「Slackで画像を送ったのに、ファイル名だけ表示されて中身が見えない…」「添付ファイルが『アップロードしています…』のまま止まってしまう」そんな経験はありませんか?
ビジネスの現場で欠かせないコミュニケーションツールのSlackですが、添付ファイルが表示されないトラブルは意外と頻繁に発生します。資料を送ろうとしたタイミングでこんな問題が起きると、業務が止まってしまって困りますよね。
この記事では、Slackで添付ファイルが表示されない原因を徹底的に洗い出し、状況別に効果的な解決方法をご紹介します。初心者の方でもすぐに実践できる対処法ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
Slackで添付ファイルが表示されない原因は?よくある8つのパターン

まずは、どのような原因で添付ファイルが表示されないのか、代表的なケースを見ていきましょう。自分の状況に当てはまるものを見つけることが、問題解決の第一歩です。
原因1:ファイルサイズが制限を超えている
Slackには、アップロードできるファイルサイズに制限があります。
基本的な制限:
- 1ファイルあたりの上限:1GB
- 一度に送信できるファイル数:最大10個
1GBを超えるファイルを送ろうとすると、アップロードが失敗したり、途中で止まったりします。動画ファイルや大量の画像を含むZIPファイルなどは、特に注意が必要です。
プレビュー表示の制限:
ファイルはアップロードできても、プレビューが表示されない場合もあります。
- 画像ファイル:長辺が25,000ピクセルを超える場合、または総ピクセル数が4,500万ピクセルを超える場合
- Microsoft Officeファイル:50MBを超える場合
これらの制限を超えると、ファイル名だけが表示され、プレビューは表示されません。
原因2:キャッシュやCookieの問題
Slackアプリやブラウザのキャッシュが破損していると、添付ファイルが正しく表示されないことがあります。
よくある症状:
- 画像の一部が表示されない
- ファイルがずっと「読み込み中」のまま
- 古いファイルが表示され続ける
- 送信したファイルが自分の画面にだけ表示されない
キャッシュは本来、読み込みを高速化するための機能ですが、データが蓄積しすぎたり破損したりすると、逆に動作を妨げる原因になります。
原因3:ネットワーク接続の不安定
インターネット接続が不安定だと、ファイルのアップロードやダウンロードが正常に完了しません。
チェックポイント:
- Wi-Fiの電波が弱い
- モバイルデータ通信の速度制限がかかっている
- 会社のネットワークが混雑している
- VPN接続が不安定
特に大きなファイルをアップロードする場合、途中で接続が切れると「アップロードしています…」のまま止まってしまいます。
原因4:ファイアウォールやセキュリティソフトの干渉
会社のファイアウォールやセキュリティソフトが、Slackの通信をブロックしている可能性があります。
特に影響を受けやすいケース:
- 企業ネットワーク内で使用している
- セキュリティソフトの設定が厳しい
- ファイアウォールでWebSocket通信がブロックされている
- プロキシサーバーを経由している
セキュリティ対策は重要ですが、設定が厳しすぎるとSlackの正常な動作を妨げることがあります。
原因5:ブラウザの問題
Web版Slackを使用している場合、ブラウザ側の問題でファイルが表示されないことがあります。
よくある原因:
- ブラウザのバージョンが古い
- ブラウザの拡張機能(アドオン)が干渉している
- ポップアップブロッカーが作動している
- JavaScriptが無効になっている
特に、広告ブロッカーやプライバシー保護系の拡張機能が、Slackのファイル表示を妨げることがあります。
原因6:Slack側のサーバー障害
まれに、Slack側のサーバーで障害が発生していることもあります。
確認方法:
- Slack Statusで障害情報を確認
- TwitterなどのSNSで他のユーザーも同じ問題を報告しているか確認
- 複数のユーザーが同時に同じ問題を経験している
もしSlack側の障害であれば、ユーザー側でできることは限られており、復旧を待つしかありません。
原因7:ワークスペースのストレージ容量が上限に達している
Slackのワークスペースには、プランごとにストレージ容量の上限があります。
プラン別の容量:
- Freeプラン:過去90日間のメッセージとファイル
- Proプラン:10GB
- Businessプラン:20GB
- Enterprise Gridプラン:1TB以上(契約による)
容量が上限に達すると、古いファイルが自動的にアーカイブされ、表示されなくなります。新しいファイルのアップロードは可能ですが、古いファイルにはアクセスできません。
原因8:リンクプレビューの制限
外部のURLリンクを共有した場合、プレビューが表示されないことがあります。
プレビューが表示されない条件:
- 同じリンクが過去1時間以内に同じ会話で共有されている
- パスワード保護されたページへのリンク(YouTube、Vimeoなど)
- プレビューデータを含まないページへのリンク
http://が含まれていない(https://のみの)リンク- 1つのメッセージに5つ以上のリンクが含まれている
- 許可リストに登録されていないサービスの音声・動画へのリンク
これらの条件に該当する場合、リンクのテキストだけが表示され、プレビューは展開されません。
【状況別】Slackで添付ファイルが表示されない時の対処法
それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。簡単なものから順番に試していくことをおすすめします。
対処法1:Slackを再起動する
最も基本的ですが、多くの場合これだけで解決します。
デスクトップアプリの場合:
Windows:
1. Slackアプリを完全に終了
- タスクトレイのSlackアイコンを右クリック
- 「終了」を選択
2. タスクマネージャーで確認
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「Slack」のプロセスが残っていないか確認
- 残っていたら右クリック→「タスクの終了」
3. Slackを再起動
Mac:
1. Slackを終了
- Command + Q
- またはメニューバーから「Slack」→「Slackを終了」
2. アクティビティモニタで確認(念のため)
- Command + Space で Spotlight を開く
- 「アクティビティモニタ」を起動
- Slackが完全に終了しているか確認
3. Slackを再起動
スマートフォンの場合:
iOS:
1. ホーム画面に戻る
2. 画面下部から上にスワイプして止める(iPhone X以降)
またはホームボタンを2回押す(iPhone 8以前)
3. Slackアプリを上にスワイプして終了
4. Slackアプリを再度開く
Android:
1. 最近使ったアプリ一覧を開く
2. Slackアプリを上にスワイプまたは横にスワイプして終了
3. Slackアプリを再度開く
Web版の場合:
1. ブラウザを閉じる(すべてのSlackのタブ)
2. ブラウザを再起動
3. Slackにアクセス
対処法2:キャッシュをクリアする
キャッシュの削除は、多くのトラブルを解決する効果的な方法です。
デスクトップアプリ(Windows/Mac共通):
1. Slackアプリを開く
2. ヘルプメニューを開く
Windows: 画面左上の「≡」(三本線)アイコン → ヘルプ
Mac: 上部メニューバーの「ヘルプ」
3. 「トラブルシューティング」を選択
4. 「キャッシュをクリアして再起動」をクリック
5. Slackが自動的に再起動します
この操作では、ログイン情報は保持されるので、再度ログインする必要はありません。
スマートフォン(Android):
1. 端末の「設定」を開く
2. 「アプリ」または「アプリケーション管理」を選択
3. アプリ一覧から「Slack」を探してタップ
4. 「ストレージ」をタップ
5. 「キャッシュを削除」をタップ
※注意:「データを削除」は押さないでください(ログアウトされます)
スマートフォン(iOS):
iOSには直接キャッシュを削除する機能がないため、以下の方法を使います。
方法1:アプリの再インストール
1. ホーム画面でSlackアプリを長押し
2. 「Appを削除」を選択
3. 「Appを削除」を確認
4. App StoreからSlackを再インストール
5. ログイン
方法2:iOS設定からリセット
1. iOSの「設定」を開く
2. 下にスクロールして「Slack」を選択
3. 「次回起動時にキャッシュをリセット」をオンにする
4. Slackアプリを再起動
Web版(ブラウザ):
Chrome:
1. Ctrl + Shift + Delete(Windows)
または Command + Shift + Delete(Mac)を押す
2. 期間:「全期間」を選択
3. チェック項目:
✓ Cookieと他のサイトデータ
✓ キャッシュされた画像とファイル
4. 「データを削除」をクリック
5. Slackを再読み込み(Ctrl + R または Command + R)
Firefox:
1. Ctrl + Shift + Delete(Windows)
または Command + Shift + Delete(Mac)を押す
2. 削除する履歴の期間:「すべての履歴」を選択
3. チェック項目:
✓ Cookie
✓ キャッシュ
4. 「今すぐ消去」をクリック
5. Slackを再読み込み
Edge:
1. Ctrl + Shift + Delete を押す
2. 時間の範囲:「すべての期間」を選択
3. チェック項目:
✓ Cookieおよびその他のサイトデータ
✓ キャッシュされた画像とファイル
4. 「今すぐクリア」をクリック
5. Slackを再読み込み
対処法3:ファイルサイズを確認・調整する
ファイルが大きすぎる場合は、圧縮したり分割したりして対応しましょう。
ファイルサイズの確認方法:
Windows:
1. ファイルを右クリック
2. 「プロパティ」を選択
3. 「サイズ」を確認
Mac:
1. ファイルを選択
2. Command + I を押す
3. 「サイズ」を確認
ファイルサイズを減らす方法:
画像ファイルの場合:
- 画像圧縮ツールを使う
- TinyPNG(https://tinypng.com/)- PNG、JPEGの圧縮
- Squoosh(https://squoosh.app/)- Googleの画像圧縮ツール
- 品質を保ちながらファイルサイズを50~80%削減可能
- 画像サイズ(解像度)を変更する
推奨サイズ:
- チャット用の画像:1920×1080ピクセル程度
- 詳細確認用の画像:2560×1440ピクセル程度
- スクリーンショット:そのまま(通常は問題なし)
- ファイル形式を変更する
- PNG → JPEG(写真の場合)
- BMP → JPEG または PNG
- TIFF → JPEG または PNG
動画ファイルの場合:
- 動画圧縮ツールを使う
- HandBrake(無料)
- VLC Media Player(変換機能付き)
- オンライン圧縮ツール(Clipchamp、CloudConvertなど)
- 解像度を下げる
推奨:
- 4K(3840×2160)→ Full HD(1920×1080)
- Full HD → HD(1280×720)
- ビットレートを調整する
- 高画質が不要なら、ビットレートを下げることでサイズを大幅に削減可能
大きなファイルの代替手段:
1GB以上のファイルを共有する必要がある場合は、外部サービスを活用しましょう。
おすすめの方法:
- Googleドライブ・Dropbox・OneDrive
1. ファイルをクラウドストレージにアップロード
2. 共有リンクを生成
3. Slackでリンクを共有
利点:
- 容量制限なし(サービスの上限まで)
- バージョン管理が可能
- 同時編集が可能(Google Workspace等)
- Slack統合の活用
Slackには以下のサービスとの統合機能があります:
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
- Box
設定方法:
1. Slack画面左下の「その他」→「App」
2. 対象サービスを検索
3. 「インストール」をクリック
4. 連携を許可
- ファイル転送サービス
一時的な共有には:
- WeTransfer(最大2GB、無料)
- Firefox Send(Mozilla、暗号化対応)
- Send Anywhere(デバイス間の直接転送)
複数ファイルを送る場合:
Slackでは一度に10個までしかファイルを送れないので、それ以上ある場合は:
- ZIPファイルに圧縮
Windows:
1. ファイルを選択(Ctrl押しながら複数選択可)
2. 右クリック→「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」
Mac:
1. ファイルを選択(Command押しながら複数選択可)
2. 右クリック→「〇個の項目を圧縮」
- 複数回に分けて送信
例:30個のファイルがある場合
- 1回目:ファイル1~10
- 2回目:ファイル11~20
- 3回目:ファイル21~30
ポイント:
- ファイル名に番号を振ると分かりやすい
- 「1/3」「2/3」などの注釈を付ける
対処法4:ネットワーク接続を確認する
接続の問題を切り分けるため、以下の手順で確認しましょう。
ステップ1:基本的な接続テスト
1. 他のWebサイトにアクセスできるか確認
- Google、Yahoo!など確実につながるサイトを開く
2. Slack公式の接続テストを実行
- ブラウザで https://slack.com/help/test にアクセス
- 自動的にテストが実行されます
- 結果が「Success」ならネットワークは正常
ステップ2:回線速度を確認
1. 速度測定サイトにアクセス
- https://fast.com/
- https://speedtest.net/
2. 最低限必要な速度:
- ダウンロード:5 Mbps以上
- アップロード:1 Mbps以上
3. 推奨速度:
- ダウンロード:25 Mbps以上
- アップロード:3 Mbps以上
ステップ3:Wi-Fi接続を改善
Wi-Fiが原因の場合は、以下を試してみてください。
即効性のある対策:
1. ルーターに近づく
2. 他のデバイスの接続を一時的に切る
3. 電子レンジなど電波干渉の原因から離れる
4. Wi-Fiルーターを再起動する
長期的な対策:
1. 有線LAN接続に切り替える(最も確実)
2. Wi-Fi中継器を設置
3. メッシュWi-Fiシステムの導入
4. ルーターのファームウェアを更新
ステップ4:VPN接続の確認
VPNを使用している場合、一時的に無効にして試してみてください。
VPNが原因の場合:
1. VPNを一時的にオフにする
2. Slackでファイルのアップロード/表示を試す
3. 成功したら、VPNの設定を見直す
VPN使用時の対策:
- 別のVPNサーバーに接続
- VPNプロトコルを変更(OpenVPN、IKEv2、WireGuardなど)
- スプリットトンネリングでSlackをVPN対象外に設定
対処法5:ファイアウォール・セキュリティソフトを確認する
企業ネットワークやセキュリティソフトが原因の場合の対処法です。
セキュリティソフトの一時的な無効化(テスト目的):
注意:
- セキュリティリスクがあるため、必要最小限の時間だけ無効化
- テストが終わったらすぐに有効化
- 会社のPCの場合は管理者に相談
Windows Defender Firewall:
1. Windowsキー + I で設定を開く
2. 「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」
4. 使用しているネットワークを選択
5. 「Microsoft Defender ファイアウォール」をオフ
6. Slackをテスト
7. 必ずオンに戻す
ファイアウォールの例外設定(推奨):
セキュリティを維持しながらSlackを使えるようにする方法です。
Windows Defender Firewall:
1. Windowsキー + I で設定を開く
2. 「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」
4. 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」
5. 「設定の変更」をクリック
6. 「別のアプリの許可」
7. Slackアプリを追加(通常は C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\slack\slack.exe)
8. 「プライベート」と「パブリック」両方にチェック
9. 「OK」で保存
会社のネットワークの場合:
ITチームに確認すべき項目:
1. Slackのドメインがホワイトリストに登録されているか
- *.slack.com
- *.slack-edge.com
- *.slack-files.com
2. WebSocket接続が許可されているか
- wss:// プロトコル
- ポート 443 の双方向通信
3. プロキシサーバーの設定
- 認証情報
- タイムアウト設定
必要な情報:
- Slackの技術要件:https://slack.com/help/articles/360001603387
対処法6:ブラウザの設定を見直す(Web版使用時)
Web版Slackを使用している場合の対処法です。
ブラウザを最新バージョンに更新:
Chrome:
1. 右上の「⋮」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
2. 自動的に更新を確認
3. 更新があれば「再起動」をクリック
Firefox:
1. 右上の「≡」→「ヘルプ」→「Firefoxについて」
2. 自動的に更新を確認・インストール
3. 再起動
Edge:
1. 右上の「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」
2. 自動的に更新を確認
3. 再起動
拡張機能を無効化してテスト:
拡張機能が原因か確認する方法:
Chrome/Edge:
1. シークレットモード(プライベートウィンドウ)で開く
- Ctrl + Shift + N(Windows)
- Command + Shift + N(Mac)
2. Slackにアクセス
3. ファイルの表示を確認
シークレットモードで正常なら、拡張機能が原因です。
原因の特定:
1. 通常モードに戻る
2. 右上の「⋮」または「…」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
3. すべての拡張機能を無効化
4. Slackをテスト
5. 拡張機能を1つずつ有効化してテスト
6. 問題が再現したら、その拡張機能が原因
よく干渉する拡張機能:
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- プライバシー保護系(Ghostery、Privacy Badgerなど)
- スクリプトブロッカー(NoScript、ScriptSafeなど)
- ダウンロードマネージャー
JavaScriptを有効化:
Chrome:
1. 右上の「⋮」→「設定」
2. 「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」
3. 「JavaScript」
4. 「サイトがJavaScriptを使用できるようにする」を選択
5. または、Slackを例外として追加
Firefox:
1. about:config を開く
2. 警告を承認
3. javascript.enabled を検索
4. 値が「true」であることを確認
ポップアップを許可:
Chrome:
1. Slackにアクセス
2. アドレスバーの左側の錠前アイコンをクリック
3. 「サイトの設定」
4. 「ポップアップとリダイレクト」を「許可」に変更
Firefox:
1. Slackにアクセス
2. アドレスバーの左側のアイコンをクリック
3. 「接続は安全です」→「詳細を表示」
4. 「権限」タブ→「ポップアップウィンドウを開く」→「許可」
対処法7:デバイスを再起動する
意外と見落とされがちですが、デバイスの再起動は多くの問題を解決します。
パソコンの再起動:
Windows:
1. スタートメニューを開く
2. 電源アイコン→「再起動」
Mac:
1. アップルメニュー→「再起動」
2. 確認画面で「再起動」をクリック
ポイント:
- 「シャットダウン」ではなく「再起動」を選ぶ
- 作業中のファイルは保存してから実行
- 再起動後、すぐにSlackを起動せず1分ほど待つ
ルーターの再起動:
1. ルーターの電源を切る(電源ボタンまたはコンセントを抜く)
2. 30秒待つ
3. 電源を入れる
4. ランプが正常に点灯するまで待つ(1~3分)
5. デバイスをネットワークに再接続
6. Slackをテスト
対処法8:Slackアプリを再インストールする
上記の方法で解決しない場合、アプリの再インストールを試してみましょう。
Windows:
1. アンインストール
- Windowsキー + I で設定を開く
- 「アプリ」→「アプリと機能」
- Slackを探して選択
- 「アンインストール」をクリック
- 画面の指示に従う
2. 残存ファイルの削除(念のため)
- Windows + R を押す
- %appdata% と入力してEnter
- 「Slack」フォルダを削除
- %localappdata% も同様に確認
3. 再インストール
- https://slack.com/downloads/windows にアクセス
- 「ダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
Mac:
1. アンインストール
- Finderを開く
- 「アプリケーション」フォルダを開く
- Slackアプリをゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
2. 関連ファイルの削除
- Finderのメニューバー→「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下のパスを1つずつ入力して、Slackフォルダを削除:
~/Library/Application Support/Slack
~/Library/Caches/com.tinyspeck.slackmacgap
~/Library/Preferences/com.tinyspeck.slackmacgap.plist
3. 再インストール
- https://slack.com/downloads/mac にアクセス
- 「ダウンロード」をクリック
- DMGファイルを開く
- Slackアプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグ
スマートフォン(iOS/Android):
iOS:
1. Slackアプリを長押し
2. 「Appを削除」
3. 「削除」を確認
4. App Storeから再インストール
Android:
1. Slackアプリを長押し
2. 「アンインストール」をタップ
3. 確認
4. Google Play Storeから再インストール
トラブルシューティングのチェックリスト

問題が解決しない場合は、以下のチェックリストで見落としがないか確認しましょう。
基本チェック
□ Slackアプリ/ブラウザを再起動した
□ デバイスを再起動した
□ インターネット接続は正常(他のサイトは開ける)
□ Slackステータスページで障害情報を確認した
□ ファイルサイズは1GB以下
□ 一度に送るファイル数は10個以下
□ 他のユーザーも同じ問題が起きているか確認した
キャッシュ関連
□ Slackアプリのキャッシュをクリアした
□ ブラウザのキャッシュとCookieを削除した
□ シークレット/プライベートモードで試した
ネットワーク関連
□ Wi-Fi接続が安定している
□ 有線接続に切り替えて試した
□ VPNを無効にして試した
□ Slack接続テスト(slack.com/help/test)を実行した
□ ルーターを再起動した
セキュリティ関連
□ ファイアウォールの設定を確認した
□ セキュリティソフトを一時的に無効化して試した
□ 会社のIT部門に確認した(企業ネットワークの場合)
ブラウザ関連(Web版使用時)
□ ブラウザは最新版
□ JavaScriptが有効
□ ポップアップが許可されている
□ 拡張機能を無効化して試した
□ 別のブラウザで試した
アプリ関連
□ Slackアプリは最新版
□ アプリを再インストールした
よくある質問(FAQ)
Q1:自分が送った画像だけプレビュー表示されて、他の人のはファイル名だけ表示されます。なぜですか?
A: これは正常な動作です。送信者本人の画面では自動的にプレビューが展開されますが、受信者側では:
- 画像ファイルは通常、自動的にプレビュー表示されます
- 他の人がファイル名だけしか見えないと言っている場合は、その人の環境で表示問題が起きている可能性があります
確認ポイント:
- 受信者のSlackアプリ/ブラウザのバージョン
- 受信者のキャッシュ状態
- 受信者のネットワーク環境
Q2:「アップロードしています…」のまま止まってしまいます。どうすればいいですか?
A: 以下の順番で試してください:
- アップロードをキャンセル
- 「×」ボタンでキャンセル
- 少し待ってから再度アップロード
- ファイルサイズを確認
- 1GBを超えていませんか?
- 画像なら圧縮を検討
- ネットワーク接続を確認
- 他のサイトは開けますか?
- アップロード速度は十分ですか?(最低1Mbps)
- Slackを再起動
- アプリを完全に終了して再起動
- それでもダメなら
- キャッシュをクリア
- デバイスを再起動
Q3:過去にアップロードしたファイルが見えなくなりました。
A: いくつかの原因が考えられます:
原因1:ストレージ容量の上限
- Freeプランでは90日以上前のファイルは見えなくなります
- 有料プランでも容量上限に達すると、古いファイルがアーカイブされます
対策:
- プランをアップグレードする
- 不要なファイルを削除する
- 外部ストレージ(Google Drive等)を活用する
原因2:ファイルが削除された
- ワークスペース管理者が削除した
- アップロードしたユーザーが削除した
原因3:表示フィルターがかかっている
- ファイルブラウザでフィルターを確認
- 検索範囲を広げる
Q4:Slackでダウンロードしたファイルが見つかりません。
A: ダウンロード先のフォルダを確認しましょう:
デスクトップアプリ:
1. Slackのメニューを開く
2. 「ファイル」→「環境設定」
3. 「ダウンロード」タブ
4. 保存先を確認
デフォルトの保存先:
- Windows: C:\Users\[ユーザー名]\Downloads
- Mac: /Users/[ユーザー名]/Downloads
ブラウザ:
ブラウザの設定でダウンロードフォルダを確認:
Chrome: 設定→詳細設定→ダウンロード→場所
Firefox: 設定→一般→ダウンロード
Edge: 設定→ダウンロード→場所
スマートフォン:
iOS: 「ファイル」アプリ→「ダウンロード」フォルダ
Android: 「ファイル」または「ダウンロード」アプリ
Q5:画像は表示されるのに、WordやExcelファイルのプレビューが表示されません。
A: Microsoft Officeファイルのプレビューには制限があります:
制限:
- 50MBを超えるファイルはプレビュー表示されません
- ファイル名だけが表示され、ダウンロードボタンが表示されます
対策:
- ファイルサイズを減らす
- 不要な画像を削除
- 画像を圧縮
- 古いバージョンの履歴を削除
- PDFに変換してアップロード
- Word/Excel→PDFに保存
- PDFなら比較的大きなファイルでもプレビュー可能
- 外部サービスと連携
- Google DriveやDropboxにアップロード
- Slackにリンクを共有
Q6:リンクを貼っても プレビューが表示されません。
A: リンクプレビューが表示されない原因はいくつかあります:
よくある原因:
- 最近同じリンクが共有された
- 同じ会話で1時間以内に同じリンクが共有されている
- 解決策:時間を置くか、別の会話で共有
- http:// が含まれていない
- ×:
slack.com - ○:
https://slack.com - 解決策:
http://またはhttps://を付ける
- 1つのメッセージに5つ以上のリンク
- 5つを超えるとプレビューが表示されません
- 解決策:メッセージを分けて送信
- パスワード保護されたページ
- 非公開のYouTube動画、プライベートなページなど
- 解決策:公開設定を変更するか、スクリーンショットを共有
- プレビューメタデータがない
- Webサイト側がプレビュー用のメタデータを提供していない
- 解決策:なし(Webサイト管理者の対応が必要)
自分の設定を確認:
1. プロフィール写真をクリック
2. 「環境設定」を選択
3. 「メッセージ&メディア」
4. 以下が有効になっているか確認:
✓ リンクされたWebサイトから画像とファイルを表示する
✓ リンクされたWebサイトのテキストプレビューを表示する
Q7:スマホでは表示されるのに、PCでは表示されません(またはその逆)。
A: デバイスごとにキャッシュや設定が異なるためです。
解決方法:
- 表示されないデバイスでキャッシュをクリア
- 両方のデバイスで最新版のSlackを使用
- PCの場合、ブラウザ版とアプリ版の両方を試す
Q8:急にファイルがアップロードできなくなりました。今まではできていたのに。
A: Slack側の障害か、ワークスペース設定の変更が考えられます:
確認事項:
- Slack Statusを確認
- https://status.slack.com/
- 障害情報があれば、復旧を待つ
- ワークスペース管理者に確認
- ファイルアップロードの権限が変更されていないか
- ストレージ容量が上限に達していないか
- Slack Connectで外部ワークスペースとの会話の場合、ファイルタイプの制限が変更されていないか
- 自分の環境を確認
- OSやSlackアプリが自動更新されていないか
- セキュリティソフトが更新されていないか
- 会社のネットワーク設定が変更されていないか
まとめ:Slackの添付ファイル問題は段階的に解決しよう
Slackで添付ファイルが表示されない問題は、原因が多岐にわたるため、一度に解決しようとせず、段階的にアプローチすることが重要です。
効率的なトラブルシューティングの手順:
- まずは簡単な方法から
- Slackの再起動(30秒)
- デバイスの再起動(2分)
- これだけで約30%の問題は解決します
- キャッシュのクリア
- アプリのキャッシュ削除(1分)
- ブラウザのキャッシュ削除(1分)
- 約40%の問題はここまでで解決
- ファイルとネットワークの確認
- ファイルサイズは適切か
- ネットワーク接続は安定しているか
- さらに20%の問題が解決
- 設定の見直し
- ファイアウォール、セキュリティソフト
- ブラウザの拡張機能
- 残りの大部分が解決
- 最終手段
- アプリの再インストール
- ITサポートへの問い合わせ
覚えておきたいポイント:
- ファイルサイズ制限:1GBまで、プレビューにはさらに制限あり
- 同時送信数:10ファイルまで
- ストレージ容量:プランによって上限があり、超過すると古いファイルがアーカイブされる
- キャッシュクリア:多くの問題を解決する魔法の杖
- Slack Status:障害情報は必ず確認
Slackの添付ファイル機能は、適切に使えば非常に便利なツールです。問題が起きても、この記事の手順に従って冷静に対処すれば、ほとんどの場合は解決できます。
それでも解決しない場合は、Slackの公式サポートに問い合わせることをお勧めします。その際、この記事で試した対処法を伝えると、スムーズに解決できる可能性が高まります。
参考リンク:


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