Webサイトを閲覧していると、「このサイトを表示するにはJavaScriptを有効にしてください」というメッセージが表示されたり、逆に「セキュリティのためにJavaScriptを無効にしたい」と思ったりすることがあります。
JavaScriptは現代のWebサイトに欠かせない技術ですが、状況によっては無効にしたほうが良い場合もあります。セキュリティを強化したい、広告をブロックしたい、ページの読み込みを高速化したい、開発テストをしたいなど、理由はさまざまです。
この記事では、Microsoft EdgeでJavaScriptを無効化・有効化する方法を、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説していきます。さらに、JavaScriptを無効にした場合の影響や、サイトごとに個別設定する方法、無効になっているか確認する方法など、関連する情報も網羅的にご紹介します。
- そもそもJavaScriptとは?
- JavaScriptを無効にする理由
- Microsoft EdgeでJavaScriptを無効にする方法
- サイトごとにJavaScriptの有効・無効を設定する
- JavaScriptを再度有効にする方法
- JavaScriptが無効になっているか確認する方法
- JavaScriptを無効にした場合の影響
- JavaScriptが無効なときのトラブルシューティング
- モバイル版Microsoft EdgeでのJavaScript設定
- よくある質問(FAQ)
- Q1:JavaScriptとJavaは同じものですか?
- Q2:JavaScriptを無効にすると、どのくらいのWebサイトが影響を受けますか?
- Q3:セキュリティのために、常にJavaScriptを無効にしておくべきですか?
- Q4:JavaScriptを無効にしても、Cookieは削除されますか?
- Q5:開発者ツールでJavaScriptを無効にした状態は、他のタブにも影響しますか?
- Q6:会社のパソコンでJavaScriptの設定が変更できません。なぜですか?
- Q7:YouTubeが見られなくなりましたが、JavaScriptが原因ですか?
- Q8:JavaScriptを無効にすると、オンラインショッピングはできますか?
- Q9:特定のサイトだけJavaScriptを有効/無効にできますか?
- Q10:JavaScriptを無効にすると、ページの読み込みはどのくらい速くなりますか?
- おすすめの運用方法
- 代替手段:拡張機能を使う
- まとめ
そもそもJavaScriptとは?

まず、JavaScriptについて簡単に理解しておきましょう。
JavaScriptの役割
JavaScriptは、Webページに動きやインタラクティブな機能を追加するプログラミング言語です。「JavaScript」と「Java」は名前が似ていますが、まったく別の言語なので混同しないように注意してください。
JavaScriptが使われている例
現代のWebサイトでは、ほぼすべてのページでJavaScriptが使われています。
具体的な使用例
- スライドショーや画像ギャラリー
- ポップアップメニューやドロップダウンリスト
- フォームの入力チェック(メールアドレスの形式確認など)
- ボタンをクリックしたときの反応
- 自動更新されるニュースやSNSのタイムライン
- オンラインショッピングのカート機能
- 動画プレーヤーの再生・停止ボタン
- Googleマップなどのインタラクティブな地図
- チャット機能やリアルタイム通知
これらの機能は、すべてJavaScriptによって動いています。
統計データから見るJavaScript
Web技術の調査によると、現在インターネット上の約99%のWebサイトがJavaScriptを使用しています。つまり、JavaScriptなしではほとんどのWebサイトが正常に機能しない状態になっているのです。
JavaScriptを無効にする理由
JavaScriptがこれほど重要なのに、なぜ無効にする必要があるのでしょうか?いくつかの理由があります。
セキュリティとプライバシーの保護
悪意のあるWebサイトは、JavaScriptを使ってマルウェアを配布したり、個人情報を盗んだりすることがあります。
JavaScriptを無効にすることで、このようなスクリプトが実行されるのを防ぐことができます。特に信頼できないWebサイトを閲覧するときには、一時的に無効にすることでセキュリティを向上させられます。
トラッキングと広告のブロック
多くのWebサイトは、JavaScriptを使ってあなたの行動を追跡(トラッキング)し、広告を表示しています。
JavaScriptを無効にすると、これらのトラッキングスクリプトや広告が読み込まれなくなり、プライバシーを保護できます。
ページの読み込み速度向上
JavaScriptの実行には処理能力が必要です。特に古いパソコンやスマートフォン、通信速度が遅い環境では、JavaScriptの読み込みと実行に時間がかかることがあります。
無効にすることで、ページの読み込みが劇的に速くなることがあります。ただし、この場合はWebサイトの機能の多くが使えなくなるというトレードオフがあります。
Web開発とテスト
Web開発者やデザイナーは、JavaScriptが無効な環境でWebサイトがどのように表示されるかをテストする必要があります。
アクセシビリティ(誰でも使いやすいWebサイト作り)の観点からも、JavaScriptなしでも基本的な情報が閲覧できるようにすることが推奨されています。
データ通信量の節約
モバイルデータ通信を使っている場合、JavaScriptファイルのダウンロードでデータ通信量を消費します。
無効にすることで、多少なりともデータ通信量を節約できます。
Microsoft EdgeでJavaScriptを無効にする方法
それでは、実際にMicrosoft EdgeでJavaScriptを無効にする方法を見ていきましょう。いくつかの方法があります。
方法1:設定画面から完全に無効にする(すべてのサイト)
この方法では、すべてのWebサイトでJavaScriptが無効になります。
手順1:Edgeの設定を開く
Microsoft Edgeを起動し、画面右上の「…」(三点リーダー)をクリックします。
表示されたメニューから「設定」を選択してください。
手順2:Cookieとサイトのアクセス許可へ移動
設定画面が開いたら、左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリックします。
もし左側にメニューが表示されていない場合は、ウィンドウの横幅を広げるか、左上の三本線アイコンをクリックしてください。
手順3:JavaScript設定へ進む
「Cookieとサイトのアクセス許可」の画面が表示されたら、下にスクロールして「JavaScript」の項目を探します。
「すべてのアクセス許可」セクションの中にあります。見つけたらクリックしてください。
手順4:JavaScriptを無効にする
JavaScript設定画面が表示されます。
「許可(推奨)」という項目のスイッチが青色(オン)になっていれば、現在JavaScriptは有効です。
このスイッチをクリックして、グレー(オフ)に切り替えてください。スイッチの丸が左側に移動します。
手順5:設定完了
これで、すべてのWebサイトでJavaScriptが無効になりました。
設定画面を閉じて、Webサイトを閲覧してみてください。多くのサイトで機能が制限されていることが分かるはずです。
URLから直接アクセスする方法
もっと早くJavaScript設定にアクセスしたい場合は、Edgeのアドレスバーに以下のURLを入力してEnterキーを押してください。
edge://settings/content/javascript
これで、JavaScript設定画面に直接ジャンプできます。
方法2:開発者ツールで一時的に無効にする(特定のタブのみ)
Web開発者向けの機能ですが、特定のタブでだけ一時的にJavaScriptを無効にすることができます。
手順1:開発者ツールを開く
無効にしたいWebページを開いた状態で、「F12」キーを押します。
または、「Ctrl」キー + 「Shift」キー + 「I」キーを同時に押しても開けます。
画面の下部または右側に開発者ツールが表示されます。
手順2:コマンドメニューを開く
開発者ツールが開いた状態で、「Ctrl」キー + 「Shift」キー + 「P」キーを同時に押します。
すると、コマンドを入力できる検索ボックスが表示されます。
手順3:JavaScriptを無効化
検索ボックスに「disable」または「javascript」と入力します。
すると、「Disable JavaScript [Debugger]」というオプションが表示されるので、これを選択します。
手順4:確認
「ソース」タブを開くと、黄色い三角形の警告アイコンが表示されます。
このアイコンにマウスを合わせると「JavaScript is disabled」と表示され、無効になっていることが確認できます。
注意点
この方法で無効にしたJavaScriptは、開発者ツールを開いている間だけ無効になります。
開発者ツールを閉じると、自動的に有効に戻ります。また、この無効化は現在開いているタブにのみ適用され、他のタブには影響しません。
再度有効にする方法
ページを再読み込み(F5キー)するか、コマンドメニュー(Ctrl+Shift+P)で「Enable JavaScript」を選択すれば、すぐに有効に戻せます。
サイトごとにJavaScriptの有効・無効を設定する

すべてのサイトで無効にするのではなく、特定のサイトだけで無効(またはその逆)にすることもできます。
ブロックリストとアクセス許可リストの使い方
手順1:JavaScript設定画面を開く
前述の方法で、JavaScript設定画面(edge://settings/content/javascript)を開きます。
手順2:許可またはブロックを設定
画面を下にスクロールすると、以下の2つのセクションがあります。
- ブロック:ここに登録したサイトではJavaScriptが無効になります
- 許可:ここに登録したサイトではJavaScriptが有効になります
手順3:サイトを追加
追加したいセクション(ブロックまたは許可)の横にある「追加」ボタンをクリックします。
手順4:URLを入力
ダイアログボックスが表示されるので、対象のWebサイトのURLを入力します。
入力例
https://example.com:このドメイン全体[*.]example.com:サブドメインを含むすべてのページhttps://example.com/specific-page:特定のページのみ
手順5:追加完了
「追加」ボタンをクリックすると、リストに登録されます。
実用的な使い方の例
例1:基本はJavaScriptを無効にして、信頼できるサイトだけ許可
「許可(推奨)」をオフにして、全体的にJavaScriptを無効にします。
その上で、「許可」リストに以下のような信頼できるサイトを追加します。
- 普段使う銀行のサイト
- よく買い物をするECサイト
- 仕事で使うWebツール
- SNSなど
これにより、セキュリティを保ちながら、必要なサイトは正常に使えます。
例2:基本は有効にして、特定のサイトだけブロック
「許可(推奨)」をオンのままにして、JavaScriptを有効にしておきます。
その上で、「ブロック」リストに以下のようなサイトを追加します。
- 広告が多すぎるニュースサイト
- 信頼できない海外のサイト
- ポップアップがしつこいサイト
これにより、通常は便利にWebを使いながら、問題のあるサイトだけ制限できます。
リストから削除する方法
登録したサイトを削除したい場合は、そのサイトの右側にある「…」(三点リーダー)をクリックし、「削除」を選択してください。
JavaScriptを再度有効にする方法
無効にしたJavaScriptを元に戻す方法も確認しておきましょう。
設定画面から有効にする
JavaScript設定画面(edge://settings/content/javascript)を開きます。
「許可(推奨)」のスイッチをクリックして、青色(オン)に切り替えてください。
これで、すべてのサイトでJavaScriptが有効になります。
開発者ツールで有効にする
開発者ツールで一時的に無効にした場合は、以下の方法で有効に戻せます。
- ページを再読み込み(F5キー)する
- 開発者ツールを閉じる
- コマンドメニュー(Ctrl+Shift+P)で「Enable JavaScript」を選択する
JavaScriptが無効になっているか確認する方法
設定変更後、実際にJavaScriptが無効になっているか確認する方法をいくつかご紹介します。
方法1:設定画面で確認
edge://settings/content/javascript を開いて、「許可(推奨)」のスイッチがグレー(オフ)になっていれば無効です。
方法2:アドレスバーのアイコンで確認
JavaScriptがブロックされているサイトを開くと、アドレスバーの左側に盾のようなアイコンが表示されることがあります。
このアイコンをクリックすると、「このページではJavaScriptがブロックされています」というメッセージが表示されます。
方法3:テストページで確認
インターネット上には、JavaScriptが有効か無効かを確認できるテストページがあります。
例えば、以下のようなサイトで確認できます。
- enablejavascript.io
- whatismybrowser.com
これらのサイトにアクセスすると、JavaScriptの状態が表示されます。
方法4:Webサイトの動作で確認
JavaScriptを多用しているWebサイト(例:YouTube、Twitter、Facebook、Googleマップなど)にアクセスしてみてください。
これらのサイトで以下のような症状が出れば、JavaScriptが無効になっています。
- 動画が再生できない
- ボタンをクリックしても反応しない
- ページの一部が表示されない
- 「JavaScriptを有効にしてください」というメッセージが表示される
JavaScriptを無効にした場合の影響
JavaScriptを無効にすると、どのような影響があるのか詳しく見ていきましょう。
使えなくなる機能
インタラクティブな要素
- ドロップダウンメニュー
- スライドショー
- タブ切り替え
- ポップアップウィンドウ
- モーダルダイアログ
フォーム関連
- リアルタイムの入力チェック
- 自動補完機能
- 送信前の確認メッセージ
- パスワードの表示/非表示切り替え
動的コンテンツ
- SNSのタイムライン自動更新
- 無限スクロール(スクロールすると次々とコンテンツが読み込まれる機能)
- ライブチャット
- リアルタイム通知
メディア関連
- 動画プレーヤーの再生・停止
- 音声の再生
- 画像ギャラリーのスライド機能
Webアプリケーション
- Gmail、Outlook.comなどのWebメール
- Google Docs、Office 365などのオンラインオフィスツール
- オンラインバンキング
- ECサイトのショッピングカート
- Slackなどのチャットツール
まだ使える機能
JavaScriptが無効でも、以下の基本的な機能は使えます。
- 通常のテキストの閲覧
- 画像の表示
- リンクのクリック(ページ遷移)
- 基本的なHTML要素(見出し、段落、リストなど)
- CSSによる装飾(色、レイアウトなど)
シンプルな情報サイトやブログなら、JavaScriptなしでも問題なく閲覧できることが多いです。
パフォーマンスへの影響
読み込み速度
JavaScriptファイルを読み込む必要がないため、ページの読み込み速度が向上します。
特に大量のJavaScriptを使っているサイトでは、劇的に速くなることがあります。
メモリ使用量
JavaScriptの実行にはメモリが必要です。無効にすることで、ブラウザのメモリ使用量が減り、古いパソコンでもスムーズに動作する可能性があります。
バッテリー消費
モバイルデバイスの場合、JavaScriptの実行によってバッテリーが消費されます。無効にすることで、バッテリーの持ちが少し良くなることがあります。
セキュリティへの影響
メリット
- 悪意のあるスクリプトが実行されない
- クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を防げる
- トラッキングスクリプトがブロックされる
- マルウェアの感染リスクが減る
デメリット
- セキュリティ機能(CAPTCHA、二段階認証など)が動作しない
- 正規のサイトでも機能が使えず不便
- 代替手段を探す手間がかかる
JavaScriptが無効なときのトラブルシューティング
「JavaScriptを有効にしているのに、サイトが動かない」という場合のトラブルシューティング方法です。
設定を再確認
edge://settings/content/javascript を開いて、「許可(推奨)」が本当にオン(青色)になっているか確認してください。
また、「ブロック」リストに該当のサイトが登録されていないかもチェックしましょう。
ブラウザを再起動
設定を変更した後、ブラウザを一度完全に閉じて、再起動してください。
すべてのEdgeウィンドウを閉じることが重要です。
ページを再読み込み
「Ctrl」キー + 「F5」キーを押して、キャッシュをクリアしながらページを再読み込みしてください。
または、「Ctrl」キー + 「Shift」キー + 「R」キーでも同様のことができます。
拡張機能を確認
ブラウザの拡張機能(特に広告ブロッカーやプライバシー保護ツール)が、JavaScriptをブロックしている可能性があります。
拡張機能を一時的に無効にして、サイトが動作するか確認してください。
セキュリティソフトの確認
パソコンにインストールされているセキュリティソフトが、JavaScriptをブロックしている可能性があります。
セキュリティソフトの設定を確認し、必要に応じて該当サイトを例外に追加してください。
グループポリシーの確認(企業・学校のパソコン)
企業や学校のパソコンの場合、管理者によってグループポリシーでJavaScriptが制御されている可能性があります。
この場合、個人で設定を変更することはできません。IT部門や管理者に問い合わせてください。
モバイル版Microsoft EdgeでのJavaScript設定
スマートフォンやタブレットのEdgeアプリでも、JavaScriptの設定ができます。
Android版Edgeの場合
手順
- Edgeアプリを開く
- 画面下部の「…」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「サイトの設定」をタップ
- 「JavaScript」をタップ
- スイッチをオン/オフに切り替える
iOS版Edgeの場合
手順
- Edgeアプリを開く
- 画面下部の「…」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「サイトの設定」をタップ
- 「JavaScript」をタップ
- スイッチをオン/オフに切り替える
基本的な操作はAndroid版とほぼ同じです。
よくある質問(FAQ)
Q1:JavaScriptとJavaは同じものですか?
いいえ、まったく別のものです。名前は似ていますが、JavaScriptはWebブラウザで動くスクリプト言語で、Javaはプログラミング言語です。用途も技術も異なります。
Q2:JavaScriptを無効にすると、どのくらいのWebサイトが影響を受けますか?
現在、インターネット上の約99%のWebサイトがJavaScriptを使用しています。無効にすると、ほとんどのサイトで何らかの機能が制限されると考えてください。
Q3:セキュリティのために、常にJavaScriptを無効にしておくべきですか?
推奨しません。確かにセキュリティは向上しますが、利便性が大きく損なわれます。信頼できないサイトを閲覧するときだけ一時的に無効にする、または拡張機能で選択的にブロックする方が実用的です。
Q4:JavaScriptを無効にしても、Cookieは削除されますか?
いいえ、JavaScriptとCookieは別の機能です。JavaScriptを無効にしても、既存のCookieはそのまま残ります。Cookieを削除するには、別途Cookieの削除操作が必要です。
Q5:開発者ツールでJavaScriptを無効にした状態は、他のタブにも影響しますか?
いいえ、開発者ツールで無効にした場合、その設定は現在のタブにのみ適用されます。他のタブは影響を受けません。
Q6:会社のパソコンでJavaScriptの設定が変更できません。なぜですか?
企業や学校のパソコンでは、管理者がグループポリシーで設定をロックしている可能性があります。この場合、個人では設定を変更できません。IT部門に相談してください。
Q7:YouTubeが見られなくなりましたが、JavaScriptが原因ですか?
はい、YouTubeはJavaScriptがないと動作しません。JavaScript設定を確認し、有効になっているか確認してください。
Q8:JavaScriptを無効にすると、オンラインショッピングはできますか?
ほとんどのECサイトは、カート機能、決済機能にJavaScriptを使用しているため、無効のままでは買い物ができません。
Q9:特定のサイトだけJavaScriptを有効/無効にできますか?
はい、できます。「ブロック」または「許可」リストに個別にサイトを追加することで、サイトごとに設定を変えられます。
Q10:JavaScriptを無効にすると、ページの読み込みはどのくらい速くなりますか?
サイトによって異なりますが、JavaScriptを多用しているサイトでは50%以上速くなることもあります。ただし、機能が使えなくなるトレードオフがあります。
おすすめの運用方法
実際にどのようにJavaScript設定を使うのが良いのか、シーン別にご提案します。
日常的なWeb閲覧
おすすめ設定
- 基本的にJavaScriptは有効のまま
- 信頼できないサイトを訪問するときだけ、一時的に無効化
日常使いでは、JavaScriptを無効にすると不便なことが多すぎます。基本的には有効のまま使い、怪しいサイトを見るときだけ無効にするのが現実的です。
セキュリティ重視の場合
おすすめ設定
- 全体的にJavaScriptを無効
- 信頼できるサイト(銀行、よく使うECサイト、仕事のツールなど)だけ「許可」リストに追加
- または、uBlock Originなどのブラウザ拡張機能を使ってスクリプトを選択的にブロック
この方法は、セキュリティを最優先する場合に有効です。ただし、最初の設定に手間がかかります。
Web開発・テストの場合
おすすめ設定
- 開発者ツールの一時的な無効化機能を活用
- 開発中のサイトでJavaScriptが無効な環境をテスト
- アクセシビリティの確認
開発者の方は、開発者ツールでタブごとに制御できる機能が便利です。
モバイルデータ通信を節約したい場合
おすすめ設定
- Wi-Fi接続時は有効
- モバイルデータ通信時は無効
- ただし、必要なサイトは「許可」リストに追加
データ通信量の節約が目的なら、この方法が効果的です。ただし、毎回設定を切り替えるのは面倒なので、拡張機能の使用も検討しましょう。
代替手段:拡張機能を使う
JavaScript設定を頻繁に切り替えるのが面倒な場合は、ブラウザの拡張機能を使う方法もあります。
おすすめの拡張機能
uBlock Origin
- 広告やトラッキングスクリプトをブロック
- サイトごとに細かく設定可能
- JavaScriptを含む様々なコンテンツをブロックできる
NoScript
- スクリプトを強力にブロック
- ホワイトリスト方式で信頼できるサイトだけ許可
- セキュリティ重視の方向け
拡張機能のメリット
- ワンクリックでオン/オフを切り替えられる
- サイトごとに細かく設定できる
- アイコンで現在の状態が一目で分かる
- より高度なブロック機能を使える
注意点
拡張機能自体がセキュリティリスクになることもあります。信頼できる開発者が作った、評価の高い拡張機能を選びましょう。
まとめ
Microsoft EdgeでJavaScriptを無効化する方法について、詳しく解説してきました。
JavaScript無効化の基本方法
- 設定画面から全体的に無効化:edge://settings/content/javascript
- 開発者ツールで一時的に無効化:F12 → Ctrl+Shift+P → Disable JavaScript
- サイトごとに個別設定:ブロック/許可リストを活用
JavaScriptを無効にする主な理由
- セキュリティとプライバシーの保護
- トラッキングと広告のブロック
- ページ読み込み速度の向上
- Web開発のテスト
- データ通信量の節約
無効化による影響
- 約99%のWebサイトで何らかの機能が制限される
- インタラクティブな要素が動作しなくなる
- 読み込み速度は向上する
- セキュリティは向上するが、利便性は低下する
おすすめの使い方
- 基本的にはJavaScriptを有効のまま使用
- 信頼できないサイトを訪問するときだけ一時的に無効化
- または、拡張機能を使って選択的にブロック
- セキュリティ重視なら、全体を無効化して信頼できるサイトだけ許可リストに追加
JavaScriptは現代のWebに不可欠な技術ですが、適切に管理することでセキュリティとプライバシーを守ることができます。あなたの使用環境や目的に合わせて、最適な設定を見つけてください。
この記事が、JavaScriptの設定管理のお役に立てば幸いです!


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