「メルカリで安い中古iPhoneを見つけたけど、買っても大丈夫かな?」
「赤ロムって何?買ったら通信できないって本当?」
中古スマホを買う時、こんな不安を感じたことはありませんか?
実は、中古スマホには「赤ロム」と呼ばれる地雷が潜んでいます。
これを見抜かずに購入してしまうと、SIMカードを入れても電話もネットもできない「ただの文鎮」を手にすることになります。
でも安心してください。
IMEI番号をチェックすれば、購入前に赤ロムかどうか100%見抜けます。
この記事では、中古スマホを安全に購入するために絶対知っておくべきIMEI番号の使い方を、実践的に解説します。
そもそもIMEI番号って何?

スマホの指紋のような番号
IMEI(アイエムイーアイ)は、「International Mobile Equipment Identity」の略で、日本語では「国際移動体装置識別番号」といいます。
簡単に言うと:
- すべてのスマホに付いている15桁の固有番号
- 世界中で重複しない唯一無二の識別コード
- スマホの「マイナンバー」や「指紋」のようなもの
例: 357234065893211
この番号を使えば、そのスマホがどんな状態なのか、携帯会社のデータベースで確認できるんです。
中古スマホ購入で最も重要な情報
中古スマホを買う時、以下のようなことが気になりますよね?
❓ このスマホ、通信できる状態?
❓ 前の持ち主が料金を払い忘れてない?
❓ 盗難品じゃない?
❓ 後から使えなくなったりしない?
これら全て、IMEI番号をチェックすれば分かります。
つまり、IMEI番号は中古スマホを買う時の「品質証明書」みたいなものです。
赤ロム・白ロム・黒ロム、何が違うの?
中古スマホの世界では、「◯◯ロム」という言葉がよく使われます。
これを理解しないと、中古スマホは買えません。
白ロム(しろろむ)= 安全な中古スマホ
白ロムとは:
- SIMカードが入っていない状態のスマホ
- ネットワーク利用制限がかかっていない
- 普通に使える中古スマホ
特徴:
✅ SIMカードを入れれば通話・通信できる
✅ 中古スマホとして売買されているのは基本的にこれ
✅ 安心して購入できる
黒ロム(くろろむ)= SIMカード入りのスマホ
黒ロムとは:
- SIMカードが入ったままの状態
- 普段私たちが使っているスマホそのもの
特徴:
- 新品で買ったスマホはすべて黒ロム
- 中古で売る時はSIMカードを抜いて「白ロム」にする
- 個人情報が入っているので、そのままでは売れない
赤ロム(あかろむ)= 絶対買ってはいけない地雷
赤ロムとは:
- 携帯会社からネットワーク利用制限がかかっているスマホ
- SIMカードを入れても通信・通話が一切できない
- 事実上使い物にならない端末
赤ロムになる原因:
- 前の持ち主が端末代金を払っていない
- 盗難届が出されている
- 不正な契約で入手された
- 虚偽の申し込みが発覚した
できること:
- Wi-Fi接続のみ
- オフラインのアプリやゲーム
- カメラ、計算機などの基本機能
できないこと:
❌ 携帯電話ネットワークでの通信
❌ 音声通話
❌ SMS(ショートメール)
❌ モバイルデータ通信
つまり、赤ロムは「携帯電話として使えないスマホ」です。
絶対に買ってはいけません。
ネットワーク利用制限の4つの判定
IMEI番号を携帯会社のサイトで検索すると、4種類の判定結果が表示されます。
この意味を理解することが超重要です。
◯(丸)= 完全に安全
意味:
- 端末代金が完済されている
- ネットワーク利用制限の対象外
- 問題なく使える状態
購入判断:
✅ 買ってOK!最も安全
補足:
- 一括払いで購入された端末
- 分割払いが完了した端末
- 中古で売買するなら、これが理想
△(三角)= 現時点では使えるがリスクあり
意味:
- 端末代金の分割払いが残っている
- 現時点では使えるが、将来×になる可能性がある
- 潜在的なリスクを抱えている
購入判断:
⚠️ 慎重に判断すべき
注意点:
- 前の持ち主が支払いを止めると、即座に×(赤ロム)になる
- 価格は◯より安いことが多い
- 保証がある中古ショップでのみ購入を検討
△を買ってもいいケース:
- 信頼できる中古ショップで赤ロム保証がある
- 価格差が大きく、リスクを理解している
- Wi-Fi専用機として使う予定
△を買わない方がいいケース:
- フリマアプリやオークションなど、個人間取引
- 保証がない
- メイン機として使う予定
×(バツ)= 赤ロム、絶対NG
意味:
- ネットワーク利用制限中
- 通信・通話が一切できない
- 完全に使えないスマホ
購入判断:
❌ 絶対に買ってはいけない
特徴:
- どんなに安くても買う価値なし
- 解除方法は基本的に存在しない
- Wi-Fi専用機としてしか使えない
-(ハイフン)= データに登録されていない
意味:
以下のいずれかの状態:
- 新品購入直後でまだデータに反映されていない
- Apple Storeなどで買ったSIMフリー版
- 海外版や特殊な端末
- IMEI番号の入力ミス
購入判断:
⚠️ 要確認
確認すべきこと:
- 新品または購入直後なら問題なし
- SIMフリー版(Apple Store購入など)なら安全
- 入力ミスの可能性があるので再入力
- 他社のサイトでも確認してみる
IMEI番号の確認方法(超簡単!)

中古スマホを買う前に、必ずIMEI番号を入手してください。
方法1:最も簡単な方法
どんなスマホでも使える万能な方法があります。
手順:
- 電話アプリを開く
- 「*#06#」と入力
- 自動的にIMEI番号が表示される
ポイント:
- 通話ボタンを押す必要はありません
- 入力した瞬間に表示されます
- iPhone、Androidどちらでも使えます
方法2:iPhoneの場合
設定アプリから:
- 「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 下にスクロールして「IMEI」を確認
長押しでコピーできます!
方法3:Androidの場合
設定アプリから:
- 「設定」を開く
- 「デバイス情報」または「端末情報」をタップ
- 「IMEI」を確認
※機種によって表示場所が若干異なります
方法4:本体や箱で確認
iPhoneの場合:
- SIMトレイに印字(iPhone 6s以前)
- 本体背面に刻印(iPhone 8以前)
- 購入時の箱のバーコード部分
Androidの場合:
- SIMトレイに印字
- 本体背面(古い機種)
- 購入時の箱
注意:デュアルSIM端末は2つある
2枚のSIMカードが使える端末の場合:
- IMEI 1
- IMEI 2
確認する時は「IMEI 1」を使ってください。
ネットワーク利用制限を確認する手順
IMEI番号を入手したら、次は各携帯会社のサイトで確認します。
主要キャリアの確認サイト
NTTドコモ:
https://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/
au(KDDI):
https://my.au.com/cmn/WCV009001/WCE009001.hc
ソフトバンク:
https://www.softbank.jp/mobile/support/3g/restriction/
ワイモバイル:
https://www.ymobile.jp/support/faq/view/26829
楽天モバイル:
https://network.mobile.rakuten.co.jp/restriction/
確認の手順(どのキャリアも同じ)
ステップ1:
上記のURLにアクセス
ステップ2:
IMEI番号(15桁の数字)を入力
※半角数字で入力してください
ステップ3:
判定結果を確認
- ◯ → 安全、買ってOK
- △ → リスクあり、慎重に判断
- × → 絶対買わない
- - → 要確認
どのサイトで調べればいい?
基本的には全キャリアで確認するのがベストです。
なぜなら:
- 元の購入キャリアが分からない場合がある
- 複数で確認すれば確実
便利なツール:
一部のサイトでは、複数キャリアを一括でチェックできるツールもあります。
- ナオセルのIMEIチェッカー
- ネットワーク利用制限チェッカー
中古スマホを安全に買うための7つのルール

IMEI番号の知識を活かして、中古スマホを安全に購入しましょう。
ルール1:必ず購入前にIMEI番号を確認
フリマアプリやオークションの場合:
出品者に以下のメッセージを送りましょう:
購入を検討しています。
ネットワーク利用制限を確認したいので、
IMEI番号を教えていただけますか?
断られたら:
その出品者からは買わないでください。
何か隠している可能性が高いです。
ルール2:◯判定以外は個人間取引で買わない
フリマアプリ・オークションでは:
- ◯判定のみ購入する
- △は避ける(保証がないため)
- ×は論外
理由:
個人間取引では、後から赤ロムになっても保証がないからです。
ルール3:信頼できる中古ショップを選ぶ
おすすめの中古ショップの特徴:
✅ 赤ロム保証がある
購入後に赤ロムになった場合、返金または交換してくれる
✅ ネットワーク利用制限の判定を明記
商品ページに◯・△が記載されている
✅ 動作確認済み
販売前に動作チェックをしている
✅ 返品・交換制度がある
一定期間内なら返品できる
有名な中古スマホショップ:
- イオシス
- じゃんぱら
- ゲオ
- ソフマップ
- ブックオフ
ルール4:△判定は保証付きでのみ検討
もし△判定のスマホを買うなら:
必須条件:
- 中古ショップの赤ロム永久保証がある
- 価格差が十分に大きい(◯より2〜3割安い)
- リスクを理解している
買ってはいけない場合:
- フリマアプリ・オークション
- 保証がない個人間取引
- メイン機として使う予定
ルール5:購入後すぐに自分で確認
中古スマホが届いたら:
即座にやること:
- IMEI番号を確認
- ネットワーク利用制限をチェック
- SIMカードを入れて通信できるか確認
もし問題があれば:
- すぐに販売者に連絡
- 返品・交換の手続きを開始
ルール6:保証内容を必ず確認
確認すべきポイント:
❓ 赤ロム保証はあるか?
❓ 保証期間はどのくらい?
❓ 返金か交換か?
❓ 保証の条件は?
良い保証の例:
「赤ロム永久保証:購入後、万が一赤ロムになった場合は全額返金または同等品と交換」
ルール7:あまりに安すぎるものは疑う
相場より極端に安い場合、以下の可能性:
- 赤ロムまたは赤ロム予備軍
- 盗難品
- 故障品
- 詐欺
適正価格の目安:
- 新品の50〜70%程度が相場
- 状態が良ければ新品の70〜80%
- それより極端に安いものは要注意
こんな時どうする?トラブル対処法
Q1:買った後に赤ロムになった!
個人間取引の場合:
ステップ1:
すぐに出品者に連絡
ステップ2:
フリマアプリ・オークション運営に報告
ステップ3:
返金を求める(難しいケースが多い)
ステップ4:
消費生活センターに相談
中古ショップの場合:
ステップ1:
赤ロム保証を使う
ステップ2:
返金または交換してもらう
→だから中古ショップで買う方が安全!
Q2:IMEI番号を教えてくれない出品者
対処法:
その出品者からは買わない!
理由:
- IMEI番号を隠す正当な理由はない
- 何か問題がある可能性が高い
- 赤ロムや盗難品かもしれない
Q3:△判定だけど安いから買いたい
慎重に判断してください。
買ってもいい条件:
✅ 中古ショップの赤ロム保証がある
✅ 価格差が十分に大きい(3割以上安い)
✅ サブ機やWi-Fi専用機として使う
✅ リスクを完全に理解している
買わない方がいい場合:
❌ 個人間取引
❌ 保証がない
❌ メイン機として使う
❌ リスクが不安
Q4:ーと表示される
考えられる原因:
- 新品購入直後
→数日待てば◯になる可能性あり - SIMフリー版(Apple Store購入など)
→問題なし、安全 - IMEI番号の入力ミス
→もう一度確認して入力 - 他社で購入した端末
→他のキャリアのサイトでも確認
Q5:複数のサイトで結果が違う
例:
- ドコモ:ー
- au:◯
- ソフトバンク:ー
意味:
この端末はauで販売されたものです。
対処法:
- ◯が出たキャリアが元の販売元
- ◯なら問題なし、安全に購入できる
中古スマホを売る時の注意点
今度は逆に、自分のスマホを売る場合です。
売る前の確認事項
ステップ1:残債を完済する
分割払いが残っている場合:
- 残りを一括で支払う
- △から◯に変わるまで待つ(数日〜1週間)
- ◯になったら売る
なぜ?
△のままだと買取価格が下がるから
ステップ2:ネットワーク利用制限を確認
自分のスマホのIMEI番号で:
- 各キャリアのサイトで確認
- ◯になっていることを確認
ステップ3:データを完全消去
- バックアップを取る
- 工場出荷状態に初期化
- SIMカードを抜く
- iPhoneの場合:「iPhoneを探す」をオフ
売却時のポイント
◯判定なら:
- 高く売れる
- 買い手がつきやすい
△判定の場合:
- 買取価格が下がる
- 一部のフリマアプリでは出品禁止
- 残債を完済してから売る方が得
IMEIを公開するか?
フリマアプリ・オークション:
- 問い合わせがあれば教える
- 商品説明に全桁書くのは避ける(悪用防止)
- 下7桁だけ公開するのもアリ
中古ショップ:
- 査定時に必要なので教える
- 信頼できるショップなら問題なし
絶対にやってはいけないこと
NGその1:IMEI番号を変更・改ざん
絶対にダメ!
- IMEI番号を書き換えるアプリの使用
- 他人のIMEI番号を使う
- IMEIを偽装する
理由:
- 日本では違法行為
- 刑事罰の対象
- 電波法違反
NGその2:赤ロムと知って売る
絶対にダメ!
- ×判定と知っていて、それを隠して売る
- △を◯と偽って売る
理由:
- 詐欺罪に問われる可能性
- 民事訴訟のリスク
NGその3:盗難品を売買
絶対にダメ!
- 盗まれたスマホを買う
- 拾ったスマホを売る
理由:
- 犯罪に加担することになる
- 警察に逮捕される可能性
よくある質問(FAQ)

Q1:SIMフリー版にIMEIはありますか?
A:あります。
Apple Storeで買ったiPhoneなどSIMフリー版にも、必ずIMEI番号が割り当てられています。
ただし、ネットワーク利用制限を確認すると「ー」と表示されることが多いです。
Q2:Wi-Fi専用なら赤ロムでもいい?
A:理論上は使えますが、おすすめしません。
理由:
- 価値が極端に低い
- 転売できない
- メルカリなどでは出品禁止
どうしても買うなら、格安で納得した場合のみ。
Q3:海外版スマホのIMEIはどうなる?
A:海外版スマホにもIMEI番号はあります。
ただし:
- 日本のキャリアサイトでは「ー」表示
- ネットワーク利用制限は基本的にない
- 日本の周波数帯に対応しているか要確認
Q4:◯から×に変わることはある?
A:可能性は極めて低いですが、ゼロではありません。
起こりうるケース:
- 前の前の持ち主が不正契約していた(発覚が遅れた)
- 盗難届が後から出された
→ただしレアケース。基本的に◯なら安全です。
Q5:中古ショップの保証は信用できる?
A:大手の中古ショップなら信用できます。
信頼できるショップの特徴:
- 実店舗がある
- 運営歴が長い
- 口コミ・評判が良い
- 保証内容が明確
Q6:フリマアプリで◯判定なら安全?
A:比較的安全ですが、100%ではありません。
注意点:
- 出品者が嘘をついている可能性
- IMEI番号のスクショが偽造されている可能性
対策:
- 自分でもIMEI番号を確認
- 受け取り後すぐに動作確認
- 評価の高い出品者から買う
まとめ
中古スマホを安全に買うためには、IMEI番号のチェックが絶対に必要です。
この記事の重要ポイント:
✅ IMEI番号は15桁の固有識別番号
✅ 赤ロムは絶対に買ってはいけない
✅ 4つの判定を理解する
- ◯:安全、買ってOK
- △:リスクあり、保証付きなら検討可
- ×:赤ロム、絶対NG
- ー:要確認
✅ 購入前に必ず確認する
- IMEI番号を入手
- 各キャリアのサイトでチェック
- ◯判定を確認
✅ 個人間取引では◯判定のみ
- フリマアプリ・オークションでは慎重に
- △や×は買わない
✅ 中古ショップなら赤ロム保証
- 保証がある店を選ぶ
- △でも保証があればリスク低減
✅ 届いたらすぐ確認
- 自分でIMEI番号をチェック
- 通信できるか確認
最後に:
中古スマホは上手に買えば、新品の半額以下で手に入ります。
でも、知識なしに買うと大損するリスクもあります。
この記事で紹介したIMEI番号の確認方法を必ず実践して、安全でお得な中古スマホライフを楽しんでください!
IMEI番号の確認は、たった1分でできます。
その1分が、数万円の損失を防ぐかもしれません。
中古スマホを買う前に、必ずIMEI番号をチェック!
これだけは忘れないでくださいね。

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