことはありませんか?
2024年7月、Slackがついに待望のiPhoneウィジェット機能をリリースしました。これにより、アプリを開かずにホーム画面やロック画面から直接Slackの主要機能にアクセスできるようになったのです。
この記事では、Slackウィジェットの全種類、設定方法、効果的な使い方から、知っておくべき注意点まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
仕事の効率を上げたい方、Slackをスマートに使いこなしたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
Slackウィジェットとは?
Slackウィジェットは、iPhoneやiPadのホーム画面・ロック画面に配置できる小型のツールです。
従来の使い方との違い
従来:
- iPhoneのロックを解除
- ホーム画面でSlackアプリを探す
- アプリをタップして起動
- 未読メッセージを確認 or ステータスを変更
ウィジェット使用後:
- ホーム画面を見るだけで未読数が分かる
- ウィジェットをタップして直接該当画面へ
- または、ロック画面から一発でSlackを起動
時短効果: 1回の操作で約5〜10秒節約。1日10回使えば、1分以上の時短になります。
ウィジェットでできること
現在、Slackウィジェットで可能なのは以下の3つです。
- 未読メッセージ・メンション数の確認(Catch Upウィジェット)
- ステータスの素早い変更(Statusウィジェット)
- Slackへの高速アクセス(Lock Screen Launcher)
Slackウィジェットの種類
Slackウィジェットには、3つのタイプがあります。
1. Catch Up(キャッチアップ)ウィジェット
サイズ: 小(2×2マス)
機能:
- 未読メッセージ数を表示
- 未読メンション数を表示
- タップするとSlackの「Catch Up」画面に直接移動
表示イメージ:
┌──────────┐
│ Slack │
│ │
│ 12件 │
│ 未読 │
└──────────┘
おすすめの使い方:
- ホーム画面の目立つ位置に配置
- 朝一番やランチ後のメッセージ確認に便利
- 重要なメンションを見逃さない
注意点:
- ウィジェット上でメッセージを既読にはできない
- タップするとアプリが起動する
2. Status(ステータス)ウィジェット【小サイズ】
サイズ: 小(2×2マス)
機能:
- 現在のSlackステータスを表示
- タップするとステータス変更画面へ移動
おすすめの使い方:
- 現在のステータスを常に確認したい人向け
- ステータス変更の頻度が高い人に便利
デメリット:
- ウィジェットから直接ステータス変更はできない
- アプリを開く必要がある
3. Status(ステータス)ウィジェット【中サイズ】
サイズ: 中(4×2マス)
機能:
- 3つのプリセットステータスをウィジェットから直接設定可能
- Focus(集中):1時間
- Lunch(昼食):1時間
- Taking a break(休憩中):30分
- カスタムステータスの設定(アプリが起動)
表示イメージ:
┌─────────────────────┐
│ Focus │ Lunch │
├─────────┼───────────┤
│ Taking │ What's │
│ a break │ your │
│ │ status? │
└─────────────────────┘
おすすめの使い方:
- 最も実用的なウィジェット
- アプリを開かずにステータス変更できる
- 仕事の切り替え時に便利
注意点:
- プリセットステータスはカスタマイズできない
- カスタムステータスを設定する場合はアプリが起動する
4. Lock Screen Launcher(ロック画面ランチャー)
配置場所: ロック画面専用
機能:
- ロック画面から直接Slackアプリを起動
表示イメージ:
┌────────────────┐
│ 12:34 │
│ 月曜日 │
│ │
│ [S] [他] [他] [他] │ ← Slackアイコン
│ │
└────────────────┘
おすすめの使い方:
- 緊急時に素早くSlackにアクセス
- ロック解除直後にSlackを開く習慣がある人向け
注意点:
- ロック画面に配置できるウィジェットは最大4つまで
- 他のアプリと競合する可能性がある
ウィジェットの設定方法【iPhone/iPad】
事前準備
必要条件:
- iOS 14以降(ホーム画面ウィジェット)
- iOS 16以降(ロック画面ウィジェット)
- 最新版のSlackアプリ
アプリの更新:
- App Storeを開く
- 「Slack」を検索
- 「アップデート」をタップ(あれば)
ホーム画面ウィジェットの追加方法
ステップ1:編集モードに入る
- ホーム画面の空白部分を長押し
- アイコンが揺れ始めたら指を離す
- 画面左上の「+」ボタンをタップ
ステップ2:Slackウィジェットを選択
- ウィジェットギャラリーが表示される
- 下にスクロールして「Slack」を探す
- 「Slack」をタップ
ステップ3:ウィジェットを選ぶ
- 3つのウィジェットが表示される
- Catch Up(小)
- Status(小)
- Status(中)
- 左右にスワイプしてウィジェットを選択
- 「ウィジェットを追加」をタップ
ステップ4:配置と完了
- ウィジェットをドラッグして好きな位置に配置
- 画面右上の「完了」をタップ
ロック画面ウィジェットの追加方法
ステップ1:ロック画面の編集モードに入る
- iPhoneをロックする
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 「ロック画面」を選択
ステップ2:ウィジェットエリアをタップ
- 時計の下にある4つの小さな枠をタップ
- または「ウィジェットを追加」をタップ
ステップ3:Slackを追加
- ウィジェット一覧から「Slack」を探す
- 「Launcher」(Slackアイコン)を選択
- 配置したい枠にドラッグ
ステップ4:完了
- 画面右上の「完了」をタップ
- 「完了」を再度タップして確定
実践的な使い方とシーン別活用法
シーン1:朝の出勤時
活用方法:
7:30 – 通勤電車の中
- Catch Upウィジェットを見て未読数を確認
- 緊急メッセージがあれば優先対応
- なければ到着後に確認
9:00 – オフィス到着
- Status(中)ウィジェットで「Focus」に設定
- 集中タイムの開始を同僚に通知
メリット:
- アプリを開かずに状況把握
- 朝の時間を効率化
シーン2:ランチタイム
活用方法:
12:00 – ランチ開始
- Status(中)ウィジェットで「Lunch」をタップ
- 1時間の昼食ステータスが自動設定される
12:30 – ランチ中にメッセージ確認
- Catch Upウィジェットで未読数をチェック
- 緊急でなければ食後に対応
メリット:
- ワンタップでステータス変更
- 同僚が連絡を控えてくれる
シーン3:リモートワーク
活用方法:
14:00 – 休憩時間
- Status(中)ウィジェットで「Taking a break」に設定
- 30分の休憩を通知
17:00 – 緊急対応
- ロック画面Launcherで即座にSlackを起動
- クライアントからの問い合わせに対応
メリット:
- 在宅でもステータス管理が簡単
- 緊急時の対応が速い
シーン4:移動中・外出時
活用方法:
移動中の電車内
- Catch Upウィジェットで未読を素早く確認
- スマホを取り出してすぐに状況把握
会議前の待ち時間
- ロック画面から直接Slackを開く
- 会議資料の共有状況を確認
メリット:
- 移動時間を有効活用
- スキマ時間でメッセージ確認
ウィジェットのカスタマイズ方法
ウィジェットの移動
方法:
- ホーム画面の空白部分を長押し
- アイコンが揺れ始める
- ウィジェットをドラッグして移動
- 「完了」をタップ
ウィジェットの削除
方法:
- ホーム画面の空白部分を長押し
- ウィジェット左上の「−」ボタンをタップ
- 「ウィジェットを削除」を選択
複数のウィジェットを配置
おすすめの組み合わせ:
パターン1:効率重視
- Catch Up(小):ホーム画面1ページ目の上部
- Status(中):ホーム画面1ページ目の下部
- Launcher:ロック画面
パターン2:ミニマル
- Status(中)のみ:ホーム画面に配置
- Launcher:ロック画面
パターン3:フル活用
- Catch Up(小):ホーム画面
- Status(小):ホーム画面
- Status(中):ホーム画面2ページ目
- Launcher:ロック画面
ウィジェット使用時の注意点
1. プライバシーの問題
リスク:
- ホーム画面に未読数が表示される
- 他人に見られる可能性がある
対策:
- 機密性の高い仕事の場合は慎重に
- ウィジェットスタックに隠す
- または、Launcherのみ使用
2. バッテリー消費
影響:
- ウィジェットは定期的に更新される
- わずかにバッテリー消費が増える
対策:
- 必要最小限のウィジェットのみ使用
- 不要なウィジェットは削除
3. ステータスのカスタマイズ不可
制限:
- Status(中)ウィジェットの3つのプリセットは変更できない
- Focus、Lunch、Taking a breakのみ
対処法:
- よく使うステータスがプリセットにない場合
- 小サイズのStatusウィジェットを使用
- またはアプリから直接設定
4. リアルタイム性の限界
注意点:
- ウィジェットの更新には若干のタイムラグがある
- 数分程度の遅延が発生することも
対処法:
- 正確な情報が必要な場合はアプリを開く
- ウィジェットはあくまで目安として使用
Android版ウィジェットの状況
現在の状況(2025年1月時点)
リリース状況:
- iOS版のみ利用可能
- Android版は未リリース
Slackの公式発表:
- Android版の開発予定については未発表
- 具体的なリリース時期は不明
Android版が待たれる理由
需要の高さ:
- Androidユーザーからの要望が多数
- Android版Slackの利用者も多い
技術的には可能:
- Androidはウィジェット機能が充実
- むしろiOSより柔軟なカスタマイズが可能
Androidユーザーができること
代替手段:
- ショートカットを使う
- ホーム画面にSlackアプリのショートカット
- 長押しメニューから特定画面に直接アクセス
- 通知を活用
- Slackの通知を常に表示
- 未読数を通知バッジで確認
- サードパーティアプリ
- TeslaUnreadなどのアプリで未読数表示
- ただし、公式ウィジェットではない
最新情報の確認方法:
- Slack公式ブログをチェック
- Twitterの@SlackHQをフォロー
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:ウィジェットが表示されない
症状:
- ウィジェットギャラリーにSlackが出てこない
- 追加してもホーム画面に表示されない
原因と対処法:
原因1:アプリのバージョンが古い
- App Storeで最新版にアップデート
原因2:iOSのバージョンが古い
- iOS 14以降にアップデート
- ロック画面ウィジェットはiOS 16以降
原因3:iPhoneの再起動が必要
- iPhoneを再起動してみる
トラブル2:ウィジェットが更新されない
症状:
- 未読数が変わらない
- ステータスが反映されない
原因と対処法:
原因1:バックグラウンド更新がオフ
- 設定アプリを開く
- 「Slack」を選択
- 「Appのバックグラウンド更新」をオン
原因2:ネットワーク接続の問題
- Wi-Fiまたはモバイルデータをチェック
- 機内モードのオン/オフを試す
原因3:Slackアプリの不具合
- アプリを一度終了して再起動
トラブル3:ウィジェットをタップしても反応しない
症状:
- タップしてもアプリが起動しない
- 何も起こらない
原因と対処法:
原因1:アプリがクラッシュしている
- Slackアプリを強制終了
- 再起動してから試す
原因2:ウィジェットの再追加が必要
- ウィジェットを削除
- iPhoneを再起動
- ウィジェットを再度追加
トラブル4:ロック画面ウィジェットが追加できない
症状:
- ロック画面にLauncherが表示されない
- 追加オプションが見つからない
原因と対処法:
原因:iOS 16未満
- 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
- iOS 16以降にアップデート
手順の確認:
- ロック画面を長押し
- 「カスタマイズ」をタップ
- 時計下の4つの枠をタップ
- Slackを選択
ウィジェットを最大限活用するコツ
コツ1:配置位置を工夫する
おすすめ配置:
よく使う人:
- ホーム画面1ページ目の上部に配置
- 親指で届く範囲に
たまに使う人:
- ホーム画面2ページ目以降
- ウィジェットページに集約
プライバシー重視:
- ウィジェットスタックの下層に配置
- または、ロック画面のみに配置
コツ2:通知設定と組み合わせる
効果的な組み合わせ:
- 通知は重要なものだけ
- メンションとDMのみ通知
- チャンネル通知はオフ
- ウィジェットで全体確認
- 未読数をCatch Upウィジェットで確認
- 時間のあるときにまとめて対応
メリット:
- 通知疲れを防ぐ
- 必要な情報は見逃さない
コツ3:Focus機能と連携
iOS 15以降のFocus機能を活用:
仕事モード:
- Slackウィジェットを表示
- 仕事関連の通知を許可
プライベートモード:
- Slackウィジェットを非表示
- Slack通知を完全オフ
設定方法:
- 設定 → 集中モード
- 仕事モードを作成
- 「ホーム画面」をカスタマイズ
- Slackウィジェットを表示に設定
コツ4:ルーティン化する
朝のルーティン:
- 起床後、Catch Upウィジェットで未読確認
- 緊急メッセージに対応
- Status(中)で「Focus」に設定
昼のルーティン:
- 12:00に「Lunch」ステータス設定
- ランチ中はメッセージチェックのみ
- 13:00に「Focus」に戻す
夜のルーティン:
- 18:00にCatch Upで残タスク確認
- 対応後、Slackをサインアウト
まとめ
Slackウィジェットの重要ポイントをまとめます。
ウィジェットの種類
- Catch Up(小):未読数を表示
- Status(小):ステータス確認・変更画面へ
- Status(中):直接ステータス変更が可能(最推奨)
- Lock Screen Launcher:ロック画面から高速起動
最もおすすめのウィジェット
Status(中サイズ)
理由:
- アプリを開かずにステータス変更できる
- 仕事の切り替えがスムーズ
- 3つのプリセットで大半のシーンをカバー
設定の基本
ホーム画面ウィジェット:
- ホーム画面を長押し
- 「+」ボタンをタップ
- Slackを選択
- ウィジェットを追加
ロック画面ウィジェット:
- ロック画面を長押し
- カスタマイズを選択
- 時計下の枠をタップ
- Slackを追加
活用のポイント
- 時短効果:1日数分の時間節約
- ステータス管理:ワンタップで状態通知
- メッセージ確認:アプリを開かず未読確認
- 緊急対応:ロック画面から即起動
注意事項
- iOS版のみ対応(Android版は未リリース)
- プリセットステータスはカスタマイズ不可
- プライバシーに配慮した配置が必要
- バッテリー消費が若干増える
Slackウィジェットは、仕事の効率化に役立つ便利な機能です。この記事を参考に、あなたに合った使い方を見つけてください!
よくある質問(FAQ)
Q1. Slackウィジェットは無料で使えますか?
A. はい、完全無料です。Slackの無料プランでも有料プランでも、追加料金なしで使用できます。ただし、Slackアプリが必要です。
Q2. Android版はいつリリースされますか?
A. 2025年1月時点で、Android版のリリース予定は公式発表されていません。iOS版のみの提供となっています。最新情報はSlack公式ブログやTwitter(@SlackHQ)で確認できます。
Q3. ウィジェットの未読数が更新されないのですが
A. いくつかの原因が考えられます。(1) バックグラウンド更新がオフになっている → 設定アプリでSlackのバックグラウンド更新をオンに。(2) ネットワーク接続の問題 → Wi-Fiやモバイルデータを確認。(3) アプリの不具合 → Slackアプリを再起動してみてください。
Q4. Status(中)ウィジェットのプリセットは変更できますか?
A. いいえ、変更できません。「Focus」「Lunch」「Taking a break」の3つは固定です。カスタムステータスを設定したい場合は、ウィジェットの「What’s your status?」をタップしてアプリから設定する必要があります。
Q5. 複数のSlackワークスペースを使っていますが、ウィジェットはどれに対応しますか?
A. ウィジェットは、最後にアクティブだったワークスペースの情報を表示します。複数ワークスペースを頻繁に切り替える場合、ウィジェットの情報が正確でない可能性があります。
Q6. ロック画面ウィジェットが追加できません
A. ロック画面ウィジェットはiOS 16以降が必要です。設定 → 一般 → ソフトウェアアップデートで、iOSのバージョンを確認してください。また、ロック画面に配置できるウィジェットは最大4つまでです。
Q7. ウィジェットでメッセージを既読にすることはできますか?
A. いいえ、できません。ウィジェットでできるのは未読数の確認とSlackアプリへのショートカットのみです。実際にメッセージを読んだり、既読にしたりするには、アプリを開く必要があります。
Q8. ウィジェットはバッテリー消費に影響しますか?
A. わずかに影響します。ウィジェットは定期的に更新されるため、バッテリー消費が少し増えます。ただし、影響は軽微で、通常の使用では気にならないレベルです。バッテリーが心配な場合は、必要最小限のウィジェットのみ使用してください。
Q9. ウィジェットが真っ白で何も表示されません
A. これは一時的な読み込みエラーの可能性があります。以下を試してください。(1) ウィジェットを一度削除して再追加、(2) Slackアプリを再起動、(3) iPhoneを再起動。それでも解決しない場合は、Slackアプリを再インストールしてみてください。
Q10. iPadでもウィジェットは使えますか?
A. はい、iPadでも使用できます。ただし、ロック画面ウィジェットはiPhoneのみの機能です。iPadではホーム画面ウィジェット(Catch UpとStatus)のみ利用可能です。
Q11. ウィジェットの更新頻度はどれくらいですか?
A. Slackウィジェットは数分おきに自動更新されますが、正確な更新間隔は公開されていません。リアルタイムではないため、数分程度のタイムラグが発生することがあります。最新の情報が必要な場合は、アプリを直接開いてください。
Q12. ダークモードに対応していますか?
A. はい、対応しています。iPhoneの外観設定(ライトモード/ダークモード)に応じて、ウィジェットの見た目も自動的に変わります。設定の必要はありません。

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