Microsoft Edgeの動作が急に遅くなったり、変な広告が表示されるようになったりしていませんか?
そんなときは「初期化」が有効です。この記事では、Edgeを元の状態に戻す方法を、初心者の方にも分かりやすく3つのレベルに分けて解説します。
難しい操作は一切ありません。画面の指示に従うだけで、サクサク動くEdgeを取り戻せますよ。
Microsoft Edgeの初期化が必要になるのはどんなとき?

Edgeを初期化すると効果的なケースをいくつか紹介します。
こんな症状があったら初期化を検討しましょう
- ページの読み込みが異常に遅い
- 見覚えのない拡張機能が勝手にインストールされている
- ホームページが勝手に変更されている
- 検索エンジンが知らないものに変わっている
- 頻繁にフリーズや強制終了が発生する
- 変な広告やポップアップが表示される
これらは拡張機能の干渉や、設定の複雑化が原因であることが多いです。初期化することで、ほとんどの問題が解決できます。
初期化する前に知っておくべき3つのポイント
初期化を実行する前に、必ず確認しておきたいことがあります。
ポイント1:初期化で消えるデータと残るデータ
消えるもの
- カスタマイズした設定(スタートページ、検索エンジンなど)
- インストールした拡張機能(無効化されます)
- ログイン状態のWebサイト(再ログインが必要)
- Cookie(一時的なデータ)
残るもの
- お気に入り(ブックマーク)
- 閲覧履歴
- 保存したパスワード
- ダウンロード履歴
つまり、重要なブックマークやパスワードは失われません。安心して初期化できますね。
ポイント2:バックアップは念のため取っておこう
初期化してもお気に入りは残りますが、万が一に備えてエクスポートしておくと安心です。
Edgeのお気に入りは「設定」→「お気に入り」→「お気に入りのエクスポート」から簡単に保存できます。
ポイント3:Microsoftアカウントでサインインしておく
Microsoftアカウントにサインインしていれば、設定やパスワードが自動的に同期されます。初期化後も元の環境を素早く復元できるので便利です。
【方法1】設定からリセット(一番簡単!初心者向け)
最も手軽で安全な方法です。ほとんどの問題はこの方法で解決できます。
手順
ステップ1:Edgeを開く
タスクバーのEdgeアイコンをクリックして、ブラウザを起動します。
ステップ2:設定メニューを開く
画面右上にある「…」(3つの点)をクリックします。
表示されたメニューから「設定」を選択しましょう。
ステップ3:リセット画面に移動
左側のメニューから「設定のリセット」をクリックします。
メニューが表示されていない場合は、左上の「≡」(3本線)アイコンをクリックすると表示されます。
ステップ4:初期化を実行
「設定を復元して既定値に戻します」をクリックします。
確認画面が表示されるので、内容を確認して「リセット」ボタンをクリックしましょう。
これで完了です!Edgeが再起動すると、初期状態に戻っています。
この方法で解決できること
- 検索エンジンが勝手に変わった問題
- 拡張機能による動作の重さ
- スタートページが変更された問題
- 一般的なパフォーマンス低下
【方法2】修復機能を使う(データを残したい方向け)
設定のリセットでも改善しない場合は、Windowsの修復機能を試してみましょう。この方法ではEdgeアプリ自体を修復しますが、データや設定には一切影響しません。
手順
ステップ1:Windows設定を開く
Windowsキー + I を押して設定を開きます。
または、スタートメニューから「設定」を選択してください。
ステップ2:アプリの管理画面へ
「アプリ」→「インストールされているアプリ」の順にクリックします。
(Windows 10の場合は「アプリ」→「アプリと機能」)
ステップ3:Edgeを検索
検索ボックスに「Microsoft Edge」と入力します。
一覧にEdgeが表示されたら、右側の「…」(3つの点)をクリックしましょう。
ステップ4:修復を実行
メニューから「変更」を選択します。
「修復」ボタンをクリックして実行します。
修復が完了したらEdgeを再起動して、動作を確認してみましょう。
修復機能の特徴
この方法の最大のメリットは、お気に入りや設定をそのまま維持できることです。アプリファイル自体に問題がある場合に効果的な方法となります。
【方法3】完全初期化(最終手段)
上記の2つの方法で解決しない場合の最終手段です。すべてのデータと設定が削除されるので、実行前に必ずバックアップを取ってください。
注意事項
この方法を実行すると以下がすべて削除されます:
- すべての設定
- お気に入り
- パスワード
- 拡張機能
- 閲覧履歴
- Cookie
Microsoftアカウントにサインインしていれば、一部のデータは同期から復元できます。
手順
ステップ1:Edgeを完全に終了
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開いて、Edge関連のプロセスがすべて終了していることを確認します。
ステップ2:User Dataフォルダを探す
エクスプローラーを開き、アドレスバーに以下を入力してEnterキーを押します:
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge
「User Data」というフォルダが表示されます。
ステップ3:フォルダの名前を変更
「User Data」フォルダを右クリックして「名前の変更」を選択します。
「User Data.old」など、別の名前に変更しましょう。
削除してもかまいませんが、念のため名前変更をおすすめします。問題があった場合に元に戻せるからです。
ステップ4:Edgeを起動
Edgeを起動すると、初回セットアップ画面が表示されます。
これで完全な初期化が完了です。
完全初期化後の設定
初めてEdgeを使うときと同じ状態になっているので、以下の設定を行いましょう:
- Microsoftアカウントでサインイン(データの同期)
- お気に入りのインポート(バックアップから)
- 必要な拡張機能の再インストール
- 検索エンジンやスタートページの設定
よくある質問と回答

Q1:初期化するとパスワードも消えますか?
方法1と方法2では消えません。 保存されたパスワードはそのまま残ります。
ただし、方法3の完全初期化では削除されます。Microsoftアカウントに同期していれば復元可能です。
Q2:拡張機能は初期化後も使えますか?
方法1では無効化されるだけです。 設定から再度有効化できます。
方法3の完全初期化では削除されるので、再インストールが必要になります。
Q3:初期化してもEdge自体はアンインストールされませんか?
はい、アンインストールはされません。 初期化はあくまで設定やデータを元に戻すだけで、Edge本体は残ります。
Windowsに組み込まれているため、通常のアプリのようにアンインストールはできない仕組みになっています。
Q4:初期化後、また同じ問題が起きたらどうすればいいですか?
同じ問題が繰り返し発生する場合、以下をチェックしてみましょう:
- 怪しい拡張機能をインストールしていないか
- ウイルス対策ソフトでPCをスキャン
- Windowsのアップデートを実行
- 別のブラウザで同じ問題が起きないか確認
根本的な原因が別にある可能性があります。
Q5:会社のPCでも初期化できますか?
会社のPCの場合、IT管理者によって設定が制限されていることがあります。初期化する前に社内のIT部門に相談することをおすすめします。
初期化後にやっておきたい3つの設定
初期化が完了したら、快適に使うための設定を行いましょう。
1. セキュリティ設定の確認
「設定」→「プライバシー、検索、サービス」から、追跡防止レベルを「バランス」または「厳重」に設定します。
これで不要な広告追跡をブロックできます。
2. 起動時のページ設定
「設定」→「スタート、ホーム、新規タブ」で、Edgeを開いたときに表示するページを設定できます。
よく使うサイトを設定しておくと便利です。
3. 同期の有効化
Microsoftアカウントでサインインして、「設定」→「プロファイル」→「同期」で必要な項目を有効にしましょう。
別のデバイスでも同じ設定が使えるようになります。
まとめ:状況に応じて最適な方法を選ぼう
Microsoft Edgeの初期化方法を3つのレベルで解説しました。
簡単な不具合なら:方法1の設定リセット
お気に入りやパスワードを残しつつ、ほとんどの問題を解決できます。
データを保護したいなら:方法2の修復機能
設定もデータもそのままで、アプリ自体を修復できます。
どうしても直らないなら:方法3の完全初期化
すべてをゼロから始めたいときの最終手段です。
まずは方法1を試して、それでも改善しない場合に次のステップへ進むことをおすすめします。
初期化は難しい作業ではありません。この記事の手順に従えば、誰でも簡単にEdgeを元気な状態に戻せますよ。快適なブラウジングライフを取り戻しましょう!


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