「Edge開いた瞬間に落ちる…」「数秒で勝手に閉じちゃう…」
そんな経験ありませんか?
Microsoft Edgeのクラッシュは本当にストレスですよね。でも安心してください。ほとんどの場合、簡単な操作で直すことができます。
この記事では、Edgeがクラッシュする主な原因と、すぐに試せる解決方法を分かりやすく解説します。基本的な対処法から、少し詳しい方法まで段階的に紹介するので、自分の状況に合った解決策が見つかるはずです。
それでは早速見ていきましょう!
Microsoft Edgeがクラッシュする主な7つの原因

まずは「なぜEdgeがクラッシュするのか」を理解しておきましょう。原因が分かれば、適切な対処法を選びやすくなります。
1. 拡張機能の競合や不具合
広告ブロッカーや翻訳ツールなど、便利な拡張機能が原因になることがよくあります。
特に複数の拡張機能を入れていると、お互いに干渉し合ってクラッシュを引き起こす場合があります。また、Edgeのアップデート後に一部の拡張機能が対応できていないケースも少なくありません。
2. キャッシュやCookieの破損
ブラウザは表示を高速化するため、データを一時的に保存しています。これがキャッシュです。
長期間使い続けると、このキャッシュが破損したり容量が大きくなりすぎたりして、正常な動作を妨げることがあります。
3. 古いバージョンのEdgeを使っている
Edgeのバージョンが古いと、セキュリティの問題だけでなく、動作の不安定さにもつながります。
Microsoftは定期的にバグ修正や改善を行っているので、常に最新バージョンを使うことが重要です。
4. セキュリティソフトとの競合
特定のウイルス対策ソフトがEdgeの動作を妨げることがあります。
報告が多いのは、ESET、Norton、McAfeeなどです。また、Trusteer Rapportというセキュリティソフトがインストールされていると、Edgeが起動直後にクラッシュする問題が確認されています。
5. 検索エンジンの設定問題
意外かもしれませんが、Googleをデフォルトの検索エンジンに設定していると、一部環境でクラッシュが発生することが報告されています。
これはEdgeとGoogleの相性問題によるものです。
6. メモリ不足
多数のタブを開いたり、重いWebアプリを使っていたりすると、パソコンのメモリが不足します。
メモリが足りなくなると、Edgeはタブごとにクラッシュしたり、ブラウザ全体が落ちたりします。
7. Windowsシステムファイルの破損
Edgeはパソコンに組み込まれているブラウザなので、Windows本体のファイルが破損しているとEdgeにも影響が出ます。
特定のWindows Updateの後に問題が発生するケースもあります。
【レベル1】まず試したい基本的な対処法(5分でできる)
難しい操作は不要です。これらの方法だけで多くのケースが解決します。
1-1. パソコンを再起動する
「再起動?そんな単純な…」と思うかもしれませんが、実はこれが一番効果的です。
バックグラウンドで動いているプログラムが原因でクラッシュしている場合、再起動するだけで問題が解消されることがよくあります。
手順
- 開いているファイルを保存する
- スタートメニューから「再起動」を選択
- 再起動後にEdgeを開いてみる
たったこれだけです。試さない手はありませんよね。
1-2. 開いているタブを減らす
10個も20個もタブを開いていませんか?
タブが多すぎると、メモリを大量に消費してしまいます。特に動画サイトやオンラインツールなど、重いページを複数開いている場合は要注意です。
対処方法
- 使っていないタブを閉じる
- 必要なページはお気に入りに保存してから閉じる
- 「後で読む」機能を活用する
タブを5個以下に減らして、動作が改善するか確認してみましょう。
1-3. 他のアプリを閉じる
EdgeだけでなくExcel、Word、Photoshopなど、複数のアプリを同時に起動していると、パソコン全体の動作が重くなります。
確認方法
タスクマネージャーを開いて、メモリ使用率をチェックしましょう。
- Ctrl + Shift + Esc を同時に押す
- 「パフォーマンス」タブを選択
- メモリの使用率を確認
80%を超えていたら、使っていないアプリを閉じてください。
1-4. Edgeを完全に終了させる
画面の×ボタンを押しても、実はEdgeが完全に終了していない場合があります。
完全終了の手順
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「プロセス」タブで「Microsoft Edge」を探す
- 関連するすべてのEdgeプロセスを選択
- 「タスクの終了」をクリック
これでEdgeが完全に終了します。その後、改めてEdgeを起動してみましょう。
【レベル2】それでも直らない場合の中級対処法(15分程度)
基本的な方法で解決しなかった場合は、こちらを試してみましょう。
2-1. キャッシュとCookieをクリアする
一時的に保存されているデータを削除することで、多くの問題が解決できます。
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」(3つの点)をクリック
- 「設定」を選択
- 「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「今すぐ閲覧データをクリア」にある「クリアするデータの選択」をクリック
- 「時間の範囲」を「すべての期間」に設定
- 以下の項目にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
これで古いデータが削除されます。
注意点
ログイン状態が解除されるので、各サイトで再ログインが必要になります。重要なパスワードは事前に確認しておきましょう。
2-2. 拡張機能を無効化する
拡張機能が原因でクラッシュしているかを確認します。
手順
- Edgeを開く(開ける場合)
- 右上の「…」をクリック
- 「拡張機能」を選択
- すべての拡張機能をオフにする
これでクラッシュが止まったら、拡張機能が原因です。
犯人探しの方法
- 拡張機能を1つずつオンにする
- 各拡張機能をオンにした後、しばらくEdgeを使ってみる
- クラッシュした時点の拡張機能が犯人
問題の拡張機能が見つかったら、アンインストールするか、代替の拡張機能を探しましょう。
Edgeが開けない場合の対処法
InPrivateモード(シークレットモード)なら、拡張機能が無効化された状態で起動できます。
- ファイル名を指定して実行(Win + R)を開く
- 「msedge.exe -inprivate」と入力してEnter
- InPrivateウィンドウでEdgeが開けば拡張機能が原因
2-3. Edgeのアップデートを確認
最新バージョンを使っていないと、既知のバグに悩まされることがあります。
更新方法
- Edgeを開く
- 右上の「…」をクリック
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を選択
- 自動的に更新が確認される
- 更新がある場合は「再起動」をクリック
これで最新バージョンになります。
2-4. 検索エンジンを変更してみる
Googleを検索エンジンに設定していてクラッシュする場合、一時的に別の検索エンジンに変更してみましょう。
手順
- Edgeを開く
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
- 下にスクロールして「アドレスバーと検索」をクリック
- 「アドレスバーで使用する検索エンジン」でBingやDuckDuckGoに変更
この方法で改善すれば、検索エンジンの相性問題が原因だったことが分かります。
2-5. セキュリティソフトを一時的に無効化
ウイルス対策ソフトがEdgeをブロックしている可能性があります。
特にESETユーザーの場合
ESETとEdgeの相性問題が報告されています。以下の設定を確認してください。
- 画面右下のESETアイコンをクリック
- 「設定」を選択
- 「セキュリティツール」をクリック
- 以下をオン(緑色)にする
- インターネットバンキング保護
- すべてのブラウザーを保護
- ESETを閉じてEdgeを起動
その他のセキュリティソフトの場合
一時的に保護機能を無効にして、Edgeが正常に動作するか確認してください。動作する場合は、セキュリティソフトの設定を見直す必要があります。
重要な注意
セキュリティソフトを無効にしている間は、危険なサイトにアクセスしないようにしましょう。確認が終わったらすぐに有効化してください。
【レベル3】上級者向けの徹底的な対処法(30分程度)

ここまでの方法で解決しなかった場合の最終手段です。
3-1. Edgeの修復機能を使う
Windowsには、Edgeのファイルを修復する機能が用意されています。
手順
- Windowsキー + I で設定を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 検索ボックスに「Microsoft Edge」と入力
- Edgeの右側にある「…」(3つの点)をクリック
- 「変更」を選択
- 「修復」をクリック
修復にはインターネット接続が必要です。数分待つと修復が完了します。
修復のメリット
お気に入りやパスワード、設定はそのまま残るので安心です。
3-2. Edgeの設定をリセット
すべての設定を初期状態に戻します。
手順
- Edgeを開く
- 「設定」→「設定のリセット」を選択
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 「リセット」をクリック
これで以下が初期化されます:
- スタートページ
- 新しいタブページ
- 検索エンジン
- ピン留めされたタブ
- 拡張機能(無効化)
- Cookie
お気に入り、履歴、パスワードは削除されないので安心してください。
3-3. User Dataフォルダを削除(完全初期化)
これが最も徹底的な方法です。すべてのデータが削除されるので、最終手段として考えてください。
事前準備
必ず以下のバックアップを取ってください:
- お気に入りのエクスポート
- 重要なパスワードをメモ
手順
- Edgeを完全に終了(タスクマネージャーで確認)
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge
- 「User Data」フォルダを見つける
- フォルダを右クリック→「名前の変更」
- 「User Data.old」に変更(削除でもOK)
- Edgeを起動
初回セットアップ画面が表示されれば成功です。完全に初期化されました。
3-4. Windowsシステムファイルの修復
Edgeの問題がWindowsのシステムファイル破損に起因している場合、この方法が有効です。
SFCコマンドの実行
- スタートメニューを右クリック
- 「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待つ(15〜30分程度)
DISMコマンドの実行
SFCで解決しない場合は、さらに強力なDISMコマンドを実行します。
- PowerShellを管理者権限で開く
- 以下のコマンドを順番に実行
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了したらPCを再起動
これでWindowsのシステムファイルが修復されます。
クラッシュを防ぐための5つの予防策
問題を解決したら、今度は再発防止が大切です。
1. 定期的にアップデートする
Edgeは自動更新されますが、手動で確認する習慣をつけましょう。
月に1回程度、「設定」→「Microsoft Edgeについて」から更新を確認してください。
2. 拡張機能は必要最小限に
便利だからといって、たくさんの拡張機能を入れるのは避けましょう。
本当に必要なものだけを厳選して、定期的に見直すことをおすすめします。
3. 定期的にキャッシュをクリア
2〜3ヶ月に1回程度、キャッシュをクリアすると動作が軽くなります。
「閲覧履歴」や「Cookie」は残したまま、「キャッシュされた画像とファイル」だけを削除すれば、ログイン状態を保てます。
4. タブの開きすぎに注意
使い終わったタブはこまめに閉じる習慣をつけましょう。
「後で読む」機能やお気に入りを活用すれば、タブを開きっぱなしにする必要はありません。
5. セキュリティソフトの設定を見直す
新しいバージョンのEdgeがリリースされたら、セキュリティソフトの除外設定を確認しましょう。
必要に応じてEdgeを「信頼するアプリ」に追加してください。
よくある質問
Q1:クラッシュが起きる特定のWebサイトがあります
特定のサイトだけで問題が起きる場合、そのサイトとの相性問題が考えられます。
対処法
- そのサイトのCookieとキャッシュを削除
- 別のブラウザで試してみる
- サイト管理者に報告
Q2:アップデート後にクラッシュが始まりました
新しいバージョンのEdgeにバグがある可能性があります。
対処法
- 数日待ってさらなるアップデートを確認
- 一時的に別のブラウザを使用
- Microsoftコミュニティで同じ問題の報告を探す
Q3:クラッシュ時にエラーメッセージは表示されますか?
表示される場合と表示されない場合があります。
エラーコードが表示された場合は、そのコードをメモして、Microsoftサポートページで検索すると詳しい情報が見つかることがあります。
Q4:Windows 11とWindows 10で対処法は違いますか?
基本的な対処法は同じです。
ただし、設定メニューの位置が若干異なる場合があります。この記事の手順はどちらのバージョンでも使えます。
Q5:他のブラウザに乗り換えた方がいいですか?
解決策を試してもダメな場合、一時的に別のブラウザを使うのも選択肢です。
ただし、多くの場合は適切な対処で問題を解決できるので、まずはこの記事の方法を試してみてください。
Q6:クラッシュの原因を特定する方法はありますか?
Windowsのイベントビューアーでエラーログを確認できます。
- スタートメニューで「イベントビューアー」と検索
- 「Windowsログ」→「アプリケーション」を開く
- Edgeのクラッシュ時刻付近のエラーを確認
技術的な知識が必要ですが、詳細な原因が分かることがあります。
緊急時の代替手段
どうしてもEdgeが使えない場合の対処法をご紹介します。
代替ブラウザの利用
問題が解決するまで、一時的に別のブラウザを使いましょう。
おすすめの代替ブラウザ
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Brave Browser
EdgeはChromiumベースなので、Chromeなら拡張機能も移行しやすいです。
お気に入りのエクスポート
Edgeが少しでも開ける状態なら、急いでお気に入りをエクスポートしておきましょう。
- 「設定」→「お気に入り」
- 「お気に入りのエクスポート」
- HTMLファイルとして保存
このファイルがあれば、他のブラウザやEdge再インストール後にインポートできます。
まとめ:段階的に試して確実に解決しよう
Microsoft Edgeのクラッシュは、ほとんどの場合、この記事で紹介した方法で解決できます。
解決への道筋
- まずはレベル1の基本対処を試す
- 再起動
- タブの削減
- 完全終了
- 改善しなければレベル2の中級対処へ
- キャッシュクリア
- 拡張機能の確認
- 検索エンジンの変更
- それでもダメならレベル3の上級対処
- 修復機能
- 完全初期化
- システムファイル修復
焦らず、簡単な方法から順番に試していきましょう。多くの場合、レベル1か2の対処で問題は解決します。
最も大切なのは、定期的なメンテナンスです。キャッシュのクリア、不要な拡張機能の削除、アップデートの確認を習慣化すれば、クラッシュのリスクを大幅に減らせます。
それでも解決しない場合は、ハードウェアの問題やWindows本体の深刻なエラーも考えられるので、専門家に相談することをおすすめします。
快適なブラウジング環境を取り戻して、ストレスフリーなインターネットライフを楽しみましょう!

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