VSCodeの自動更新を停止する方法|安定した開発環境を維持するための設定ガイド

Visual Studio Code(VSCode)を使っていると、気づいたら新しいバージョンに更新されていた、という経験はありませんか?

VSCodeはデフォルトで自動更新機能が有効になっています。普段は便利な機能ですが、「特定のバージョンで開発環境を統一したい」「拡張機能が最新版で動かなくなるのを避けたい」といった場合には、自動更新を停止したいと思うこともあるでしょう。

この記事では、VSCode本体と拡張機能の自動更新を停止する方法を、画像付きで分かりやすく解説します。

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VSCode本体の自動更新を停止する方法

設定画面から停止する手順

VSCodeの自動更新は、設定画面から簡単に変更できます。

1. 設定画面を開く

VSCodeを起動したら、以下のいずれかの方法で設定画面を開きます。

  • Windowsの場合:Ctrl + ,(カンマ)
  • Macの場合:Cmd + ,(カンマ)
  • メニューから:画面左下の歯車アイコン⚙をクリック → 「設定」を選択

2. 更新設定を検索する

設定画面が開いたら、上部の検索バーに「update」または「update.mode」と入力してください。

すると、「Update: Mode」という項目が表示されます。

3. 更新モードを変更する

「Update: Mode」のドロップダウンメニューをクリックすると、4つのオプションが表示されます。

  • none(なし):自動更新を完全に無効化。更新の通知も表示されません。
  • manual(手動):バックグラウンドでの自動更新を無効化。VSCodeのメニューから「更新の確認」を実行したときのみ更新できます。
  • start(起動時):VSCode起動時のみ更新を確認。バックグラウンドでの自動チェックは停止します。
  • default(デフォルト):自動更新が有効な標準設定です。

おすすめは「manual」または「start」です。完全に更新を止めたい場合は「none」を選択してください。

4. VSCodeを再起動する

設定を変更すると、「再起動が必要です」というメッセージが表示されます。「再起動」ボタンをクリックして、変更を適用しましょう。

settings.jsonファイルで設定する方法

設定ファイルを直接編集する方法もあります。こちらの方が素早く設定できる場合もあります。

1. settings.jsonを開く

  • 設定画面を開く(Ctrl + , または Cmd + ,
  • 右上にあるファイルアイコン📄をクリック
  • 「settings.json」が開きます

2. 設定コードを追加する

settings.jsonファイルに、以下のコードを追加します。

"update.mode": "none"

「none」の部分は、先ほど説明した4つのオプション(none、manual、start、default)のいずれかに変更可能です。

3. ファイルを保存する

Ctrl + S(Windows)またはCmd + S(Mac)で保存して、VSCodeを再起動します。

拡張機能の自動更新を停止する方法

VSCode本体だけでなく、インストールした拡張機能(エクステンション)も自動更新されます。拡張機能の更新も停止したい場合は、以下の手順で設定しましょう。

設定画面から停止する手順

1. 設定画面を開く

VSCode本体の設定と同じく、設定画面を開きます。

2. 拡張機能の更新設定を検索する

検索バーに「extensions auto update」と入力します。

3. 自動更新を無効化する

「Extensions: Auto Update」という項目が表示されるので、ドロップダウンメニューから「なし」を選択してください。

さらに、「Extensions: Auto Check Updates」のチェックボックスも外しておくと、バックグラウンドでの更新チェックも停止できます。

settings.jsonファイルで設定する方法

settings.jsonファイルに以下のコードを追加すると、拡張機能の自動更新を停止できます。

"extensions.autoUpdate": false,
"extensions.autoCheckUpdates": false

この2つの設定により、拡張機能の自動更新とバックグラウンドでの更新チェックの両方が無効化されます。

自動更新を停止する際の注意点

セキュリティリスクについて

自動更新を停止すると、セキュリティアップデートも自動で適用されなくなります。

そのため、数ヶ月に一度は手動で更新を確認することをおすすめします。手動更新は、VSCodeのメニューから「ヘルプ」→「更新の確認」で実行できます。

バージョン統一のメリット

チームで開発している場合、全員が同じバージョンのVSCodeを使うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 拡張機能の互換性問題を回避できる
  • 設定ファイルを共有しやすくなる
  • トラブルシューティングがスムーズになる

プロジェクトで使用するVSCodeのバージョンを決めたら、自動更新を停止して環境を固定するのも良い選択です。

従量制通信への配慮

ノートパソコンでスマートフォンのテザリングを使って作業している場合、自動更新によって予期しない通信が発生することがあります。

通信量を節約したいときも、自動更新を停止しておくと安心です。

よくある質問

Q1. 自動更新を停止しても、手動で更新できますか?

はい、できます。更新モードを「manual」または「none」に設定した場合でも、メニューから「ヘルプ」→「更新の確認」を選択すれば、手動で最新版に更新可能です。

Q2. 設定を変更したのに、また自動更新されてしまいます

設定変更後、必ずVSCodeを再起動してください。また、リモート接続中は設定が反映されないことがあるため、一度リモート接続を切断してから設定を変更し、再起動すると解決する場合があります。

Q3. コマンドラインから自動更新を無効化できますか?

はい、VSCodeをコマンドラインから起動する際に、--disable-updatesというフラグを付けることで、自動更新を無効化できます。

code --disable-updates

この方法は一時的な無効化に便利です。

Q4. 拡張機能だけ自動更新を有効にしたい

VSCode本体の自動更新は停止して、拡張機能だけ自動更新したい場合は、update.modeを「manual」または「none」に設定し、extensions.autoUpdateは「true」のままにしておけば実現できます。

まとめ

VSCodeの自動更新を停止する方法について解説しました。

重要なポイントをおさらいします:

  • VSCode本体の自動更新は「Update: Mode」の設定で変更できる
  • 「none」で完全無効化、「manual」で手動更新のみ可能
  • 拡張機能の自動更新は「Extensions: Auto Update」で停止できる
  • settings.jsonファイルを直接編集する方法も使える
  • 自動更新停止後も、定期的に手動で更新を確認することが大切

開発環境の安定性を重視する場合や、チームでバージョンを統一したい場合には、自動更新を停止するのが効果的です。

ただし、セキュリティアップデートを見逃さないよう、定期的な更新確認を習慣づけましょう。

あなたの開発スタイルに合わせて、最適な更新設定を見つけてください!

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