「セキュリティのためにメール内のリンクを無効化したい」「誤ってリンクをクリックしないようにしたい」「無効になってしまったリンクを有効に戻したい」
Thunderbirdでハイパーリンクの動作を変更したいと考えていませんか?
メール内のリンクは便利ですが、フィッシング詐欺やマルウェアのリスクもあります。一方で、リンクが無効になってしまって困ることもありますよね。
この記事では、セキュリティ目的でハイパーリンクを意図的に無効化する方法と、無効になってしまったリンクを有効に戻す方法の両方を詳しく解説します。あなたのニーズに合わせて、適切な設定を選びましょう!
あなたのニーズはどちら?

まず、あなたが求めているのはどちらか確認しましょう。
パターンA:リンクを無効化したい(セキュリティ重視)
こんな人におすすめ:
- フィッシング詐欺やマルウェアから身を守りたい
- 誤ってリンクをクリックしたくない
- URLを手動で確認してから開きたい
- セキュリティを最優先したい
→ 第1部:リンクを無効化する方法へ
パターンB:無効になったリンクを有効に戻したい
こんな人におすすめ:
- リンクをクリックしても開かなくなった
- 以前は動いていたのに急に機能しなくなった
- 便利にリンクを使いたい
→ 第2部:リンクを有効に戻す方法へ
第1部:セキュリティのためにハイパーリンクを無効化する
メール内のリンクを意図的に無効化する方法を解説します。
なぜリンクを無効化するのか?
セキュリティ上のメリット:
- フィッシング詐欺の防止
- 偽のリンクを誤ってクリックするリスクがなくなる
- URLを手動で確認してから開ける
- マルウェア感染の防止
- 悪意のあるサイトへの誤アクセスを防ぐ
- ワンクリック詐欺の被害を回避
- 意図しないアクセスの防止
- 間違ってクリックしてしまうことがない
- 慎重にURLを確認できる
- トラッキングの防止
- リンクに含まれるトラッキングを避けられる
- プライバシーの保護
デメリット:
- 手動でコピー&ペーストする手間がかかる
- 利便性は下がる
無効化の仕組み
Thunderbirdには「network.protocol-handler.external-default」という隠し設定があります。
この設定の役割:
- true(デフォルト): リンクをクリックすると外部ブラウザで開く
- false: リンクをクリックしても何も起こらない
この設定を「false」に変更することで、リンクを無効化できます。
手順:設定エディターで無効化する
ステップ1:設定エディターを開く
- Thunderbirdを起動
- 「ツール」→「設定」を選択
- 「一般」タブを選択
- 右上の検索ボックスに「エディタ」と入力
- 「設定エディター」ボタンが表示されるのでクリック
- 警告メッセージが表示されたら「危険性を承知の上で使用する」をクリック
ステップ2:設定を変更
- 設定エディターの検索欄に以下をコピー&ペースト:
network.protocol-handler.external-default
- 該当する項目が表示される
- 現在の値を確認(おそらく「true」)
- 項目をダブルクリック、または右クリック→「切り替え」
- 値が「false」に変わる
- 設定エディターを閉じる
- Thunderbirdを再起動
これで完了です!
動作の確認
設定を変更したら、実際に確認してみましょう。
確認手順:
- リンクが含まれるメールを開く
- リンクをクリックしてみる
- 何も起こらないはず(これが正常)
- リンクは表示されているが、クリックしても反応しない
無効化後のリンクの開き方
リンクを無効化した後も、URLにアクセスする方法はあります。
方法1:コピー&ペーストで開く
- リンク上で右クリック
- 「リンクのURLをコピー」を選択
- ブラウザのアドレスバーに貼り付け
- Enterキーを押して開く
方法2:URLを確認してから開く
- リンク上で右クリック
- コピーしたURLをテキストエディタに貼り付け
- URLが安全か確認:
- 送信者が信頼できるか
- URLが怪しくないか(スペルミス、不自然なドメインなど)
- httpsで始まっているか
- 問題なければブラウザで開く
方法3:リンクを選択してコピー
- メール本文のURLテキストをドラッグして選択
- Ctrl + C(Macは⌘ + C)でコピー
- ブラウザに貼り付けて開く
さらにセキュリティを高める追加設定
リンク無効化と組み合わせて、さらに安全性を高める設定を紹介します。
設定1:画像の自動読み込みを無効化
手順:
- 「ツール」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「メールの内容」セクション
- 「メッセージ内の画像を読み込まない」にチェック
- これで、トラッキング画像の自動読み込みを防げる
設定2:プレーンテキスト表示に変更
手順:
- メールを開く
- 「表示」→「メッセージの表示形式」→「プレーンテキスト」
- これで、HTML要素(リンクを含む)が無効になる
設定3:迷惑メールフィルターの強化
手順:
- 「ツール」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「迷惑メール」タブ
- 「迷惑メールと判断されたメッセージを自動的に振り分ける」にチェック
- 「迷惑メールフォルダに移動する」を選択
セキュリティのベストプラクティス
リンクを無効化した上で、さらに安全なメール利用のためのヒントです。
習慣1:送信者を常に確認
- 知らない送信者からのメールは警戒
- 偽装アドレスに注意(よく似たドメイン名など)
習慣2:URLを手動で入力
- 重要なサイト(銀行、ショッピングサイト等)は直接入力
- メール内のリンクは使わない
習慣3:公式サイトで確認
- 不審なメールは、公式サイトで確認
- 電話で直接問い合わせる
習慣4:セキュリティソフトの併用
- ウイルス対策ソフトを常に最新に
- リアルタイム保護を有効化
習慣5:定期的なバックアップ
- メールデータを定期的にバックアップ
- 万が一の時に備える
第2部:無効になったハイパーリンクを有効に戻す
無効になってしまったリンクを有効化する方法を解説します。
なぜリンクが無効になるのか?
主な原因:
- network.protocol-handler.external-defaultがfalse
- セキュリティ設定で無効化されている
- または誤って変更された
- デフォルトブラウザが未設定
- OSにデフォルトブラウザが設定されていない
- Thunderbird内のブラウザ設定が間違っている
- httpやhttpsの関連付けが不正
- アドオンの干渉
- 一部のアドオンがリンクの動作を妨げている
- Thunderbirdの設定ファイル破損
- 何らかの理由で設定が壊れた
解決方法1:設定エディターで有効化
最も基本的な解決方法です。
手順:
- Thunderbirdを起動
- 「ツール」→「設定」→「一般」
- 右上の検索ボックスに「エディタ」と入力
- 「設定エディター」をクリック
- 警告が表示されたら「危険性を承知の上で使用する」
- 検索欄に以下を入力:
network.protocol-handler.external-default
- 表示された項目を確認
- 値が「false」なら、ダブルクリックして「true」に変更
- 設定エディターを閉じる
- Thunderbirdを再起動
これで、リンクが有効になります!
解決方法2:デフォルトブラウザを設定
Windows 11/10の場合:
- 「スタートメニュー」→「設定」
- 「アプリ」→「既定のアプリ」
- 「Webブラウザー」を探す
- 希望するブラウザを選択(Chrome、Edge、Firefoxなど)
- Thunderbirdを再起動
Macの場合:
- 「システム環境設定」→「デスクトップとDock」
- 「デフォルトのWebブラウザ」を選択
- 希望するブラウザを選択
- Thunderbirdを再起動
Linuxの場合:
- システム設定を開く
- 「既定のアプリケーション」を選択
- 「Webブラウザー」を設定
- Thunderbirdを再起動
解決方法3:Thunderbird内のhttp/https設定を削除
手順:
- 「ツール」→「設定」→「一般」
- 下にスクロールして「ファイルと添付」セクションを探す
- 「http」と「https」の項目を確認
- もし表示されていたら:
- 項目を選択
- 「削除」または「動作設定」→「システムの既定を使用」
- Thunderbirdを再起動
これで、システムのデフォルトブラウザが使われるようになります。
解決方法4:複数の設定をまとめてリセット
手順:
- 設定エディターを開く(解決方法1参照)
- 検索欄に以下を入力:
network.protocol-handler
- 複数の項目が表示される
- 以下の項目をそれぞれ確認:
network.protocol-handler.external-defaultnetwork.protocol-handler.warn-external.httpnetwork.protocol-handler.warn-external.https
- これらの項目を右クリック→「リセット」
- Thunderbirdを再起動
- リンクをクリックすると、ブラウザ選択ダイアログが表示される
- 希望のブラウザを選択し、「常にこのアプリケーションを使用する」にチェック
解決方法5:アドオンを無効化してテスト
手順:
- Thunderbirdを終了
- キーボードの「Shift」キーを押しながらThunderbirdを起動
または:
- 「ヘルプ」→「トラブルシューティングモード」
- 「再起動」をクリック
セーフモードでリンクが動作する場合:
アドオンが原因です。
問題のアドオンを特定:
- 通常モードで起動
- 「ツール」→「アドオンとテーマ」
- アドオンを一つずつ無効化
- 無効化するたびにThunderbirdを再起動
- リンクが動作するか確認
- 問題のアドオンが見つかったら:
- アップデートがないか確認
- 代替アドオンを探す
- または永久に無効化/削除
解決方法6:プロファイルの設定ファイルをリセット
注意: この方法は上級者向けです。
手順:
- Thunderbirdを完全に終了
- プロファイルフォルダを開く:
- Windows:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\<プロファイル名> - Mac:
~/Library/Thunderbird/Profiles/<プロファイル名> - Linux:
~/.thunderbird/<プロファイル名>
- 以下のファイルをバックアップ(別の場所にコピー):
prefs.jsuser.js(存在する場合)
prefs.jsをテキストエディタで開く- 以下の行を探して削除:
user_pref("network.protocol-handler.external-default", false);- その他の
network.protocol-handlerで始まる行
- ファイルを保存
- Thunderbirdを起動
解決方法7:設定の完全リセット
警告: この方法はすべてのThunderbird設定をリセットします。
事前準備:
- メールデータはそのまま残ります
- ただし、アカウント設定、フィルター、アドオンなどは再設定が必要
手順:
- Thunderbirdを終了
- プロファイルフォルダを開く(解決方法6参照)
prefs.jsファイルの名前を変更:
prefs.js.backupなど
- Thunderbirdを起動
- 新しい
prefs.jsが自動的に作成される - リンクが動作するか確認
- 動作する場合は、必要な設定を再度行う
状況別トラブルシューティング

具体的な状況に応じた対処法です。
状況1:「このファイルには関連付けられたアプリがありません」エラー
症状:
リンクをクリックすると、このエラーメッセージが表示される
原因:
デフォルトブラウザが設定されていない
解決方法:
- 解決方法2(デフォルトブラウザの設定)を実施
- それでもダメなら解決方法3(http/https設定の削除)
状況2:クリックしても何も起こらない(エラーなし)
症状:
リンクをクリックしても、反応がまったくない
原因:network.protocol-handler.external-defaultが「false」
解決方法:
解決方法1(設定エディターで有効化)を実施
状況3:特定のブラウザで開きたい
症状:
リンクは開くが、違うブラウザで開く
原因:
Thunderbird内のブラウザ設定が優先されている
解決方法:
- 解決方法3(http/https設定の削除)
- または解決方法4(設定をリセットしてブラウザを選択)
状況4:httpsのリンクだけ開かない
症状:
httpのリンクは開くが、httpsのリンクが開かない
原因:network.protocol-handler.warn-external.httpsの設定問題
解決方法:
- 設定エディターで以下を検索:
network.protocol-handler.warn-external.https
- 右クリック→「リセット」
- Thunderbirdを再起動
状況5:Thunderbirdアップデート後に動かなくなった
症状:
アップデート前は正常だったが、アップデート後に機能しなくなった
原因:
アップデートで設定が変更された
解決方法:
- 解決方法4(複数の設定をリセット)
- デフォルトブラウザを再設定
- 必要に応じて解決方法7(完全リセット)
セキュリティと利便性のバランス
リンクを有効にする場合も、セキュリティは重要です。
推奨:中間的なアプローチ
方法1:警告を有効にする
リンクは開くが、毎回確認ダイアログを表示する設定です。
手順:
- 設定エディターを開く
- 以下を検索して「true」に設定:
network.protocol-handler.warn-external.http
network.protocol-handler.warn-external.https
- これで、リンククリック時に「このアプリケーションで開きますか?」と確認される
方法2:表示形式を選択的に変更
信頼できる送信者からのメールだけHTML表示にする
手順:
- デフォルトは「プレーンテキスト」表示
- 信頼できるメールを開いた時だけ:
- 「表示」→「メッセージの表示形式」→「オリジナルHTML」
方法3:ホワイトリスト方式
信頼できるドメインのリンクだけ開く
実施方法:
- URLを確認してから手動で開く習慣をつける
- 銀行、ショッピングサイトなど重要なサイトは、ブックマークから開く
セキュリティチェックリスト
リンクを有効化する場合、以下を確認しましょう。
✓ 迷惑メールフィルターが有効
- 「ツール」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」で確認
✓ ウイルス対策ソフトが最新
- 定義ファイルを常に更新
✓ Thunderbirdが最新版
- 「ヘルプ」→「Mozilla Thunderbirdについて」で確認
✓ 怪しいメールは開かない
- 知らない送信者からのメールは警戒
✓ URLを確認する習慣
- リンクをクリックする前に、リンク先を確認
よくある質問
Q1: リンクを無効化すると、どのように開けばいいですか?
回答: 右クリックで「リンクのURLをコピー」して、ブラウザに貼り付けます。
手順:
- リンク上で右クリック
- 「リンクのURLをコピー」
- ブラウザのアドレスバーに貼り付け
- Enterキーで開く
Q2: セキュリティのためにリンクを無効化したいが、不便ではないですか?
回答: 確かに不便ですが、セキュリティは向上します。
バランスを取る方法:
- 信頼できる送信者からのメールは手動で有効化
- 警告ダイアログを有効にして、確認してから開く
- URLを目視確認する習慣をつける
Q3: 無効化したリンクは見た目でわかりますか?
回答: いいえ、見た目は変わりません。
- リンクは青色で下線付きのまま表示される
- ただし、クリックしても何も起こらない
- 見た目だけでは判断できないので、設定を覚えておく必要がある
Q4: network.protocol-handler.external-defaultを変更すると、他に影響はありますか?
回答: Thunderbird内のすべてのリンク動作に影響します。
影響範囲:
- メール本文のhttp/httpsリンク
- 添付ファイル内のリンク
- 署名内のリンク
- すべてが同じ動作になる
Q5: 一時的にリンクを有効化することはできますか?
回答: 設定変更すれば可能ですが、手間がかかります。
推奨方法:
- 常に無効化して、URLをコピー&ペーストで開く
- または警告ダイアログを有効にして、都度判断
Q6: アドオンでリンクの動作を制御できますか?
回答: 一部のアドオンで可能ですが、公式にはサポートされていません。
注意点:
- アドオン自体がセキュリティリスクになる可能性
- Thunderbirdのアップデートで動作しなくなることがある
- 基本的には設定エディターでの変更を推奨
Q7: リンクを無効化すると、メール作成時にも影響がありますか?
回答: いいえ、メール作成時には影響ありません。
理由:
- メール作成時はもともとリンクが無効(Thunderbirdの仕様)
- この設定は「受信メール」のリンク動作のみに影響
Q8: 会社のメールでリンクを無効化すべきですか?
回答: セキュリティポリシーによります。
判断基準:
- 機密情報を扱う部署:無効化を推奨
- 一般業務:警告ダイアログの有効化で十分な場合も
- IT部門と相談して決定
まとめ
Thunderbirdのハイパーリンク設定について解説してきました。
第1部:リンクを無効化する方法(セキュリティ重視)
- 設定エディターで
network.protocol-handler.external-defaultを「false」に変更 - これで、リンクをクリックしても何も起こらなくなる
- URLはコピー&ペーストで開く
- セキュリティは向上するが、利便性は下がる
第2部:リンクを有効化する方法(利便性重視)
- 設定エディターで
network.protocol-handler.external-defaultを「true」に変更 - デフォルトブラウザを正しく設定
- Thunderbird内のhttp/https設定を確認
- 必要に応じてアドオンを無効化
推奨:バランスの取れたアプローチ
完全に無効化または有効化するのではなく、中間的な方法も検討しましょう:
- 警告ダイアログを有効化
- リンククリック時に確認ダイアログを表示
- 都度判断できる
- 表示形式を選択的に変更
- 通常はプレーンテキスト表示
- 信頼できるメールのみHTML表示
- URLを確認する習慣
- リンクにカーソルを合わせてURLを確認
- 怪しいリンクは開かない
セキュリティのポイント:
- リンクの設定だけでなく、総合的なセキュリティ対策が重要
- 迷惑メールフィルター、ウイルス対策ソフトも併用
- 送信者の確認、URLの目視確認を習慣化
- 定期的なバックアップも忘れずに
最終的な選択:
あなたのメール利用スタイルと、セキュリティへの考え方に応じて選びましょう:
- 高セキュリティが必要: リンク完全無効化
- バランス重視: 警告ダイアログ有効化
- 利便性重視: リンク有効+セキュリティソフトで保護
どの設定を選んでも、常に警戒心を持ってメールを扱うことが最も重要です。怪しいメールは開かない、知らない送信者からのリンクはクリックしない、という基本的な習慣を忘れないでくださいね!
この記事を参考に、あなたに最適なThunderbirdの設定を見つけてください。安全で快適なメールライフを!

