「動画をアップロードしたのに、いつまでも処理が始まらない…」
「”まもなく処理が始まります”のまま何時間も放置されている」
「処理中が95%や0%で止まったまま進まない」
YouTubeに動画をアップロードした際、このような状況に遭遇して困った経験はありませんか?
この記事では、YouTubeの「まもなく処理が始まります」や「処理しています」の表示が終わらない原因と、効果的な解決方法を詳しく解説します。実際に多くのクリエイターが直面している問題なので、焦らず一つずつ対処法を試してみましょう。
「まもなく処理が始まります」とは?

まず、この表示の意味を理解しておきましょう。
YouTube動画処理の流れ
YouTubeに動画をアップロードすると、以下の流れで処理が進みます:
ステップ1:アップロード
- 動画ファイルをYouTubeのサーバーに転送
- 進捗バーが表示される
- 完了すると「アップロード完了」と表示
ステップ2:処理待機
- 「まもなく処理が始まります」と表示
- 英語では「Processing will begin shortly」
- 公開設定は「保留中」になる
ステップ3:動画処理
- 「処理しています」または「動画を処理しています」と表示
- パーセンテージで進捗が表示される(例:0%、50%、95%)
- SD画質、HD画質と段階的に処理される
ステップ4:完了
- すべての画質の処理が完了
- 公開設定に応じて動画が公開される
YouTubeが動画を処理する理由
複数の画質バージョンを作成
YouTubeは、視聴者のデバイスやインターネット速度に合わせて、以下のような複数の解像度で動画を保存します:
- 144p(超低画質)
- 240p(低画質)
- 360p(標準画質)
- 480p(SD画質)
- 720p(HD画質)
- 1080p(フルHD画質)
- 1440p(2K画質)
- 2160p(4K画質)
著作権チェック
アップロードされた動画に著作権で保護された音楽や映像が含まれていないか、自動的にチェックします。これを「Content ID」システムと呼びます。
最適化処理
視聴者が快適に視聴できるよう、動画を最適化します。これには:
- エンコード(圧縮)
- ビットレートの調整
- サムネイルの生成
- メタデータの処理
処理が終わらない主な原因
「まもなく処理が始まります」が終わらない理由は複数あります。
原因1:YouTube側の一時的な障害
最も頻繁に発生する原因
YouTubeのサーバーで一時的な問題が発生することがあります。特に以下のような状況で起こりやすくなります。
過去の大規模障害事例
- 2023年3月30日:多数のユーザーが同時に投稿できない問題が発生
- 2024年5月2日:アップロード処理が進まない障害が発生
- 2022年10月:SD処理が全く終わらない現象が報告
サーバー過負荷の時間帯
YouTubeには毎分500時間以上の動画がアップロードされています。特に以下の時間帯は処理が遅くなりがちです:
- 平日の夕方〜夜(18:00〜23:00)
- 週末の午後
- 大型イベント後(多くのクリエイターが動画を投稿)
原因2:ファイルサイズが大きすぎる
処理時間が長くなる
動画ファイルのサイズが大きいほど、処理に時間がかかります。
目安の処理時間
| 動画の長さ | ファイルサイズ | 標準的な処理時間 |
|---|---|---|
| 5分 | 500MB以下 | 5〜10分 |
| 15分 | 1.5GB以下 | 15〜30分 |
| 30分 | 3GB以下 | 30分〜1時間 |
| 1時間 | 5GB以下 | 1〜3時間 |
| 3時間以上 | 10GB以上 | 半日以上 |
4K動画の場合
4K動画は特にファイルサイズが大きく、処理に時間がかかります。1080pの動画に比べて2〜3倍の時間が必要です。
原因3:インターネット接続の不安定
アップロード自体が完了していない
「アップロード完了」と表示されていても、実際には完全にアップロードが終わっていない場合があります。
推奨アップロード速度
| 動画の解像度 | 推奨アップロード速度 |
|---|---|
| 720p | 5 Mbps以上 |
| 1080p | 10 Mbps以上 |
| 1440p | 15 Mbps以上 |
| 4K(2160p) | 20 Mbps以上 |
接続が途中で切れた場合
Wi-Fiやモバイル回線が一時的に切断されると、アップロードが中断され、処理が始まらないことがあります。
原因4:動画フォーマットの問題
YouTubeが推奨していないフォーマット
YouTubeが推奨していない形式の動画は、処理に時間がかかったり、エラーになったりします。
YouTubeが推奨する形式
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| コンテナ | MP4 |
| 動画コーデック | H.264 |
| 音声コーデック | AAC-LC |
| フレームレート | 24、25、30、50、60 fps |
| ビットレート | 標準〜高(解像度に応じて) |
原因5:ブラウザのキャッシュ問題
古いデータが残っている
ブラウザのキャッシュに古いデータが残っていると、アップロード処理が正常に進まないことがあります。
Cookie の問題
YouTubeのCookieが破損していると、処理状況が正しく表示されないことがあります。
原因6:著作権チェックに時間がかかっている
Content IDシステムのスキャン
YouTubeは、アップロードされた動画の音声や映像を、膨大な著作権データベースと照合します。以下のような場合、チェックに時間がかかります:
- 人気の音楽を使用している
- テレビ番組や映画の映像を使用している
- 長時間の動画
原因7:アカウントの確認が未完了
15分以上の動画をアップロードする場合
初めて15分を超える動画をアップロードする場合、アカウントの電話番号認証が必要です。認証が完了していないと、アップロードできません。
基本的な解決方法(すべてのユーザー向け)
まずは、これらの基本的な方法を試してみましょう。
解決方法1:しばらく待つ(最も重要)
焦らずに待つことが最善策
多くの場合、時間が経てば自然に処理が進みます。特に以下の状況では、待つのが最も効果的です。
待機時間の目安
- 短い動画(5分以内):10〜30分
- 中程度の動画(15〜30分):30分〜2時間
- 長い動画(1時間以上):2〜8時間
- 超長時間動画(3時間以上):半日〜1日
待つ際のポイント
✓ ブラウザのタブを開いたまま
✓ パソコンをシャットダウンしてもOK
✓ YouTubeから離れて他の作業をする
✓ 定期的に確認(30分〜1時間ごと)
実例:気長に待って解決したケース
多くのクリエイターが報告している実例:
- 「2日間処理中だったが、3日目に確認したら完了していた」
- 「夜寝る前にアップロードして、翌朝には処理が完了」
- 「半日待ったら95%から一気に100%になった」
解決方法2:ページをリフレッシュする
ブラウザの表示更新
処理の進捗状況が正しく表示されていない可能性があります。
手順
- アップロード画面で右クリック
- 再読み込みまたは更新を選択
- または、キーボードで Ctrl+R(Windows)/ Command+R(Mac)
または
- ブラウザのアドレスバーにある更新ボタンをクリック
期待できる効果
- 実際には処理が進んでいるのに表示が更新されていない場合に有効
- すぐに最新の状態が確認できる
解決方法3:YouTube Studioの別タブを開く
裏技的な方法だが効果あり
なぜか効果があると多くのユーザーが報告している方法です。
手順
- 処理中の画面はそのまま開いておく
- 新しいタブで YouTubeを開く
- YouTube Studioにアクセス
- 左メニューからコンテンツをクリック
- アップロードした動画を確認
不思議なことに、この方法で処理が進むことがあります。理由は不明ですが、試す価値があります。
解決方法4:動画を削除して再アップロード
8時間以上経っても進まない場合
長時間待っても一向に進まない場合は、諦めて再アップロードしましょう。
手順
- YouTube Studioを開く
- コンテンツから処理中の動画を見つける
- 動画の横にある︙(三点リーダー)をクリック
- 完全に削除を選択
- 確認画面で完全に削除をクリック
- 改めて動画をアップロードする
再アップロード時のコツ
- 以前と異なる時間帯にアップロード(深夜や早朝がおすすめ)
- まず「非公開」でアップロード
- タイトルや説明は後から追加
注意点
再アップロードすると、以下がリセットされます:
- 動画のURL
- 視聴回数
- コメント(もしあれば)
- 高評価/低評価
解決方法5:ブラウザを変更する
Chrome が最も安定
YouTubeはGoogleのサービスなので、Google Chromeとの相性が最も良好です。
推奨ブラウザの優先順位
- Google Chrome(最推奨)
- Microsoft Edge(Chromiumベース)
- Firefox
- Safari(Mac ユーザー)
ブラウザを変更する手順
- 現在のブラウザで処理中の動画を削除
- 別のブラウザでYouTubeにログイン
- 動画を再度アップロード
解決方法6:ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする
古いデータを削除
ブラウザに蓄積されたデータが問題を引き起こしている可能性があります。
Google Chromeの場合
- 右上の︙メニューをクリック
- 設定を選択
- プライバシーとセキュリティをクリック
- 閲覧履歴データの削除を選択
- 期間を全期間に設定
- Cookieと他のサイトデータとキャッシュされた画像とファイルにチェック
- データを削除をクリック
Firefoxの場合
- 右上の☰メニューをクリック
- 設定を選択
- プライバシーとセキュリティをクリック
- Cookieとサイトデータセクションでデータを消去をクリック
- キャッシュされたウェブコンテンツにチェック
- 消去をクリック
Safariの場合
- メニューバーのSafari → 環境設定
- プライバシータブをクリック
- Webサイトデータを管理をクリック
- すべてを削除をクリック
解決方法7:非公開設定でアップロードする
処理を優先させるテクニック
公開設定を「非公開」にすることで、処理に専念できます。
手順
- 動画をアップロードする画面で、公開設定を非公開に設定
- タイトルや説明は最小限(後から追加できる)
- 保存をクリック
- 「まもなく処理が始まります」の状態になったら、ブラウザを閉じてもOK
- 数時間後(または翌日)に確認
- 処理が完了したら、詳細情報を追加して公開
メリット
- 処理完了を待つ間、他の作業ができる
- 夜寝る前にアップロードして、朝確認できる
- タイトルや説明を後からじっくり考えられる
高度な解決方法(上級者向け)

基本的な方法で解決しない場合は、これらの高度な方法を試してみましょう。
解決方法8:動画を MP4 形式に変換する
YouTubeが最も処理しやすい形式
動画フォーマットを変換することで、処理がスムーズに進むことがあります。
推奨エンコード設定
コンテナ: MP4
動画コーデック: H.264
音声コーデック: AAC-LC
解像度: 元の解像度を維持
フレームレート: 元のフレームレートを維持
ビットレート: 標準〜高
無料の変換ツール
HandBrake(PC / Mac)
- HandBrakeをダウンロード・インストール
- 動画ファイルを開く
- プリセットで「YouTube HQ 1080p30」を選択(または解像度に応じたプリセット)
- エンコード開始をクリック
VLC Media Player(PC / Mac)
- VLCを開く
- メディア → 変換/保存
- 動画ファイルを追加
- 変換/保存をクリック
- プロファイルで「Video – H.264 + MP3 (MP4)」を選択
- 開始をクリック
オンライン変換ツール
- CloudConvert
- Online-Convert
- FreeConvert
注意点
変換には時間がかかります。元の動画の長さやファイルサイズによって、数分〜数時間かかることもあります。
解決方法9:インターネット接続を確認・改善する
アップロード速度の測定
まず、自分のインターネット速度を確認しましょう。
スピードテストの方法
- ブラウザで「Speedtest」と検索
- Speedtest.netにアクセス
- GOボタンをクリック
- アップロード速度を確認
アップロード速度が遅い場合の対策
方法1:Wi-Fiを再起動
- ルーターの電源を切る
- 30秒待つ
- 電源を入れ直す
方法2:有線接続に切り替え
- LANケーブルでパソコンをルーターに直接接続
- Wi-Fiよりも安定した速度が期待できる
方法3:他のデバイスの接続を切る
- 同じネットワーク上の他のデバイスがインターネットを使っていると、速度が遅くなる
- 動画ストリーミングやダウンロードを一時停止
方法4:アップロード時間帯を変更
- 深夜(0:00〜6:00)
- 早朝(6:00〜9:00)
- 平日の昼間(10:00〜15:00)
これらの時間帯は比較的空いています。
解決方法10:ファイアウォール・セキュリティソフトを一時的に無効化
セキュリティソフトが干渉している可能性
ファイアウォールやアンチウイルスソフトが、YouTubeへの接続をブロックしている場合があります。
Windows Defenderの場合
- 設定 → 更新とセキュリティ
- Windowsセキュリティをクリック
- ファイアウォールとネットワーク保護を開く
- プライベートネットワークを選択
- Microsoft Defenderファイアウォールを一時的にオフ
第三者製セキュリティソフトの場合
各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。一般的には:
- システムトレイのアイコンを右クリック
- 「保護を一時停止」または「無効化」を選択
- アップロード完了後、必ず再度有効化
重要な注意
セキュリティソフトを無効にしている間は、ウイルス感染のリスクが高まります。アップロードが完了したら、すぐに有効化してください。
解決方法11:動画サイズを圧縮する
ファイルサイズを小さくして処理を早める
動画の解像度やビットレートを下げることで、処理時間を短縮できます。
圧縮方法
HandBrakeを使う場合
- HandBrakeで動画を開く
- ビデオタブで「品質」を調整(RF値を20〜23に設定)
- 解像度を下げる(例:4K → 1080p)
- エンコード開始
オンラインツール
- Clipchamp
- Video Compressor(ブラウザ版)
圧縮の目安
| 元の解像度 | 圧縮後の解像度 | サイズ削減率 |
|---|---|---|
| 4K(2160p) | 1080p | 約50〜60% |
| 1080p | 720p | 約30〜40% |
| 720p | 480p | 約40〜50% |
解決方法12:YouTubeサーバーの状態を確認する
YouTube自体に問題がないか確認
自分の環境ではなく、YouTube側の問題かもしれません。
確認方法
Downdetectorで確認
- ブラウザで「Downdetector YouTube」と検索
- Downdetectorのサイトにアクセス
- YouTubeの障害情報を確認
障害が報告されている場合
- 同じ時間帯に多数のユーザーが問題を報告
- 地図上で問題が発生している地域が表示される
X(旧Twitter)で確認
- 「YouTube アップロード できない」で検索
- 同じ症状のユーザーが多数いるか確認
障害が確認できた場合
あなた側の問題ではないので、YouTubeの復旧を待つしかありません。通常は数時間以内に解決します。
解決方法13:スマホアプリで代わりにアップロードする
別のプラットフォームを試す
PCでうまくいかない場合、スマホアプリでアップロードすると成功することがあります。
手順
- YouTubeアプリを開く(iOS / Android)
- 画面下部の+ボタンをタップ
- 動画をアップロードを選択
- 動画を選択してアップロード
逆パターンも有効
スマホでうまくいかない場合は、PCから試してみましょう。
解決方法14:YouTubeサポートにフィードバックを送る
公式サポートに報告
8時間以上経っても解決しない場合、YouTubeに直接報告しましょう。
手順
- YouTube Studioを開く
- 左下のフィードバックアイコン(?マーク)をクリック
- フィードバックを送信を選択
- 問題を詳しく説明:
- いつから発生しているか
- 動画の長さとファイルサイズ
- 試した解決方法
- スクリーンショットを添付
- 送信をクリック
期待できる効果
- YouTube側で問題を認識してもらえる
- 同じ問題が多数報告されると、優先的に対処される
- 場合によっては個別に返信がある
注意点
返信までに数日〜1週間かかることもあります。また、小規模なチャンネルの場合、返信がないこともあります。
状況別のトラブルシューティング
特定の状況での対処法をまとめました。
ケース1:「まもなく処理が始まります」のまま数時間経過
推奨対処法の順序
ステップ1:3〜6時間待つ(特に長時間動画の場合)
↓
ステップ2:ページをリフレッシュ
↓
ステップ3:YouTube Studioの別タブを開く
↓
ステップ4:ダウンディテクターで障害を確認
↓
ステップ5:8時間以上経過したら削除して再アップロード
ケース2:処理が0%から進まない
0%で止まる原因
- インターネット接続が不安定
- ファイル形式に問題がある
- ブラウザのキャッシュ問題
推奨対処法
- ページをリフレッシュ
- インターネット速度を確認(最低5Mbps必要)
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 動画をMP4形式に変換して再アップロード
ケース3:処理が95%や99%で止まる
最終段階で止まる理由
- HD処理に時間がかかっている
- 著作権チェックに時間がかかっている
- サーバー負荷が高い
推奨対処法
- 最低でも1〜2時間待つ(この段階は特に時間がかかる)
- 翌日まで待つ(夜間に処理が完了することが多い)
- YouTubeサーバーの状態を確認
ケース4:HDバージョンの処理が終わらない
HD処理は時間がかかる
SD(標準画質)の処理は比較的早く終わりますが、HD(高画質)の処理には時間がかかります。
対処法
- 気長に待つ(半日〜1日は普通)
- 非公開設定でアップロードして、処理が終わるまで放置
- 4K動画の場合は特に時間がかかるため、1080pで再アップロードを検討
ケース5:15分以上の動画がアップロードできない
アカウント確認が必要
初めて15分を超える動画をアップロードする場合、電話番号による認証が必要です。
手順
- YouTube Studioを開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 設定 → チャンネル → 機能の利用資格
- 中級者向け機能の横にある有効にするをクリック
- 電話番号を入力して認証コードを受け取る
- 認証コードを入力
認証が完了すれば、15分以上の動画をアップロードできます。
ケース6:著作権で引っかかっている
Content IDの通知
処理中に著作権で保護されたコンテンツが検出されると、以下のような通知が表示されます:
- 「著作権で保護されたコンテンツが含まれています」
- 「著作権者により広告が表示される場合があります」
対処法
選択肢1:異議申し立て
- 自分に使用権があると確信できる場合
- フェアユース(公正利用)に該当すると判断できる場合
選択肢2:音楽を差し替える
- YouTube Studioで動画を開く
- エディタを選択
- 音声 → 音楽を差し替え
- YouTubeオーディオライブラリから別の曲を選択
選択肢3:該当部分をカット
- 著作権で保護されたシーンを削除
- YouTube Studioのエディタで編集可能
予防策:今後同じ問題を避けるために

次回のアップロードで同じ問題を避けるための予防策です。
予防策1:最適な動画フォーマットで書き出す
動画編集ソフトの書き出し設定
動画編集の段階で、YouTubeに最適な設定で書き出しましょう。
Adobe Premiere Proの場合
- ファイル → 書き出し → メディア
- 形式:H.264
- プリセット:YouTube 1080p HD または YouTube 4K Ultra HD
- 書き出しをクリック
Final Cut Proの場合
- ファイル → 共有 → マスターファイル
- 設定:ビデオコーデック H.264
- YouTube推奨設定を選択
DaVinci Resolveの場合
- デリバータブを開く
- フォーマット:MP4
- コーデック:H.264
- プリセット:YouTube
予防策2:適切なファイルサイズを維持する
ファイルサイズの目安
| 動画の長さ | 1080p | 4K |
|---|---|---|
| 5分 | 500MB以下 | 1GB以下 |
| 15分 | 1.5GB以下 | 3GB以下 |
| 30分 | 3GB以下 | 6GB以下 |
| 1時間 | 5GB以下 | 10GB以下 |
ファイルサイズを抑えるコツ
- ビットレートを適切に設定(1080pなら8〜12Mbps)
- 必要以上に高い解像度で書き出さない
- 2パス エンコーディングを使用
予防策3:空いている時間帯にアップロード
推奨アップロード時間
| 時間帯 | 混雑度 | 処理速度 |
|---|---|---|
| 深夜(0:00〜6:00) | 低 | 速い |
| 早朝(6:00〜9:00) | 低 | 速い |
| 午前(9:00〜12:00) | 中 | 普通 |
| 昼(12:00〜15:00) | 中 | 普通 |
| 夕方(15:00〜18:00) | 高 | 遅い |
| 夜(18:00〜23:00) | 非常に高 | 非常に遅い |
タイムゾーンの影響
- 日本時間の夜は、YouTubeサーバーが最も混雑
- 可能であれば、深夜や早朝のアップロードを習慣化
予防策4:非公開でアップロードして後で公開
効率的なワークフロー
1. 夜寝る前に動画をアップロード(非公開設定)
2. タイトルや説明は最小限
3. パソコンをシャットダウン
4. 翌朝、処理完了を確認
5. タイトル、説明、タグ、サムネイルを設定
6. 公開設定を変更
メリット
- 処理を待つストレスがない
- 深夜の空いた時間帯にアップロードできる
- じっくりと詳細設定を考えられる
予防策5:安定したインターネット接続を確保
有線接続がベスト
- Wi-Fiよりも有線LAN接続の方が安定
- 特に大きなファイルのアップロード時
アップロード中の注意点
- 他のデバイスで動画ストリーミングをしない
- 大容量ダウンロードを同時に行わない
- オンラインゲームを同時にプレイしない
予防策6:ブラウザを定期的にメンテナンス
週に1回程度の習慣
- キャッシュのクリア
- Cookieの削除
- ブラウザの更新
これにより、アップロード時のトラブルを減らせます。
よくある質問(FAQ)
Q1:動画の処理はどれくらい時間がかかりますか?
A:動画の長さやファイルサイズによります。
目安として:
- 5分の動画:5〜30分
- 15分の動画:15分〜1時間
- 1時間の動画:1〜3時間
- 3時間以上の動画:半日〜1日
ただし、サーバーの混雑状況やインターネット速度によって大きく変わります。
Q2:処理中にパソコンをシャットダウンしても大丈夫ですか?
A:はい、大丈夫です。
アップロードが完了し、「まもなく処理が始まります」の状態になったら、パソコンをシャットダウンしても問題ありません。処理はYouTubeのサーバー側で行われるためです。
Q3:処理を早める方法はありますか?
A:直接早める方法はありませんが、以下で改善できます:
- 空いている時間帯(深夜・早朝)にアップロード
- MP4形式で適切なファイルサイズにする
- 高速なインターネット接続を使用
- 非公開設定でアップロード
Q4:何時間待てば諦めて再アップロードすべきですか?
A:8時間が目安です。
8時間以上経っても「まもなく処理が始まります」のままなら、以下の順で試してください:
- ページをリフレッシュ
- Downdetectorで障害を確認
- 問題なければ動画を削除して再アップロード
Q5:HDバージョンの処理が異常に遅いのはなぜですか?
A:HD処理は特に時間がかかります。
SD(標準画質)の処理が終わっても、HD(高画質)の処理にはさらに時間がかかります。特に4K動画の場合、SD処理後も半日〜1日かかることがあります。
これは正常な動作なので、気長に待ちましょう。
Q6:動画が「処理を放棄しました」と表示されました。どうすればいいですか?
A:再アップロードが必要です。
「Processing abandoned(処理を放棄しました)」と表示された場合、YouTube側で処理を完了できなかったことを意味します。
対処法:
- 動画を削除
- 動画をMP4形式に変換
- ファイルサイズを確認(大きすぎないか)
- 異なる時間帯に再アップロード
Q7:著作権で引っかかると処理は遅くなりますか?
A:はい、遅くなることがあります。
著作権で保護されたコンテンツが検出されると、Content IDシステムがより詳細にスキャンするため、処理に時間がかかります。
ただし、著作権違反があっても動画自体は公開できることが多いです(収益化の制限や広告表示などの条件付き)。
Q8:複数の動画を同時にアップロードすると遅くなりますか?
A:はい、遅くなる可能性があります。
複数の動画を同時にアップロードすると:
- インターネット帯域幅が分散される
- YouTubeサーバーの処理キューに複数入る
1つずつアップロードする方が、結果的に早く完了することが多いです。
Q9:モバイルアプリとPCブラウザ、どちらが処理が早いですか?
A:基本的に同じです。
アップロード後の処理はYouTubeのサーバー側で行われるため、どのデバイスからアップロードしても処理速度は変わりません。
ただし、アップロード自体の速度は、デバイスのインターネット接続速度に依存します。
Q10:YouTube Premiumだと処理が早くなりますか?
A:いいえ、変わりません。
YouTube Premium(有料会員)でも、動画の処理速度は無料ユーザーと同じです。Premiumの特典は視聴体験に関するもので、アップロード処理には影響しません。
まとめ:「まもなく処理が始まります」問題の完全解決
YouTubeの「まもなく処理が始まります」が終わらない問題は、多くのクリエイターが経験する一般的なトラブルです。
重要なポイント
1. まずは待つことが最重要
- ほとんどの場合、時間が解決します
- 焦って何度も操作するより、気長に待つ方が良い
2. 8時間が判断の目安
- 8時間以上経っても進まない場合は、再アップロードを検討
- それまでは他の解決策を試す
3. 予防が最善の対策
- 適切なフォーマット(MP4、H.264)
- 適切なファイルサイズ
- 空いている時間帯にアップロード
- 非公開設定で先にアップロード
トラブルシューティングのフローチャート
「まもなく処理が始まります」表示
↓
【1時間以内】
→ そのまま待つ
【1〜3時間】
→ ページをリフレッシュ
→ YouTube Studioの別タブを開く
【3〜8時間】
→ Downdetectorで障害確認
→ ブラウザのキャッシュクリア
→ インターネット接続を確認
【8時間以上】
→ 動画を削除
→ MP4形式に変換
→ 空いている時間帯に再アップロード
最後に
YouTubeへの動画アップロードは、技術的に複雑なプロセスです。処理に時間がかかるのは、YouTubeが多数の解像度で動画を生成し、著作権チェックを行い、世界中のサーバーに配信する準備をしているためです。
処理が遅いと感じても、それはYouTubeが視聴者に最高の体験を提供するために働いている証拠です。焦らず、この記事の解決方法を一つずつ試してみてください。
あなたの動画が無事に公開されることを願っています!

コメント