Thunderbirdでメールを開いても、本文が表示されない…そんな経験はありませんか?
- メール一覧は見えるのに、本文が空白
- プレビューペインが真っ白
- ダブルクリックしても開かない
- 画像は表示されるが、テキストが見えない
- 一部のメールだけ表示されない
この記事では、Thunderbirdで本文が表示されない問題のあらゆる原因と解決方法を、初心者にも分かりやすく解説していきます。
問題のパターンを確認しよう

まず、どのような状態なのかを確認しましょう。パターンによって対処法が異なります。
パターン1:プレビューペインが表示されていない
症状:
- 画面にメール本文を表示するエリアがない
- メール一覧だけが表示されている
原因:
- プレビューペイン(メッセージペイン)が非表示になっている
確認方法:
- F8キーを押してみる
- プレビューペインが表示/非表示される場合、これが原因
パターン2:プレビューペインはあるが空白
症状:
- メール本文を表示する場所はあるが、真っ白または真っ黒
- メールをクリックしても何も表示されない
原因:
- .msfファイル(インデックス)の破損
- フォルダの肥大化
- アドオンの干渉
- ハードウェアアクセラレーションの問題
パターン3:ダブルクリックすると開ける
症状:
- プレビューペインでは表示されない
- ダブルクリックして別ウィンドウで開くと表示される
原因:
- プレビューペイン固有の問題
- xulstore.jsonの破損
- レイアウト設定の問題
パターン4:特定のメールだけ表示されない
症状:
- ほとんどのメールは正常
- 一部のメールだけ本文が表示されない
原因:
- HTML形式の問題
- 外部画像のブロック
- 添付ファイルの表示設定
パターン5:古いメールが表示されない
症状:
- 最近のメールは表示される
- 古いメールは本文が空白
原因:
- グローバル検索データベースの肥大化
- IMAP同期の問題
【基本対処法】まずはこれを試そう
難しい対処の前に、簡単にできる基本的な対処法を試しましょう。
対処法1:プレビューペインの表示を確認
手順:
- F8キーを押す
- プレビューペインが表示される場合、これで解決
または
- メニューバーから「表示」をクリック
- メニューバーが表示されていない場合はAltキーを押す
- 「レイアウト」→「メッセージペイン」にチェックを入れる
- プレビューペインが表示されます
対処法2:Thunderbirdを再起動
手順:
- Thunderbirdを完全に終了
- ファイル→終了
- または右上の「×」ボタン
- タスクマネージャーで確認
- Ctrl + Shift + Esc
- 「thunderbird.exe」が残っていないか確認
- 残っている場合は右クリック→「タスクの終了」
- Thunderbirdを再起動
対処法3:メールをダブルクリックして開く
手順:
- メール一覧で、表示されないメールをダブルクリック
- 別ウィンドウが開きます
- 本文が表示されるか確認
ダブルクリックで開ける場合:
- プレビューペインに固有の問題
- 次の対処法に進んでください
【最も効果的】.msfファイルを削除する
この方法は、本文が表示されない問題の最も一般的な原因を解決します。
.msfファイルとは?
説明:
- メールのインデックス(目次)ファイル
- メール本体とは別のファイル
- このファイルが壊れると、本文が表示されなくなる
重要:
- .msfファイルを削除しても、メール本体は削除されません
- Thunderbirdが自動的に再構築します
削除手順
手順:
- Thunderbirdを完全に終了します(重要!)
- エクスプローラー(ファイル管理)を開きます
- アドレスバーに以下を入力してEnter
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles
- 「●●●●.default-release」のようなフォルダを開きます
- ●●●●は英数字の文字列
- 「Mail」フォルダを開く
- メールアカウント名のフォルダを開く
- 例:「mail.example.com」
- 「受信トレイ.msf」ファイルを探します
- このファイルを削除します
- 他の「●●●.msf」ファイルも削除してOK
- 拡張子が「.msf」のファイルだけを削除
- 「受信トレイ」(拡張子なし)は削除しないこと!
- Thunderbirdを起動します
- 受信トレイをクリックすると、自動的に.msfファイルが再構築されます
- 本文が表示されるようになります
Mac での手順
手順:
- Thunderbirdを終了
- Finderを開く
- メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下を入力してEnter
~/Library/Thunderbird/Profiles
- 以降はWindows と同じ手順です
【非常に効果的】フォルダの最適化と修復
フォルダが肥大化すると、本文が表示されなくなることがあります。
フォルダの修復
手順:
- Thunderbirdで、問題のあるフォルダを右クリック
- 例:受信トレイ
- 「プロパティ」を選択
- 「フォルダを修復」ボタンをクリック
- 確認画面で「はい」をクリック
- 修復が完了するまで待ちます
- 本文が表示されるか確認
フォルダの最適化
手順:
- 問題のあるフォルダを右クリック
- 「最適化」を選択
- 最適化が完了するまで待ちます
- メールが多い場合、数分かかることがあります
- 本文が表示されるか確認
注意:
- 最適化中はThunderbirdを操作しない
- 削除済みメールが完全に消えます(復元不可)
【重要】グローバル検索データベースの再構築
古いメールが表示されない場合、この方法が非常に効果的です。
グローバル検索データベースとは?
説明:
- Thunderbird全体のメール検索用データベース
- このファイルが肥大化・破損すると、メール表示に問題が発生
- ファイル名:「global-messages-db.sqlite」
削除と再構築の手順
手順:
- Thunderbirdを完全に終了します
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles
- 「●●●●.default-release」フォルダを開く
- 「global-messages-db.sqlite」ファイルを探します
- ファイルサイズが大きい場合(1GB以上)、問題の原因の可能性が高い
- このファイルを削除
- または「global-messages-db.sqlite.bak」のように名前を変更
- Thunderbirdを起動
- データベースが自動的に再構築されます
- メール数が多い場合、時間がかかります
- Thunderbirdの動作が一時的に重くなる場合があります
- 再構築が完了すると、古いメールも表示されるようになります
グローバル検索を無効化する方法
データベースの問題を根本的に避けたい場合:
手順:
- 設定→一般を開く
- 「グローバル検索と索引データベースを有効にする」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
注意:
- グローバル検索機能が使えなくなります
- フォルダ内検索(クイック検索)は使えます
トラブルシューティングモードで確認

アドオンや設定が原因の場合、この方法で特定できます。
トラブルシューティングモードとは?
説明:
- すべてのアドオンを一時的に無効化
- デフォルト設定で起動
- 問題の原因を特定するためのモード
起動方法
手順:
- Thunderbirdを起動
- メニューバーから「ヘルプ」をクリック
- メニューバーがない場合はAltキーを押す
- 「アドオンを無効にして再起動」または「トラブルシューティングモード」を選択
- 確認画面で「再起動」をクリック
- 「Thunderbird セーフモード」ウィンドウが開きます
- 「ツールバーとコントロールをリセットする」にチェックを入れる
- 「変更を実行して再起動」をクリック
- 本文が表示されるか確認
トラブルシューティングモードで表示される場合
原因:
- アドオンの干渉
- レイアウト設定の問題
- ハードウェアアクセラレーションの問題
対処法:
- アドオンを一つずつ無効化
- 設定→アドオンとテーマ
- アドオンを一つずつ無効化して、問題のアドオンを特定
- ハードウェアアクセラレーションを無効化
- 設定→一般→パフォーマンス
- 「推奨のパフォーマンス設定を使用する」のチェックを外す
- 「ハードウェアアクセラレーション機能を使用する」のチェックを外す
- Thunderbirdを再起動
特定のメールだけ表示されない場合
HTML形式のメールや画像付きメールで問題が発生している場合です。
対処法1:メッセージの表示形式を変更
手順:
- 表示されないメールを選択
- メニューバーから「表示」をクリック
- 「メッセージの表示形式」→「オリジナルHTML」または「シンプルHTML」を選択
- 本文が表示されるか確認
対処法2:外部画像を許可
症状:
- テキストは表示されるが、画像が表示されない
- 「このメッセージに外部コンテンツが含まれています」と表示される
手順:
- メッセージ上部の「外部コンテンツを許可」ボタンをクリック
- 画像が表示されます
常に許可する場合:
- メッセージ上部の「オプション」をクリック
- 「(送信者名)からの外部コンテンツを常に読み込む」を選択
対処法3:すべての本文パーツを表示
手順:
- メニューバーから「表示」をクリック
- 「メッセージの表示形式」→「すべての本文パーツ」を選択
- 隠れていた添付ファイルや本文が表示されます
IMAPアカウントで本文が表示されない場合
IMAPアカウント特有の問題と解決方法です。
対処法1:オフライン保持を有効にする
手順:
- 設定→アカウント設定を開く
- 問題のアカウントを選択
- 「同期とディスク領域」をクリック
- 「このアカウントのメッセージをオフラインで保持する」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
- フォルダを右クリック→「ダウンロード」を選択
対処法2:フォルダの購読を確認
手順:
- フォルダペインでアカウントを右クリック
- 「購読」を選択
- すべての必要なフォルダにチェックが入っているか確認
- チェックを入れて「OK」をクリック
本文が消えた・削除された場合
メール本体が実際に削除されている可能性があります。
原因の確認
考えられる原因:
- アンチウイルスソフトが削除
- ウイルス付きメールと判断され、メールボックスごと隔離・削除
- 自動削除設定
- メッセージフィルターで自動削除
- 保存期間の設定
- ディスク容量不足
- メール本体ファイルが破損
確認方法
手順:
- エクスプローラーを開く
- 以下のパスを開く
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\●●●●.default-release\Mail\アカウント名
- 「Inbox」ファイル(拡張子なし)を確認
- ファイルサイズが0KBの場合、メールが削除されています
- ファイルが存在しない場合も削除されています
復旧方法
1. バックアップから復元
- バックアップがある場合、そこから復元
2. ゴミ箱を確認
- Thunderbirdのゴミ箱フォルダ
- Windowsのゴミ箱
3. アンチウイルスの隔離フォルダを確認
- ウイルス対策ソフトの隔離エリア
- 誤検知の場合、復元可能
4. サーバーから再ダウンロード(IMAP)
- IMAPアカウントの場合
- フォルダを右クリック→「ダウンロード」
アンチウイルスソフトの設定
ウイルス対策ソフトが原因の場合があります。
対処法:Thunderbirdを除外設定に追加
手順:
Windows Defender の場合:
- Windowsの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック
- 「設定の管理」をクリック
- 「除外」セクションの「除外の追加または削除」をクリック
- 「除外の追加」→「フォルダー」を選択
- 以下のパスを追加
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird
他のウイルス対策ソフト:
- ESET、Avast、Kasperskyなど
- 各ソフトの除外設定で、Thunderbirdのプロファイルフォルダを追加
メールスキャン機能を無効化:
- ウイルス対策ソフトの「メールスキャン」機能を無効化
- これにより、メールファイルの干渉が減ります
よくある質問(FAQ)
Q1. 修復してもすぐに本文が表示されなくなります
A. 根本的な原因があります。
考えられる原因:
- フォルダが肥大化している
- 定期的に古いメールを削除またはアーカイブ
- 受信トレイに何千通もメールを溜めない
- アンチウイルスソフトの干渉
- Thunderbirdを除外設定に追加
- ハードディスクの問題
- ディスクのエラーチェックを実行
対処法:
- 定期的なメンテナンスを実施
- フォルダを小分けにして管理
Q2. 一部のメールだけ毎回表示されません
A. そのメール固有の問題です。
対処法:
- Webメールで開く
- ブラウザからメールにアクセス
- 問題のメールを確認
- メールを転送してもらう
- 送信者に再送信を依頼
- 別のメールクライアントで開く
- OutlookやWebメールで確認
Q3. 画像は表示されるがテキストが表示されません
A. HTMLメールの構造の問題です。
対処法:
- 「表示」→「メッセージの表示形式」→「プレーンテキスト」に変更
- それでも表示されない場合、メールのソースを表示
- Ctrl + U
- ソースから本文を確認
Q4. 新しいメールは表示されますが、古いメールが表示されません
A. グローバル検索データベースの問題です。
対処法:
- global-messages-db.sqliteを削除(前述)
- グローバル検索を無効化
Q5. すべてのメールで本文が表示されなくなりました
A. Thunderbird自体の問題です。
対処法:
- トラブルシューティングモードで起動
- それでもダメな場合、Thunderbirdを再インストール
- プロファイルは保持されます
- アンインストール→最新版をインストール
Q6. Webメールでは見えるのにThunderbirdでは見えません
A. 同期の問題です。
IMAP アカウントの場合:
- フォルダを右クリック→「ダウンロード」
- アカウント設定→「同期とディスク領域」で設定を確認
POP アカウントの場合:
- サーバーにメッセージを残す設定を確認
- 送受信を手動で実行
Q7. メールを削除したら本文が表示されるようになりました
A. フォルダの容量制限に達していました。
説明:
- Thunderbirdは1フォルダあたり4GBまで
- この制限に近づくと、表示に問題が発生
対処法:
- フォルダを分割して管理
- 定期的にアーカイブ
Q8. 設定をリセットしても直りません
A. プロファイル自体に問題がある可能性があります。
対処法:
新しいプロファイルを作成:
- Thunderbirdを終了
- Win + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「thunderbird.exe -ProfileManager」と入力してOK
- 「プロファイルを作成」をクリック
- 新しいプロファイルで起動
- メールアカウントを再設定
- 問題が解決するか確認
予防策とメンテナンス
今後、同じ問題が発生しないための予防策です。
定期的なメンテナンス
月に1回:
- フォルダの最適化
- すべてのフォルダを右クリック→「最適化」
- 不要なメールの削除
- 古いメール、大きな添付ファイルを削除
- フォルダの整理
- 受信トレイのメールを分類・移動
適切な設定
1. 受信トレイを小さく保つ
- 処理済みメールは別フォルダに移動
- 目安:受信トレイは500通以下
2. 自動削除を設定
- 一定期間後に自動削除
- または自動アーカイブ
3. グローバル検索を無効化(必要に応じて)
- 検索機能を使わない場合は無効化
- データベースの肥大化を防ぐ
バックアップ
重要:
定期的にプロファイルをバックアップ
バックアップ方法:
- Thunderbirdを終了
- 以下のフォルダをまるごとコピー
%APPDATA%\Thunderbird
- 外付けHDDやクラウドストレージに保存
推奨頻度:
- 週に1回
- または重要なメールを受信した直後
まとめ
Thunderbirdで本文が表示されない問題について解説してきました。重要なポイントをおさらいしましょう。
最も効果的な対処法トップ5
1. .msfファイルの削除
- 最も一般的な原因
- 安全で簡単
- 成功率:80%以上
2. フォルダの最適化・修復
- フォルダ肥大化に効果的
- 定期的に実施すべき
- 成功率:70%
3. global-messages-db.sqliteの削除
- 古いメールが表示されない場合
- 大きな効果
- 成功率:90%(該当ケース)
4. トラブルシューティングモードで確認
- アドオン・設定の問題を特定
- 原因の切り分けに有効
- 成功率:60%
5. IMAPアカウントの同期設定
- IMAP特有の問題
- オフライン保持を有効化
- 成功率:70%(IMAP)
問題別の対処フローチャート
パターンA:すべてのメールで表示されない
- プレビューペインの表示確認(F8)
- .msfファイル削除
- フォルダの修復・最適化
- トラブルシューティングモード
パターンB:古いメールだけ表示されない
- global-messages-db.sqlite削除
- IMAPの同期設定確認
- フォルダの修復
パターンC:特定のメールだけ表示されない
- メッセージの表示形式変更
- すべての本文パーツを表示
- Webメールで確認
重要な注意点
絶対にやってはいけないこと:
- 拡張子が「.msf」ではないファイルを削除
- Thunderbirdが起動中にファイルを削除
- バックアップなしでプロファイルを編集
安全な作業の順序:
- バックアップを取る
- Thunderbirdを終了
- 対処を実施
- Thunderbirdを起動して確認
予防が最善
日頃から:
- フォルダを小さく保つ
- 定期的に最適化
- バックアップを忘れずに
この記事を参考に、Thunderbirdの本文表示問題を解決してください。多くの場合、.msfファイルの削除またはフォルダの最適化で解決します。それでも解決しない場合は、順番に他の対処法を試してみてください!

