OutlookとGoogleカレンダーを同期する方法完全ガイド|無料・簡単・確実な手順を解説

仕事ではOutlook、プライベートではGoogleカレンダーを使っていて、予定の管理が大変…そんな悩みを抱えていませんか?

複数のカレンダーを別々に管理していると、ダブルブッキングしてしまったり、大事な予定を見落としてしまったりするリスクがあります。

この記事では、OutlookとGoogleカレンダーを同期して一元管理する方法を、無料でできる方法から本格的なツールまで、分かりやすく解説します。

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  1. 「同期」と「インポート」の違いを理解しよう
    1. インポートとは
    2. 同期とは
    3. この記事で紹介する「同期」について
  2. 同期方法の種類と選び方
    1. 方法1:Googleカレンダー → Outlookへの一方向同期(無料・推奨)
    2. 方法2:Outlook → Googleカレンダーへの一方向同期(無料)
    3. 方法3:完全な双方向同期(ツール使用)
  3. 【方法1】Googleカレンダー → Outlookへの同期(無料)
    1. 手順1:GoogleカレンダーでiCal URLを取得する
    2. 手順2:OutlookでGoogleカレンダーを購読する
    3. 同期のタイミングについて
  4. 【方法2】Outlook → Googleカレンダーへの同期(無料)
    1. 手順1:Outlookで予定表を公開する
    2. 手順2:GoogleカレンダーでOutlookカレンダーを追加する
  5. 【方法3】完全な双方向同期(ツール使用)
    1. おすすめツール1:Outlook Google Calendar Sync(無料・オープンソース)
    2. おすすめツール2:CalendarBridge(有料・推奨)
    3. おすすめツール3:Zapier(自動化プラットフォーム)
  6. スマホでOutlookとGoogleカレンダーを同期する方法
    1. iPhone/iPadの場合
    2. Androidの場合
  7. よくある質問
    1. 同期が遅い・反映されないときは?
    2. Outlook側で変更した予定がGoogleカレンダーに反映されない
    3. 複数のGoogleカレンダーを同期できる?
    4. 非公開URLが漏れたらどうなる?
    5. 会社のOutlookでも使える?
    6. 同期したカレンダーを削除したい
  8. まとめ

「同期」と「インポート」の違いを理解しよう

まず最初に、重要な違いを押さえておきましょう。

インポートとは

インポートは、カレンダーのデータを「その時点のスナップショット」として取り込むことです。

例えば、Googleカレンダーのデータを1月1日にOutlookにインポートした場合、その時点での予定は取り込まれます。しかし、1月2日以降にGoogleカレンダーに追加した予定は、Outlookには反映されません。

つまり、一度きりのコピー作業だと考えてください。

同期とは

一方、同期は、カレンダー同士を常に最新の状態に保ち続けることです。

Googleカレンダーに新しい予定を追加すれば、自動的にOutlookにも反映されます。これが本当の意味での「同期」です。

この記事で紹介する「同期」について

この記事では、継続的に更新される本当の同期方法を中心に解説します。ただし、完全な双方向同期(両方のカレンダーで変更が相互に反映される)には、一部の方法ではサードパーティのツールが必要になることもあります。

同期方法の種類と選び方

OutlookとGoogleカレンダーの同期には、大きく分けて3つの方法があります。

方法1:Googleカレンダー → Outlookへの一方向同期(無料・推奨)

こんな人におすすめ:

  • Googleカレンダーがメインで、Outlookでも見たい
  • 無料で同期したい
  • PC版Outlookを使っている

GoogleカレンダーのデータをOutlookで表示できます。Googleカレンダーで予定を変更すれば、Outlookにも自動的に反映されます。

ただし、Outlook側で変更してもGoogleカレンダーには反映されません

方法2:Outlook → Googleカレンダーへの一方向同期(無料)

こんな人におすすめ:

  • Outlookがメインで、Googleカレンダーでも見たい
  • スマホでGoogleカレンダーアプリを使っている
  • Web版Outlookを使っている

Outlookの予定をGoogleカレンダーで表示できます。Outlookで予定を変更すれば、Googleカレンダーにも反映されます。

ただし、Googleカレンダー側で変更してもOutlookには反映されません

方法3:完全な双方向同期(ツール使用)

こんな人におすすめ:

  • どちらのカレンダーでも予定を編集したい
  • 複数のカレンダーを管理している
  • 確実な同期が必要

専用ツールを使うことで、両方のカレンダーで変更が相互に反映されます。無料ツールと有料ツールがあります。

【方法1】Googleカレンダー → Outlookへの同期(無料)

最もよく使われる方法です。GoogleカレンダーをメインとしてOutlookでも見られるようにします。

手順1:GoogleカレンダーでiCal URLを取得する

  1. ブラウザでGoogleカレンダー(https://calendar.google.com/)を開く
  2. Googleアカウントでログイン
  3. 左側の「マイカレンダー」から同期したいカレンダーを探す
  4. カレンダー名にマウスを合わせると表示される「︙」(縦の3点メニュー)をクリック
  5. 「設定と共有」をクリック
  6. 下にスクロールして「カレンダーの統合」セクションを探す
  7. 「iCal形式の非公開URL」の右側にある目のアイコンをクリックしてURLを表示
  8. URLを右クリックして「コピー」を選択

重要: この非公開URLは、誰でもあなたの予定を見られる特殊なリンクです。他人には絶対に教えないでください。

手順2:OutlookでGoogleカレンダーを購読する

PC版Outlookの場合:

  1. Outlookを起動
  2. カレンダー画面を開く
  3. 画面上部の「ホーム」タブをクリック
  4. 「予定表を開く」→「インターネットから」をクリック
  5. さきほどコピーしたURLを貼り付ける
  6. 「OK」をクリック
  7. カレンダー名を入力(例:「Googleカレンダー」)
  8. 「OK」をクリック

新しいOutlook(Web版)の場合:

  1. Outlook(https://outlook.live.com/)を開く
  2. カレンダーを開く
  3. 左下の「予定表の追加」をクリック
  4. 「Webからサブスクライブ」を選択
  5. コピーしたURLを貼り付ける
  6. カレンダー名を入力
  7. 必要に応じて色やアイコンを設定
  8. 「インポート」をクリック

同期のタイミングについて

OutlookはGoogleカレンダーの更新を定期的にチェックします。ただし、即座に反映されるわけではありません

  • Outlook起動時にチェック
  • Outlookが開いている間も定期的にチェック
  • 更新頻度はGoogleカレンダー側が決定(通常は数時間ごと)

注意点: Googleカレンダーで予定を変更しても、Outlookに反映されるまで最大24時間かかることがあります。急ぎの場合は、一度Outlookからカレンダーを削除して、再度購読し直すと最新の状態になります。

【方法2】Outlook → Googleカレンダーへの同期(無料)

Outlookの予定をGoogleカレンダーで見られるようにします。

手順1:Outlookで予定表を公開する

Web版Outlookの場合:

  1. Outlook(https://outlook.live.com/)を開く
  2. カレンダーを開く
  3. 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
  4. 「Outlookのすべての設定を表示」をクリック
  5. 左側のメニューから「予定表」→「共有予定表」をクリック
  6. 「予定表を公開する」セクションで、カレンダーを選択
  7. アクセス許可を選択
  • 「自分の予定が入っている時間を閲覧可能」(時間枠のみ)
  • 「すべての詳細を閲覧可能」(推奨)
  1. 「公開」をクリック
  2. ICSのリンクが表示されるので、右クリックして「リンクをコピー」

PC版Outlookの場合:

  1. Outlookを起動してカレンダーを開く
  2. 公開したいカレンダーを右クリック
  3. 「プロパティ」→「公開」タブをクリック
  4. 「このカレンダーを公開する」にチェック
  5. アクセス許可レベルを選択
  6. 表示されたURLをコピー

手順2:GoogleカレンダーでOutlookカレンダーを追加する

  1. Googleカレンダー(https://calendar.google.com/)を開く
  2. 左側の「他のカレンダー」の横にある「+」をクリック
  3. 「URLで追加」を選択
  4. コピーしたICS URLを貼り付ける
  5. 「カレンダーを追加」をクリック

注意点: こちらも更新には時間がかかります。Outlookで予定を変更しても、Googleカレンダーに反映されるまで数時間から最大24時間かかることがあります。

【方法3】完全な双方向同期(ツール使用)

両方のカレンダーで変更が相互に反映される、本当の意味での双方向同期を実現する方法です。

おすすめツール1:Outlook Google Calendar Sync(無料・オープンソース)

特徴:

  • 完全無料
  • Windows用のデスクトップアプリ
  • 双方向同期に対応
  • カスタマイズ可能

使い方:

  1. 公式サイト(https://www.outlookgooglecalendarsync.com/)からダウンロード
  2. インストールして起動
  3. GoogleアカウントとOutlookアカウントでログイン
  4. 同期の方向を選択
  • Outlook → Google
  • Google → Outlook
  • 双方向
  1. 同期間隔を設定(5分ごと、10分ごとなど)
  2. 「同期」ボタンをクリック

メリット:

  • 無料で使える
  • 細かい設定ができる
  • 定期的に自動同期

デメリット:

  • Windowsのみ対応
  • パソコンを起動していないと同期されない
  • 設定がやや複雑

おすすめツール2:CalendarBridge(有料・推奨)

特徴:

  • クラウドベースで常時同期
  • パソコンの電源を切っていても同期される
  • 複数カレンダーの一括同期に対応
  • リアルタイムに近い同期速度

料金: 月額数ドル~(無料トライアルあり)

使い方:

  1. CalendarBridge(https://calendarbridge.com/)でアカウント作成
  2. GoogleアカウントとMicrosoftアカウントを接続
  3. 同期ペアを作成(Google → Outlook、Outlook → Google)
  4. 同期の詳細レベルを選択(全詳細 or 空き時間のみ)
  5. 同期開始

メリット:

  • クラウドベースで常時稼働
  • 複数カレンダーの管理が楽
  • リアルタイム同期

デメリット:

  • 有料(ただし比較的安価)

おすすめツール3:Zapier(自動化プラットフォーム)

特徴:

  • カレンダー以外も自動化できる
  • コードを書かずに設定可能
  • 双方向同期も可能

使い方:

  1. Zapier(https://zapier.com/)でアカウント作成
  2. 新しいZapを作成
  3. トリガー:「Googleカレンダーに新しい予定が追加されたとき」
  4. アクション:「Outlookカレンダーに予定を作成」
  5. 逆方向も同様に設定

メリット:

  • カレンダー以外も自動化できる
  • 直感的な設定画面

デメリット:

  • 無料プランは制限あり
  • カレンダー専用ではないため、やや複雑

スマホでOutlookとGoogleカレンダーを同期する方法

スマートフォンの標準カレンダーアプリを使えば、両方のカレンダーを一つの画面で見ることができます。

iPhone/iPadの場合

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 下にスクロールして「カレンダー」をタップ
  3. 「アカウント」をタップ
  4. 「アカウントを追加」をタップ
  5. 「Google」を選択してGoogleアカウントでログイン
  6. 同様に「Outlook.com」も追加

これで、iPhoneの標準カレンダーアプリで両方のカレンダーが表示されます。

Androidの場合

  1. 「設定」→「アカウント」を開く
  2. 「アカウントを追加」をタップ
  3. Googleアカウントを追加(通常は既に追加済み)
  4. Outlookアプリをインストール
  5. Outlookアプリでログイン

Androidの標準カレンダーアプリでは、Googleカレンダーとの統合が優れています。Outlookの予定を見たい場合は、Outlookアプリを併用するのがおすすめです。

よくある質問

同期が遅い・反映されないときは?

無料の一方向同期(iCal URLを使用)の場合、更新には数時間から最大24時間かかることがあります。

解決方法:

  1. Outlookからカレンダーを一度削除
  2. 再度同じURLで購読し直す
  3. 最新の状態に更新される

より速い同期が必要な場合は、双方向同期ツールの使用を検討してください。

Outlook側で変更した予定がGoogleカレンダーに反映されない

無料の一方向同期では、片方向にしか更新が反映されません

  • Googleカレンダー → Outlook同期:Outlook側の変更は反映されない
  • Outlook → Googleカレンダー同期:Googleカレンダー側の変更は反映されない

両方で編集したい場合は、双方向同期ツールが必要です。

複数のGoogleカレンダーを同期できる?

はい、できます。

同期したい各Googleカレンダーごとに、手順1と手順2を繰り返してください。Outlookには複数のカレンダーが並んで表示されます。

非公開URLが漏れたらどうなる?

非公開URLを知っている人は、あなたのカレンダーの全内容を見ることができてしまいます。

対処方法:

  1. Googleカレンダーの「設定と共有」を開く
  2. 「カレンダーの統合」セクションで「リセット」ボタンをクリック
  3. 新しいURLが生成される
  4. Outlook側で古いカレンダーを削除し、新しいURLで再度購読

会社のOutlookでも使える?

会社によっては、セキュリティポリシーで外部カレンダーとの同期が禁止されている場合があります。

使用前に必ず会社のIT部門に確認してください。特に、機密情報を含む予定がある場合は注意が必要です。

同期したカレンダーを削除したい

Outlookから削除:

  1. カレンダー画面を開く
  2. 削除したいカレンダーを右クリック
  3. 「カレンダーの削除」または「予定表グループから削除」を選択

Googleカレンダーから削除:

  1. Googleカレンダーを開く
  2. 左側のカレンダー一覧から削除したいカレンダーを探す
  3. カレンダー名の横の「︙」をクリック
  4. 「リストから非表示」を選択

まとめ

OutlookとGoogleカレンダーを同期する方法は、用途に応じて選ぶことが大切です。

無料で簡単に始めたい:
→ Googleカレンダー → Outlookの一方向同期(方法1)がおすすめ

スマホでも見たい:
→ スマホの標準カレンダーアプリに両方のアカウントを追加

本格的に双方向同期したい:
→ Outlook Google Calendar Sync(無料)またはCalendarBridge(有料)

主なポイント:

  1. 「同期」と「インポート」は違う
  2. 無料の方法は一方向のみ更新される
  3. 双方向同期にはツールが必要
  4. 更新には時間がかかる(数時間~24時間)
  5. 非公開URLは絶対に他人に教えない

自分の使い方に合った方法を選んで、効率的にスケジュールを管理しましょう。複数のカレンダーを一元管理できれば、ダブルブッキングや予定の見落としを防ぎ、仕事もプライベートもスムーズに進められます。

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