「ページは応答していません」「待機」「強制終了」
Edgeでこんなメッセージを何度も見ていませんか?
Webページを見ている最中に突然このエラーが表示されると、作業が中断されてストレスが溜まりますよね。特に、オンラインフォームに入力していた内容が消えてしまったり、大事なページが開けなくなったりすると、本当に困ります。
この記事では、Microsoft Edgeで「ページは応答していません」エラーが表示される原因と、効果的な解決方法を詳しく解説していきます。
- 「ページは応答していません」エラーとは?
- なぜこのエラーが起こるの?主な原因
- 【即効】エラーが出た時の対処法
- 【基本編】まず試したい簡単な解決方法
- 【重要】拡張機能を確認・無効化する
- 【効果的】キャッシュとCookieをクリアする
- 【確認】特定のサイトだけで発生するか確認
- 【必須】Edgeを修復する
- 【上級】Edgeの設定をリセットする
- 【確認】EdgeとWindowsを更新する
- 【効果的】ハードウェアアクセラレーションを無効化
- 【確認】ネットワーク接続をチェック
- 【特殊】効率モードを調整する
- 【確認】セキュリティソフトの設定
- 【最終手段】Edgeを再インストール
- 予防策:エラーを未然に防ぐ方法
- よくある質問と回答
- まとめ:効率的な解決手順
「ページは応答していません」エラーとは?

このエラーメッセージは、Edgeで開いているWebページが一定時間内に応答しなかった場合に表示されます。
表示されるメッセージの例
- 「(URL)は応答していません」
- 「ページが応答していません」
- 「このページは応答していません」
- 「待機」「強制終了」のボタンが表示される
このエラーが表示されると、通常は以下の選択肢が提示されます:
- 待機:ページの読み込みを続ける
- 強制終了:ページを閉じる
しかし、「待機」を選んでも解決しないことが多く、「強制終了」を選ぶと入力中のデータが失われてしまいます。
なぜこのエラーが起こるの?主な原因
「ページは応答していません」エラーは、さまざまな原因で発生します。
1. メモリ(RAM)不足
これが最も一般的な原因です。
パソコンのメモリが不足していると、Edgeがページを正常に処理できなくなります。特に、複数のタブを開いたり、重いWebアプリケーションを使ったりすると、メモリ消費が激しくなります。
2. 特定のWebページの問題
ページ自体に問題がある場合もあります。
- サイトのサーバーが過負荷状態
- JavaScriptの無限ループ
- 大量の広告やスクリプトが実行されている
- ページの設計に問題がある
3. 拡張機能の干渉
インストールした拡張機能が、ページの読み込みを妨げることがあります。
特に、広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能は、サイトのスクリプトと競合しやすいです。
4. キャッシュやCookieの破損
ブラウザに保存されている一時ファイルが破損していると、ページが正常に表示されなくなります。
5. ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定だと、ページの読み込みが途中で止まってしまいます。
6. 古いバージョンのEdge
Edgeが最新版でない場合、既知のバグが修正されていないため、エラーが発生しやすくなります。
7. ハードウェアアクセラレーションの問題
グラフィック処理を高速化する機能が、逆に問題を引き起こすことがあります。
【即効】エラーが出た時の対処法
まず、エラーが表示された瞬間にできる対処法を紹介します。
1. 「待機」を選んで様子を見る
一時的な読み込み遅延の場合、しばらく待つと解決することがあります。
30秒〜1分程度待ってみましょう。ページが重いだけで、時間をかければ表示される可能性があります。
2. 「強制終了」で該当タブを閉じる
待っても改善しない場合は、「強制終了」ボタンをクリックします。
該当のタブだけが閉じられ、他のタブは影響を受けません。
3. ページを再読み込みする
タブが閉じなかった場合、F5キーを押すか、アドレスバーの更新ボタンをクリックして再読み込みを試みます。
【基本編】まず試したい簡単な解決方法
エラーが頻繁に発生する場合、以下の基本的な方法を試しましょう。
1. 不要なタブを閉じる
開いているタブが多すぎると、メモリ不足でエラーが発生します。
確認方法
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- 「プロセス」タブで「メモリ」の列をクリックして並べ替え
- Edgeのメモリ使用量を確認
メモリ使用率が80%を超えている場合は、以下を実行:
- エラーが出ているタブ以外をすべて閉じる
- 使っていないタブから順番に閉じていく
- ブックマークして後で開き直す
2. 他のアプリを閉じる
Edge以外のアプリケーションもメモリを消費しています。
手順
- タスクマネージャーを開く
- 現在使っていないアプリを確認
- 不要なアプリを選択して「タスクの終了」をクリック
特に、PhotoshopやVisual Studio、ゲームなど、メモリを大量に消費するアプリを閉じると効果的です。
3. Edgeを完全に再起動する
一時的なエラーは、Edgeを再起動すると解決します。
正しい再起動方法
- Edgeの右上「×」をクリックして閉じる
- タスクマネージャーを開く
- 「Microsoft Edge」のプロセスがすべて終了しているか確認
- 残っている場合は、右クリック → 「タスクの終了」
- すべてのEdgeプロセスが消えたことを確認
- Edgeを再起動
4. パソコンを再起動する
システム全体の一時的な不具合は、再起動で解消されます。
作業中のファイルを保存してから、パソコンを再起動してください。
【重要】拡張機能を確認・無効化する
拡張機能が原因でエラーが出ていることが非常に多いです。
すべての拡張機能を無効化する
手順
- Edgeのアドレスバーに「edge://extensions/」と入力してEnterキーを押す
- インストールされている拡張機能の一覧が表示されます
- すべての拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動して動作を確認
エラーが解消された場合
拡張機能が原因と確定できます。原因となっている拡張機能を特定しましょう。
- 拡張機能を一つずつオンにする
- 各拡張機能をオンにするたびに、問題のページにアクセス
- エラーが再発したら、その拡張機能が原因
- 問題の拡張機能を「削除」するか、常にオフにしておく
よく問題を起こす拡張機能
- 広告ブロッカー(Adblock、uBlock Originなど)
- セキュリティ系拡張機能
- 翻訳ツール
- ダウンロード支援ツール
- VPN拡張機能
【効果的】キャッシュとCookieをクリアする
破損したキャッシュが原因でエラーが出ていることもあります。
クリアの手順
手順
- Edgeを開く
- Ctrl + Shift + Deleteキーを同時に押す
- 「閲覧データをクリア」ウィンドウが開きます
- 期間を「すべての期間」に設定
- 以下の項目にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
クリア後、Edgeを再起動してください。
注意点
- 保存されていたログイン情報が削除される可能性があります
- お気に入りやパスワードは削除されません
【確認】特定のサイトだけで発生するか確認

エラーが特定のサイトでしか起こらない場合、そのサイト自体に問題がある可能性があります。
確認方法
手順
- エラーが出るサイト以外の複数のサイトにアクセス
- 他のサイトで正常に動作するか確認
- 別のブラウザ(ChromeやFirefox)で同じサイトにアクセス
特定のサイトだけでエラーが出る場合
そのサイトに問題があります。
- サーバーが混雑している
- サイトのスクリプトに問題がある
- サイトがEdgeに対応していない
この場合、あなたができることは限られています:
- 時間をおいて再度アクセスする
- サイト管理者に問題を報告する
- 別のブラウザを使う
【必須】Edgeを修復する
Edgeのプログラムファイルに問題がある場合、修復機能を使いましょう。
Windows 10での修復
手順
- Windowsの「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」をクリック
- 「アプリと機能」を選択
- 一覧から「Microsoft Edge」を探してクリック
- 「変更」ボタンをクリック
- 「修復」ボタンをクリック
Windows 11での修復
手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Edge」の右側にある「…」をクリック
- 「詳細オプション」を選択
- 「修復」ボタンをクリック
修復が完了したら、Edgeを再起動してください。
【上級】Edgeの設定をリセットする
修復で解決しない場合は、設定をリセットします。
リセットの手順
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」を選択
- 「リセット」ボタンをクリック
リセットされる内容
- スタートページ
- 新しいタブページ
- 検索エンジン
- ピン留めされたタブ
- すべての拡張機能が無効化
- 一時データ(Cookie)
保持される内容
- お気に入り
- 閲覧履歴
- 保存されたパスワード
【確認】EdgeとWindowsを更新する
古いバージョンには既知のバグが残っている可能性があります。
Edgeの更新
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」をクリック
- 自動的に更新が確認されます
- 更新がある場合は自動的にダウンロード・インストール
- 「再起動」をクリック
Windows Updateの実行
手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「Windows Update」(Windows 11)を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があればインストール
【効果的】ハードウェアアクセラレーションを無効化
グラフィック処理の高速化機能が、逆に問題を引き起こすことがあります。
無効化の手順
手順
- Edgeの「設定」を開く
- 左側のメニューから「システムとパフォーマンス」を選択
- 「使用可能な場合はハードウェア アクセラレータを使用する」をオフにする
- Edgeを再起動
無効化してもパフォーマンスが大きく低下することは通常ありません。
【確認】ネットワーク接続をチェック
インターネット接続に問題があると、ページが応答しなくなります。
確認方法
手順
- 他のブラウザやアプリでインターネットにアクセスできるか確認
- Wi-Fiまたは有線の接続状態を確認
- タスクバー右下のネットワークアイコンを確認
ネットワーク機器を再起動
手順
- モデムとルーターの電源を抜く
- 30秒以上待つ
- まずモデムの電源を入れて、ランプが安定するまで待つ
- 次にルーターの電源を入れる
- すべてのランプが正常に点灯したら、Edgeを試す
【特殊】効率モードを調整する
Edgeの効率モードが、一部のサイトで問題を引き起こすことがあります。
効率モードの設定変更
手順
- Edgeの「設定」を開く
- 「システムとパフォーマンス」を選択
- 「パフォーマンスの最適化」セクションを確認
- 効率モードをオフにするか、設定を変更
スリープタブの設定変更
手順
- 同じく「システムとパフォーマンス」内
- 「非アクティブなタブをスリープ状態にする」をオフにする
この設定により、バックグラウンドのタブがスリープ状態にならなくなります。
【確認】セキュリティソフトの設定

セキュリティソフトがEdgeの動作を妨げている可能性があります。
確認方法
手順
- セキュリティソフトの設定を開く
- Edgeがブロックリストに入っていないか確認
- 一時的にセキュリティソフトを無効化してEdgeを試す
- 正常に動作した場合、セキュリティソフトの設定を調整
注意
セキュリティソフトを無効化する際は、信頼できないサイトにアクセスしないよう注意してください。
【最終手段】Edgeを再インストール
ここまでの方法で解決しない場合、再インストールを試します。
再インストールの手順
準備
- 別のブラウザで microsoft.com/edge にアクセス
- 「Microsoft Edgeを入手する」をクリック
- インストーラーをダウンロード
実行
- ダウンロードしたインストーラーを実行
- 自動的に最新版がインストールされます
- 既存のEdgeが更新される形になります
お気に入りや設定は基本的に保持されます。
予防策:エラーを未然に防ぐ方法
エラーが解決したら、今後発生しないよう予防しましょう。
1. タブを開きすぎない
多数のタブを同時に開くと、メモリを圧迫します。
対策
- 読み終わったタブはすぐ閉じる
- 後で読みたいページは「お気に入り」や「コレクション」に保存
- タブの自動破棄機能を活用
2. 定期的にキャッシュをクリア
月に1回程度、キャッシュをクリアすると動作が快適になります。
3. 拡張機能は必要最小限に
本当に必要な拡張機能だけに絞りましょう。
4. Edgeを常に最新版に保つ
自動更新を有効にして、常に最新版を使いましょう。
5. メモリ不足に注意
パソコンのメモリが足りない場合は、増設を検討するのも選択肢です。
特に、4GB以下のメモリだと、現代のWebページを快適に閲覧するには不足しています。8GB以上を推奨します。
よくある質問と回答
Q1. 「待機」と「強制終了」どちらを選ぶべき?
A1. まずは「待機」を30秒〜1分試してみてください。改善しない場合は「強制終了」を選びます。
Q2. エラーが特定のサイトでしか起こらない場合は?
A2. そのサイト自体に問題がある可能性が高いです。時間をおいて再度アクセスするか、別のブラウザを試してください。
Q3. メモリを増設せずに対処できる?
A3. タブの数を減らす、不要なアプリを閉じる、拡張機能を最小限にするなどで改善できます。
Q4. 他のブラウザに乗り換えるべき?
A4. この記事の方法を試してから判断してください。多くの場合、設定の調整で解決できます。
まとめ:効率的な解決手順
Microsoft Edgeの「ページは応答していません」エラーは、段階的に対処すれば多くの場合で解決できます。
推奨の解決手順
- 不要なタブを閉じる(1分)★最重要
- 他のアプリを閉じる(2分)
- Edgeを完全に再起動(2分)
- 拡張機能をすべて無効化(3分)★重要
- キャッシュとCookieをクリア(2分)★重要
- 特定サイトでのみ発生するか確認(5分)
- Edgeを修復(5分)
- Edgeの設定をリセット(3分)
- EdgeとWindowsを更新(10分)
- ハードウェアアクセラレーションを無効化(2分)
特に効果が高い方法
- 不要なタブを閉じる(メモリ不足対策)
- 拡張機能の無効化(競合回避)
- キャッシュのクリア(破損データ削除)
重要なポイント
- 各手順を試したら、必ず動作を確認
- 複数の方法を同時に試さない
- 解決した方法を記録しておく
- 定期的なメンテナンスで予防する
ほとんどの場合、不要なタブを閉じる、拡張機能を無効化する、キャッシュをクリアする、この3つのいずれかで解決できます。
もし、どうしても解決しない場合は、一時的に別のブラウザ(ChromeやFirefox)を使うことも検討してください。ただし、Edgeは多くの便利な機能を持っているので、できれば問題を解決して使い続けることをおすすめします。
この記事の方法を試して、快適にEdgeを使えるようになることを願っています!


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