「取引先とSlackで直接やり取りしたい」「外部パートナーとチャンネルを共有したい」
Slack Connectを使えば、異なる会社間でSlackチャンネルやDMを共有できます。メールのやり取りを減らし、スムーズなコラボレーションが可能になります。
この記事では、Slack Connectで外部組織を招待する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
Slack Connectとは?

Slack Connectは、異なる組織間でSlackを共有できる機能です。
できること
2種類の共有方法:
- DM(ダイレクトメッセージ):1対1のメッセージ
- チャンネル:グループでの会話
メリット:
- メールの往復が不要
- ファイル共有が簡単
- リアルタイムでのコミュニケーション
- 会話履歴が残る
- 複数の会社をまたいでコラボレーション
ゲストアカウントとの違い
Slack Connect:
- 相手は自分の組織のSlackから参加
- 相手の組織の設定を維持
- 接続解除後も双方に履歴が残る
- 複数チャンネルに自由に招待可能
ゲストアカウント:
- 自分の組織に直接招待
- 自分の組織のルールに従う
- アカウント削除で履歴にアクセス不可
- 料金がかかる(マルチチャンネルゲスト)
プラン別の利用条件
無料プランでできること
DM(ダイレクトメッセージ):
- ⭕ 送信可能
- ⭕ 受信・承諾可能
- 制限なく利用できる
チャンネル共有:
- ❌ 自分からは招待できない
- ⭕ 招待を受けることは可能
- 招待されたチャンネルには参加できる
有料プランでできること
Pro、Business+、Enterprise Grid:
- ⭕ DMの送受信
- ⭕ チャンネルへの招待
- ⭕ 複数組織との接続(最大250組織)
招待時の特典:
- Enterprise Gridから招待:相手が無料プランでも参加可能
- Pro/Business+から招待:相手は90日間の無料トライアルで参加可能
DM(ダイレクトメッセージ)で招待する方法
招待の送り方(所要時間:2分)
ステップ1:新規メッセージを開く
デスクトップ:
- 「ホーム」タブを開く
- 「ディレクトリ」をクリック
- ページ上部の「外部」をクリック
- 右上の「DMを始める」をクリック
モバイル:
- 画面下の「新規メッセージ」ボタンをタップ
- 「外部の人とのメッセージ」を選択
ステップ2:メールアドレスを入力
- 招待したい相手のメールアドレスを入力
- 任意でメッセージを追加
- 「招待を送信」をクリック
ステップ3:相手の承諾を待つ
- 相手にメールが届く
- 相手が承諾すると、DMができる状態になる
招待を承諾する方法
招待メールが届いたら:
ステップ1:メールを確認
- 招待メールを開く
- 「招待を表示する」をクリック
ステップ2:招待の詳細を確認
- 送信者のメールアドレスを確認
- 所属組織を確認
- メッセージがあれば読む
ステップ3:承諾する
- 「承諾する」をクリック
- 使用するSlackアカウントを選択
- 「会話を開始」をクリック
完了:
- サイドバーに相手の名前が表示される
- すぐにメッセージを送れる
チャンネルで招待する方法
前提条件
必要なプラン:
- 招待する側:Pro以上の有料プラン
- 招待される側:無料プランでもOK(一部制限あり)
新しいチャンネルを作って招待(所要時間:5分)
ステップ1:チャンネルを作成
- サイドバーの「+」ボタンをクリック
- 「チャンネル」を選択
- チャンネル名を入力
- プライバシー設定を選択(公開 or 非公開)
- 「作成」をクリック
ステップ2:外部組織を招待
- 作成したチャンネルを開く
- 上部のチャンネル名をクリック
- 「設定」タブを選択
- 「Slack Connect」の下の「他社と連携する」をクリック
ステップ3:招待の詳細を設定
- 相手のメールアドレスを入力
- 「追加」をクリック
- 「外部のオーガナイゼーション」を選択
- 「次へ」をクリック
ステップ4:権限を選択
以下のいずれかを選択:
「投稿と招待」(おすすめ):
- メッセージの投稿が可能
- 自分の組織のメンバーを追加可能
- アプリやワークフローの使用が可能
- 接続解除後も履歴を保持
「投稿のみ」:
- メッセージの投稿のみ可能
- メンバーの追加は不可
- アプリやワークフローは使用不可
ステップ5:招待を送信
- 任意でメッセージを追加
- 「招待を送信する」をクリック
注意事項:
- 管理者の承認が必要な場合がある
- 招待は14日間有効
- 期限切れの場合は再送信が必要
既存のチャンネルに招待
ステップ1:チャンネルを開く
- 招待したいチャンネルを開く
- 右上のプロフィール写真の集まりをクリック
- 「メンバーを追加」をクリック
ステップ2:外部メンバーを追加
- メールアドレスまたは名前を入力
- 「追加」をクリック
- 「外部のオーガナイゼーション」を選択
- 権限を選択(投稿と招待 or 投稿のみ)
- 「招待を送信する」をクリック
招待を承諾する(チャンネル)
承諾手順(所要時間:3分)
方法1:メールから
- 招待メールを開く
- 「始める」をクリック
方法2:Slack内から
- 「ホーム」→「ディレクトリ」→「外部」
- 「招待を表示」をクリック
- 該当する招待を選択
承諾の流れ:
ステップ1:招待の詳細を確認
- 送信者を確認
- チャンネル名を確認
- メッセージがあれば読む
ステップ2:承諾する
- 「承諾する」をクリック
- チャンネルを追加するワークスペースを選択
- チャンネル設定を確認
- 「承諾してチャンネルに参加する」をクリック
ステップ3:参加完了
- サイドバーの「外部とのつながり」セクションに表示
- チャンネルに二重ダイヤモンドアイコンが付く
- すぐにメッセージを送信可能
注意:
- 管理者の承認が必要な場合は待機
- 承認されるとSlackから通知が届く
招待の管理
送った招待を確認
手順:
- 「ホーム」→「ディレクトリ」→「外部」
- 「招待を表示」をクリック
- 「送信済みの招待」タブを選択
確認できる情報:
- 招待先のメールアドレス
- チャンネル名
- 送信日時
- ステータス(承諾待ち、承諾済み)
招待を取り消す
未承諾の招待のみ取り消し可能
手順:
- 「送信済みの招待」タブを開く
- 取り消したい招待にカーソルを合わせる
- 取り消しアイコン(×)をクリック
- 「無効にする」をクリック
一括取り消し:
- 最大25件まで選択可能
- 「選択した招待を取り消す」をクリック
受け取った招待を確認
手順:
- 「ホーム」→「ディレクトリ」→「外部」
- 「招待を表示」をクリック
- 未承諾の招待一覧が表示される
招待を拒否・ブロック
招待を拒否:
- 招待の横にある「無視」をクリック
特定の人をブロック:
- 招待の横にある「無視」をクリック
- 「この人からの招待をブロックする」を選択
- 「招待をブロックする」をクリック
ブロックされた人の確認:
- プロフィール写真→「環境設定」
- 「プライバシーと公開設定」
- 「ブロックした招待」で確認
権限の変更
チャンネル参加後の権限変更
招待時に設定した権限は、後から変更できます。
手順:
- チャンネルを開く
- チャンネル名をクリック
- 「オーガナイゼーション」セクションを確認
- 変更したい組織の横の「…」(3つの点)をクリック
- 「権限を管理」を選択
- 権限を選択(投稿と招待 or 投稿のみ)
- 「次へ」をクリック
注意:
- 権限を変更できるのは、自分の組織のメンバーのみ
- 相手の組織の権限は相手側で管理
実際の活用シーン
取引先とのプロジェクト管理
使い方:
- プロジェクト専用チャンネルを作成
- 取引先の担当者を招待
- ファイル共有、進捗報告、質問などをすべてチャンネル内で完結
メリット:
- メールの往復が不要
- 関係者全員が情報を共有
- 過去のやり取りを簡単に検索
パートナー企業との定期連絡
使い方:
- DMで1対1のコミュニケーション
- 緊急時の連絡手段として活用
メリット:
- メールより迅速
- カジュアルなコミュニケーションが可能
フリーランスとのコラボレーション
使い方:
- プロジェクトごとにチャンネルを作成
- フリーランサーを「投稿のみ」権限で招待
- 完了後は接続解除
メリット:
- セキュリティを保ちつつ協力
- プロジェクト終了後も履歴が残る
よくある質問(FAQ)
Q1:無料プランでも使えますか?
A:部分的に使えます。
使える機能:
- DMの送受信(完全に利用可能)
- チャンネルへの招待を受ける(参加のみ)
使えない機能:
- チャンネルへの招待を送る(有料プランが必要)
Q2:招待メールが届きません
A:以下を確認してください。
- スパムフォルダを確認
- メールアドレスが正しいか確認
- 14日以内か確認(期限切れの場合は再送信)
- 相手の組織で制限されていないか確認
Q3:招待を承諾できません
A:以下の原因が考えられます。
管理者による制限:
- 管理者に承認を依頼
- 管理者に招待の承諾権限をもらう
プランの問題:
- チャンネル共有には有料プランが必要
- DMなら無料プランでもOK
Q4:何人まで招待できますか?
A:チャンネルごとに最大250組織まで招待可能です。
各組織からは無制限にメンバーを追加できます。
Q5:接続を解除したい
A:以下の手順で解除できます。
チャンネルの場合:
- チャンネル名をクリック
- 「オーガナイゼーション」セクション
- 削除したい組織の「…」をクリック
- 「チャンネルから削除」を選択
DMの場合:
- DMを削除すると接続も解除される
Q6:履歴はどうなりますか?
A:接続解除後も双方に残ります。
- 自分の組織のワークスペースに履歴が保存
- 相手の組織にも同様に保存
- 接続解除後は新しいメッセージの送受信のみ不可
Q7:費用はかかりますか?
A:基本的に追加費用はかかりません。
- 自分の組織のプラン料金のみ
- 相手の組織にも追加費用なし
- 無料プランから招待された場合、90日間トライアル
Q8:セキュリティは大丈夫ですか?
A:以下のセキュリティ機能があります。
- 管理者による承認設定
- 招待の取り消し機能
- 権限の細かい設定
- ブロック機能
- 接続の解除が可能
トラブルシューティング
問題1:「招待を送信できません」エラー
原因:
- 権限がない
- 管理者が制限している
解決策:
- 管理者に連絡
- Slack Connect権限をもらう
- 管理者に代わりに送ってもらう
問題2:相手が招待を見つけられない
解決策:
- スパムフォルダを確認してもらう
- 招待リンクを直接共有(Business+以上)
- Slack内から確認してもらう
- 「ホーム」→「ディレクトリ」→「外部」→「招待を表示」
問題3:チャンネルが表示されない
原因:
- 管理者の承認待ち
- 招待が期限切れ
解決策:
- 承認を待つ
- 招待を再送信してもらう
- サイドバーの「外部とのつながり」を確認
問題4:権限を変更できない
原因:
- 自分に権限がない
- 相手側の設定
解決策:
- チャンネル管理権限を持つ人に依頼
- 相手の組織の権限は相手側で変更が必要
管理者向け:招待の設定
招待権限の管理
設定できる項目:
- 誰が招待を送信できるか
- どの種類の招待を許可するか
- 自動承認の設定
手順(Organization Owners/Admins):
- サイドバーの組織名をクリック
- 「ツールと設定」→「オーガナイゼーションの設定」
- 「Slack Connect」→「設定」
- 「チャンネル」タブ
- 「チャンネル招待の送信」で設定
承認プロセスの設定
デフォルト設定:
- すべての招待を承認する
- 特定のドメインのみ承認する
- すべて手動承認
推奨設定:
- 信頼できるパートナーは自動承認
- 新規の相手は手動承認
- スパム対策として制限を設ける
まとめ:Slack Connectで効率的なコラボレーション
Slack Connectの招待方法をご紹介しました。
基本の招待方法:
- DM:「ホーム」→「ディレクトリ」→「外部」→「DMを始める」
- チャンネル:チャンネル名→「設定」→「他社と連携する」
重要なポイント:
- 無料プランでもDMは利用可能
- チャンネル共有には有料プランが必要
- 招待は14日間有効
- 権限は2種類(投稿と招待 or 投稿のみ)
- 接続解除後も履歴は残る
活用シーン:
- 取引先とのプロジェクト管理
- パートナー企業との定期連絡
- フリーランスとのコラボレーション
- ベンダーとの情報共有
ゲストアカウントとの使い分け:
- 長期的な協力:Slack Connect
- 一時的なアクセス:ゲストアカウント
- 複数チャンネル共有:Slack Connect
- 自社ルール適用:ゲストアカウント
Slack Connectを活用して、外部組織とのスムーズなコラボレーションを実現しましょう!

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