「タスクマネージャーにEdgeのプロセスが大量に表示される」「使っていないのにCPUが高い」「Microsoft Edge Installerが勝手に起動する」
こんな経験はありませんか?
パソコンが重くなってタスクマネージャーを開いたら、Edgeが大量のリソースを消費していて驚いた、という方は多いのではないでしょうか。特に、Edgeを使っていないのに勝手にバックグラウンドで起動していると、困りますよね。
この記事では、Microsoft Edgeとタスクマネージャーに関する問題の原因と、確実に解決できる方法を詳しく解説していきます。
- タスクマネージャーでEdgeの何が問題?よくある症状
- 【重要】Edgeのプロセスが多いのは正常?
- 【解説】Microsoft Edge Installerとは
- 【基本編】タスクマネージャーでEdgeを確認する方法
- 【重要】バックグラウンドで動作するEdgeを停止する
- 【効果的】スタートアップブーストを無効化
- 【効果的】Windows起動時のEdge自動起動を無効化
- 【重要】CPU使用率が高い原因と対処法
- 【確認】拡張機能のリソース使用量をチェック
- 【確認】Microsoft Edge Installerの問題を解決
- 【効果的】キャッシュと閲覧データをクリア
- 【確認】Edgeの設定をリセット
- 【上級】Microsoft Edge WebView2について
- 【確認】システムファイルをチェック
- 予防策:今後リソース問題が起こらないようにする
- よくある質問と回答
- まとめ:Edgeのリソース問題を解決する手順
タスクマネージャーでEdgeの何が問題?よくある症状

Microsoft Edgeに関して、タスクマネージャーでよく見られる症状はいくつかあります。
典型的な症状
- タスクマネージャーにMicrosoft Edgeのプロセスが大量に表示される(10個以上)
- 「Microsoft Edge Installer」が高いCPU・ディスク使用率を示す
- 「Microsoft Edge Update」がリソースを大量消費
- Edgeを閉じてもプロセスが残る
- Edgeを使っていないのにバックグラウンドで起動している
- CPU使用率が常に30〜50%以上
- メモリ使用量が異常に高い(数GB)
- パソコンが起動すると同時にEdgeのプロセスが大量に立ち上がる
- Edgeを終了してもメモリが解放されない
これらの症状は、Edgeの仕組み、設定、または不具合が原因で発生します。
【重要】Edgeのプロセスが多いのは正常?
まず知っておくべき重要なポイントがあります。
Edgeのプロセスが複数表示されるのは正常な動作です。
なぜEdgeは複数のプロセスを使うのか
Microsoft EdgeはChromiumベースのブラウザで、「マルチプロセスアーキテクチャ」を採用しています。
これは、セキュリティと安定性のための設計です。
プロセスの種類
- ブラウザー本体プロセス:メインのブラウザ制御
- レンダラープロセス:各タブのHTML/CSS処理
- GPUプロセス:グラフィック処理の高速化
- ネットワークプロセス:通信処理
- 拡張機能プロセス:インストールした各拡張機能
- ユーティリティプロセス:各種補助機能
プロセスが多いことのメリット
- セキュリティ向上:1つのタブが攻撃されても、他のタブに影響しない
- 安定性向上:1つのタブがクラッシュしても、ブラウザ全体は落ちない
- パフォーマンス向上:複数のCPUコアを効率的に使える
いつプロセス数が問題になるのか
プロセスの数自体は問題ではありません。
問題なのは、各プロセスがどれだけリソースを消費しているかです。
正常な状態
- プロセス数:10〜30個
- 各プロセスのCPU使用率:数%程度
- 合計メモリ使用量:タブの数に応じて
異常な状態
- 特定のプロセスがCPU 30%以上を常に消費
- Edgeを閉じてもプロセスが10個以上残る
- 使っていないのにメモリを数GB消費
【解説】Microsoft Edge Installerとは
「Microsoft Edge Installer」や「Microsoft Edge Update」がタスクマネージャーに表示されることがあります。
Microsoft Edge Installerの役割
Microsoft Edge Installerは、Edgeのインストールや更新を管理するプログラムです。
正常な動作
- Edgeのインストール時に起動
- バックグラウンドで更新をチェック
- 更新のダウンロードとインストール
なぜ高いCPU・ディスク使用率になるのか
考えられる原因
- 自動更新の実行中
- Edgeの新しいバージョンをダウンロード中
- 更新プログラムをインストール中
- 更新の失敗と再試行
- 更新が何度も失敗して繰り返している
- 破損したファイルのダウンロードを繰り返している
- マルウェアの可能性
- 正規のEdge Installerを装った悪意のあるプログラム
- システムの問題
- ファイルの破損
- ディスクエラー
【基本編】タスクマネージャーでEdgeを確認する方法
まず、Edgeが実際にどれだけリソースを消費しているか確認しましょう。
Windowsタスクマネージャーの確認
手順
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブを表示
- 「CPU」の列をクリックして、使用率の高い順に並べ替え
- 「メモリ」の列をクリックして、メモリ使用量を確認
Microsoft Edgeのプロセスを確認
- 「Microsoft Edge」という名前で複数のプロセスが表示されます
- それぞれのCPU使用率とメモリ使用量を確認
Edgeのブラウザー内タスクマネージャー
Edgeには専用のタスクマネージャーが内蔵されています。
起動方法
- Edgeを開く
- Shift + Escキーを同時に押す
確認できる情報
- タブごとのメモリ・CPU使用量
- 拡張機能ごとのリソース使用量
- どのタブ・拡張機能が重いかを特定
使い方
- 「メモリ」または「CPU」の列をクリックして並べ替え
- 使用量の多いタブ・拡張機能を確認
- 不要なものを選択して「プロセスの終了」をクリック
【重要】バックグラウンドで動作するEdgeを停止する

Edgeを閉じてもプロセスが残る場合、バックグラウンド動作が有効になっています。
バックグラウンド動作を無効化
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューから「システムとパフォーマンス」をクリック
- 「Microsoft Edgeが終了してもバックグラウンドの拡張機能およびアプリの実行を続行する」をオフにする
この設定により、Edgeを閉じるとすべてのプロセスが終了するようになります。
【効果的】スタートアップブーストを無効化
スタートアップブーストは、Edgeを高速起動するための機能ですが、リソースを常に消費します。
スタートアップブーストとは
Edgeをすぐに起動できるように、バックグラウンドで待機しているプロセスです。
問題点
- パソコン起動時からメモリを消費
- Edgeを使わない人には不要
- 他のブラウザを使う人には邪魔
無効化の手順
手順
- Edgeの「設定」→「システムとパフォーマンス」を開く
- 「スタートアップブースト」をオフにする
これで、パソコン起動時にEdgeのプロセスが大量に立ち上がることがなくなります。
【効果的】Windows起動時のEdge自動起動を無効化
Windows起動時にEdgeが自動的に起動しないようにします。
無効化の手順
手順
- Windowsの「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」→「スタートアップ」を選択
- 「Microsoft Edge」をオフにする
これで、Windows起動時にEdgeが自動起動しなくなります。
【重要】CPU使用率が高い原因と対処法
Edgeのプロセスが常に高いCPU使用率を示す場合の対処法です。
1. 重いタブを閉じる
開いているタブが多すぎると、CPUに負荷がかかります。
対処法
- 使っていないタブを閉じる
- Edgeのブラウザー内タスクマネージャー(Shift + Esc)で重いタブを特定
- 動画サイトや動的コンテンツの多いタブを閉じる
2. スリーピングタブを有効化
使っていないタブを自動的に休止状態にする機能です。
手順
- Edgeの「設定」→「システムとパフォーマンス」を開く
- 「非アクティブなタブをスリープ状態にする」をオンにする
- スリープまでの時間を設定(5分、15分、1時間など)
- 「常にアクティブにしておきたいサイト」は例外に追加
3. 拡張機能を無効化・削除
拡張機能が高いCPU使用率の原因になることがあります。
手順
- Edgeのアドレスバーに「edge://extensions/」と入力
- すべての拡張機能を一時的にオフにする
- CPUの使用率が下がるか確認
- 一つずつオンにして、問題の拡張機能を特定
- 問題の拡張機能を「削除」する
4. 効率モードを有効化
CPUとメモリの使用を抑える機能です。
手順
- Edgeの「設定」→「システムとパフォーマンス」を開く
- 「効率モード」をオンにする
バッテリー駆動時や、バックグラウンドタブの動作を抑えてリソースを節約します。
5. ハードウェアアクセラレーションを無効化
グラフィック処理の高速化機能が、逆に負荷になることがあります。
手順
- Edgeの「設定」→「システムとパフォーマンス」を開く
- 「使用可能な場合はハードウェアアクセラレーションを使用する」をオフにする
- Edgeを再起動
特に古いPCやグラフィックドライバーが古い場合に効果的です。
【確認】拡張機能のリソース使用量をチェック
拡張機能がどれだけリソースを使っているか確認します。
確認方法
手順
- Edgeのブラウザー内タスクマネージャー(Shift + Esc)を開く
- 「メモリ」または「CPU」の列をクリックして並べ替え
- 拡張機能の使用量を確認
よくリソースを消費する拡張機能
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- セキュリティ拡張機能
- VPN拡張機能
- リアルタイムで動作する拡張機能
- 翻訳ツール
不要な拡張機能は削除し、必要最小限にしましょう。
【確認】Microsoft Edge Installerの問題を解決
「Microsoft Edge Installer」が高いリソースを消費している場合の対処法です。
1. Edgeを最新版に更新
更新が途中で止まっている可能性があります。
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 「Microsoft Edgeについて」をクリック
- 自動的に更新が確認され、インストールされます
- 「再起動」をクリック
2. Microsoft Edge Installerプロセスを終了
一時的に終了して様子を見ます。
手順
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「Microsoft Edge Installer」を右クリック
- 「タスクの終了」をクリック
注意:通常は自動的に再起動します。繰り返し発生する場合は次の対処へ。
3. Edgeの修復
Edgeのプログラムファイルが破損している可能性があります。
手順
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft Edge」を探して「…」をクリック
- 「詳細オプション」→「修復」をクリック
4. ウイルススキャンを実行
マルウェアの可能性を確認します。
手順
- Windowsセキュリティを開く
- 「ウイルスと脅威の防止」を選択
- 「スキャンのオプション」→「フルスキャン」を実行
正規のEdge Installerを装った悪意のあるプログラムの可能性もあります。
【効果的】キャッシュと閲覧データをクリア

蓄積されたデータがリソースを圧迫している場合があります。
クリアの手順
手順
- Edgeを開く
- Ctrl + Shift + Deleteキーを同時に押す
- 期間を「すべての期間」に設定
- 以下にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
【確認】Edgeの設定をリセット
設定に問題がある場合、リセットが有効です。
リセットの手順
手順
- Edgeの「設定」を開く
- 左側のメニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」を選択
- 「リセット」をクリック
リセットされる内容
- スタートページ、検索エンジン
- すべての拡張機能が無効化
保持される内容
- お気に入り
- 保存されたパスワード
【上級】Microsoft Edge WebView2について
タスクマネージャーに「Microsoft Edge WebView2」という名前のプロセスが表示されることがあります。
Microsoft Edge WebView2とは
WebView2は、.NETアプリケーションなどがEdgeの機能を使ってWebコンテンツを表示するための仕組みです。
使用例
- Microsoft Officeアプリ
- Windows 11の設定アプリ
- 一部のデスクトップアプリケーション
削除してはいけない
WebView2は、Windowsやアプリケーションの正常な動作に必要なコンポーネントです。
削除すると起こる問題
- Microsoft Officeが正常に動作しない
- 一部のアプリが起動しない
- Windows設定が開けない
このプロセスは、そのまま残しておきましょう。
【確認】システムファイルをチェック
システムファイルの破損がEdgeの問題を引き起こすことがあります。
システムファイルチェッカーの実行
手順
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック→「管理者として実行」
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 完了したら、次のコマンドを実行
sfc /scannow
- スキャン完了後、パソコンを再起動
予防策:今後リソース問題が起こらないようにする
問題が解決したら、今後同じ問題が起こらないよう予防しましょう。
1. 定期的にタブを整理
開きっぱなしのタブを減らす習慣をつけましょう。
コツ
- 読み終わったタブはすぐ閉じる
- 後で読みたいページは「お気に入り」やコレクションに保存
- 最大でも10タブ以内に抑える
2. 拡張機能は必要最小限に
本当に必要な拡張機能だけに絞りましょう。
3. 定期的にキャッシュをクリア
月に1回程度、キャッシュをクリアすると快適です。
4. Edgeを常に最新版に保つ
自動更新を有効にして、最新版を使いましょう。
5. バックグラウンド動作を管理
使わない機能は無効にしておきましょう。
よくある質問と回答
Q1. Edgeのプロセスが10個以上あるのは異常?
A1. 正常です。タブや拡張機能の数に応じて、プロセス数は10〜30個になります。重要なのはプロセス数ではなく、各プロセスのリソース使用量です。
Q2. Microsoft Edge Installerは削除できる?
A2. 削除は推奨されません。Edgeの更新管理に必要なコンポーネントです。高いリソース使用が続く場合は、Edgeの修復やウイルススキャンを実行してください。
Q3. Edgeを使っていないのにプロセスが起動している理由は?
A3. スタートアップブーストやバックグラウンド動作が有効になっています。設定で無効化できます。
Q4. EdgeとChromeどちらがリソース消費が少ない?
A4. 一般的にEdgeの方がCPU・メモリ使用量は少ないです。Chromeより30〜40%少ないという報告が多くあります。
Q5. Microsoft Edge WebView2は削除しても大丈夫?
A5. いいえ。WebView2はOfficeなど他のアプリケーションが使用しています。削除するとアプリが動作しなくなります。
まとめ:Edgeのリソース問題を解決する手順
Microsoft Edgeとタスクマネージャーの問題は、適切な設定で解決できます。
推奨の解決手順(優先順位順)
- バックグラウンド動作を無効化(2分)★最重要
- スタートアップブーストを無効化(2分)★重要
- Windows起動時の自動起動を無効(2分)
- スリーピングタブを有効化(3分)
- 拡張機能を確認・削除(5分)★重要
- キャッシュと閲覧データをクリア(2分)
- Edgeを最新版に更新(5分)
- 効率モードを有効化(1分)
- ハードウェアアクセラレーションを無効化(2分)
- Edgeの修復(5分)
特に効果が高い方法
- バックグラウンド動作の無効化
- スタートアップブーストの無効化
- 拡張機能の整理
- スリーピングタブの活用
重要なポイント
- プロセスの数自体は問題ではない(10〜30個は正常)
- 重要なのは各プロセスのリソース使用量
- 使わない機能は積極的に無効化
- 定期的なメンテナンスで予防
Microsoft Edge WebView2について
- システムやアプリに必要なコンポーネント
- 削除すると他のアプリが動作しない
- そのまま残しておくことを推奨
ほとんどの場合、バックグラウンド動作の無効化、スタートアップブーストの無効化、拡張機能の整理、この3つで大幅に改善します。
Edgeを使っていない人は、Windows起動時の自動起動も無効にすると、さらにリソースを節約できます。
この記事の方法を試して、快適なPC環境を取り戻しましょう!

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