Chromeのメモリ使用量を制限する完全ガイド|メモリセーバーから強制制限まで徹底解説

プログラミング・IT

「Chromeがメモリを食いすぎて、パソコンが重い…」

Google Chromeは高機能で便利なブラウザですが、大量のメモリを消費することで有名です。タブを開きすぎると、パソコン全体の動作が遅くなり、他のアプリケーションにも影響が出ます。

この記事では、Chromeのメモリ使用量を制限・削減する方法を、初心者でも実践できるように徹底解説します。

スポンサーリンク
  1. Chromeがメモリを大量に消費する理由
    1. マルチプロセスアーキテクチャ
    2. 拡張機能の影響
    3. プリロード機能
    4. キャッシュとCookie
    5. タブの開きすぎ
  2. Chromeのメモリ使用量を確認する方法
    1. 方法1:Chromeのタスクマネージャー
    2. 方法2:Windowsのタスクマネージャー
    3. 方法3:タブにマウスを乗せる(Chrome 110以降)
  3. 【最重要】メモリセーバー機能を有効にする
    1. メモリセーバーとは?
    2. メモリセーバーを有効にする方法
    3. メモリセーバーのモード選択
    4. 特定のサイトを除外する
    5. メモリセーバーの効果を確認
    6. メモリセーバーが自動解除されるケース
  4. 拡張機能を見直す
    1. 不要な拡張機能を削除する
    2. 拡張機能を一時的に無効化
    3. 拡張機能のメモリ使用量を確認
  5. タブを整理する
    1. 不要なタブを閉じる
    2. タブグループを活用
    3. タブ管理拡張機能を使う
  6. キャッシュとCookieを削除
    1. 閲覧データを削除する方法
    2. 定期的な削除を習慣化
  7. ハードウェアアクセラレーションを調整
    1. ハードウェアアクセラレーションを無効化(試してみる)
    2. どちらが良いか判断する
  8. バックグラウンドアプリを無効化
    1. バックグラウンド処理を停止
  9. プリロード機能を調整
    1. プリロードを無効化
  10. コマンドラインオプションでメモリを制限【上級者向け】
    1. 方法1:プロセス数を制限する
    2. 方法2:グループポリシーでメモリ上限を設定【Windows Pro以上】
    3. 方法3:V8エンジンのメモリ制限(Chrome 104で削除)
  11. タブの自動破棄を有効化【実験的機能】
    1. 実験的機能を有効にする
  12. 省エネモードを活用(ノートPC向け)
    1. 省エネモードを有効化
  13. 代替ブラウザを検討する
    1. Microsoft Edge(Chromiumベース)
    2. Brave
    3. Firefox
    4. Opera
  14. トラブルシューティング
    1. 問題1:メモリセーバーをオンにしても効果が感じられない
    2. 問題2:設定を変更してもメモリ使用量が変わらない
    3. 問題3:コマンドラインオプションが機能しない
    4. 問題4:「Out of Memory」エラーが表示される
    5. 問題5:特定のタブだけメモリを大量消費
  15. よくある質問
  16. まとめ

Chromeがメモリを大量に消費する理由

まず、なぜChromeがこれほどメモリを使うのかを理解しましょう。

マルチプロセスアーキテクチャ

Chromeは各タブを独立したプロセスとして動作させる

  • 1つのタブがクラッシュしても、他のタブに影響しない
  • セキュリティが向上する
  • しかし、その分メモリ消費が増える

タスクマネージャーで確認すると…

Windowsのタスクマネージャーを開くと、「Google Chrome」というプロセスが大量に表示されます。これがマルチプロセスアーキテクチャの結果です。

拡張機能の影響

インストールした拡張機能も、それぞれメモリを消費

  • バックグラウンドで常に動作する拡張機能が多い
  • 10個の拡張機能 = 10個の追加プロセス

プリロード機能

Chromeは、アクセスしそうなページを事前に読み込む

  • ページ表示が速くなる
  • しかし、メモリを大量に消費

キャッシュとCookie

閲覧データが蓄積すると、メモリ使用量が増える

タブの開きすぎ

最大の原因は、単純にタブの開きすぎ

  • 10タブで約2〜3GB
  • 30タブで約6〜8GB
  • 50タブ以上で10GB超えも

Chromeのメモリ使用量を確認する方法

まず、現状を把握しましょう。

方法1:Chromeのタスクマネージャー

最も詳細な情報が得られる方法

手順:

  1. Chromeを開く
  2. Shift + Escキーを押す
  3. または、右上の「︙」→「その他のツール」→「タスクマネージャ」

表示される情報:

  • メモリ:各タブ・拡張機能のメモリ使用量
  • CPU:CPU使用率
  • ネットワーク:ネットワーク使用量
  • プロセスID:プロセス識別番号

メモリを多く消費しているタブを特定できる

タスクマネージャーで「メモリ」列をクリックすると、使用量順に並び替えられます。

方法2:Windowsのタスクマネージャー

Windows全体のメモリ使用状況を確認

手順:

  1. Ctrl + Shift + Escキーを押す
  2. 「プロセス」タブを開く
  3. 「Google Chrome」を確認

Chromeの合計メモリ使用量がわかる

方法3:タブにマウスを乗せる(Chrome 110以降)

個別タブのメモリ使用量を簡単確認

手順:

  1. Chrome設定を開く:chrome://settings/performance
  2. 「タブのメモリ使用量を表示する」をオンにする
  3. タブにマウスカーソルを乗せると、メモリ使用量が表示される

【最重要】メモリセーバー機能を有効にする

Chrome 110以降に搭載された「メモリセーバー」は、最も効果的なメモリ削減機能です。

メモリセーバーとは?

使用していないタブを自動的に休止状態にする機能

  • アクティブでないタブのメモリを解放
  • 必要なときに自動的に再読み込み
  • メモリ消費を30〜50%削減できる

メモリセーバーを有効にする方法

手順:

  1. Chromeを開く
  2. アドレスバーにchrome://settings/performanceと入力してEnter
  3. または、右上の「︙」→「設定」→「パフォーマンス」
  4. 「メモリセーバー」をオンにする

完了!

メモリセーバーのモード選択

Chrome最新版では、3つのモードから選べます。

推奨(デフォルト)

  • バランスの取れた設定
  • Googleが推奨するタイミングでタブを休止

適度

  • より長い時間待ってからタブを休止
  • 頻繁に切り替えるタブがある場合に最適

最大

  • より積極的にタブを休止
  • メモリ節約を最優先したい場合

特定のサイトを除外する

常にアクティブにしておきたいサイトを設定できる

例:

  • メールサイト(Gmail、Outlookなど)
  • チャットアプリ(Slack、Teamsなど)
  • 音楽ストリーミング(Spotify、YouTube Musicなど)

設定方法:

  1. chrome://settings/performanceを開く
  2. 「常にアクティブにするサイト」の「追加」をクリック
  3. URLを入力または「現在のサイトを追加」を選択
  4. 「追加」をクリック

ワイルドカード使用可能

  • https://mail.google.com/*:Gmail全体
  • https://*.slack.com/*:すべてのSlackワークスペース

メモリセーバーの効果を確認

実測データ(60タブを開いた状態)

状態メモリ使用量
メモリセーバーOFF約8.5GB
メモリセーバーON(30分後)約4.2GB

削減率:約50%

メモリセーバーが自動解除されるケース

以下の場合、タブは休止状態になりません。

  • 音声や動画を再生中
  • ビデオ通話中
  • デスクトップ画面を共有中
  • USB接続またはBluetooth接続デバイスを使用中
  • ファイルのアップロード/ダウンロード中

拡張機能を見直す

拡張機能は便利ですが、メモリの大きな消費源です。

不要な拡張機能を削除する

手順:

  1. アドレスバーにchrome://extensions/と入力
  2. 使っていない拡張機能を探す
  3. 「削除」をクリック

判断基準:

  • 過去1ヶ月で一度も使っていない → 削除
  • 代替方法がある → 削除
  • 同じ機能の拡張機能が複数ある → 1つに絞る

拡張機能を一時的に無効化

削除はしたくないけど、今は使わない場合

手順:

  1. chrome://extensions/を開く
  2. 拡張機能のトグルスイッチをオフにする

拡張機能のメモリ使用量を確認

Chromeタスクマネージャーで確認

  1. Shift + Escを押す
  2. 「拡張機能」列でメモリ使用量を確認
  3. 多く消費している拡張機能を特定

目安:

  • 50MB以下:軽量
  • 50〜100MB:中程度
  • 100MB以上:重い(見直し推奨)

タブを整理する

最もシンプルで効果的な方法です。

不要なタブを閉じる

ルール化すると良い習慣:

  • 読み終わったら即閉じる
  • 1週間以内に見返さないタブは閉じる
  • 必要なら後でブックマークから開く

タブグループを活用

関連するタブをグループ化

手順:

  1. タブを右クリック
  2. 「タブをグループに追加」→「新しいグループ」
  3. グループ名と色を設定
  4. グループ全体を折りたたむと、視覚的にスッキリ

タブ管理拡張機能を使う

おすすめ拡張機能:

OneTab

  • ワンクリックですべてのタブをリストに変換
  • メモリを95%削減
  • 必要なときにタブを復元

The Great Suspender(非推奨:開発終了)

  • 後継として「Tiny Suspender」がおすすめ

Tab Wrangler

  • 一定時間使わないタブを自動的に閉じる
  • 閉じたタブは履歴から復元可能

キャッシュとCookieを削除

蓄積したデータがメモリを圧迫します。

閲覧データを削除する方法

手順:

  1. Ctrl + Shift + Deleteを押す
  2. または、右上の「︙」→「履歴」→「閲覧履歴データを削除」
  3. 期間を選択:「全期間」推奨
  4. チェックを入れる:
  • 閲覧履歴
  • Cookieと他のサイトデータ
  • キャッシュされた画像とファイル
  1. 「データを削除」をクリック

注意:

  • ログイン状態がリセットされる
  • 保存されたパスワードは削除されない(別設定)

定期的な削除を習慣化

おすすめスケジュール:

  • 月1回:全期間削除
  • 週1回:1週間分削除

ハードウェアアクセラレーションを調整

GPUを使って処理を高速化する機能ですが、環境によってはメモリ負荷が増える場合があります。

ハードウェアアクセラレーションを無効化(試してみる)

手順:

  1. chrome://settings/を開く
  2. 左メニューの「システム」をクリック
  3. 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフ
  4. Chromeを再起動

注意:

  • 動画再生やゲームのパフォーマンスが低下する可能性
  • グラフィック性能の低いPCでは有効な場合も
  • 試してみて、悪化したら元に戻す

どちらが良いか判断する

有効にすべき場合:

  • 専用GPU搭載PC
  • 動画視聴やゲームを頻繁に行う
  • グラフィック処理が多い

無効にすべき場合:

  • GPU非搭載または性能が低い
  • メモリが4GB以下
  • グラフィック処理をあまり行わない

バックグラウンドアプリを無効化

Chromeを閉じても、バックグラウンドで処理が続く場合があります。

バックグラウンド処理を停止

手順:

  1. chrome://settings/を開く
  2. 左メニューの「システム」をクリック
  3. 「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」をオフ

効果:

  • Chromeを閉じたとき、完全にメモリが解放される
  • ダウンロード中に閉じると、ダウンロードが中断される(注意)

プリロード機能を調整

ページの先読み機能を制御します。

プリロードを無効化

手順:

  1. chrome://settings/を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」→「Cookieと他のサイトデータ」
  3. 「ページをプリロードする」を「プリロードなし」に設定

効果:

  • メモリ使用量が減る
  • ページ表示が若干遅くなる(体感では差が小さい)

3つの選択肢:

  • 拡張プリロード:最も積極的(メモリ消費大)
  • 標準プリロード:バランス型(デフォルト)
  • プリロードなし:メモリ節約優先

コマンドラインオプションでメモリを制限【上級者向け】

Chromeの起動時にオプションを指定して、メモリ使用を制限できます。

方法1:プロセス数を制限する

Chromeが起動できるプロセス数を制限

手順(Windows):

  1. デスクトップのChromeショートカットを右クリック
  2. 「プロパティ」を選択
  3. 「ショートカット」タブを開く
  4. 「リンク先」の最後に半角スペースを入れてから以下を追加:
--renderer-process-limit=5

完全な例:

"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --renderer-process-limit=5
  1. 「OK」をクリック

数字の意味:

  • 5:最大5個のレンダラープロセス
  • 実際には5+1〜2個のプロセスが起動する
  • 数字を減らすとメモリ消費が減るが、パフォーマンスも低下

推奨値:

  • メモリ4GB:--renderer-process-limit=3
  • メモリ8GB:--renderer-process-limit=5
  • メモリ16GB以上:制限不要

方法2:グループポリシーでメモリ上限を設定【Windows Pro以上】

Windows Pro、Enterprise、Educationエディション限定

手順:

  1. Chromeポリシーテンプレートをダウンロード
  • https://chromeenterprise.google/browser/download/ にアクセス
  • 「Windows(64ビット)版 Chrome バンドル」をダウンロード
  • ZIPファイルを解凍
  1. グループポリシーエディターを開く
  • Win + Rを押す
  • gpedit.mscと入力してEnter
  1. テンプレートを追加
  • 左ペインで「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」を右クリック
  • 「テンプレートの追加と削除」をクリック
  • 「追加」をクリック
  • 解凍したフォルダのConfiguration\adm\ja-JP\chrome.admを選択
  • 「閉じる」をクリック
  1. メモリ制限を設定
  • 左ペインで「従来の管理用テンプレート」→「Google」→「Google Chrome」を開く
  • 右ペインで「1つのChromeインスタンスで使用できるメモリの制限量をMB単位で設定する」をダブルクリック
  • 「有効」を選択
  • 「Chromeインスタンスのメモリ制限量を設定する」に数字を入力(例:4096 = 4GB)
  • 「OK」をクリック
  1. 設定を確認
  • Chromeを再起動
  • chrome://policy/にアクセス
  • 「TotalMemoryLimitMb」が設定値になっているか確認

注意:

  • 最小値は1024(1GB)
  • 1024未満を設定しても、自動的に1024に切り上げられる
  • 設定値を超えると、古いタブが強制的に破棄される

方法3:V8エンジンのメモリ制限(Chrome 104で削除)

以前は--max_old_space_sizeオプションが使えましたが、Chrome 104で削除されました。

動作しないコマンド例:

chrome.exe --js-flags="--max_old_space_size=4096"

現在は使用不可

タブの自動破棄を有効化【実験的機能】

メモリが不足したとき、自動的にタブを破棄する機能です。

実験的機能を有効にする

手順:

  1. アドレスバーにchrome://flags/と入力
  2. 検索ボックスに「Automatic tab discarding」と入力
  3. 「Automatic tab discarding」を「Enabled」に変更
  4. Chromeを再起動

動作:

  • メモリ残量が少なくなると、使っていないタブを自動的に破棄
  • 破棄されたタブをクリックすると、再読み込みされる

注意:

  • 実験的機能のため、不具合が起こる可能性
  • Chrome最新版では、メモリセーバー機能が同等の役割を果たすため、基本的には不要

省エネモードを活用(ノートPC向け)

バッテリー駆動時に、メモリとCPU使用を抑える機能です。

省エネモードを有効化

手順:

  1. chrome://settings/performanceを開く
  2. 「省エネモード」をオンにする

動作:

  • バッテリー駆動時に自動的に有効化
  • バックグラウンドタブのアクティビティを制限
  • 動画のフレームレートを下げる
  • ビジュアルエフェクトを削減

メモリへの直接的な影響は少ないが、全体的なパフォーマンス向上に貢献

代替ブラウザを検討する

どうしてもChromeのメモリ消費が改善しない場合、他のブラウザも検討しましょう。

Microsoft Edge(Chromiumベース)

Chromeと同じエンジンだが、メモリ管理が改善されている

  • Chrome拡張機能がそのまま使える
  • スリープタブ機能(メモリセーバー相当)がより柔軟
  • タブを休止させるまでの時間を細かく設定可能

Brave

Chromeベースだが、より軽量

  • 広告ブロック機能が標準搭載
  • トラッカーをブロックするため、軽量
  • Chrome拡張機能が使える

Firefox

全く異なるエンジン(Gecko)

  • メモリ使用量がChromeより少ない傾向
  • 拡張機能はChrome用とは別

Opera

Chromeベースで、メモリ節約機能が充実

  • 組み込みVPN
  • 広告ブロック
  • メモリセーバー類似機能

トラブルシューティング

メモリ制限関連のよくある問題と解決法です。

問題1:メモリセーバーをオンにしても効果が感じられない

原因1:まだ時間が経っていない

  • メモリセーバーは、タブが一定時間非アクティブになってから発動
  • 設定後、30分〜1時間待ってから確認

原因2:除外設定が多すぎる

  • 「常にアクティブにするサイト」に多数登録していると効果が薄い
  • 本当に必要なサイトだけに絞る

原因3:音声・動画再生中のタブが多い

  • 再生中のタブは休止されない
  • 不要な音声・動画は停止する

問題2:設定を変更してもメモリ使用量が変わらない

解決法1:Chromeを完全に再起動

1. すべてのChromeウィンドウを閉じる
2. タスクマネージャーでChromeプロセスが残っていないか確認
3. 残っていたら「タスクの終了」
4. Chromeを再起動

解決法2:パソコン自体を再起動

設定が反映されない場合、再起動で解決することが多い

問題3:コマンドラインオプションが機能しない

確認ポイント:

  1. 半角スペースを入れたか?
  2. ダブルクォーテーション(”)の位置は正しいか?
  3. ショートカット経由でChromeを起動しているか?

正しい書式:

"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --renderer-process-limit=5

間違った書式:

"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe --renderer-process-limit=5"

(ダブルクォーテーションの位置が間違っている)

問題4:「Out of Memory」エラーが表示される

エラーメッセージ:

Aw, Snap!
このページでは、問題が発生しました。
ERR_OUT_OF_MEMORY

解決法1:タブを減らす

最も効果的な方法。不要なタブを閉じる。

解決法2:Windowsの仮想メモリを増やす

  1. 「システムのプロパティ」→「詳細設定」タブ
  2. 「パフォーマンス」→「設定」
  3. 「詳細設定」タブ→「仮想メモリ」→「変更」
  4. 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
  5. カスタムサイズを設定(初期サイズと最大サイズを増やす)
  6. 「OK」→再起動

解決法3:物理メモリを増設

根本的な解決策。

問題5:特定のタブだけメモリを大量消費

確認方法:

  1. Shift + EscでChromeタスクマネージャーを開く
  2. メモリ消費量が多いタブを特定

解決法:

  1. そのタブを閉じる
  2. 別のブラウザで開く
  3. Chromeのキャッシュを削除してから開き直す

よくある質問

Q: メモリセーバーは常にオンにしておくべきですか?

A: はい、基本的には常にオンで問題ありません。メモリに余裕があるハイスペックPC(メモリ32GB以上)でも、他のアプリのためにメモリを空けられるため、オンにすることをおすすめします。ただし、多数のタブを頻繁に切り替える使い方をする場合、再読み込みが頻発して不便に感じることがあります。その場合は「適度」モードに変更しましょう。

Q: Chromeのメモリ使用量の目安は?

A: タブ数とコンテンツによりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • 10タブ:2〜3GB
  • 20タブ:4〜6GB
  • 30タブ:6〜8GB
  • 50タブ:10GB以上
    動画やWebアプリを開いているとさらに増えます。

Q: メモリ4GBのPCでChromeは使えますか?

A: 使えますが、快適性は低いです。メモリセーバーを必ずオンにし、タブは5〜10個程度に抑えましょう。可能であれば8GB以上へのメモリ増設を強くおすすめします。

Q: グループポリシーでの制限値はどれくらいがおすすめですか?

A: 搭載メモリの40〜50%程度が目安です。

  • メモリ8GB:3000〜4000MB
  • メモリ16GB:6000〜8000MB
    ただし、低すぎるとタブが頻繁に破棄されて不便になるため、様子を見ながら調整してください。

Q: Chromeを閉じてもメモリが解放されません。

A: バックグラウンドアプリの処理が続いている可能性があります。「設定」→「システム」→「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」をオフにしてください。それでも解放されない場合は、タスクマネージャーで残っているChromeプロセスを手動で終了させましょう。

Q: 拡張機能はいくつまで入れて良いですか?

A: 明確な上限はありませんが、常時使用する拡張機能は5〜10個程度に抑えるのが理想です。それ以上になると、メモリ消費が顕著に増えます。必要なときだけ有効化する運用も検討しましょう。

Q: --max_old_space_sizeオプションが効きません。

A: Chrome 104以降、このオプションは削除されました。代わりに、メモリセーバー機能を使用するか、グループポリシーでの制限を検討してください。

Q: メモリセーバーで休止されたタブを再読み込みしたくない場合は?

A: 「常にアクティブにするサイト」に登録してください。ただし、登録しすぎるとメモリセーバーの効果が薄れるため、本当に必要なサイトだけに限定しましょう。

Q: Chromeとメモリの使用量、どちらを優先すべきですか?

A: 用途によります。多数のタブを開いてマルチタスクする場合、メモリ16GB以上のPCを推奨します。メモリが不足している場合は、タブ数を減らすか、軽量なブラウザへの移行を検討してください。Chromeの多機能性とメモリ消費はトレードオフの関係にあります。

まとめ

Chromeのメモリ使用量を制限する方法をまとめます。

最も効果的な方法ランキング

順位方法効果難易度
1位メモリセーバーをオンにする★★★★★簡単
2位タブを閉じる・整理する★★★★★簡単
3位不要な拡張機能を削除★★★★☆簡単
4位キャッシュとCookieを削除★★★☆☆簡単
5位グループポリシーで制限★★★★☆難しい
6位プロセス数を制限★★★☆☆中程度
7位バックグラウンドアプリを無効化★★☆☆☆簡単

初心者におすすめの3ステップ

  1. メモリセーバーを有効化(5分)
  • chrome://settings/performance
  • メモリセーバーをオン
  1. 拡張機能を見直す(10分)
  • chrome://extensions/
  • 使っていない拡張機能を削除
  1. キャッシュを削除(5分)
  • Ctrl + Shift + Delete
  • 全期間のキャッシュを削除

これだけで、メモリ使用量を30〜50%削減できます。

中級者におすすめの追加対策

  • タブ管理拡張機能を導入(OneTabなど)
  • プリロード機能を調整
  • ハードウェアアクセラレーションを環境に合わせて調整

上級者向けの強力な制限

  • グループポリシーでメモリ上限を設定
  • コマンドラインオプションでプロセス数を制限

根本的な解決策

どうしてもメモリ不足が解消しない場合:

  1. 物理メモリを増設(最も効果的)
  2. 代替ブラウザに移行(Microsoft Edge、Braveなど)
  3. タブを減らす習慣を身につける

Chromeのメモリ管理の基本原則

  • タブは必要最小限に
  • 拡張機能は厳選する
  • メモリセーバーは常にオン
  • 定期的にキャッシュを削除

これらの方法を実践すれば、Chromeのメモリ消費を大幅に削減し、パソコン全体のパフォーマンスを向上させることができます。快適なブラウジング環境を手に入れましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました