「自分のスケジュールが他人に見られてる…?」
「プライベートな予定まで共有されてないか心配…」
Googleカレンダーを使っていて、プライバシーが気になったことはありませんか?
実は、設定によっては意図せず自分のスケジュールが他人に見られてしまうことがあります。
特に、仕事とプライベートを同じカレンダーで管理している場合、医療機関の予約や個人的な予定が同僚に見られてしまうリスクがあるんです。
この記事では、Googleカレンダーのプライバシー設定を確認する方法から、他人に見られないようにする対策まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Googleカレンダーは勝手に他人に見られるの?

まず、基本的な仕組みを理解しましょう。
基本:デフォルトは非公開
個人のGoogleアカウント で作成したカレンダーは、デフォルトで非公開 です。
つまり、何も設定していなければ、あなた以外は見ることができません。
見られる可能性があるケース
しかし、以下のような場合は他人に見られる可能性があります:
- 共有設定をオンにしている
- 意図的、または誤って共有設定をした
- カレンダーを一般公開している
- 「一般公開」にチェックを入れてしまった
- 会議の招待を送った
- 招待した相手には、その予定が見える
- 組織のカレンダーを使っている
- 職場や学校のアカウントでは、管理者が閲覧できることがある
- 会議室などのリソースを予約した
- リソースのカレンダーにアクセスできる人には、予定が表示されることがある
他人に見られているか確認する方法
「自分のカレンダーが共有されているか不安…」
そんな時は、以下の手順で確認しましょう。
パソコンでの確認方法
手順:
- Googleカレンダー を開く(https://calendar.google.com)
- 画面左側の 「マイカレンダー」 を確認
- 確認したいカレンダーにカーソルを合わせる
- 「…」(三点リーダー) をクリック
- 「設定と共有」 を選択
確認するべき項目
設定画面が開いたら、以下の2つを確認します。
1. 予定のアクセス権限
- 「一般公開して誰でも利用できるようにする」 にチェックが入っていないか確認
- チェックが入っていたら、誰でもあなたのカレンダーを見られる状態 です
2. 特定のユーザーとの共有
- この欄に誰かのメールアドレスが登録されていないか確認
- 登録されている人は、あなたのカレンダーを見ることができます
共有している場合の表示
もし共有設定がオンになっていると:
- 一般公開の場合:「インターネット上で一般公開」 と表示
- 特定のユーザーの場合:相手の メールアドレス が一覧表示
カレンダーを非公開にする方法
他人に見られたくない場合は、以下の設定を行いましょう。
一般公開を解除する
手順:
- カレンダーの 「設定と共有」 を開く
- 「予定のアクセス権限」 セクションを探す
- 「一般公開して誰でも利用できるようにする」 の チェックを外す
- 自動的に保存されます
特定のユーザーとの共有を解除する
手順:
- カレンダーの 「設定と共有」 を開く
- 「特定のユーザーとの共有」 セクションを探す
- 削除したい相手の横にある 「×」 をクリック
- 確認画面で 「削除」 をクリック
これで、その人はあなたのカレンダーを見られなくなります。
組織内での共有を解除する(職場・学校の場合)
手順:
- カレンダーの 「設定と共有」 を開く
- 「予定のアクセス権限」 セクションを探す
- 「○○(組織名)で利用できるようにする」 の チェックを外す
ただし、組織によっては管理者が設定を変更できないようにしている場合があります。
特定の予定だけを非公開にする方法
カレンダー全体ではなく、特定の予定だけを非公開 にすることもできます。
個別の予定を非公開にする
パソコンの場合:
- 非公開にしたい 予定をクリック
- 鉛筆アイコン(編集) をクリック
- 「デフォルトの公開設定」 の部分をクリック
- 「非公開」 を選択
- 「保存」 をクリック
スマホの場合:
- 非公開にしたい 予定をタップ
- 鉛筆アイコン(編集) をタップ
- 「デフォルトの公開設定」 をタップ
- 「非公開」 を選択
- 右上の チェックマーク をタップ
公開設定の種類
予定の公開設定には、3つの選択肢があります:
① デフォルトの公開設定
- カレンダー全体の設定に従う
- カレンダーが共有されていれば、予定の詳細も見える
② 一般公開
- カレンダーを見られる人全員に、予定の詳細が表示される
③ 非公開
- カレンダーを共有していても、その予定の詳細は見えない
- ただし、「予定あり」 という表示は出る
- 予定のタイトルや内容は隠される
非公開にすると相手にはどう見える?
非公開設定にした予定は:
- 予定の時間帯に 「予定あり」 と表示される
- タイトルや詳細は 表示されない
- ただし、その時間帯が埋まっていることは わかる
空き時間だけを共有する方法

「スケジュールの空き時間は共有したいけど、予定の内容は見せたくない」
そんな場合に便利な設定です。
「予定の時間枠のみ」を共有する
手順:
- カレンダーの 「設定と共有」 を開く
- 「特定のユーザーとの共有」 で、相手を追加
- 相手の権限を 「予定の時間枠のみを表示(詳細を非表示)」 に設定
これで、相手には:
- 「予定あり」 または 「空き時間」 だけが表示される
- 予定のタイトルや詳細は 見えない
この設定が便利なシーン
- 同僚と打ち合わせの日程調整をする時
- 家族と大まかなスケジュールを共有する時
- プライバシーを守りつつ、空き時間を知らせたい時
会議の招待で予定を共有した時の注意点
会議に誰かを招待すると、その人にはあなたの予定が見えます。
招待した相手に見える情報
- 予定のタイトル
- 日時
- 場所
- 説明
- 参加者一覧
招待相手のカレンダーを共有している人にも見える
重要な注意点:
招待した相手がカレンダーを他の人と共有していると、その共有相手にも予定が見えてしまうことがあります。
例:
- あなたが Aさん を会議に招待
- Aさん が Bさん とカレンダーを共有している
- Bさん も、その会議の詳細を見られる可能性がある
対処法:予定を非公開にする
招待した予定でも、「非公開」 に設定すれば:
- 招待した相手(Aさん)は見える
- Aさんのカレンダーを見ている他の人(Bさん)には 「予定あり」 としか表示されない
会議室を予約した時の注意点
会議室やその他のリソース(社用車など)を予約すると、そのリソースのカレンダーを見られる人には、予定が表示されます。
見える情報
- 予定のタイトル
- 時間
- 予約者
- 参加者
対処法
残念ながら、リソースを予約した場合、そのリソースのカレンダーを見られる人には情報が表示されます。
できること:
- 予定のタイトルを工夫する(例:「会議」など一般的な名称にする)
- 機密性の高い会議では、別の方法で会議室を予約する
職場・学校のカレンダーで注意すべきこと
Google Workspace(職場や学校のアカウント)を使っている場合、個人アカウントとは異なる点があります。
管理者が閲覧できる
組織のアカウントでは、管理者(IT部門など)があなたのカレンダーを閲覧できる権限を持っている場合があります。
デフォルト設定が異なることがある
組織によっては:
- 組織内の全員とカレンダーが自動共有される設定
- 特定の部署内で共有される設定
などがデフォルトになっていることがあります。
対処法
- 組織のポリシーを確認
- IT部門に、カレンダーのプライバシー設定を確認
- プライベートな予定は個人アカウントで管理
- 仕事用と個人用でカレンダーを分ける
複数のカレンダーを使い分ける方法
プライバシーを守る最も効果的な方法は、複数のカレンダーを作成して使い分ける ことです。
カレンダーを使い分けるメリット
- 仕事用とプライベート用を分けられる
- 共有するカレンダーと非公開のカレンダーを分けられる
- 見せたい情報だけを選んで共有できる
新しいカレンダーの作成方法
手順:
- Googleカレンダーを開く
- 画面左側の 「他のカレンダー」 の横にある 「+」 をクリック
- 「新しいカレンダーを作成」 を選択
- カレンダー名を入力(例:「仕事用」「プライベート」)
- 必要に応じて説明を追加
- 「カレンダーを作成」 をクリック
使い分けの例
例1:仕事とプライベート
- 仕事用カレンダー:同僚と共有
- プライベートカレンダー:非公開
例2:詳細度別
- 詳細カレンダー:自分だけが見る(非公開)
- 概要カレンダー:予定の時間枠のみ共有
スパム予定を追加されないようにする
知らない人から勝手に予定が追加される「スパム」にも注意が必要です。
スパム予定とは
- 知らない人からの会議招待
- 広告やリンクが含まれた予定
- 不審な内容の予定
スパム予定を防ぐ設定
手順:
- Googleカレンダーを開く
- 右上の 歯車アイコン → 「設定」
- 左側のメニューから 「予定の設定」 をクリック
- 「招待状を自動的に追加」 の項目を探す
- 「いいえ、返信した招待状だけを表示します」 を選択
これで、承諾していない招待は自動的にカレンダーに追加されなくなります。
プライバシーを守るためのチェックリスト

定期的に以下の項目を確認しましょう。
☑ 共有設定の確認
- [ ] 一般公開がオフになっているか
- [ ] 不要な共有相手が登録されていないか
- [ ] 組織内共有の設定を確認したか
☑ 予定の公開設定
- [ ] プライベートな予定は「非公開」に設定したか
- [ ] デフォルトの公開設定を確認したか
☑ セキュリティ対策
- [ ] スパム対策の設定をしたか
- [ ] 複数のカレンダーを使い分けているか
- [ ] 定期的にパスワードを変更しているか
☑ 会議の招待
- [ ] 招待する相手を慎重に選んでいるか
- [ ] 機密性の高い会議は非公開設定にしたか
よくある質問
Q1. Gmailアドレスを知っている人は、自動的に私のカレンダーを見られますか?
いいえ、見られません。
Gmailアドレスを知っているだけでは、カレンダーは見られません。
あなたが 明示的に共有設定をしない限り、他人は見ることができません。
Q2. 会議に招待された人は、私の他の予定も見られますか?
いいえ、基本的には見られません。
会議に招待された人が見られるのは、その会議の予定だけ です。
ただし、あなたがその人とカレンダー全体を共有している場合は、他の予定も見えます。
Q3. 非公開にした予定は、完全に隠されますか?
完全には隠されません。
非公開設定にしても:
- その時間帯が 「予定あり」 であることは表示される
- 予定のタイトルや詳細は 隠される
Q4. 一度共有したカレンダーを、後から非公開にできますか?
はい、できます。
共有設定を解除すれば、その時点から相手は見られなくなります。
ただし、過去に表示された情報を取り消すことはできません。
Q5. 職場のカレンダーで、上司だけに見せないことはできますか?
基本的にはできません。
特定の人だけを除外して共有することはできません。
ただし、特定の予定を「非公開」にすることで、詳細を隠すことは可能です。
Q6. Googleカレンダーがハッキングされることはありますか?
可能性はゼロではありません。
対策:
- 強力なパスワードを設定
- 2段階認証を有効にする
- 不審なアクセスがないか定期的に確認
Q7. スマホアプリとパソコンで設定は同じですか?
はい、同期されます。
どちらで設定を変更しても、すべてのデバイスに反映されます。
ただし、詳細な設定はパソコンの方がやりやすい です。
まとめ
Googleカレンダーのプライバシー設定について、重要なポイントをまとめます。
基本ルール:
- デフォルトでは非公開(個人アカウントの場合)
- 共有設定をしない限り、他人には見えない
- ただし、会議招待やリソース予約では情報が共有される
確認すべき設定:
- 一般公開 → オフにする
- 特定のユーザーとの共有 → 不要な相手を削除
- 組織内共有 → 必要に応じてオフ
- 個別の予定 → プライベートなものは「非公開」
プライバシーを守るコツ:
- 複数のカレンダーを使い分ける
- 予定の時間枠のみを共有する設定を活用
- スパム対策の設定をする
- 定期的に共有設定を見直す
職場・学校のアカウントの注意点:
- 管理者が閲覧できる可能性がある
- プライベートな予定は個人アカウントで管理
Googleカレンダーは便利なツールですが、プライバシー設定を正しく理解して使うことが大切です。
この記事を参考に、定期的に設定を確認して、安心してカレンダーを活用してください!


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