「ピロン♪」という音とともに、画面右下に次々と表示される通知。
作業中に何度も邪魔されて、集中が途切れてしまった経験はありませんか?
Microsoft Edgeを使っていると、Webサイトからの通知が頻繁に表示されることがあります。中には、怪しいメッセージやセキュリティソフトを装った詐欺的な通知も含まれていて、不安になることもありますよね。
この記事では、Microsoft Edgeの通知を完全に消す方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Edgeの通知とは?まずは基本を理解しよう

Microsoft Edgeの通知(プッシュ通知)とは、Webサイトから送られてくるメッセージのことです。
画面右下の隅に小さなポップアップとして表示され、Windowsの通知センターにも記録されます。Edgeを閉じていても通知が届くのが特徴です。
通知が表示される仕組み
Webサイトを閲覧中に「通知の送信を許可しますか?」というポップアップが表示されたことはありませんか?
ここで「許可」をクリックすると、そのサイトからの通知が受け取れるようになります。ニュースサイトやSNSなど、最新情報を知りたいサイトでは便利な機能なんです。
でも、こんな問題も…
- 知らないうちに許可してしまい、大量の通知が届く
- 広告やセール情報ばかりで、重要な通知が埋もれる
- 怪しいメッセージやウイルス警告を装った詐欺通知が届く
- 作業中に頻繁に通知が表示されて集中できない
こうした問題を解決するには、通知設定を見直す必要があります。
【方法1】すべての通知を完全にブロックする
「もう通知なんていらない!」という方には、この方法がおすすめです。
すべてのWebサイトからの通知を一括でブロックできます。
手順
- Microsoft Edgeを開きます
- 右上の「…」(3点リーダー)をクリック
- 「設定」を選択します
- 左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリック
- 「サイトのアクセス許可」の中から「通知」を選択
- 「送信前に確認する(推奨)」のスイッチをオフにします
これで完了です!
このスイッチをオフにすると、すべてのWebサイトからの通知が自動的にブロックされます。通知許可を求めるポップアップも表示されなくなるので、煩わしさから完全に解放されますよ。
元に戻したくなったら
同じスイッチをオンにすれば、必要なサイトだけ個別に通知を許可できるようになります。
【方法2】特定のサイトだけ通知をブロックする
「全部はブロックしたくない。うるさいサイトだけ止めたい」という方には、この方法が便利です。
手順
- Edgeの右上「…」→「設定」を開く
- 「Cookieとサイトのアクセス許可」→「通知」を選択
- 下にスクロールすると「通知の送信が許可されています」という欄があります
- ブロックしたいサイトを探して、その右側の「…」をクリック
- 「ブロック」を選択します
選択したサイトが「通知の送信は許可されていません」の欄に移動すれば成功です。
「削除」と「ブロック」の違い
- 削除:許可リストから消えます。将来そのサイトを訪問した時に、また通知許可を求められます
- ブロック:完全にブロックします。今後そのサイトからは通知許可を求められなくなります
状況に応じて使い分けましょう。
【方法3】サイト閲覧中に素早くブロックする
今見ているWebサイトの通知をすぐにブロックしたい時は、この方法が最速です。
手順
- ブロックしたいサイトを開いた状態で、アドレスバー左側の鍵マーク(または情報マーク)をクリック
- 「このサイトのアクセス許可」が表示されます
- 「通知」の項目を見つけて、ドロップダウンメニューから「ブロック」を選択
- ページを更新(リロード)します
たったこれだけで、そのサイトからの通知が即座にブロックされます。
【方法4】すでに表示された通知から設定する
通知が表示された瞬間に設定変更することもできます。
手順
- 画面右下に通知が表示されたら、マウスカーソルをのせます
- 小さな歯車アイコンが表示されます
- 歯車アイコンをクリックして「Microsoft Edgeのすべての通知をオフにする」を選択
これで全通知がオフになります。
または、通知を右クリックして「このサイトの通知をオフにする」を選べば、そのサイトだけブロックできます。
【方法5】すべてのサイトを一覧から管理する
「どのサイトの通知を許可したか忘れた」という時に便利です。
手順
- Edgeの「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」を開く
- 「サイトのアクセス許可」から「すべてのサイト」を選択
- アルファベット順にサイトの一覧が表示されます
- 確認したいサイト名の右にある矢印をクリック
- 「通知」の項目で「ブロック」を選択
この方法なら、どのサイトがどんな権限を持っているか一目で確認できますよ。
通知がブロックできない時の対処法

「設定したのに通知が止まらない」という場合は、以下をチェックしてみてください。
原因1:拡張機能(アドオン)からの通知
Edgeの拡張機能が独自に通知を出している可能性があります。
特に、広告ブロック系、セキュリティ系、ショッピング支援系の拡張機能は、独自通知を出すことが多いです。
解決方法
- アドレスバーに「edge://extensions/」と入力してEnterキーを押す
- インストールされている拡張機能の一覧が表示されます
- 怪しい拡張機能や使っていない拡張機能をオフにする
- 通知が止まるか確認します
注意:業務で使っている拡張機能の場合は、オフにする前に会社のIT担当者に確認しましょう。
原因2:Windows自体の通知設定
Edgeの設定とは別に、Windows側でも通知設定があります。
Windows 10の設定方法
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「通知とアクション」を選択
- 「送信元ごとの通知の受信設定」を下にスクロール
- 「Microsoft Edge」を探してオフにする
Windows 11の設定方法
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「通知」を選択
- 「通知を受け取る送信者の選択」から「Microsoft Edge」を探してオフにする
ただし、この設定はEdgeからのすべての通知(ダウンロード完了などの便利な通知も含む)を止めてしまうので、必要に応じて判断してください。
原因3:集中モードがオンになっている
逆に「通知が欲しいのに届かない」という場合は、Windowsの集中モードがオンになっているかもしれません。
確認方法
- タスクバー右下の通知センターアイコン(吹き出しマーク)をクリック
- 「集中モード」がオンになっていないか確認
- オンになっていたらオフに切り替える
集中モードがオンだと、重要な通知以外はすべてブロックされてしまいます。
悪質な通知への注意点
最近、通知機能を悪用した詐欺が増えています。
よくある悪質通知の例
- 「ウイルスが検出されました!今すぐアップデートが必要です」
- 「システムが破損しています。修復するにはこちらをクリック」
- 「お使いのMcAfeeの更新が必要です」(実際には偽物)
- 「当選しました!今すぐ受け取ってください」
こうした通知は、セキュリティソフトやシステムを装っていますが、実際には詐欺サイトへ誘導するものです。
見分け方のポイント
- 正規のセキュリティソフトは、ブラウザの通知機能ではなく専用のウィンドウで警告します
- Windowsのシステム警告は、Edgeの通知として表示されません
- 焦らせるような文章や「今すぐクリック」を強要するものは要注意
もし怪しい通知を許可してしまった場合は、すぐに上記の方法でブロックして、そのサイトにはアクセスしないようにしましょう。
通知を賢く使うためのコツ
通知を完全にオフにするのではなく、賢く使いたい方のためのコツをご紹介します。
本当に必要なサイトだけ許可する
すべてブロックした後、必要なサイトだけ個別に許可する方法がおすすめです。
許可すると便利なサイトの例
- よく使うメールサービス(OutlookやGmailなど)
- 仕事で使うチャットツール(Slack、Microsoft Teamsなど)
- ニュースサイト(速報を受け取りたい場合)
- 頻繁にチェックするSNS
許可するサイトは、本当に通知が必要なものだけに絞りましょう。
「通知要求を抑制する」をオンにする
これは、通知許可を求めるポップアップ自体を減らしてくれる機能です。
設定方法
- Edgeの「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」→「通知」を開く
- 「通知要求を抑制する」のスイッチをオンにする
Edgeが自動的に判断して、煩雑な通知要求を抑えてくれます。
Windows以外でも使える
この記事はWindows版Edgeを中心に解説していますが、Android版Edgeでも通知設定が可能です。
Android版Edgeでの設定
- Edgeアプリを開く
- 下部の「…」メニューから「設定」を選択
- 「サイトのアクセス許可」→「通知」を開く
- 通知を止めたいサイトを選んで設定を変更
iOS版のEdgeは、もともとブラウザの通知機能が制限されているため、この問題は発生しません。
まとめ:通知は自分でコントロールしよう
Microsoft Edgeの通知を消す方法をまとめます。
すべて止めたい場合
設定 → Cookieとサイトのアクセス許可 → 通知 → 「送信前に確認する」をオフ
特定のサイトだけ止めたい場合
設定 → Cookieとサイトのアクセス許可 → 通知 → 許可リストから「ブロック」または「削除」
今すぐ止めたい場合
アドレスバーの鍵マーク → 通知 → 「ブロック」
それでも止まらない場合
- 拡張機能を確認してオフにする
- Windows側の通知設定を確認する
- 悪質な通知の可能性を疑う
通知機能は本来、便利な情報を届けてくれるものです。でも、無秩序に許可してしまうと、かえって作業の邪魔になってしまいます。
定期的に通知設定を見直して、本当に必要なものだけを受け取るようにしましょう。
特に、身に覚えのないサイトからの通知や、怪しい内容の通知が届いた場合は、すぐにブロックすることをおすすめします。セキュリティ面でもリスクがあるからです。
ぜひこの記事を参考に、快適なEdge環境を作ってくださいね!

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