「Edge をもっと快適に使いたい!」
「起動時に好きなページが開くようにしたい」
「勝手に起動するのを止めたい…」
Microsoft Edge の起動について、こんな疑問を持っていませんか?
今回は、Edge の様々な起動方法から、起動時の設定、自動起動の制御、高速化のテクニックまで、知っておくと便利な情報を全部まとめて解説していきます。
Microsoft Edge の基本的な起動方法

まずは、Edge を起動する様々な方法を見ていきましょう。自分に合った方法を見つけてください。
方法1:デスクトップアイコンから起動
一番シンプルな方法です。
デスクトップに Edge のアイコンがあれば、それをダブルクリックするだけ。簡単ですよね。
アイコンがない場合:
- スタートメニューで「Microsoft Edge」と検索
- 右クリック
- 「その他」→「デスクトップにショートカットを作成」を選択
これで、デスクトップにアイコンが追加されます。
方法2:タスクバーから起動
画面下のタスクバーに Edge のアイコンが固定されていれば、ワンクリックで起動できます。
タスクバーに固定する方法:
- スタートメニューで「Microsoft Edge」を検索
- 右クリック
- 「タスクバーにピン留めする」を選択
これで、いつでもワンクリックで起動できるようになります。
方法3:スタートメニューから起動
Windows の基本的な方法です。
- 画面左下のスタートボタンをクリック
- アプリ一覧から「Microsoft Edge」を探す
- クリックして起動
Windows 11 の場合は「すべてのアプリ」から探してください。
方法4:検索機能から起動
Windows の検索機能を使う方法もあります。
- タスクバーの検索ボックスをクリック(または Windows キーを押す)
- 「edge」と入力
- 表示された「Microsoft Edge」をクリック
数文字入力するだけで見つかるので、意外と便利です。
方法5:ファイル名を指定して実行から起動(上級者向け)
キーボード操作が好きな方にはこちら。
- Windows キー + R を同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開く
- 以下を入力:
msedge
- Enter キーを押す
これで Edge が起動します。
方法6:コマンドプロンプトから起動(上級者向け)
コマンドプロンプトやPowerShellから起動することもできます。
コマンドプロンプトの場合:
start msedge
特定のURLを開く場合:
start msedge https://www.google.com
これで、Edge が起動して指定したページが開きます。
起動時に開くページを設定する
Edge を起動したとき、どのページが表示されるかを自分好みにカスタマイズできます。
設定できる3つのオプション
Edge の起動時には、以下の3つから選べます。
オプション1:新しいタブページを開く(既定)
Edge の標準ページが開きます。ニュースフィード、天気予報、検索バーなどが表示される便利なページですね。
オプション2:前のセッションから開く
前回 Edge を閉じたときに開いていたタブが、そのまま復元されます。作業の続きをすぐに始められて便利です。
オプション3:特定のページを開く
自分で指定したページ(複数可)が自動的に開きます。毎日同じサイトをチェックする方におすすめです。
起動時のページを設定する手順
お好みのページを起動時に開くように設定してみましょう。
手順:
- Edge を起動
- 右上の「…」(設定など)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「スタート、ホーム、および新規タブ」をクリック
※メニューが表示されていない場合は、左上の「≡」アイコンをクリック - 「Microsoft Edge の起動時」セクションで好みのオプションを選択
特定のページを開く場合:
- 「特定のページ」または「これらのページを開く」を選択
- 「新しいページを追加してください」をクリック
- 開きたいページの URL を入力(例:https://www.google.com)
- 「追加」をクリック
複数のページを追加したい場合は、この手順を繰り返します。
現在開いているタブをまとめて登録
たくさんのタブを開いているときに、それらを全部起動ページに設定する便利な方法があります。
- 起動時に開きたいページを、すべてタブで開く
- 設定画面で「開いているすべてのタブを使用」をクリック
これで、一度に全部登録できます。便利ですよね。
よく使う設定例
例1:Google を起動ページにする
多くの人がやりたい設定です。
- 「特定のページ」を選択
https://www.google.comを追加
例2:仕事用のページを複数開く
毎日使う業務システムやツールをまとめて開けます。
- Gmail:
https://mail.google.com - Googleカレンダー:
https://calendar.google.com - 社内システムの URL
これらを全部追加すれば、Edge を起動するだけで作業の準備完了です。
Windows 起動時に自動的に Edge を開く
パソコンを起動したら、自動的に Edge も起動するように設定できます。
自動起動を有効にする方法
方法1:Edge の設定から(推奨)
- Edge を起動
- 右上の「…」→「設定」
- 「スタート、ホーム、および新規タブ」を選択
- 「Windows にサインインすると、Microsoft Edge が自動的に開きます」をオンに
注意: この設定は、Edge のバージョンによっては表示されないことがあります。
方法2:スタートアップフォルダに追加
- Windows キー + R を押す
- 以下を入力して Enter:
shell:startup
- スタートアップフォルダが開きます
- Edge のショートカットをこのフォルダにコピー
Edge のショートカットは以下の場所にあります:
- デスクトップ
- スタートメニュー(「Microsoft Edge」を右クリック→「ファイルの場所を開く」)
方法3:Windows の設定から
- Windows キー + I で設定を開く
- 「アプリ」→「スタートアップ」
- 「Microsoft Edge」のスイッチをオンに
Windows 起動時の自動起動を止める
逆に、勝手に Edge が起動して困っている方へ。止める方法を説明します。
自動起動を無効にする方法
方法1:Edge の設定から
- Edge を起動
- 右上の「…」→「設定」
- 「スタート、ホーム、および新規タブ」を選択
- 「Windows にサインインすると、Microsoft Edge が自動的に開きます」をオフに
方法2:Windows の設定から
- Windows キー + I で設定を開く
- 「アプリ」→「スタートアップ」
- 「Microsoft Edge」のスイッチをオフに
方法3:タスクマネージャーから
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを起動
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「Microsoft Edge」を探して右クリック
- 「無効化」を選択
方法4:スタートアップフォルダを確認
- Windows キー + R を押す
- 以下を入力して Enter:
shell:startup
- フォルダ内に Edge のショートカットがあれば削除
方法5:Windows の「再起動可能なアプリ」設定を変更
Windows には、前回使っていたアプリを自動的に再起動する機能があります。
- 「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」
- 「再起動可能なアプリを自動的に保存する」をオフに
これで、Edge を含む全アプリの自動再起動が停止します。
スタートアップブーストで起動を高速化

Edge には「スタートアップブースト」という便利な機能があります。
スタートアップブーストとは?
簡単に言うと、Edge を閉じた後も、バックグラウンドで一部のプロセスを動かしておく機能です。
これにより、次に Edge を起動するときに、ほぼ瞬時に立ち上がります。まるで Edge がいつでもスタンバイしているような感じですね。
メリット:
- Edge の起動が劇的に速くなる
- すぐにブラウジングを始められる
デメリット:
- バックグラウンドでメモリを少し使う(ただし、ほんの少しです)
- 古いパソコンだと負担になることも
スタートアップブーストの設定方法
有効化・無効化の手順:
- Edge を起動
- 右上の「…」→「設定」
- 左側のメニューから「システムとパフォーマンス」を選択
- 「スタートアップブースト」のスイッチをオン/オフ
おすすめの設定:
- Edge をよく使う → オンにすると快適
- パソコンのメモリが少ない(4GB以下) → オフにして節約
- 古いパソコン → オフの方が安定するかも
起動が遅い場合の対処法
「Edge の起動に時間がかかる…」そんなときの解決策です。
対処法1:スタートアップブーストを有効にする
前述の「スタートアップブースト」をオンにすれば、起動が速くなります。
対処法2:拡張機能を整理する
たくさんの拡張機能を入れていると、起動が遅くなります。
手順:
- Edge を起動
- 右上の「…」→「拡張機能」→「拡張機能の管理」
- 使っていない拡張機能を無効化または削除
本当に必要な拡張機能だけ残しましょう。
対処法3:キャッシュをクリアする
溜まったキャッシュが起動を遅くしていることもあります。
手順:
- Edge を起動
- Ctrl + Shift + Delete を押す
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「今すぐクリア」をクリック
月に1回くらいやると、Edge が軽快に動きます。
対処法4:Edge を更新する
古いバージョンの Edge は動作が遅いことがあります。
手順:
- Edge を起動
- 右上の「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edge について」
- 自動的に更新プログラムがチェックされます
- 更新があればインストール
- 「再起動」をクリック
対処法5:ハードウェアアクセラレーションを調整
パソコンのスペックによっては、この設定を変えると速くなります。
オフにする手順:
- Edge を起動
- 右上の「…」→「設定」
- 「システムとパフォーマンス」を選択
- 「使用可能な場合はハードウェア アクセラレータを使用する」をオフ
- 再起動
古いパソコンの場合、オフにした方が速くなることがあります。
対処法6:パソコン自体を高速化
Edge だけでなく、パソコン全体が遅い場合:
- 不要なプログラムを削除
- スタートアップアプリを減らす
- Windows Update を実行
- ディスクのクリーンアップを実行
起動時のトラブルと解決法
Edge が正常に起動しないときの対処法です。
トラブル1:Edge が起動しない
クリックしても何も起こらない場合。
解決法:
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- 「Microsoft Edge」のプロセスがあれば終了
- もう一度 Edge を起動
詳しくは、前回の記事「Microsoft Edge がクリックしても反応しない」を参照してください。
トラブル2:起動してすぐ閉じてしまう
Edge が一瞬開いて、すぐに閉じる場合。
解決法:
- Edge の修復機能を使う
- 「設定」→「アプリ」→「Microsoft Edge」→「変更」→「修復」
それでもダメなら、再インストールを検討しましょう。
トラブル3:起動時に「応答なし」となる
起動してもフリーズしてしまう場合。
解決法:
- 拡張機能をすべて無効化
- キャッシュをクリア
- Edge をリセット
詳しくは「Microsoft Edge を修復・リセットする方法」の記事を参照してください。
トラブル4:起動時に特定のページが開かない
設定したはずのページが開かない場合。
原因と解決法:
- 拡張機能の影響 → 拡張機能を無効化して確認
- 設定の同期の影響 → 同期を一時的にオフにして確認
- URL が間違っている → 設定を確認して、正しい URL を入力し直す
便利な起動オプション(上級者向け)
コマンドラインから Edge を起動するときに使えるオプションです。
よく使うオプション
特定の URL を開く:
msedge https://www.example.com
新しいウィンドウで開く:
msedge --new-window https://www.example.com
プライベートブラウジング(InPrivate)で開く:
msedge --inprivate https://www.example.com
特定のプロファイルで開く:
msedge --profile-directory="Profile 1"
全画面モードで開く:
msedge --start-fullscreen https://www.example.com
これらは、バッチファイルやスクリプトから Edge を自動化するときに便利です。
Edge の起動に関するよくある質問
Q: Edge を複数のウィンドウで起動できますか?
A: はい、できます。Edge のアイコンをクリックするたびに、新しいウィンドウが開きます。または、Ctrl + N で新しいウィンドウを開けます。
Q: 起動時に前回のタブを復元したくありません
A: 設定で「Microsoft Edge の起動時」を「新しいタブページを開く」または「特定のページを開く」に変更してください。
Q: Edge が勝手に起動するのを完全に止めたいです
A: Windows の設定、タスクマネージャー、Edge の設定など、複数の場所で無効化する必要があります。上記の「自動起動を止める」セクションを参照してください。
Q: スタートアップブーストをオンにすると、バッテリーの消費は増えますか?
A: ごくわずかですが増えます。ただし、影響は最小限なので、ほとんどの場合は気にならないレベルです。
Q: Edge の起動が極端に遅いです(30秒以上)
A: これは異常です。拡張機能の問題、キャッシュの蓄積、または Edge 自体の不具合が考えられます。修復または再インストールを試してください。
Q: 会社のパソコンで、Edge の起動設定を変更できません
A: 会社の IT 部門が設定をロックしている可能性があります。管理者に相談してください。
まとめ
Microsoft Edge の起動について、たくさんの方法と設定を紹介しました。
基本的な起動方法:
- デスクトップアイコン、タスクバー、スタートメニューなど
- キーボードショートカットやコマンドラインも使える
起動時の設定:
- 新しいタブ、前回のセッション、特定のページから選べる
- よく使うページを登録すると便利
自動起動の制御:
- Windows 起動時に Edge を開く/開かないを設定可能
- 複数の場所で設定が必要な場合も
高速化のコツ:
- スタートアップブーストを有効にする
- 拡張機能を整理する
- 定期的にキャッシュをクリア
自分の使い方に合わせて、Edge の起動設定をカスタマイズしてみてください。
特に、起動時に毎日使うページを開くように設定しておくと、作業効率が格段にアップします。Gmail やカレンダー、社内システムなど、朝一番にチェックするページを登録しておけば、Edge を開くだけで準備完了ですね。
また、スタートアップブーストは本当に便利な機能です。Edge をよく使う方なら、ぜひオンにしてみてください。起動の速さに驚くはずですよ。
快適な Edge ライフを楽しんでください!

コメント