「先月の会議の内容を確認したい」「昨日のあの発言を探している」
Slackで過去のメッセージを探すとき、スクロールして探すのは非効率です。日付検索を使えば、特定の期間のメッセージを一瞬で見つけられます。
この記事では、Slackの日付検索の使い方を、すぐに使えるコマンド例と一緒に詳しく解説します。
Slackの日付検索とは?

日付検索は、特定の日付や期間を指定してメッセージを絞り込む機能です。
できること
期間指定の種類:
- 特定の日付(2024年1月15日など)
- 特定の日付より前(○月○日以前)
- 特定の日付より後(○月○日以降)
- 特定の月・年(2024年1月、2024年など)
- 相対的な日付(今日、昨日、先週など)
メリット:
- 数千件のメッセージから瞬時に絞り込める
- 過去の会議内容を素早く確認
- プロジェクトの経緯を時系列で追跡
- 新メンバーの情報キャッチアップを効率化
基本的な検索方法
検索バーの使い方
デスクトップ:
- 画面上部の検索バーをクリック
- キーワードを入力
- Enterキーを押す
ショートカット:
- Mac:
⌘G - Windows/Linux:
Ctrl+G
検索結果の見方
検索すると、4つのタブに分かれて表示されます:
- メッセージ:テキストメッセージ
- ファイル:共有されたファイル
- チャンネル:チャンネル名や説明
- メンバーディレクトリ:メンバー情報
日付検索の基本コマンド
on: 特定の日付を指定
特定の日付のメッセージを検索
書式:
on:YYYY-MM-DD
例1:2024年5月1日のメッセージ
on:2024-05-01
例2:キーワード+日付
プロジェクト on:2024-05-01
before: 指定日より前
特定の日付より前のメッセージを検索
書式:
before:YYYY-MM-DD
例1:2024年6月1日より前
会議 before:2024-06-01
例2:昨日より前
報告書 before:yesterday
after: 指定日より後
特定の日付より後のメッセージを検索
書式:
after:YYYY-MM-DD
例1:2024年4月1日より後
契約書 after:2024-04-01
例2:先週より後
タスク after:week
during: 特定の期間
特定の月や年のメッセージを検索
書式:
during:YYYY-MM
during:YYYY
例1:2024年1月のメッセージ
during:2024-01
例2:2024年のメッセージ
during:2024
日付フォーマット
使える日付形式
絶対的な日付指定:
国際標準形式(推奨):
YYYY-MM-DD(例:2024-05-01)YYYY/MM/DD(例:2024/05/01)
米国形式:
MM/DD/YYYY(例:05/01/2024)MM-DD-YYYY(例:05-01-2024)
月・年の指定:
YYYY-MM(例:2024-05)YYYY/MM(例:2024/05)YYYY(例:2024)
相対的な日付指定
よく使う相対指定:
日単位:
today– 今日yesterday– 昨日
週単位:
week– 今週last_week– 先週
月単位:
month– 今月last_month– 先月
年単位:
year– 今年
曜日指定:
monday– 月曜日tuesday– 火曜日wednesday– 水曜日thursday– 木曜日friday– 金曜日saturday– 土曜日sunday– 日曜日
期間を指定する検索
特定期間を指定(before + after)
2つのコマンドを組み合わせて期間を指定
例1:2024年4月1日〜4月15日
新機能 after:2024-04-01 before:2024-04-15
例2:先週の1週間
報告 after:last_week before:today
月の最初から最後まで
during:を使う方が簡単
例:2024年3月のすべてのメッセージ
during:2024-03
これは以下と同じ意味:
after:2024-03-01 before:2024-03-31
【コピペOK】実用的な検索例
最近のメッセージを探す
今日のメッセージ
on:today
昨日のメッセージ
on:yesterday
今週のメッセージ
during:week
先週のメッセージ
during:last_week
自分の投稿を探す
昨日の自分の投稿
from:me on:yesterday
今週の自分の投稿
from:me during:week
特定日の自分の投稿
from:me on:2024-05-01
特定の人の投稿を探す
田中さんの昨日の投稿
from:@田中 on:yesterday
山田さんの今月の投稿
from:@山田 during:month
チャンネル内の日付検索
特定チャンネルの特定日
in:#マーケティング on:2024-05-01
特定チャンネルの今週
in:#開発 during:week
特定チャンネルの特定期間
in:#営業 after:2024-04-01 before:2024-04-30
キーワード+日付の組み合わせ
「会議」を含む今週のメッセージ
会議 during:week
「プロジェクト」を含む先月のメッセージ
プロジェクト during:last_month
「報告書」を含む特定日のメッセージ
報告書 on:2024-05-01
複数条件を組み合わせる
特定の人の特定チャンネルでの特定日の投稿
from:@田中 in:#プロジェクトA on:2024-05-01
キーワード+チャンネル+期間
進捗報告 in:#開発チーム after:2024-05-01 before:2024-05-15
自分の投稿で特定キーワードを含む今月のもの
from:me タスク during:month
フィルター機能で絞り込む

検索後のフィルター設定
検索結果が表示されたら、さらに絞り込めます。
手順:
- 検索を実行
- 結果画面上部の「フィルター」をクリック
- 条件を選択
利用できるフィルター
Fromフィルター:
- 特定のメンバーを選択
- 複数メンバーも選択可能
Dateフィルター:
- カレンダーから開始日と終了日を選択
- コマンドより視覚的
Inフィルター:
- チャンネルやDMを指定
その他のフィルター:
- 「アプリ、ボット、ワークフローを除外」
- 「自分のチャンネルのみ検索」
フィルター設定例
例1:田中さんの今年の投稿
- 検索バーに「from:@田中」と入力
- 「フィルター」をクリック
- Dateで「2024-01-01」〜「2024-12-31」を選択
例2:マーケティングチャンネルの先月の投稿
- 検索バーに「in:#マーケティング」と入力
- 「フィルター」をクリック
- Dateで先月の期間を選択
検索結果の並べ替え
並べ替えオプション
メッセージの場合:
- 関連度順(Most relevant)
- 最新順(Most recent)
ファイルの場合:
- 関連度順
- 最新順
- ファイルタイプ別
並べ替えの手順
- 検索結果画面を開く
- 右上の並べ替えメニューをクリック
- 希望の順序を選択
実際の活用シーン
過去の会議内容を確認
先月の定例会議の内容
定例会議 during:last_month
特定日の会議メモ
has:pin 会議メモ on:2024-05-01
プロジェクトの経緯確認
プロジェクト立ち上げ時の議論
in:#プロジェクトA after:2024-01-01 before:2024-01-31
最近の進捗報告
進捗報告 during:week
締め切り前の確認
今週のタスク確認
from:me タスク during:week
提出物のやり取り確認
提出 after:week
新メンバーの情報共有
プロジェクト開始時からの履歴
in:#プロジェクト after:2024-01-01
決定事項の確認
has:pin 決定
よくある質問(FAQ)
Q1:検索できるメッセージの範囲は?
A:プランによって異なります。
無料プラン:
- 過去90日間のメッセージ履歴
- 最新10,000件のメッセージ
有料プラン(Pro以上):
- 無制限の履歴
- すべてのメッセージを検索可能
Q2:日付の書き方がわかりません
A:以下のいずれかの形式を使えます。
推奨形式:
2024-05-01(YYYY-MM-DD)2024/05/01(YYYY/MM/DD)
相対指定:
today(今日)yesterday(昨日)week(今週)
Q3:検索結果が多すぎます
A:以下の方法で絞り込めます。
- 期間を短くする
during:weekではなくon:today
- キーワードを追加
会議だけでなく会議 議事録
- チャンネルを指定
in:#マーケティングを追加
- 投稿者を指定
from:@田中を追加
Q4:特定の週を検索できますか?
A:直接はできませんが、期間指定で対応できます。
例:2024年5月第1週(5/1〜5/7)
after:2024-05-01 before:2024-05-07
Q5:月末を指定できますか?
A:月全体を指定する方が簡単です。
月全体:
during:2024-05
月末のみ(例:5/25〜5/31):
after:2024-05-25 before:2024-05-31
Q6:複数の日付を同時に検索できますか?
A:できません。1つの検索で1つの期間のみです。
代替案:
- 期間指定で範囲を広げる
- 複数回検索して結果を確認
Q7:時刻まで指定できますか?
A:できません。Slackの検索は日付単位のみです。
時刻まで絞り込みたい場合は:
- 日付で検索
- 検索結果を手動で確認
Q8:検索結果が表示されません
A:以下を確認してください。
- 日付フォーマットが正しいか
- ❌
2024/5/1 - ⭕
2024-05-01
- プランの制限内か
- 無料プランは90日以内のみ
- 検索対象のチャンネルに参加しているか
- 参加していないチャンネルは検索不可
トラブルシューティング
問題1:「結果が見つかりません」と表示される
原因:
- 日付フォーマットが間違っている
- 期間外を検索している(無料プラン)
- 該当するメッセージがない
解決策:
- 日付フォーマットを確認
❌ 2024/5/1
⭕ 2024-05-01
- 期間を広げる
on:2024-05-01 → during:2024-05
- キーワードを変える
問題2:古いメッセージが検索できない
原因:
- 無料プランの制限(90日間)
解決策:
- 有料プランにアップグレード
- または過去90日以内に絞って検索
問題3:期間指定が機能しない
原因:
- before/afterの順序が逆
- 日付フォーマットの間違い
解決策:
- 正しい順序で指定
after:2024-05-01 before:2024-05-31
- フォーマットを統一
❌ after:2024/05/01 before:2024-05-31
⭕ after:2024-05-01 before:2024-05-31
問題4:相対日付が期待通りに動かない
原因:
- タイムゾーン設定の問題
- スペルミス
解決策:
- スペルを確認
❌ on:toady
⭕ on:today
- 絶対日付で指定
yesterday → 2024-05-14
応用テクニック
テクニック1:定型検索を保存
よく使う検索を毎回入力するのは面倒です。
対策:
- メモアプリに保存
- 必要時にコピペ
例:
# 自分の今週の投稿
from:me during:week
# マーケティングチームの今月
in:#マーケティング during:month
# プロジェクトの経緯
in:#プロジェクトA after:2024-01-01
テクニック2:曜日指定を活用
毎週月曜日の定例会議を検索
定例会議 on:monday
すべての金曜日の週報
週報 on:friday
テクニック3:除外検索と組み合わせ
特定キーワードを除外
プロジェクト -テスト during:month
ボットを除外して期間検索
during:week
→ フィルターで「アプリ、ボット、ワークフローを除外」を選択
テクニック4:スター・ピンと組み合わせ
自分がスターを付けた今月のメッセージ
has:star during:month
ピン留めされた先週のメッセージ
has:pin during:last_week
テクニック5:ファイル検索と組み合わせ
先月共有されたファイル
during:last_month
→ 「ファイル」タブを選択
特定日にアップロードされた画像
has:image on:2024-05-01
まとめ:日付検索で業務効率化
Slackの日付検索の使い方をご紹介しました。
基本の検索コマンド:
on:– 特定の日付before:– ○日より前after:– ○日より後during:– 特定の月・年
日付フォーマット:
- 絶対指定:
YYYY-MM-DD(例:2024-05-01) - 相対指定:
today,yesterday,week,month
頻出パターン:
# 今日の自分の投稿
from:me on:today
# 昨日のチーム全体
during:yesterday
# 今週のプロジェクト進捗
in:#プロジェクト during:week
# 先月の会議メモ
会議メモ during:last_month
# 特定期間の重要メッセージ
has:star after:2024-05-01 before:2024-05-31
重要なポイント:
- 複数の条件を組み合わせて精度向上
- フィルター機能でさらに絞り込み
- 無料プランは90日間の制限あり
- 検索結果は4つのタブで分類
活用シーン:
- 過去の会議内容の確認
- プロジェクトの経緯追跡
- 新メンバーの情報共有
- 締め切り前の確認作業
日付検索を使いこなして、Slackでの情報検索を劇的に効率化しましょう!

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