Slack検索で期間指定する方法|日付・期間で絞り込む完全ガイド

プログラミング・IT

「先月の会議で決まったこと、なんだっけ?」「去年の夏に共有されたあのファイル、どこだっけ?」

Slackを使っていると、過去のメッセージやファイルを探す場面が頻繁にありますよね。でも、数千、数万件のメッセージの中から目的のものを見つけるのは大変です。

そんなときに便利なのが、期間を指定した検索です。「いつ頃のメッセージか」がわかっていれば、検索結果を大幅に絞り込めます。

この記事では、Slackで日付や期間を指定して検索する方法を、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説していきます。

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  1. Slackの検索機能とは?
    1. 検索できる範囲
    2. 検索できない範囲
    3. 無料プランの制限
  2. 基本的な検索方法
    1. 検索フィールドの使い方
    2. 検索結果の種類
  3. 期間指定の基本|検索モディファイアを使う
    1. 検索モディファイアとは
    2. 期間指定の3つの基本モディファイア
    3. 日付の入力形式
  4. 期間を範囲で指定する方法
    1. 方法1:beforeとafterを組み合わせる
    2. 方法2:during:を使う(月・年単位)
    3. 方法3:フィルターで期間を指定(GUI)
  5. 実践的な検索例
    1. 例1:昨日の自分の投稿を確認
    2. 例2:特定のチャンネルで先週の議論を探す
    3. 例3:特定の人が今月送ったファイルを探す
    4. 例4:特定のキーワードを含む6月の会話
    5. 例5:2024年第1四半期の予算関連メッセージ
    6. 例6:特定の日以降にスターを付けたメッセージ
  6. 他の検索モディファイアと組み合わせる
    1. よく使う検索モディファイア一覧
    2. 高度な組み合わせ例
  7. 検索結果のフィルタリングと並べ替え
    1. フィルターの使い方
    2. 並べ替え
  8. 検索のコツとベストプラクティス
    1. コツ1:完全一致を使う
    2. コツ2:除外キーワードを活用
    3. コツ3:段階的に絞り込む
    4. コツ4:よく使う検索を保存
    5. コツ5:ブックマーク機能を活用
  9. トラブルシューティング
    1. 問題1:検索結果が0件
    2. 問題2:検索結果が多すぎる
    3. 問題3:日付の指定がうまくいかない
    4. 問題4:スマホで期間指定がうまくできない
  10. 無料プランと有料プランの違い
    1. 無料プラン(Free)
    2. 有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)
    3. 無料プランでの工夫
  11. よくある質問
    1. Q1:検索できるメッセージの件数に上限はある?
    2. Q2:削除したメッセージは検索できる?
    3. Q3:他の人のDMは検索できる?
    4. Q4:期間指定で「during:」と「after: + before:」の違いは?
    5. Q5:曜日で検索できる?
    6. Q6:複数の期間を同時に検索できる?
    7. Q7:スマホでも同じように検索できる?
  12. まとめ|期間指定で検索効率を劇的に改善

Slackの検索機能とは?

まず、Slackの検索機能について基本を理解しましょう。

検索できる範囲

Slackで検索できるのは:

メッセージ:

  • 自分が投稿したメッセージ
  • 自分が参加しているパブリックチャンネルのメッセージ
  • 自分が参加しているプライベートチャンネルのメッセージ
  • 自分のダイレクトメッセージ(DM)

ファイル:

  • チャンネルやDMで共有されたファイル
  • ファイル名だけでなく、ファイル内のテキストも検索可能(PDF、Wordなど)

その他:

  • チャンネル名と説明
  • メンバーのプロフィール情報

検索できない範囲

検索対象外:

  • 参加していないプライベートチャンネル
  • 他のメンバー間のDM
  • 削除されたメッセージ

無料プランの制限

Slackの無料プランには重要な制限があります:

  • 検索できるのは直近10,000件のメッセージまで
  • それ以前のメッセージは検索できない(表示もされない)

有料プラン(Pro、Business+、Enterprise Grid)では、すべてのメッセージ履歴を検索できます。

基本的な検索方法

期間指定の前に、基本的な検索方法をおさらいしましょう。

検索フィールドの使い方

デスクトップアプリ・ブラウザ版

  1. 画面上部の検索フィールドをクリック
  2. キーワードを入力
  3. Enterキーを押す

ショートカットキー:

  • ワークスペース全体を検索:Ctrl + G(Windows/Linux)、⌘ + G(Mac)
  • 現在のチャンネル内を検索:Ctrl + F(Windows/Linux)、⌘ + F(Mac)

スマホアプリ

  1. 画面上部の検索バーをタップ
  2. 検索フィールドにキーワードを入力
  3. 虫眼鏡アイコンまたは「検索」をタップ

検索結果の種類

検索結果は4つのタブに分かれて表示されます:

1. メッセージ
キーワードを含むメッセージが表示されます。

2. ファイル
ファイル名または内容にキーワードが含まれるファイル。

3. チャンネル
チャンネル名や説明にキーワードが含まれるチャンネル。

4. メンバーディレクトリ
名前やプロフィールにキーワードが含まれるメンバー。

期間指定の基本|検索モディファイアを使う

Slackで期間を指定するには、検索モディファイアという特殊なコマンドを使います。

検索モディファイアとは

検索モディファイアは、検索条件を指定するための特別なキーワードです。

使い方:
検索フィールドに「モディファイア:値」の形式で入力します。

例:on:2024-12-01 会議

これで「2024年12月1日に投稿された『会議』を含むメッセージ」が検索されます。

期間指定の3つの基本モディファイア

1. on:(特定の日付)

特定の日付のメッセージを検索します。

書式:

on:日付

使用例:

特定の日付を指定:

on:2024-12-01

相対的な日付を指定:

on:today(今日)
on:yesterday(昨日)
on:monday(今週の月曜日)

月単位で指定:

on:january(今年の1月)
on:december(今年の12月)

年単位で指定:

on:2024

2. before:(指定日以前)

指定した日付より前のメッセージを検索します。

書式:

before:日付

使用例:

before:2024-12-01(2024年12月1日より前)
before:yesterday(昨日より前)
before:this week(今週より前)

3. after:(指定日以降)

指定した日付より後のメッセージを検索します。

書式:

after:日付

使用例:

after:2024-01-01(2024年1月1日より後)
after:last week(先週より後)
after:this month(今月より後)

日付の入力形式

Slackでは複数の日付形式が使えます:

国際標準方式(推奨):

  • YYYY-MM-DD(例:2024-12-01)
  • YYYY/MM/DD(例:2024/12/01)

米国方式:

  • MM/DD/YYYY(例:12/01/2024)
  • MM-DD-YYYY(例:12-01-2024)

相対的な表現:

  • today(今日)
  • yesterday(昨日)
  • week(今週)
  • month(今月)
  • year(今年)
  • last week(先週)
  • last month(先月)

曜日:

  • mondaytuesdaywednesdaythursdayfridaysaturdaysunday

月名:

  • januaryfebruarymarchaprilmayjune
  • julyaugustseptemberoctobernovemberdecember

期間を範囲で指定する方法

特定の期間(範囲)でメッセージを検索する方法を解説します。

方法1:beforeとafterを組み合わせる

最も確実な方法は、beforeとafterを同時に使う方法です。

書式:

after:開始日 before:終了日

使用例:

2024年6月1日から6月30日まで:

after:2024-06-01 before:2024-06-30

先週の月曜日から金曜日まで:

after:last monday before:last friday

今年の1月から3月まで:

after:2024-01-01 before:2024-03-31

方法2:during:を使う(月・年単位)

during:は、特定の月や年全体を指定するモディファイアです。

書式:

during:期間

使用例:

先週全体:

during:last week

先月全体:

during:last month

今月全体:

during:this month

特定の月:

during:january(今年の1月)
during:december(今年の12月)

特定の年:

during:2024
during:2023

方法3:フィルターで期間を指定(GUI)

検索結果が表示された後、GUIで期間を絞り込むこともできます。

デスクトップ版

  1. 検索を実行
  2. 検索結果画面で「フィルター」をクリック
  3. 対象期間」または「Date」を選択
  4. 開始日と終了日を入力

この方法なら、カレンダーから日付を選べるので直感的です。

スマホアプリ

  1. 検索を実行
  2. その他のフィルター」をタップ
  3. 日付範囲を設定

実践的な検索例

実際の業務でよく使う検索パターンを紹介します。

例1:昨日の自分の投稿を確認

検索クエリ:

from:me on:yesterday

用途:

  • 日報の振り返り
  • 昨日何を報告したか確認
  • 自分の発言を振り返る

例2:特定のチャンネルで先週の議論を探す

検索クエリ:

in:#marketing during:last week

用途:

  • 週次MTGの内容確認
  • 先週の決定事項を振り返る

例3:特定の人が今月送ったファイルを探す

検索クエリ:

from:@田中 during:this month

検索実行後、「ファイル」タブに切り替える。

例4:特定のキーワードを含む6月の会話

検索クエリ:

プロジェクトA after:2024-06-01 before:2024-06-30

または:

プロジェクトA during:june

例5:2024年第1四半期の予算関連メッセージ

検索クエリ:

予算 after:2024-01-01 before:2024-03-31

例6:特定の日以降にスターを付けたメッセージ

検索クエリ:

has:star after:2024-11-01

用途:

  • 重要なメッセージの振り返り
  • ブックマークしたタスクの確認

他の検索モディファイアと組み合わせる

期間指定は、他のモディファイアと組み合わせることでさらに便利になります。

よく使う検索モディファイア一覧

チャンネル・場所を指定

in:チャンネル名/ユーザー名
特定のチャンネルやDM内を検索

in:#general
in:@山田

送信者を指定

from:ユーザー名
特定のユーザーが送ったメッセージ

from:@田中
from:me(自分)

メンションを指定

to:ユーザー名
特定のユーザーへのメンション

to:me(自分宛)
to:@佐藤

完全一致検索

“フレーズ”
ダブルクォーテーションで囲むと完全一致

"四半期レポート"

特定の単語を除外

-単語
マイナス記号で除外

会議 -中止

コンテンツの種類で絞る

has:リンク/リアクション/スター

has:link(リンクを含む)
has:star(スターを付けた)
has:reaction(リアクションがある)
has::thumbsup:(特定の絵文字リアクション)

高度な組み合わせ例

例1:特定チャンネルで特定の人が先月送ったリンク付きメッセージ

in:#開発 from:@鈴木 during:last month has:link

例2:今週自分宛にメンションされたメッセージ

to:me during:this week

例3:今年のQ1に「予算」を含み「中止」を含まないメッセージ

予算 -中止 after:2024-01-01 before:2024-03-31

例4:特定の日にマーケティングチャンネルで共有されたファイル

in:#marketing on:2024-12-01

検索後、「ファイル」タブに切り替える。

例5:昨日から今日までの自分の投稿でスターが付いたもの

from:me after:yesterday has:star

検索結果のフィルタリングと並べ替え

検索後、結果をさらに絞り込むことができます。

フィルターの使い方

検索結果画面には、すぐに使えるフィルターが表示されます。

デスクトップ版

検索結果の右側に表示されるフィルター:

送信者(From):
特定のユーザーに絞る

共有(In):
特定のチャンネルやDMに絞る

対象期間(Date):
日付範囲を指定

その他のフィルター:

  • 自分のチャンネルのみ検索
  • アプリとボットを非表示
  • ブックマークしたメッセージのみ
  • スターを付けたメッセージのみ

並べ替え

検索結果の表示順を変更できます:

最新順(デフォルト):
新しいメッセージから表示

関連性順:
検索キーワードとの関連性が高い順

検索のコツとベストプラクティス

効率的に検索するためのヒントを紹介します。

コツ1:完全一致を使う

曖昧な検索で結果が多すぎる場合は、ダブルクォーテーションを使いましょう。

悪い例:

四半期 レポート

→「四半期」か「レポート」のどちらかを含むメッセージがすべて表示

良い例:

"四半期レポート"

→「四半期レポート」という連続したフレーズのみ

コツ2:除外キーワードを活用

不要な結果を除外することで、目的のメッセージを見つけやすくなります。

例:

ミーティング -中止 -延期

「ミーティング」を含むが、「中止」「延期」を含まないメッセージ。

コツ3:段階的に絞り込む

最初から完璧な検索をしようとせず、段階的に絞り込みましょう。

ステップ1: キーワードだけで検索

予算

ステップ2: 期間を追加

予算 during:last month

ステップ3: チャンネルを絞る

予算 during:last month in:#財務

コツ4:よく使う検索を保存

Slackは検索履歴を保存してくれます。

検索フィールドをクリックすると「最近の検索」が表示されるので、同じ検索を簡単に再実行できます。

コツ5:ブックマーク機能を活用

後で見返す必要がありそうなメッセージは、ブックマークしておきましょう。

ブックマークの付け方:

  1. メッセージにマウスオーバー
  2. 「︙」(その他のアクション)をクリック
  3. 「ブックマークに登録する」を選択

ブックマークの確認:
サイドバーの「ブックマーク」から一覧を表示できます。

トラブルシューティング

検索がうまくいかないときの対処法です。

問題1:検索結果が0件

原因と対処法:

原因1:検索範囲外
→ 参加していないプライベートチャンネルやメッセージは検索できません

原因2:日付形式が間違っている
YYYY-MM-DD形式で再試行

原因3:無料プランの制限
→ 10,000件より古いメッセージは検索できません

原因4:モディファイアの書式ミス
→ スペースや記号を確認(例:on:の後にスペースを入れない)

問題2:検索結果が多すぎる

対処法:

  1. 期間を狭める
  • during:last monthduring:last week
  • after:2024-01-01after:2024-06-01
  1. チャンネルを絞る
  • in:#特定チャンネルを追加
  1. 完全一致を使う
  • ダブルクォーテーションで囲む
  1. 除外キーワードを追加
  • -不要なワードを追加

問題3:日付の指定がうまくいかない

チェックポイント:

  • コロン(:)の後にスペースを入れていませんか?
  • on: 2024-12-01
  • on:2024-12-01
  • 日付形式は正しいですか?
  • YYYY-MM-DD(2024-12-01)
  • MM/DD/YYYY(12/01/2024)
  • DD/MM/YYYY(非対応)

問題4:スマホで期間指定がうまくできない

スマホでは、検索モディファイアを手入力するより、フィルター機能を使う方が簡単です。

  1. 検索を実行
  2. 「その他のフィルター」をタップ
  3. 日付フィルターで範囲を選択

無料プランと有料プランの違い

Slackの検索機能は、プランによって制限が異なります。

無料プラン(Free)

制限:

  • 直近10,000件のメッセージのみ検索可能
  • 10,001件目以降のメッセージは検索できない(表示もされない)
  • ファイルストレージも制限あり(5GB)

影響:

  • 活発なワークスペースでは、数ヶ月で上限に達する
  • 古い情報にアクセスできなくなる

有料プラン(Pro / Business+ / Enterprise Grid)

メリット:

  • すべてのメッセージ履歴を検索可能
  • 無制限のストレージ(Business+以上)
  • 高度な検索機能
  • メッセージのエクスポート機能

料金:

  • Pro:月額850円/ユーザー(年払い)
  • Business+:月額1,600円/ユーザー(年払い)

無料プランでの工夫

10,000件の制限がある場合の対処法:

1. 重要なメッセージをブックマーク
ブックマークは制限外で保存されます。

2. 重要な情報は外部に保存

  • Google Docs、Notion、Confluenceなどに転記
  • 定期的にエクスポート(管理者権限が必要)

3. チャンネルを整理
不要なチャンネルを削除して、メッセージ数を抑える。

よくある質問

Q1:検索できるメッセージの件数に上限はある?

無料プラン: 直近10,000件のみ
有料プラン: 無制限

無料プランでは、10,001件目以降のメッセージは検索できなくなります。

Q2:削除したメッセージは検索できる?

いいえ、削除されたメッセージは検索できません。

ただし、管理者が設定したメッセージ保持ポリシーによっては、一定期間保存される場合があります。

Q3:他の人のDMは検索できる?

いいえ、自分が参加していないDMは検索できません。

検索できるのは:

  • 自分が送受信したDM
  • 自分が参加しているグループDM

Q4:期間指定で「during:」と「after: + before:」の違いは?

during:

  • 月単位・年単位の指定に便利
  • 例:during:januaryduring:2024

after: + before:

  • 細かい日付範囲の指定に便利
  • 例:after:2024-06-01 before:2024-06-15

どちらも同じ結果が得られますが、使いやすい方を選びましょう。

Q5:曜日で検索できる?

はい、on:mondayのように曜日を指定できます。

これは「今週の月曜日」を意味します。先週の月曜日ならon:last monday

Q6:複数の期間を同時に検索できる?

いいえ、基本的には1つの期間範囲のみ指定できます。

複数の期間を調べたい場合は、検索を複数回実行する必要があります。

Q7:スマホでも同じように検索できる?

はい、検索モディファイアはスマホでも使えます。

ただし、フィルター機能を使う方が簡単な場合もあります。

まとめ|期間指定で検索効率を劇的に改善

Slackの期間指定検索について解説してきました。

重要ポイントのおさらい:

基本の3つのモディファイア:

  • on:日付 → 特定の日
  • before:日付 → 指定日以前
  • after:日付 → 指定日以降

期間範囲の指定:

  • after:開始日 before:終了日
  • during:期間(月・年単位)

日付の書式:

  • YYYY-MM-DD(推奨)
  • MM/DD/YYYY
  • todayyesterdaylast weekなどの相対表現

実践的な使い方:

  • 他のモディファイアと組み合わせる
  • 段階的に絞り込む
  • ブックマークを活用
  • フィルターも併用

無料プランの制限:

  • 直近10,000件のみ検索可能
  • 有料プランなら無制限

Slackの検索機能を使いこなせば、過去のメッセージや決定事項をすぐに見つけられるようになります。特に期間指定は、「いつ頃の話だったか」を覚えている場合に非常に有効です。

検索モディファイアは最初は覚えにくいかもしれませんが、何度か使ううちに自然と身につきます。まずはon:todayduring:last weekなど、簡単なものから試してみてくださいね!

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