「自分が使っているEdgeのバージョンって何だろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
ウェブサイトが正しく表示されないときや、新機能が使えないとき、セキュリティ上の問題があるときなど、バージョン確認が必要な場面は意外と多いんです。
特にサポート窓口に問い合わせるときは、「お使いのEdgeのバージョンは?」と聞かれることがあります。そんなとき、すぐに答えられると安心ですよね。
この記事では、Microsoft Edgeのバージョンを確認する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Edgeのバージョンとは

まず、バージョンについて簡単に説明します。
バージョン番号の意味
Edgeのバージョン番号は、例えば「133.0.3065.92」のように表示されます。
この数字は4つの部分に分かれています:
- 最初の数字(133):メジャーバージョン。大きな機能追加を示します
- 2番目(0):マイナーバージョン。中規模の更新です
- 3番目(3065):ビルド番号。細かい修正や改善を表します
- 4番目(92):パッチ番号。バグ修正やセキュリティ更新です
通常、「バージョン」というときは最初の数字を指します。例えば「Edge 133」という具合ですね。
なぜバージョン確認が重要なのか
バージョンを知っておくと、以下のメリットがあります:
セキュリティの確認
古いバージョンには脆弱性があることがあります。最新版を使うことで、セキュリティリスクを減らせます。
互換性の確認
特定のウェブサイトやサービスが、あなたのEdgeバージョンに対応しているか確認できます。
トラブルシューティング
問題が起きたとき、バージョン情報があればサポートが受けやすくなります。
新機能の確認
新しい機能が使えるかどうか、バージョンで判断できます。
設定画面からバージョンを確認する方法
最もスタンダードな確認方法です。
手順
1. Microsoft Edgeを開く
タスクバーやスタートメニューからEdgeを起動しましょう。
2. メニューを開く
画面右上の「・・・」(設定など)をクリックします。
3. ヘルプとフィードバックを選択
表示されたメニューから「ヘルプとフィードバック」にマウスを合わせます。
4. 「Microsoft Edge について」をクリック
サブメニューから「Microsoft Edge について」を選択しましょう。
5. バージョンを確認
「バージョン情報」という画面が開きます。ここに、あなたが使っているEdgeのバージョンが表示されています。
例:「バージョン 133.0.3065.92 (公式ビルド) (64 ビット)」
自動更新について
この画面を開くと、Edgeが自動的に更新をチェックします。
新しいバージョンが利用可能な場合、自動的にダウンロードが始まります。更新が完了すると「再起動」ボタンが表示されるので、それをクリックすれば最新版に更新できますよ。
URLを直接入力する方法
設定画面を経由せず、もっと早くバージョンを確認する方法もあります。
手順
1. アドレスバーをクリック
Edgeのアドレスバー(URLを入力する場所)をクリックします。
2. 専用URLを入力
以下のURLをコピーして貼り付けるか、手入力してEnterキーを押しましょう:
edge://settings/help
これだけで、バージョン情報のページが直接開きます。
メリット
この方法は、メニューを辿る必要がないので素早く確認できます。
IT関係の仕事をしている方や、頻繁にバージョン確認が必要な方には特に便利な方法です。
詳細なバージョン情報を確認する方法
Chromiumのバージョンなど、より詳しい情報を知りたい場合の方法です。
edge://version/ を使う
アドレスバーに以下を入力してEnterキーを押します:
edge://version/
すると、以下のような詳細情報が表示されます:
- Microsoft Edgeのバージョン
- Chromiumのバージョン(Edgeのベース)
- JavaScriptエンジンのバージョン
- ユーザーエージェント情報
- コマンドライン引数
- 実行ファイルのパス
開発者向け情報
この画面は主に開発者やテスター向けですが、サポートに問い合わせる際に役立つこともあります。
「正確な環境情報が必要」と言われたときは、この画面のスクリーンショットを撮って送るといいでしょう。
PowerShellでバージョンを確認する方法
コマンドラインが好きな方、または自動化したい方向けの方法です。
手順
1. PowerShellを開く
スタートメニューで「PowerShell」と検索して開きます。
2. コマンドを入力
以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押します:
(Get-ItemProperty -Path HKCU:\Software\Microsoft\Edge\BLBeacon -Name version).version
3. バージョンが表示される
数秒後、バージョン番号(例:133.0.3065.92)が表示されます。
活用シーン
複数のパソコンのEdgeバージョンを一括確認したい場合や、スクリプトで自動チェックしたい場合に便利です。
ただし、初心者の方は設定画面から確認する方が簡単なので、無理に使う必要はありません。
スマートフォン版Edgeでバージョンを確認
スマホやタブレットでEdgeを使っている場合の確認方法です。
Android版の手順
1. Edgeアプリを開く
2. メニューをタップ
画面下部の「・・・」(メニュー)をタップします。
3. 設定を選択
4. バージョン情報
設定画面の一番下までスクロールすると「バージョン」という項目があります。ここにバージョン番号が表示されています。
iOS版(iPhone/iPad)の手順
1. Edgeアプリを開く
2. メニューをタップ
画面下部のメニューアイコンをタップします。
3. 設定を選択
4. バージョン情報
設定画面の一番下に「バージョン」が表示されています。
モバイル版の更新
スマートフォン版のEdgeは、App Store(iOS)またはGoogle Play(Android)経由で更新されます。
各ストアで「Microsoft Edge」を検索すれば、更新が必要かどうか確認できますよ。
バージョン番号の見方と種類

もう少し詳しく、バージョンについて理解を深めましょう。
公式ビルドとは
バージョン情報に「公式ビルド」と表示されていることがあります。
これは、一般ユーザー向けに正式リリースされた安定版という意味です。通常、このバージョンを使っていれば問題ありません。
64ビット版と32ビット版
バージョン情報の最後に「64ビット」または「32ビット」と表示されます。
64ビット版(推奨)
- より多くのメモリを扱える
- 多数のタブを開いても快適
- 最近のWindowsパソコンでは標準
32ビット版
- 古いシステムとの互換性のため
- メモリ使用量は少ない
- 特別な理由がなければ使う必要はない
現在のWindows 10/11では、ほとんどの場合64ビット版が自動的にインストールされます。
リリースチャネルの種類
Edgeには、いくつかのバージョンチャネルがあります:
Stable(安定版)
一般ユーザー向けの正式版です。約4週間ごとに更新されます。
Beta(ベータ版)
次期バージョンの先行版。新機能を試せますが、不具合が残っている可能性があります。
Dev(開発版)
開発者向けの最新版。毎週更新されますが、不安定なこともあります。
Canary(カナリア版)
毎日更新される実験的バージョン。最も不安定ですが、最新機能を試せます。
通常は安定版を使うことをおすすめします。
最新版かどうか確認する方法
自分のEdgeが最新かどうか、チェックしましょう。
設定画面での確認
「Microsoft Edge について」の画面を開くと、自動的に更新がチェックされます。
最新版の場合
「Microsoft Edge は最新です」と表示されます。
更新が必要な場合
「Microsoft Edge を更新しています」または「更新を完了するには、Microsoft Edge を再起動してください」と表示されます。
公式リリース情報との比較
より確実に確認したい場合は、Microsoft公式のリリーススケジュールページで最新バージョン番号を確認できます。
自分のバージョンと比較して、メジャーバージョン(最初の数字)が同じであれば最新版です。
更新されない場合
更新が進まない場合は、以下を試してみてください:
- Edgeを完全に閉じて再起動する
- タスクマネージャーでEdgeのプロセスが残っていないか確認
- Windowsを再起動する
- Windows Updateを実行する
Edgeが更新されない場合の対処法
バージョンが古いままで更新できないときの解決策です。
手動でインストーラーをダウンロード
1. Microsoft公式サイトにアクセス
ブラウザで「Microsoft Edge ダウンロード」と検索します。
2. 最新版をダウンロード
公式ページから最新版のインストーラーをダウンロードしましょう。
3. Edgeを完全に閉じる
実行中のEdgeをすべて終了します。
4. インストーラーを実行
ダウンロードしたファイルを実行すると、最新版に上書きインストールされます。
企業や学校のパソコンの場合
会社や学校が管理しているパソコンでは、IT部門が更新を管理していることがあります。
この場合、個人で勝手に更新できないことがあるので、IT管理者に相談してください。
キャッシュのクリア
更新情報が正しく表示されない場合、キャッシュが原因かもしれません。
Ctrl + Shift + Deleteを押してキャッシュをクリアし、Edgeを再起動してみましょう。
バージョンアップのメリットとタイミング
定期的な更新がなぜ重要なのか、理解しておきましょう。
更新のメリット
セキュリティの向上
新しいバージョンには、セキュリティの脆弱性を修正したパッチが含まれています。
パフォーマンスの改善
動作速度やメモリ使用効率が改善されることが多いです。
新機能の追加
便利な新機能が使えるようになります。
バグ修正
既知の不具合が解消されます。
更新のタイミング
Edgeは基本的に自動更新されますが、手動で確認するタイミングとしては:
- 月に1回程度(メジャーアップデート後)
- ウェブサイトが正しく表示されないとき
- セキュリティニュースで脆弱性が報告されたとき
- 新機能を使いたいとき
注意点
企業向けアプリケーションを使っている場合、最新版のEdgeで動作しないことがあります。
そのような環境では、IT部門の指示に従ってバージョンを管理しましょう。
よくある質問
バージョン確認に関する疑問にお答えします。
バージョン確認に管理者権限は必要?
いいえ、通常ユーザー権限で確認できます。設定画面を開くだけなので、特別な権限は不要です。
古いバージョンを使い続けるとどうなる?
セキュリティリスクが高まります。サイバー攻撃の対象になりやすく、ウイルス感染や情報漏洩の危険性が増します。
また、新しいウェブサイトが正しく表示されないこともあります。
自動更新を止めることはできる?
企業向けのグループポリシーを使えば可能ですが、個人ユーザーには推奨しません。
セキュリティを保つため、自動更新は有効にしておきましょう。
更新後に以前のバージョンに戻せる?
企業向けの方法としては可能ですが、一般ユーザーには推奨しません。問題がある場合は、最新版のまま別の対処法を探すほうが安全です。
まとめ
Microsoft Edgeのバージョン確認方法をまとめます。
最も簡単な方法:
- 画面右上の「・・・」をクリック
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edge について」
- バージョン番号を確認
素早く確認する方法:
- アドレスバーに「edge://settings/help」と入力
スマホでの確認:
- メニュー→設定→一番下の「バージョン」
覚えておきたいポイント:
- バージョン確認画面を開くと自動で更新チェックされる
- 最新版を使うことでセキュリティが向上する
- 約4週間ごとに新バージョンがリリースされる
- 64ビット版が推奨される
定期的にバージョンを確認して、常に最新の状態を保ちましょう。セキュリティと快適性のために、自動更新は必ず有効にしておいてくださいね!

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