近接センサーとは?スマホに隠れた便利機能を徹底解説【2025年版】

スマホで電話をしている時、耳に当てると画面が真っ暗になりますよね。

「あれ、画面が消えちゃった!」と最初は驚いたかもしれませんが、これは故障ではありません。実は近接センサーという部品が、あなたのスマホを便利に使えるように自動で働いているんです。

この記事では、普段は意識することのない「近接センサー」について、仕組みから故障した時の対処法まで、中学生でも分かるように詳しく解説します。

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  1. 近接センサーとは?【基本の説明】
    1. 簡単に言うと何?
    2. どこについているの?
  2. 近接センサーの仕組み【どうやって検知しているの?】
    1. 赤外線で距離を測っている
    2. 検知できる距離はどれくらい?
    3. 他の種類のセンサーもある
  3. 近接センサーの役割【何のためにあるの?】
    1. 役割1:通話中の誤タッチを防ぐ【最重要】
    2. 役割2:バッテリーの節約
    3. 役割3:画面の明るさ調整(一部機種)
    4. 役割4:顔認証のサポート(iPhone X以降)
  4. 近接センサーが故障するとどうなる?【よくある症状】
    1. 症状1:通話中に画面が消えない
    2. 症状2:画面が点いたままになる
    3. 症状3:逆に画面が点かない
    4. 症状4:Face ID(顔認証)が使えない
  5. 近接センサーの動作確認方法【故障かどうか調べる】
    1. 確認方法1:電話をかけて試す
    2. 確認方法2:無料の通話番号を使う
    3. 確認方法3:スピーカーにすると反応しない
  6. 近接センサーが故障する原因【なぜ壊れる?】
    1. 原因1:落下や衝撃
    2. 原因2:水没
    3. 原因3:画面割れ
    4. 原因4:保護フィルムやケースの干渉
    5. 原因5:システムの不具合
  7. 近接センサーの不具合を直す方法【対処法】
    1. 対処法1:スマホを再起動する【最初に試す】
    2. 対処法2:保護フィルムやケースを確認
    3. 対処法3:センサー部分を掃除する
    4. 対処法4:iOSやAndroidを最新版にアップデート
    5. 対処法5:設定をリセットする
    6. 対処法6:修理に出す
    7. 【重要】iPhone X以降の注意点
  8. よくある質問
    1. Q1. 近接センサーが壊れたままでも使える?
    2. Q2. 修理費用はどれくらい?
    3. Q3. 自分で修理できる?
    4. Q4. 保護フィルムが原因で反応しないことある?
    5. Q5. 通話中以外でも近接センサーは働く?
    6. Q6. 近接センサーと環境光センサーは同じ?
    7. Q7. ケースを付けると近接センサーが反応しない?
    8. Q8. Androidでも近接センサーはある?
  9. まとめ:近接センサーは縁の下の力持ち

近接センサーとは?【基本の説明】

簡単に言うと何?

近接センサーとは、「物が近づいたことを検知するセンサー」のことです。

スマホの場合、あなたの顔や耳が画面に近づいたことを感知して、自動的に画面をオフにする役割を持っています。

英語では

  • Proximity Sensor(プロキシミティ・センサー)
  • “Proximity”は「近接」「接近」という意味

どこについているの?

iPhoneやAndroidスマホの場合、画面の上部・中央あたり(イヤースピーカーやインカメラの近く)に搭載されています。

見た目の特徴

  • 小さな丸い穴のように見える
  • フロントカメラの横や近くにある
  • 普段は気づかないくらい小さい

画面の上部を よく見ると、小さな黒い点がいくつか並んでいるのが分かるはずです。その中の一つが近接センサーです。

近接センサーの仕組み【どうやって検知しているの?】

赤外線で距離を測っている

近接センサーは、赤外線という目に見えない光を使って、物が近くにあるかを判断しています。

仕組みはこうなっています

  1. センサーから赤外線(見えない光)を発射
  2. 顔や耳などの物体に当たると、光が反射して戻ってくる
  3. 戻ってきた光の量をセンサーが測定
  4. 「物が近くにある!」と判断して、画面をオフにする

テレビのリモコンも赤外線を使っていますが、近接センサーも同じような仕組みです。

検知できる距離はどれくらい?

一般的なスマホの近接センサーは、1cm〜10cm程度の距離で反応します。

ポイント

  • 耳を当てる距離:だいたい0〜3cm → 反応する
  • 手に持っている距離:10cm以上 → 反応しない

ちょうど良い距離で反応するように調整されているんですね。

他の種類のセンサーもある

スマホに使われているのは主に赤外線センサーですが、技術的には他のタイプもあります。

センサーの種類

  • 赤外線センサー:スマホで最も一般的。光の反射で距離を測る
  • 静電容量センサー:電気の変化で検知する
  • 超音波センサー:音波の反射で距離を測る(自動車の駐車センサーなど)

スマホでは、コストと精度のバランスが良い赤外線センサーが使われることがほとんどです。

近接センサーの役割【何のためにあるの?】

役割1:通話中の誤タッチを防ぐ【最重要】

これが近接センサーの一番大事な仕事です。

こんな経験ありませんか?

  • 通話中に頬が画面に触れて、勝手にスピーカーになった
  • 耳が当たって、通話が切れてしまった
  • 知らない間にミュートになっていた

近接センサーがあれば、耳を当てた瞬間に画面が消えるので、こういった誤操作を完全に防げます。

役割2:バッテリーの節約

画面を点けたままにしていると、バッテリーをどんどん消費してしまいます。

節電の仕組み

  1. 通話中、画面を見る必要がない時は自動的に消灯
  2. 必要な時だけ画面が点く
  3. 無駄な電力消費を削減

長い電話をする人ほど、この機能のありがたみを実感できるはずです。

役割3:画面の明るさ調整(一部機種)

近接センサーと似た機能で「環境光センサー」というものがあります。

環境光センサーの役割

  • 周囲の明るさを検知
  • 自動的に画面の明るさを調整
  • 明るい場所では明るく、暗い場所では暗く

多くのスマホでは、近接センサーと環境光センサーが同じ場所に設置されています。

役割4:顔認証のサポート(iPhone X以降)

iPhone X以降のFace ID搭載機種では、近接センサーが顔認証機能にも関わっています。

具体的な役割

  • 顔が近づいたことを検知
  • 顔認証用のカメラを起動
  • スムーズな認証をサポート

近接センサーが故障するとどうなる?【よくある症状】

症状1:通話中に画面が消えない

こんな現象が起きます

  • 電話中、耳に当てても画面が点いたまま
  • 頬が画面に触れて、勝手に操作されてしまう
  • スピーカーになったり、ミュートになったり
  • 通話が勝手に切れる

これは近接センサーの故障で最も多い症状です。

症状2:画面が点いたままになる

具体例

  • 通話を始めても画面が真っ暗にならない
  • ポケットに入れても画面が消えない
  • バッテリーの減りが早くなる

症状3:逆に画面が点かない

近接センサーが誤作動して、常に反応している状態です。

こんな困りごとが

  • 通話を終わろうとしても、画面が真っ暗で操作できない
  • 電話に出られない
  • 通話中に何も操作できない

症状4:Face ID(顔認証)が使えない

iPhone X以降の機種で、近接センサーを修理すると、Face IDが使えなくなることがあります。

これは近接センサーとFace IDのシステムが連動しているためです。

近接センサーの動作確認方法【故障かどうか調べる】

「もしかして近接センサーが壊れているかも?」と思ったら、簡単に確認できます。

確認方法1:電話をかけて試す

手順

  1. 誰かに電話をかける(または時報「117」にかける)
  2. 通話中に手のひらで画面上部を覆う
  3. 画面が真っ暗になるか確認
  4. 手を離す
  5. 画面が点くか確認

正常な場合

  • 手で覆う → 画面が消える
  • 手を離す → 画面が点く

故障している場合

  • 手で覆っても画面が消えない
  • または、ずっと画面が真っ暗なまま

確認方法2:無料の通話番号を使う

おすすめの番号

  • 117:時報(NTT。無料)
  • 177:天気予報(有料の場合あり)
  • 0120-XXX-XXX:フリーダイヤル(各携帯会社のサポート番号など)

時報なら、誰かに迷惑をかけずにテストできます。

確認方法3:スピーカーにすると反応しない

注意点

通話中にスピーカーモードにすると、近接センサーは働きません。

必ずイヤースピーカー(耳に当てて聞く状態)で確認してください。

近接センサーが故障する原因【なぜ壊れる?】

原因1:落下や衝撃

最も多い原因がこれです。

スマホを落とした時の衝撃で、近接センサーの部品が壊れたり、位置がずれたりします。

具体的には

  • センサー部品そのものが破損
  • センサーとの接続部分が断線
  • 画面割れの影響でセンサーが正しく光を検知できない

原因2:水没

水に濡れると、センサーの回路がショートして故障することがあります。

こんな場合も注意

  • お風呂で使った
  • 雨に濡れた
  • 水をこぼした
  • 湿気の多い場所で長時間使用

原因3:画面割れ

画面が割れると、近接センサーの赤外線が正しく通らなくなります。

仕組みの説明

  1. センサーは画面のガラス越しに赤外線を発射
  2. 画面が割れると、光が乱反射する
  3. 正しく検知できなくなる

原因4:保護フィルムやケースの干渉

意外と多いのがこのケースです。

よくある例

  • 保護フィルムがセンサー部分を覆っている
  • ケースの縁がセンサーに被っている
  • 汚れやホコリがセンサー部分に付着

原因5:システムの不具合

ハードウェアは正常でも、ソフトウェアの問題で動作しないことがあります。

よくあるパターン

  • iOSやAndroidのバグ
  • アプリの干渉
  • 設定の問題

近接センサーの不具合を直す方法【対処法】

故障かな?と思ったら、以下の方法を試してみましょう。

対処法1:スマホを再起動する【最初に試す】

意外とこれだけで直ることが多いです。

iPhone の再起動方法(X以降)

  1. 音量ボタン(上か下)と電源ボタンを同時に長押し
  2. 「スライドで電源オフ」が表示されたらスワイプ
  3. 30秒待つ
  4. 電源ボタンを長押しして起動

Android の場合

  1. 電源ボタンを長押し
  2. 「再起動」または「電源を切る」をタップ
  3. 再度起動

対処法2:保護フィルムやケースを確認

チェックポイント

  • 保護フィルムがセンサー部分を覆っていないか
  • ケースがセンサーに干渉していないか
  • フィルムを一度剥がして確認してみる

対処法3:センサー部分を掃除する

汚れやホコリが付着している可能性があります。

掃除方法

  1. 柔らかい布(メガネ拭きなど)を用意
  2. 水またはアルコールを軽く湿らせる
  3. 画面上部のセンサー付近を優しく拭く
  4. 乾いた布で水分を取る

注意

力を入れすぎないように!

対処法4:iOSやAndroidを最新版にアップデート

システムのバグが修正されていることがあります。

iPhone の場合

  1. 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
  2. 最新版があれば「ダウンロードしてインストール」

Android の場合

  1. 設定 → システム → システムアップデート
  2. 最新版を確認してインストール

対処法5:設定をリセットする

設定に問題がある可能性があります。

iPhone の場合

  1. 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット
  2. 「リセット」→「すべての設定をリセット」
  3. パスコードを入力

注意点

データは消えませんが、Wi-Fiのパスワードなどの設定はリセットされます。

対処法6:修理に出す

上記の方法を試してもダメな場合は、部品の故障が考えられます。

修理の選択肢

Apple正規店(iPhone)

  • Apple Store
  • Apple正規サービスプロバイダ
  • メリット:確実、安心
  • デメリット:料金が高め、時間がかかる

非正規修理店

  • 街の修理ショップ
  • メリット:即日対応、料金が安め
  • デメリット:Face ID機能が使えなくなる可能性(iPhone X以降)

キャリアショップ

  • docomo、au、SoftBankなど
  • メリット:安心感がある
  • デメリット:時間がかかる

【重要】iPhone X以降の注意点

iPhone X、XS、XR、11、12、13、14、15など、Face ID搭載機種では注意が必要です。

非正規店で近接センサーを修理すると

  • 近接センサーは直る
  • でも、Face ID(顔認証)が使えなくなる

これは、近接センサーとFace IDのシステムが連動しているためです。

修理前に必ず確認

  • 顔認証が使えなくなっても大丈夫か?
  • パスコードでの認証に切り替えられるか?

よくある質問

Q1. 近接センサーが壊れたままでも使える?

A: 使えますが、とても不便です。

通話中に画面が消えないので、頬が当たって勝手に操作されてしまいます。また、バッテリーの減りも早くなります。

Q2. 修理費用はどれくらい?

A: 機種や修理店によって異なりますが、目安は以下の通りです。

非正規修理店の場合

  • iPhone 6〜8:5,000円〜8,000円程度
  • iPhone X以降:8,000円〜15,000円程度
  • Android:5,000円〜10,000円程度

Apple正規店の場合

  • 保証対象外修理:20,000円〜40,000円以上

AppleCare+に入っていれば、3,700円程度で修理できます。

Q3. 自分で修理できる?

A: おすすめしません。

理由は以下の通りです。

  • 分解にはspecial toolsが必要
  • 失敗すると他の部分も壊れる可能性
  • 防水機能が失われる
  • 最悪の場合、起動しなくなる

Q4. 保護フィルムが原因で反応しないことある?

A: はい、あります。

特に、以下のような場合に起こりやすいです。

  • フィルムが厚すぎる
  • センサー部分にフィルムがかかっている
  • 気泡がセンサー部分に入っている

一度フィルムを剥がして確認してみてください。

Q5. 通話中以外でも近接センサーは働く?

A: 機種によっては、他の機能でも使われます。

  • ポケットモード:ポケットに入れると画面が消える
  • スマートアラート:スマホを持ち上げると通知を表示
  • ジェスチャー操作:手をかざして操作

Androidスマホでは、アプリによって近接センサーを活用しているものもあります。

Q6. 近接センサーと環境光センサーは同じ?

A: 違います。

近接センサー

  • 役割:物が近づいたことを検知
  • 主な用途:通話中の画面消灯

環境光センサー

  • 役割:周囲の明るさを検知
  • 主な用途:画面の明るさ自動調整

ただし、多くのスマホでは、この2つのセンサーが同じ場所(画面上部)に設置されています。

Q7. ケースを付けると近接センサーが反応しない?

A: ケースの縁がセンサーを覆っていると、反応しないことがあります。

対処法

  • センサー部分が隠れていないケースを選ぶ
  • ケースを外して確認してみる
  • フレームレスタイプのケースにする

Q8. Androidでも近接センサーはある?

A: はい、ほとんどすべてのAndroidスマホに搭載されています。

iPhoneと同じように、通話中の誤操作防止やバッテリー節約に使われています。

まとめ:近接センサーは縁の下の力持ち

近接センサーの3つのポイント

1. 通話中の誤操作を防ぐ大切な機能

電話中に頬が画面に触れても、自動的に画面をオフにしてくれます。これがないと、通話がとても不便になります。

2. 赤外線で物が近づいたことを検知

目に見えない赤外線を使って、1〜10cm程度の距離で反応します。リモコンと同じような仕組みです。

3. 故障したら、まず再起動とクリーニングを試す

多くの場合、再起動や掃除で解決します。それでもダメなら、修理を検討しましょう。

普段は意識することのない近接センサーですが、実はとても便利で重要な機能です。もし調子が悪くなったら、この記事を参考に対処してみてくださいね!


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