「Outlookにサインインしようとしたら『問題が発生しました』と表示された…」
「何度試してもエラーが出てサインインできない…」
そんな困った状況に直面していませんか?
この記事では、Outlookで表示される「問題が発生しました」というエラーメッセージの原因と、具体的な対処法を分かりやすく解説していきます。エラーコード別の対処法も詳しく紹介するので、必ず解決策が見つかります。
「問題が発生しました」エラーとは?

Outlookで「問題が発生しました」というエラーメッセージは、様々な状況で表示されます。
よくあるエラーメッセージのパターン
パターン1: アカウント設定エラー
サインインに失敗しました。
アカウントの設定中に問題が発生しました。
後でもう一度お試しください。
パターン2: 問題が発生しました [1001]
問題が発生しました [1001]
パターン3: アカウント設定不可
問題が発生したため、Outlookはアカウントを設定できませんでした。
パターン4: 一般的なエラー
問題が発生しました。もう一度やり直してください。
パターン5: サインイン不可
問題が発生しました。現在サインインできません。
後でもう一度お試しください。
これらはすべて、認証や設定に関する問題を示しています。
まず試すべき基本的な対処法
細かい原因を調べる前に、まず以下の基本的な対処法を試してみましょう。
多くの場合、これだけで解決します。
1. Outlookを再起動する
最もシンプルですが、意外と効果的です。
手順:
- Outlookを完全に終了
- 右上の「×」ボタンをクリック
- タスクバーにアイコンが残っていたら右クリック→「閉じる」
- タスクマネージャーで確認(念のため)
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブでOutlookが残っていないか確認
- 残っていたら右クリック→「タスクの終了」
- パソコンを再起動(推奨)
- Outlookを再度起動
2. インターネット接続を確認
インターネットに接続できていないと、サインインできません。
確認方法:
- 別のウェブサイトを開いてみる
- Wi-Fiのアイコンを確認
- ルーターのランプを確認
接続が不安定な場合:
- ルーターを再起動
- 有線LANに切り替える
- 別のWi-Fiネットワークを試す
3. ブラウザ版で試す
アプリではなく、ブラウザ版Outlookでサインインできるか試してみましょう。
手順:
- ブラウザで「https://outlook.live.com」にアクセス
- 「サインイン」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力
ブラウザ版でサインインできた場合:
→ アプリ側に問題があります
ブラウザ版でもエラーが出る場合:
→ アカウント自体に問題があります
4. 少し時間を置く
一時的なサーバーエラーの可能性もあります。
- 10〜30分待ってから再試行
- Microsoft 365のサービス状況を確認
エラーコード別の詳細な対処法
エラーメッセージやコードによって、対処法が異なります。
【エラー1001】問題が発生しました [1001]
このエラーは、認証トークンやキャッシュの問題で発生します。
原因
- Windowsの資格情報が古いまたは破損
- 認証トークンの期限切れ
- 別のMicrosoft アカウントとの競合
- セキュリティソフトの干渉
対処法1: 資格情報マネージャーをクリア
手順:
- Windowsの検索ボックスで「資格情報マネージャー」と入力
- 「資格情報マネージャー」を開く
- 「Windows資格情報」をクリック
- 以下のエントリを探す:
- MicrosoftOffice16_Data
- Office365
- Outlook
- MicrosoftAccount
- 自分のメールアドレスを含むもの
- 該当するエントリを展開して「削除」をクリック
- すべての関連エントリを削除
- パソコンを再起動
- Outlookを起動して再度サインイン
対処法2: 職場または学校アカウントを切断
手順:
- 「設定」を開く(Windows + I)
- 「アカウント」をクリック
- 「職場または学校にアクセスする」をクリック
- Outlookに関連するアカウントが表示されていたら選択
- 「切断」をクリック
- 確認画面で「はい」
- パソコンを再起動
- Outlookを起動して再度サインイン
対処法3: Officeのトークンをクリア
手順:
- すべてのOfficeアプリを終了
- Windows + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下を入力してEnter:
%localappdata%\Microsoft\Office\16.0\
- このフォルダ内の以下のファイルを削除:
- Identity
- IdentityCache
- パソコンを再起動
- Outlookを起動
対処法4: Outlookアプリの修復
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探す
- 右側の「…」→「詳細オプション」
- 下にスクロールして「修復」をクリック
- 修復が完了したらOutlookを起動
- 直らない場合は「リセット」をクリック
- リセットするとデータが削除されるので注意
【アカウント設定エラー】サインインに失敗しました
「アカウントの設定中に問題が発生しました」というエラーの対処法です。
エラーの詳細
サインインに失敗しました。
アカウントの設定中に問題が発生しました。
後でもう一度お試しください。
トラブルシューティングの詳細に以下のような情報が表示されます:
{"SessionId":"...","Timestamp":...,"Error":"INTERACTIONREQUIRED"}
原因
- メールプロバイダー側の設定変更
- 認証方式の問題
- 2段階認証が必要
- アプリパスワードが必要
対処法1: 最新の設定を確認
メールサービスプロバイダー(Gmail、Yahoo、ビッグローブなど)の公式サイトで、最新の設定方法を確認してください。
確認すべき項目:
- サーバー設定(IMAP/POP/SMTP)
- ポート番号
- 暗号化方式(SSL/TLS)
- 認証方式
対処法2: アプリパスワードを使用
2段階認証を有効にしている場合、通常のパスワードではなくアプリパスワードが必要です。
Gmailの場合:
- Googleアカウントにログイン
- 「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」
- 下にスクロールして「アプリパスワード」をクリック
- アプリを選択:「メール」
- デバイスを選択:「Windowsパソコン」
- 「生成」をクリック
- 表示された16桁のアプリパスワードをコピー
- Outlookで、通常のパスワードの代わりにこのアプリパスワードを入力
Outlook.comの場合:
- account.microsoft.com にアクセス
- 「セキュリティ」→「セキュリティの詳細オプション」
- 「アプリパスワード」→「新しいアプリパスワードの作成」
- 表示されたパスワードをコピー
- Outlookでこのアプリパスワードを使用
対処法3: 手動でアカウントを設定
自動設定ではなく、手動設定を試してみましょう。
手順:
- Outlookを起動
- 「ファイル」→「アカウントの追加」
- メールアドレスを入力
- 「詳細オプション」を展開
- 「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェック
- 「接続」をクリック
- アカウントの種類を選択(IMAP/POP3)
- サーバー情報を手動で入力:
- 受信メールサーバー
- 送信メールサーバー
- ポート番号
- 暗号化方式
- 「次へ」で完了
対処法4: Outlookプロファイルの再作成
プロファイルが破損している可能性があります。
手順:
- すべてのOfficeアプリを終了
- コントロールパネルを開く
- 「メール(Microsoft Outlook)」をクリック
- 「プロファイルの表示」をクリック
- 「追加」をクリック
- 新しいプロファイル名を入力(例:Outlook2024)
- 「OK」をクリック
- アカウント情報を入力して設定
- 「常に使用するプロファイル」で新しいプロファイルを選択
- 「OK」で完了
- Outlookを起動
【アカウント設定不可】問題が発生したため、Outlookはアカウントを設定できませんでした

このエラーは、自動検出(Autodiscover)の問題で発生することが多いです。
原因
- サードパーティのウェブサーバーが自動検出を妨害
- DNSの設定問題
- カスタムドメインの設定ミス
対処法: レジストリキーで自動検出を調整
注意: レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとシステムに影響が出る可能性があります。
手順:
- Windows + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnter
- レジストリエディタが起動
- 以下の場所に移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Autodiscover
※16.0はOffice 2016/2019/365の場合。Office 2013は15.0
- 右側の空白部分を右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値」
- 名前を 「ExcludeHttpsRootDomain」 にする
- ダブルクリックして値のデータを 「1」 に設定
- もう一つ追加:名前 「ExcludeLastKnownGoodUrl」、値 「1」
- レジストリエディタを閉じる
- パソコンを再起動
- Outlookでアカウント設定を再試行
重要: 問題が解決したら、設定したレジストリキーは削除することをおすすめします。これは一時的な回避策です。
【一般エラー】問題が発生しました。もう一度やり直してください
一般的な「問題が発生しました」エラーの対処法です。
対処法1: ブラウザのキャッシュとCookieをクリア
ブラウザ版Outlookを使っている場合に有効です。
Microsoft Edgeの場合:
- Edge右上の「…」→「設定」
- 「プライバシー、検索、サービス」
- 「閲覧データをクリア」→「クリアするデータの選択」
- 時間の範囲:「すべての期間」
- 以下にチェック:
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」
- ブラウザを再起動
Google Chromeの場合:
- Chrome右上の「⋮」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」
- 期間:「全期間」
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」
- ブラウザを再起動
対処法2: InPrivate/シークレットモードで試す
キャッシュの影響を受けないモードで試してみましょう。
Edge:
- Ctrl + Shift + N
Chrome:
- Ctrl + Shift + N
このモードでサインインできれば、キャッシュやCookieが原因です。
対処法3: 別のブラウザで試す
特定のブラウザで問題が発生している可能性があります。
- Edgeで問題が出る → Chromeを試す
- Chromeで問題が出る → Edgeを試す
- Firefox、Safariなど別のブラウザも試す
対処法4: ブラウザを最新版にアップデート
古いブラウザは互換性の問題があります。
Edgeの更新:
- Edge右上の「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」
- 自動的に更新が確認される
Chromeの更新:
- Chrome右上の「⋮」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動的に更新が確認される
スマホアプリで「問題が発生しました」エラーが出る場合
スマホのOutlookアプリで同様のエラーが出る場合の対処法です。
対処法1: アプリのキャッシュをクリア
Androidの場合:
- 「設定」→「アプリ」
- 「Outlook」を探してタップ
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
- アプリを再起動
iPhoneの場合:
iPhoneではキャッシュを直接クリアできないため、アプリを再インストールします。
対処法2: アプリを最新版にアップデート
Android:
- Google Play Storeを開く
- 「Outlook」を検索
- 「更新」をタップ
iPhone:
- App Storeを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 下にスクロールして「Outlook」を探す
- 「アップデート」をタップ
対処法3: アプリを再インストール
手順:
- Outlookアプリをアンインストール
- スマホを再起動
- App StoreまたはGoogle Play Storeから再度ダウンロード
- インストール後にサインイン
対処法4: ブラウザでサインインしてからアプリを試す
手順:
- スマホのブラウザで「outlook.live.com」にアクセス
- サインインしてメールを確認
- サインインできたらブラウザを閉じる
- Outlookアプリを開いてサインインを試す
この方法で、セッション情報がリフレッシュされることがあります。
対処法5: 日付と時刻の設定を確認
スマホの日時が正しくないと、認証エラーが発生します。
Android:
- 「設定」→「日付と時刻」
- 「自動日時設定」をオン
iPhone:
- 「設定」→「一般」→「日付と時刻」
- 「自動設定」をオン
Office 365アプリ全体で「問題が発生しました」エラーが出る場合
Outlookだけでなく、Word、Excel、PowerPointなどでも同じエラーが出る場合の対処法です。
対処法1: Officeのオンライン修復
手順:
- すべてのOfficeアプリを終了
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探す
- 右側の「…」→「変更」または「修正」
- 「オンライン修復」を選択
- クイック修復よりも時間がかかりますが、徹底的に修復されます
- 「修復」をクリック
- 画面の指示に従う
- 完了したらパソコンを再起動
対処法2: Officeの再インストール
修復で直らない場合は、完全に再インストールします。
手順:
- すべてのOfficeアプリを終了
- Microsoft公式のアンインストールツールを使用
- https://aka.ms/SaRA-OfficeUninstallFromPC にアクセス
- ツールをダウンロードして実行
- 画面の指示に従ってOfficeを完全にアンインストール
- パソコンを再起動
- account.microsoft.com にアクセス
- サインイン
- 「サービスとサブスクリプション」→「Office」
- 「インストール」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- インストール完了後、Outlookを起動してサインイン
よくある質問
Q1: エラーが出てもメールは受信されていますか?
A: サインインできていない場合、新しいメールは受信されません。
ただし、メールサーバー側には届いているので、サインインできれば受信できます。
Q2: 「問題が発生しました」エラーは突然出るものですか?
A: はい、以下のような場合に突然発生することがあります。
- Officeの自動アップデート後
- Windowsアップデート後
- パスワードを変更した後
- セキュリティポリシーの変更
- メールプロバイダー側の設定変更
Q3: 何度も同じエラーが繰り返し出る
A: 以下を確認してください。
- インターネット接続が安定しているか
- Microsoft 365のサービス障害が発生していないか
- アカウントがロックされていないか
- 2段階認証が必要になっていないか
Q4: 職場のアカウントでエラーが出る
A: 職場・学校アカウントの場合、IT管理者に問い合わせてください。
- アカウントが無効化されている可能性
- セキュリティポリシーの変更
- ライセンスの問題
- VPN接続が必要
自分では解決できないケースが多いです。
Q5: 複数のMicrosoftアカウントを持っている
A: 複数アカウントがあると、認証が混乱することがあります。
対処法:
- すべてのMicrosoft アカウントからサインアウト
- 資格情報マネージャーをクリア
- 使いたいアカウント1つだけでサインイン
Q6: パスワードは絶対に合っているのにエラーが出る
A: パスワードが合っていても、以下の理由でエラーが出ます。
- アプリパスワードが必要(2段階認証有効時)
- アカウントがロックされている
- Caps Lockがオン
- 全角文字が混ざっている
- 古い認証情報がキャッシュされている
資格情報マネージャーのクリアを試してください。
上記で解決しない場合の最終手段

すべての方法を試しても解決しない場合は、以下を試してください。
1. セーフモードでOutlookを起動
手順:
- Windows + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下を入力:
outlook.exe /safe
- Enterを押す
- Outlookがセーフモードで起動
- サインインを試す
セーフモードで起動できれば、アドインが原因です。
アドインを無効化:
- 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
- 「管理」で「COMアドイン」を選択→「設定」
- すべてのアドインのチェックを外す
- 「OK」
- Outlookを通常モードで再起動
2. 新しいWindowsユーザーアカウントを作成
現在のWindowsユーザープロファイルが破損している可能性があります。
手順:
- 「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」
- 新しいユーザーアカウントを作成
- 管理者権限を付与
- Windowsからサインアウト
- 新しいユーザーでサインイン
- Outlookをインストールしてサインインを試す
3. Windowsの修復インストール
最終手段として、Windowsの修復インストールを検討してください。
ただし、これは時間がかかり、データのバックアップが必要です。
IT担当者またはMicrosoftサポートに相談することをおすすめします。
Microsoftサポートへの問い合わせ
自力で解決できない場合は、Microsoftサポートに問い合わせましょう。
問い合わせ前に準備すること
- エラーメッセージの全文をメモ
- スクリーンショットを撮る
- エラーコードを記録
- 試した対処法のリスト
- 何を試したか記録
- どの手順で止まったか
- 環境情報
- Windowsのバージョン
- Outlookのバージョン
- 使用しているアカウントの種類(個人/職場/学校)
問い合わせ方法
Microsoft 365サポート:
- https://support.microsoft.com/contactus にアクセス
- 製品を選択:「Outlook」
- 問題を選択
- チャットまたは電話サポートを選択
コミュニティフォーラム:
- https://answers.microsoft.com/ja-jp/ にアクセス
- 「Outlook」カテゴリーで質問投稿
- 他のユーザーや専門家からアドバイスをもらえる
まとめ
Outlookの「問題が発生しました」エラーでサインインできない場合の対処法をご紹介しました。
基本的な対処法:
- Outlookを再起動
- インターネット接続を確認
- ブラウザ版で試す
- 少し時間を置く
エラー別の対処法:
| エラー | 主な対処法 |
|---|---|
| 問題が発生しました [1001] | 資格情報マネージャーのクリア、トークンの削除 |
| アカウント設定エラー | アプリパスワードの使用、手動設定 |
| アカウント設定不可 | レジストリキーの調整(自動検出) |
| 一般エラー | キャッシュ・Cookieのクリア、ブラウザ変更 |
| スマホアプリエラー | アプリの再インストール、日時設定確認 |
よく効く対処法トップ3:
- 資格情報マネージャーをクリアする
- Outlookアプリの修復またはリセット
- キャッシュとCookieをクリアする
最終手段:
- セーフモードで起動
- 新しいWindowsユーザーアカウント作成
- Microsoftサポートに問い合わせ
重要なポイント:
- 焦らず一つずつ試す
- エラーメッセージをよく読む
- 試した対処法を記録しておく
- 解決しなければ専門家に相談
多くの場合、資格情報のクリアやアプリの修復で解決します。
この記事の手順を順番に試していけば、必ず解決できるはずです。
それでも解決しない場合は、遠慮なくMicrosoftサポートに問い合わせてくださいね。


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