「休日に仕事のメッセージを送りたくない…」「でも、翌営業日に送るのを忘れそう…」
そんな悩みを抱えたことはありませんか?
2024年11月、Chatworkに待望の「予約送信機能」が実装されました!この機能を使えば、指定した日時に自動でメッセージを送信できるので、送り忘れを防ぎながら相手への配慮もできます。
この記事では、Chatworkの送信予約機能について、使い方から活用シーンまで初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
予約送信機能とは?

予約送信機能は、指定した日時に自動的にメッセージを送信できる機能です。
どんな機能?
従来のChatworkでは、メッセージを作成すると即座に相手に送信・通知されていました。
しかし予約送信機能を使えば:
- 送信日時を事前に設定できる
- 指定した時刻に自動送信される
- Chatworkを起動していなくても送信される
つまり、「今書いて、後で送る」ことができるようになったんです!
なぜ便利なのか?
予約送信機能があると、以下のような場面で役立ちます:
相手への配慮
- 休日や深夜に通知を送らない
- 相手の勤務時間に合わせて送信
- シフト制の相手に勤務日だけ送信
送り忘れ防止
- 重要な連絡を忘れずに送れる
- 思いついた時に予約しておける
- タイミングを逃さない
業務効率化
- まとめて予約設定できる
- 定型的な連絡を自動化
- 時間帯を気にせず作業できる
利用できるプラン・環境
対応プラン
予約送信機能が使えるのは有料プランのみです。
| プラン | 予約送信機能 |
|---|---|
| フリープラン | ❌ 利用不可 |
| ビジネスプラン | ⭕ 利用可能 |
| エンタープライズプラン | ⭕ 利用可能 |
ポイント: フリープランの方は、アップグレードが必要です。
対応環境
現在利用できる環境
- ⭕ PCブラウザ版(Chrome、Edge、Safari など)
- ⭕ デスクトップアプリ版(Windows、Mac)
現在利用できない環境
- ❌ スマートフォンアプリ(iPhone、Android)
- ❌ タブレットアプリ(iPad など)
注意: モバイル版への対応時期は未定です。
段階的な提供
2024年11月時点で、予約送信機能は段階的に提供されています。
つまり:
- 有料プランでもまだ使えない人がいる
- 順次、全ユーザーに提供予定
- 全員が使えるまで時間がかかる
確認方法: 送信ボタンの横に「▼」ボタンがあれば利用可能です。
予約送信機能の使い方(PC版)
基本的な予約送信の手順
ステップ1: メッセージを入力
- 予約送信したいチャットルームを開く
- メッセージ入力欄に文章を入力
ステップ2: 予約設定を開く
- 送信ボタンの右側にある「▼」ボタンをクリック
- 「送信日時を選択」をクリック
ステップ3: 日時を設定
- 「送信日時を選択」画面が表示される
- 日付を選択(カレンダーから選ぶ)
- 時刻を選択(ドロップダウンから選ぶ)
- 「送信日時を設定」ボタンをクリック
ステップ4: 予約完了
- メッセージが予約される
- 設定した日時に自動的に送信される
- Chatworkを起動していなくてもOK
これで予約送信完了です!
設定できる日時の範囲
予約送信で設定できる日時には制限があります。
設定可能な範囲
- 最短: 現在時刻の30分後から
- 最長: 60日先まで
- 時刻の単位: 10分刻み
例:
- 現在が14:00の場合、最短は14:30から設定可能
- 時刻は「09:00」「09:10」「09:20」のように10分単位
注意点:
- 30分未満の予約はできない
- 分単位の細かい設定はできない(例:14:37など)
- 61日以降の予約はできない
予約できるメッセージの数
1つのアカウント・1つのルームにつき、1つのメッセージまで予約できます。
具体例:
- Aルームに1つ予約済み → Aルームにもう1つ予約できない
- Aルームに1つ予約済み → Bルームには別に1つ予約できる
- 複数ルームに同時予約は可能
制限の理由: メッセージの重複や混乱を防ぐため
予約送信で使える機能
予約送信でも、通常のメッセージと同じように様々な機能が使えます。
使える機能 ⭕
- TOメンション: 特定の人に宛てられる
- 絵文字: 😊👍などの絵文字
- 引用: 過去のメッセージを引用
- テキスト装飾: 太字、斜体、コードなど
使えない機能 ❌
- ファイル添付: 画像、PDF、エクセルなど
ファイルを含めたい場合の対処法
ファイルを含めたメッセージを予約送信したい場合は、以下の方法があります。
方法1: 事前にファイルをアップロード
- 送信したいファイルを先にアップロード
- アップロードしたファイルを引用
- メッセージを予約送信
方法2: ファイルのリンクを記載
- ファイルを事前にアップロード
- ファイルへのリンクをメッセージに記載
- メッセージを予約送信
方法3: 別メッセージで送る
- 予約送信はテキストのみ
- ファイルは別途、手動で送信
予約送信の確認・編集・キャンセル方法
予約メッセージの確認方法
予約したメッセージは、以下の場所で確認できます。
確認手順:
- 該当のチャットルームを開く
- メッセージ入力欄の上部に表示される
- 「予約送信: ○月○日 ○時○分」と表示
または:
- 画面右上のメニュー(三本線)をクリック
- 「予約メッセージ一覧」を選択
- 全ての予約メッセージが一覧表示される
予約メッセージの編集方法
予約したメッセージは、送信前なら編集できます。
編集手順:
- 予約メッセージ一覧を開く
- 編集したいメッセージの「編集」ボタンをクリック
- 内容や送信日時を変更
- 「更新」ボタンをクリック
編集できる内容:
- メッセージの文章
- 送信日時
- TOメンション
- テキスト装飾
予約メッセージのキャンセル方法
予約を取り消したい場合は、送信前にキャンセルできます。
キャンセル手順:
- 予約メッセージ一覧を開く
- キャンセルしたいメッセージの「削除」ボタンをクリック
- 確認画面で「削除」を選択
- 予約が取り消される
注意点:
- 送信後はキャンセルできない
- 送信時刻の直前でもキャンセル可能
- キャンセルしたメッセージは復元できない
予約送信機能の活用シーン
予約送信機能は、様々な場面で活用できます。
シーン1: 休日・営業時間外への配慮
状況: 土日や深夜に連絡事項を思いついた
活用方法:
- 休日に思いついた内容を入力
- 翌営業日の朝に送信予約
- 相手の休日を妨げない
具体例:
日曜日の夜に作業中、月曜の打ち合わせ内容を思いついた
→ 月曜9:00に送信予約
→ 相手の休日に通知が行かない
→ 自分も送り忘れない
シーン2: シフト制スタッフへの連絡
状況: シフト勤務の相手に勤務日だけ連絡したい
活用方法:
- 相手のシフト表を確認
- 勤務日の朝に送信予約
- 休日に通知しない
具体例:
Aさんは火・木・土が勤務日
→ 毎週火曜の9:00に週次報告を予約
→ Aさんの出勤日に自動送信
→ 手動で送る手間が省ける
シーン3: リマインダー・催促
状況: 締切前に相手にリマインドしたい
活用方法:
- 締切の数日前に送信予約
- 「○○の期限が△日です」と自動送信
- 催促忘れを防ぐ
具体例:
請求書の提出締切が月末
→ 月末3日前の朝に「リマインド」を予約
→ 自動的に相手に通知
→ 催促を忘れない
シーン4: 定期的な連絡事項
状況: 毎週決まった時間に送る定型メッセージ
活用方法:
- 毎週月曜の定例会議前に送信予約
- 議事録や資料のリンクを送る
- ルーティンワークを自動化
注意: 繰り返し設定はできないので、毎回手動で予約が必要
シーン5: タイムゾーンが異なる相手
状況: 海外の取引先とやり取りしている
活用方法:
- 相手の国の営業時間を計算
- 相手の朝や昼に届くよう予約
- 時差を気にせず作業できる
具体例:
アメリカ東海岸の取引先(時差-14時間)
→ 日本時間の23:00に送信予約
→ 相手の現地時間9:00に届く
→ 営業時間内に確認してもらえる
シーン6: プレスリリース・告知
状況: 正確な時刻に一斉告知したい
活用方法:
- 事前に複数のチャットに予約
- 同じ時刻に一斉送信
- タイミングがズレない
注意: 複数ルームへの一斉送信には別途ツールが必要
シーン7: 送り忘れ防止
状況: 後で送ろうと思って忘れがち
活用方法:
- 思いついた時にすぐ入力
- 適切な時間に送信予約
- メモ代わりに使える
具体例:
通勤中にアイデアを思いついた
→ スマホでメモせず、PCで予約(※現在はPC版のみ)
→ 帰宅後PCで入力して予約
→ 翌日の会議前に自動送信
フリープランでの代替手段(Google Apps Script)

フリープランでは公式の予約送信機能が使えませんが、Google Apps Script(GAS)を使った裏技があります。
Google Apps Script(GAS)とは?
Googleが提供する無料のプログラミング環境です。
特徴:
- Googleアカウントがあれば無料で使える
- JavaScriptベースで比較的簡単
- スプレッドシートと連携できる
- 自動実行(トリガー)が設定できる
GASで予約送信を実現する方法(概要)
必要なもの:
- Googleアカウント
- ChatworkのAPIトークン
- Googleスプレッドシート
- 基本的なプログラミング知識
仕組み:
- スプレッドシートに送信内容と日時を記入
- GASで自動実行スクリプトを作成
- 毎日決まった時刻にスクリプトを実行
- 該当日時になったらメッセージを送信
メリットとデメリット
メリット ⭕
- 完全無料で利用できる
- フリープランでも使える
- 複数ルームへの一斉送信も可能
- 繰り返し送信も設定できる
- カスタマイズの自由度が高い
デメリット ❌
- 初期設定が必要
- プログラミングの知識が必要
- 公式機能より手間がかかる
- トラブル時は自己解決が必要
- Chatwork APIの利用申請が必要(組織契約の場合)
参考情報
詳しい設定方法は、以下のような専門記事を参照してください:
- GASラボの「チャットワーク予約送信ツール」
- 各種技術ブログの解説記事
- ChatworkのAPIドキュメント
注意: 本記事では、プログラミングの詳細な手順は割愛します。
一斉送信したい場合の方法
Chatworkの公式予約送信機能は、複数のチャットルームへの一斉送信には対応していません。
それぞれのルームごとに個別に予約する必要があります。
一斉送信の方法
一斉送信を実現するには、以下の選択肢があります。
方法1: Chatbond(有料サービス)
Chatbondは、Chatworkの一斉送信・予約投稿に特化した外部サービスです。
特徴:
- 複数チャットへの一斉送信
- 予約送信機能
- リピート配信(繰り返し送信)
- TOメンション対応
- パスワード付きファイル共有
料金:
- 月額料金あり(詳細は公式サイト参照)
- 3,000送信分が含まれる
- 追加送信は1,000送信につき700円
対象:
- ビジネス・エンタープライズプラン契約者
- 組織管理者の承認が必要
方法2: Google Apps Script(自作)
GASを使って自作ツールを作成する方法です。
特徴:
- 完全無料
- 一斉送信・予約送信が可能
- カスタマイズ自由
- プログラミング知識が必要
参考:
- GASラボの「【一斉送信対応】チャットワーク予約送信ツール」(有料テンプレート)
- 各種技術ブログの無料スクリプト
方法3: 手動で複数予約
シンプルに1つずつ予約する方法です。
手順:
- ルームAで予約送信
- ルームBで予約送信
- ルームCで予約送信
- …繰り返し
メリット:
- 公式機能のみで完結
- 追加コストなし
- 安全・確実
デメリット:
- 時間がかかる
- 送信先が多いと大変
- 繰り返しには向かない
よくある質問
スマホアプリでは使えないの?
現在は使えません。
モバイル版(iPhone、Android)への対応時期は未定です。
代替手段:
- PCブラウザ版を使う
- デスクトップアプリを使う
- スマホのブラウザでPC版表示(非推奨)
送信後にメッセージを取り消せる?
送信後は取り消せません。
予約送信したメッセージも、一度送信されたら通常のメッセージと同じです。
取り消せるタイミング:
- 送信予定時刻の前まで
- 送信された瞬間にアウト
対策:
- 送信前に内容をよく確認
- 予約後も定期的にチェック
- 重要なメッセージは直前に再確認
繰り返し送信(定期送信)はできる?
公式機能では繰り返し送信はできません。
毎回、手動で予約設定が必要です。
代替手段:
- Google Apps Scriptで自作
- Chatbondなどの外部サービス利用
- Zapierなどの自動化ツール連携
予約した相手がルームから退出したら?
予約送信は、送信時点でのルームメンバーに送られます。
つまり:
- 予約時にメンバーだった → 退出後は届かない
- 予約後に参加した → 送信時にいれば届く
注意点:
- メンバー変更があった場合は予約を確認
- 特定の人宛ならTOメンションを付ける
フリープランから有料プランに変更したら?
有料プランへのアップグレード後、すぐに使えます。
ただし:
- 段階的提供のため、利用可能まで時間がかかる場合あり
- PCブラウザ版・デスクトップアプリで利用可能
確認方法:
- 送信ボタン横に「▼」ボタンがあるか確認
送信予約をしたのに送られない
考えられる原因:
- 送信時刻が未来になっている
- 設定を再確認
- 予約がキャンセルされている
- 予約メッセージ一覧を確認
- アカウントが停止されている
- アカウント状態を確認
- システムエラー
- Chatworkのサポートに問い合わせ
対策:
- 重要なメッセージは予約後も確認
- 送信時刻の直後に確認
- バックアッププランを用意
何日先まで予約できる?
60日先まで予約できます。
- 最短: 30分後
- 最長: 60日後
- それ以上先は設定不可
長期予約の注意点:
- 状況が変わる可能性がある
- 定期的に内容を確認
- 必要に応じて編集・キャンセル
まとめ
Chatworkの送信予約機能について、重要なポイントをまとめます。
予約送信機能とは
- 指定した日時に自動でメッセージ送信
- 相手への配慮と送り忘れ防止に有効
- 業務効率化につながる便利機能
利用条件
- ビジネス・エンタープライズプラン限定
- PCブラウザ版・デスクトップアプリで利用可能
- モバイル版は未対応(対応時期未定)
- 段階的提供中(全員が使えるまで時間がかかる)
設定可能な範囲
- 30分後〜60日先まで予約可能
- 10分刻みで時刻設定
- 1アカウント・1ルームにつき1メッセージまで
使える機能・使えない機能
- 使える: TOメンション、絵文字、引用、テキスト装飾
- 使えない: ファイル添付、繰り返し送信
活用シーン
- 休日・営業時間外への配慮
- シフト制スタッフへの連絡
- リマインダー・催促
- 定期的な連絡事項
- タイムゾーンが異なる相手
- 送り忘れ防止
フリープランの代替手段
- Google Apps Script(GAS)で自作
- 完全無料だがプログラミング知識が必要
- 一斉送信や繰り返し送信も可能
一斉送信の方法
- Chatbond(有料サービス)
- Google Apps Scriptで自作
- 手動で複数予約
結論として
Chatworkの予約送信機能は、ビジネスコミュニケーションをより円滑にする便利な機能です。
相手の時間を尊重しながら、自分の送り忘れも防げるので、有料プランをご利用の方はぜひ活用してみてください。
フリープランの方で予約送信が必要な場合は、有料プランへのアップグレードか、Google Apps Scriptを使った裏技を検討しましょう。
効率的なコミュニケーションで、より快適なChatworkライフを!

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