「Microsoft Edgeが突然閉じてしまう」「起動しても数秒で落ちる」
こんな経験はありませんか?
作業中にブラウザが予期せず終了してしまうと、入力していた内容が消えたり、大切なタブが失われたりして、とても困りますよね。特に、Edgeで何度も同じエラーが繰り返されると、ストレスも溜まってしまいます。
この記事では、Microsoft Edgeで発生する予期せぬエラーの原因と、効果的な解決方法を詳しく解説していきます。
- 予期せぬエラーとは?よくある症状を確認しよう
- なぜ予期せぬエラーが起こるの?主な原因
- 【基本編】まず試したい簡単な解決方法
- 【重要】拡張機能を無効化する
- 【効果的】キャッシュとCookieをクリアする
- 【必須】Edgeを修復する
- 【上級】Edgeの設定をリセットする
- 【確認】EdgeとWindowsを最新バージョンに更新
- 【重要】システムファイルをチェック・修復する
- 【確認】ウイルススキャンを実行
- 【確認】セキュリティソフトの設定を確認
- 【特殊なケース】検索時にクラッシュする場合
- 【最終手段】Edgeを再インストールする
- よくあるエラーメッセージと対処法
- 予防策:エラーを未然に防ぐ方法
- どうしても解決しない時の最終手段
- まとめ:段階的に試して確実に解決しよう
予期せぬエラーとは?よくある症状を確認しよう

「予期せぬエラー」とは、ユーザーが何もしていないのに、突然Edgeが異常終了したり、正常に動作しなくなったりする状態のことです。
よくある症状
- Edgeのアイコンをクリックしても起動しない
- 起動してもすぐに自動的に閉じてしまう(数秒〜数十秒で終了)
- 使用中に突然クラッシュする
- 「Microsoft Edgeが予期せず終了しました」というメッセージが表示される
- 「メモリ不足」エラーで開けない
- 特定のWebページを開くとフリーズする
- タブが応答しなくなる
- 「msedge.exe アプリケーションエラー」が表示される
これらの症状は、いくつかの共通する原因によって引き起こされます。
なぜ予期せぬエラーが起こるの?主な原因
Edgeで予期せぬエラーが発生する原因はいくつかあります。
1. メモリ(RAM)不足
パソコンのメモリが足りないと、Edgeが正常に動作できなくなります。
特に、多数のタブを開いたり、重いWebアプリケーションを使ったりすると、メモリを大量に消費してエラーが発生しやすくなります。
2. 拡張機能の不具合
インストールした拡張機能が、Edgeの動作を妨げることがあります。
特に、複数の拡張機能が競合したり、古いバージョンの拡張機能が最新のEdgeと互換性がなかったりすると、クラッシュの原因になります。
3. キャッシュやCookieの破損
ブラウザに蓄積されたキャッシュやCookieが破損していると、読み込みエラーやクラッシュが発生します。
4. Edgeのファイル破損
Edge自体のプログラムファイルが破損していると、起動できなくなったり、動作が不安定になったりします。
5. Windowsシステムファイルの問題
Windowsの重要なシステムファイルが破損していると、Edgeだけでなく他のアプリケーションにも影響が出ます。
6. 古いバージョンのEdge
Edgeが古いバージョンのままだと、既知のバグが修正されていないため、エラーが発生しやすくなります。
7. マルウェアやウイルス感染
コンピュータがウイルスに感染していると、Edgeの動作を妨害することがあります。
8. セキュリティソフトの干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、Edgeを誤って危険なプログラムと判断してブロックすることがあります。
【基本編】まず試したい簡単な解決方法
エラーが発生したら、まずは以下の基本的な方法から試してみましょう。
1. Edgeのプロセスを強制終了して再起動
Edgeが動作していない場合でも、バックグラウンドでプロセスが残っている可能性があります。
手順
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで「Microsoft Edge」を探す
- 「Microsoft Edge」を右クリック → 「タスクの終了」を選択
- Edgeに関連するプロセスがすべて終了したことを確認
- Edgeを再起動する
この方法で、一時的なエラーなら解決できることが多いです。
2. パソコンを再起動する
シンプルですが、効果的な方法です。
一時的なメモリエラーやシステムの不具合は、再起動することでリセットされます。
完全シャットダウンの方法
通常の再起動よりも、完全シャットダウンの方が効果的です。
- スタートメニュー → 「電源」をクリック
- Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をクリック
- パソコンが完全に停止したら、再び電源を入れる
3. 不要なタブとアプリを閉じる
メモリ不足が原因の場合、他のタブやアプリケーションを閉じると改善します。
確認方法
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- 「メモリ」の列をクリックして並べ替え
- メモリを大量に消費しているアプリを確認
- 不要なアプリやタブを閉じる
エラーが表示されているタブ以外を、すべて閉じてみるのも効果的です。
【重要】拡張機能を無効化する
拡張機能が原因でクラッシュしている可能性が高いです。
すべての拡張機能を無効化する方法
手順
- Edgeを開く(開けない場合は次の方法へ)
- アドレスバーに「edge://extensions/」と入力してEnterキーを押す
- インストールされている拡張機能の一覧が表示されます
- すべての拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動して動作を確認
拡張機能を無効化してエラーが直った場合
原因となっている拡張機能を特定しましょう。
- 拡張機能を一つずつオンにする
- 各拡張機能をオンにするたびにEdgeを再起動
- エラーが再発したら、その拡張機能が原因
- 問題のある拡張機能を「削除」する
InPrivateモードで確認
Edgeが起動できる場合、InPrivateモードなら拡張機能なしで動作します。
- Edgeを開く
- Ctrl + Shift + Nキーを押す
- InPrivateウィンドウが開きます
InPrivateモードで正常に動作する場合、拡張機能が原因と確定できます。
【効果的】キャッシュとCookieをクリアする

破損したキャッシュがエラーの原因になっていることが多いです。
キャッシュを削除する方法
手順
- Edgeを開く
- Ctrl + Shift + Deleteキーを同時に押す
- 「閲覧データをクリア」ウィンドウが開きます
- 期間を「すべての期間」に設定
- 以下の項目にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- ダウンロード履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
キャッシュのクリア後、Edgeを再起動してください。
注意点
キャッシュをクリアすると、保存されていたログイン情報や設定が一部リセットされる可能性があります。
【必須】Edgeを修復する
Edgeのプログラムファイルに問題がある場合、修復機能を使いましょう。
Windows 10での修復方法
手順
- Windowsの「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「アプリ」をクリック
- 「アプリと機能」を選択
- 一覧から「Microsoft Edge」を探す
- 「Microsoft Edge」をクリックして「変更」ボタンをクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
- 「修復」ボタンをクリック
修復が完了したら、Edgeを再起動して動作を確認してください。
Windows 11での修復方法
手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Edge」の右側にある「…」(3点リーダー)をクリック
- 「詳細オプション」を選択
- 下にスクロールして「修復」ボタンをクリック
修復とリセットの違い
- 修復:お気に入りや設定を保持したまま、プログラムの不具合を修正
- リセット:すべての設定を初期状態に戻す(お気に入りなどは削除される可能性あり)
まずは「修復」を試して、それでもダメなら「リセット」を実行しましょう。
【上級】Edgeの設定をリセットする
修復で解決しない場合は、設定のリセットを試します。
Edgeが起動できる場合
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」を選択
- 「リセット」ボタンをクリック
Edgeが起動できない場合
ユーザーデータを手動で削除する方法があります。
手順(上級者向け)
- Windowsキー + Rを押す
- 「%localappdata%\Microsoft\Edge\User Data」と入力してEnterキーを押す
- 「User Data」フォルダが開きます
- このフォルダの名前を「User Data.old」に変更
- Edgeを再起動すると、新しい設定で動作します
注意
この方法を実行すると、お気に入り、パスワード、履歴などがすべて失われます。実行前に重要なデータをバックアップしてください。
【確認】EdgeとWindowsを最新バージョンに更新
古いバージョンのEdgeには、既知のバグが残っている可能性があります。
Edgeの更新方法
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューから「Microsoft Edge について」をクリック
- 自動的に更新の確認が始まります
- 更新がある場合は、自動的にダウンロード・インストールされます
- 「再起動」ボタンをクリック
Windows Updateの実行
EdgeはWindows Updateを通じても更新されます。
手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「Windows Update」(Windows 11)を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があれば、すべてインストール
- パソコンを再起動
【重要】システムファイルをチェック・修復する
Windowsのシステムファイルが破損していると、Edgeが正常に動作しません。
SFCスキャンを実行
手順
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック → 「管理者として実行」
- ユーザーアカウント制御で「はい」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 処理が完了するまで待つ(10〜15分程度)
- 完了したら、次のコマンドを実行
sfc /scannow
- スキャンが完了したら、パソコンを再起動
このコマンドは、破損したシステムファイルを自動的に検出・修復してくれます。
【確認】ウイルススキャンを実行
マルウェア感染がEdgeの動作を妨げている可能性もあります。
Windows Defenderでスキャン
手順
- スタートメニューで「Windows セキュリティ」と検索
- 「ウイルスと脅威の防止」を開く
- 「スキャンのオプション」をクリック
- 「フルスキャン」を選択
- 「今すぐスキャン」をクリック
フルスキャンは時間がかかりますが、より徹底的にチェックできます。
【確認】セキュリティソフトの設定を確認

Norton、McAfee、Kasperskyなどのセキュリティソフトが、Edgeをブロックしている可能性があります。
確認方法
- セキュリティソフトの設定を開く
- Edgeがブロックリストに入っていないか確認
- 一時的にセキュリティソフトを無効化してEdgeを起動
- 起動できた場合は、セキュリティソフトの設定を調整
注意
セキュリティソフトを無効化する際は、信頼できないサイトにアクセスしないよう注意してください。
【特殊なケース】検索時にクラッシュする場合
文字を入力するとEdgeがクラッシュする場合、検索候補の機能が原因かもしれません。
検索候補をオフにする方法
手順
- Edgeの「設定」を開く
- 「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 下にスクロールして「アドレス バーと検索」を選択
- 「入力した文字を使用して検索とサイトの候補を表示する」をオフにする
デフォルト検索エンジンを変更
一部のユーザーから、Googleを検索エンジンに設定するとクラッシュするという報告があります。
手順
- Edgeの「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を開く
- 「アドレス バーと検索」を選択
- 「アドレス バーで使用する検索エンジン」のドロップダウンでGoogle以外(BingやDuckDuckGoなど)を選択
【最終手段】Edgeを再インストールする
ここまでの方法で解決しない場合、Edgeの再インストールを試しましょう。
再インストールの注意点
Windows 10/11では、Edgeは標準ブラウザとして深く統合されているため、通常の方法ではアンインストールできません。
そのため、以下の手順が必要です。
再インストールの手順
準備:別のブラウザでインストーラーをダウンロード
- Chrome、Firefox、IEなど別のブラウザで microsoft.com/edge にアクセス
- 「Microsoft Edgeを入手する」をクリック
- インストーラー「MicrosoftEdgeSetup.exe」をダウンロードして保存
アンインストール(上級者向け)
- Edgeをすべて閉じる
- エクスプローラーで「C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application」を開く
- バージョン番号のフォルダ(例:122.0.2365.92)を開く
- その中の「Installer」フォルダを開く
- 「setup.exe」を右クリック → 「管理者として実行」
- コマンドプロンプトが表示されたら、以下を入力
setup.exe --uninstall --force-uninstall --system-level
再インストール
- ダウンロードしておいた「MicrosoftEdgeSetup.exe」を実行
- インストールが完了したらEdgeを起動
- 必要に応じてMicrosoftアカウントでサインイン
よくあるエラーメッセージと対処法
「メモリ不足でこのページを開けません」
このエラーは、Edge 122で一時的に発生した既知の問題です。
解決方法
- Edgeの「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を開く
- 下にスクロールして「セキュリティ」セクションを探す
- 「Web上のセキュリティを強化する」をオフにする
- Edgeを再起動
または、Edgeを最新バージョン(122.0.2365.66以降)に更新してください。
「msedge.exe アプリケーションエラー」
このエラーは、システムファイルの破損が原因です。
解決方法
- 上記の「システムファイルをチェック・修復する」を実行
- Edgeの修復を実行
- それでもダメならEdgeを再インストール
「スクリプトエラー」が表示される
特定のWebサイトでスクリプトエラーが表示される場合。
解決方法
- キャッシュとCookieをクリア
- 拡張機能を無効化
- 特定のサイトだけでエラーが出る場合は、そのサイトの問題の可能性が高い
予防策:エラーを未然に防ぐ方法
エラーが解決したら、今後発生しないよう予防しましょう。
1. 定期的にEdgeを更新する
常に最新バージョンを使うことで、既知のバグを回避できます。
2. 不要な拡張機能を削除する
本当に必要な拡張機能だけに絞りましょう。
3. 定期的にキャッシュをクリアする
月に1回程度、キャッシュをクリアすると動作が快適になります。
4. タブを開きすぎない
多数のタブを開くとメモリを圧迫します。読み終わったタブは閉じる習慣をつけましょう。
5. お気に入りをバックアップする
万が一の時のために、定期的にお気に入りをエクスポートしておきましょう。
バックアップ方法
- Edgeの右上「…」→「お気に入り」→「お気に入りの管理」
- 「お気に入りのエクスポート」をクリック
- HTMLファイルとして保存
どうしても解決しない時の最終手段
すべての方法を試しても解決しない場合、以下を検討してください。
Windowsの修復インストール
Windowsそのものに問題がある可能性があります。
修復インストール(インプレースアップグレード)を実行すると、ファイルやアプリを保持したままWindowsを再インストールできます。
システムの復元
エラーが発生する前の状態に戻す方法です。
手順
- スタートメニューで「システムの復元」と検索
- 「復元ポイントの作成」を開く
- 「システムの復元」ボタンをクリック
- エラーが発生する前の日付を選択
- 画面の指示に従って復元を実行
別のブラウザを使う
どうしてもEdgeが使えない場合、一時的に別のブラウザを使うのも選択肢です。
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Opera
- Brave
これらのブラウザは、Edgeと同じChromiumベースのものが多く、使用感も似ています。
まとめ:段階的に試して確実に解決しよう
Microsoft Edgeの予期せぬエラーは、多くの場合、ここで紹介した方法で解決できます。
効率的な解決手順
- Edgeのプロセスを終了して再起動(1分)
- パソコンを完全再起動(5分)
- 拡張機能をすべて無効化(3分)★重要
- キャッシュとCookieをクリア(2分)
- Edgeを修復(5分)★重要
- Edgeの設定をリセット(3分)
- EdgeとWindowsを最新版に更新(10分)
- システムファイルをチェック(20分)
- ウイルススキャンを実行(30分〜)
- Edgeを再インストール(15分)
重要なポイント
- 各手順を試したら、必ずEdgeを再起動して確認
- 複数の方法を同時に試さない(原因特定のため)
- 解決した方法をメモしておく(再発時に役立つ)
- 定期的なメンテナンスで予防する
ほとんどのケースで有効な方法
特に効果が高いのは:
- 拡張機能の無効化
- キャッシュのクリア
- Edgeの修復
この3つは必ず試してください。
エラーが解決したら、今後同じ問題が起きないよう、定期的にメンテナンスを行いましょう。予防が一番の対策です!
この記事の方法を試して、快適にEdgeを使えるようになることを願っています。

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