ChromeOSのメモリ使用量を確認・節約する方法|動作が重い時の対処法

Chromebookを使っていて「なんだか動作が重いな…」と感じたことはありませんか?

動画がカクついたり、タブの切り替えが遅かったりする場合、メモリ不足が原因かもしれません。

実は、ChromeOSにはメモリ使用量を簡単に確認できるツールがいくつも用意されているんです。

今回は、メモリの確認方法から節約テクニックまで、Chromebookを快適に使うための方法を分かりやすく解説していきます。

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メモリ使用量ってどうやって確認するの?

ChromeOSでメモリの使用状況を確認する方法は大きく3つあります。

それぞれ見られる情報が少し違うので、目的に合わせて使い分けるといいですよ。

【方法1】タスクマネージャーで確認する

一番手軽で、タブや拡張機能ごとのメモリ使用量を詳しく見られる方法です。

タスクマネージャーの起動方法:

  1. 「検索キー(虫眼鏡マーク)+ ESC」を同時に押す

または

  1. Chromeブラウザの右上にある3つの点をクリック
  2. 「その他のツール」を選択
  3. 「タスクマネージャ」をクリック

タスクマネージャーを開くと、各タブ、拡張機能、システムプロセスがどれだけメモリを使っているかが一覧で表示されます。

「メモリ フットプリント」という項目をクリックすると、メモリ使用量の多い順に並び替えられるので便利ですよ。

ちなみに、ここで表示されるメモリ量の単位は「キロバイト(KB)」です。だいたい1000KB = 1MB(メガバイト)と考えればOKです。

【方法2】診断アプリで確認する

ChromeOSには「診断」という専用アプリが搭載されていて、CPUやメモリ、バッテリーの状態を総合的にチェックできます。

診断アプリの起動方法:

  1. 画面右下の時刻をクリック
  2. 歯車マーク(設定)をクリック
  3. 左側のメニューを一番下までスクロール
  4. 「ChromeOS について」をクリック
  5. 「診断」ボタンをクリック

診断アプリでは、メモリの「使用量」と「使用可能量」がグラフで表示されます。

また、CPUの温度やバッテリーの健全性も同時に確認できるので、Chromebookの全体的な状態を把握したい時に便利です。

【方法3】chrome://system で詳細情報を見る

もっと詳しい技術情報を知りたい場合は、Chrome URLを使う方法があります。

chrome://system の使い方:

  1. Chromeブラウザを開く
  2. アドレスバーに「chrome://system」と入力してEnterキーを押す

この方法は主に開発者向けの情報が表示されるので、普段使いには少し難しいかもしれません。

ただ、サポートに問い合わせる時などに詳細な情報が必要になった場合は役立ちますよ。

メモリ不足になるとどんな症状が出る?

Chromebookのメモリが足りなくなると、以下のような症状が現れます。

よくある症状:

  • タブの切り替えが遅くなる
  • ページの読み込みに時間がかかる
  • 動画がカクカクする
  • アプリの起動が遅い
  • 突然ブラウザがクラッシュする
  • マウスカーソルの動きがカクつく

特にタブを10個以上開いている状態や、動画を再生しながら別の作業をしている時に症状が出やすいですね。

Chromebookは一般的に4GB〜8GB程度のメモリを搭載していますが、使い方によってはすぐに足りなくなってしまうんです。

【基本】タブを整理してメモリを節約しよう

メモリを節約する最も基本的で効果的な方法は、使っていないタブを閉じることです。

Chromeはタブごとに独立したプロセスを作成する仕組みなので、タブ1つにつき約50MB〜200MB程度のメモリを消費します。

「とりあえず開いておこう」と思っているタブが10個あったら、それだけで500MB〜2GB近くメモリを使っていることになるんです。

タブ整理のコツ:

  • 30分以上見ていないタブは閉じる
  • 「後で読む」はブックマークに保存してタブは閉じる
  • 同じ作業に関係ないタブは別ウィンドウで開く

本当に必要なタブだけを開いておくだけで、Chromebookの動作は驚くほど軽くなりますよ。

拡張機能を見直してメモリを解放

Chrome拡張機能は便利ですが、バックグラウンドで常に動作しているものが多く、意外とメモリを消費します。

タスクマネージャーで確認すると、使っていない拡張機能が100MB以上メモリを食っていることも珍しくありません。

拡張機能の整理方法:

  1. アドレスバーに「chrome://extensions」と入力
  2. インストールされている拡張機能の一覧が表示される
  3. 使っていないものはトグルをオフにするか「削除」をクリック

特に「翻訳ツール」や「広告ブロッカー」など、同じような機能の拡張機能を複数入れている場合は要注意です。

本当に必要なものだけを残して、他は無効化または削除しましょう。

月に1回くらいのペースで見直すと、快適な状態を保てますよ。

メモリセーバー機能を活用する

Chrome(ChromeOS)には「メモリセーバー」という便利な機能があります。

これは、長時間使っていないタブを自動的に休止状態にして、メモリを解放してくれる機能なんです。

メモリセーバーの設定方法:

  1. Chromeブラウザを開く
  2. 右上の3つの点をクリック
  3. 「設定」を選択
  4. 左側のメニューから「パフォーマンス」をクリック
  5. 「メモリセーバー」をオンにする

メモリセーバーには3つのモードがあります:

  • 適度:タブは長時間経過してから休止(比較的緩やか)
  • バランス重視(推奨):最適なタイミングで休止
  • 最大:短時間で積極的に休止

普段使いなら「バランス重視」がおすすめです。

休止状態になったタブは、クリックするだけですぐに元の状態に戻るので、使い勝手が悪くなることはありませんよ。

ただし、音楽を再生中のタブや、重要な作業をしているタブは自動的に休止対象から除外されるので安心してください。

Androidアプリを使わない時は無効化する

ChromebookではAndroidアプリが使えて便利ですが、Google Playストアのサービスはバックグラウンドで常に動作していて、かなりのメモリを消費します。

もしAndroidアプリをほとんど使わないのであれば、思い切って無効化するのも一つの手です。

Google Playストアの無効化方法:

  1. 設定を開く
  2. 「アプリ」を選択
  3. 「Google Playストア」をクリック
  4. 「アンインストール」または「無効にする」を選択

この設定をすると、Androidアプリは使えなくなりますが、メモリを大幅に節約できます。

もちろん、後から再度有効にすることも可能なので、試しにやってみる価値はありますよ。

Linux機能を使わない時は終了させる

開発者向けに提供されている「Linux(ベータ版)」機能も、実はメモリをかなり消費します。

Linuxアプリを普段使わないのであれば、Linux仮想マシンのプロセスを終了させましょう。

Linux仮想マシンの終了方法:

  1. タスクマネージャーを開く(検索キー + ESC)
  2. 「Linux仮想マシン」という項目を探す
  3. それを選択して「プロセスを終了」をクリック

これだけで数百MBのメモリが解放されることもあります。

注意点として、Chromebookを再起動すると自動的に元に戻りますが、Linuxアプリを起動しない限りメモリは消費されません。

定期的にキャッシュをクリアする

ブラウザのキャッシュ(一時ファイル)が溜まりすぎると、メモリ使用量が増える原因になります。

月に1回程度、キャッシュをクリアする習慣をつけると良いですよ。

キャッシュのクリア方法:

  1. Chromeの設定を開く
  2. 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択
  3. 「閲覧履歴データの削除」をクリック
  4. 期間を「全期間」に設定
  5. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
  6. 「データを削除」をクリック

このとき、「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れると、ログイン情報なども消えてしまうので注意してください。

キャッシュだけを削除すれば、ログイン状態は保たれます。

再起動で一時的なメモリ問題を解決

長時間Chromebookを使い続けていると、バックグラウンドで不要なプロセスが溜まってしまうことがあります。

そんな時は、シンプルに再起動するだけで解決することも多いんです。

再起動の手順:

  1. 画面右下の時刻をクリック
  2. 電源ボタンのアイコンをクリック
  3. 「再起動」を選択

再起動すると、メモリがリフレッシュされて、一時的な不具合も解消されることが多いですよ。

「最近なんだか重いな」と感じたら、まず再起動を試してみてください。

【上級】ハードウェアアクセラレーションの調整

ハードウェアアクセラレーションは、グラフィック処理をCPUではなくGPUに任せる機能です。

通常はオンにしておくと快適ですが、一部の環境ではメモリ消費が増える原因になることがあります。

もし動作が不安定な場合は、試しにオフにしてみるのも一つの方法です。

ハードウェアアクセラレーションの設定変更:

  1. Chromeの設定を開く
  2. 左側のメニューから「システム」を選択
  3. 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」のトグルをオフにする
  4. Chromeを再起動

ただし、この設定をオフにすると、動画再生などのグラフィック処理が遅くなる可能性があります。

効果を確認しながら、自分の環境に合った設定を見つけてくださいね。

どうしても重い場合は?

ここまで紹介した方法を試してもまだ重い場合は、以下を検討してみましょう。

最終手段:

  1. Powerwash(初期化):ChromeOSをリセットして工場出荷時の状態に戻す
  2. ハードウェアの限界:メモリ4GB以下のモデルでは、タブを5〜6個開くだけで限界に達することも

特にメモリ4GB以下のChromebookは、複数のタブを開きながら動画を見たり、Androidアプリを同時に使ったりするのは厳しいです。

使い方を工夫して、同時に開くアプリやタブの数を最小限に抑えることが大切ですね。

メモリ使用量の目安を知っておこう

「どれくらいメモリを使っていたら危険なのか」という目安も知っておくと便利です。

メモリ使用量の目安:

  • 50%以下:余裕あり、快適に動作
  • 50〜70%:問題なく使える範囲
  • 70〜85%:やや重く感じ始める
  • 85%以上:明らかに動作が遅くなる

診断アプリやタスクマネージャーで定期的にチェックして、常に70%以下をキープできるように意識すると良いですよ。

もし常に80%以上を使っている状態なら、タブの数や拡張機能を大幅に減らす必要があります。

まとめ:メモリを意識すればChromebookはもっと快適に

ChromeOSのメモリ使用量を確認・節約する方法、いかがでしたか?

重要なポイントをもう一度まとめておきますね。

メモリ使用量の確認方法:

  • タスクマネージャー(検索キー + ESC)
  • 診断アプリ
  • chrome://system

メモリ節約の基本テクニック:

  1. 不要なタブを閉じる
  2. 拡張機能を整理する
  3. メモリセーバー機能をオンにする
  4. Androidアプリを使わない時は無効化
  5. Linux機能を終了させる
  6. 定期的にキャッシュをクリア
  7. 定期的に再起動する

特に効果が大きいのは、タブの整理とメモリセーバー機能の活用です。

この2つだけでも、体感できるほど動作が軽くなることが多いですよ。

Chromebookは軽量で高速なOSですが、メモリの使い方を少し工夫するだけで、さらに快適に使えるようになります。

「最近ちょっと重いな」と感じたら、今回紹介した方法を試してみてくださいね!

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