XboxGipServiceとは?無効化する方法とCPU使用率が高い場合の対処法

プログラミング・IT

「タスクマネージャーを見たらXboxGipServiceというものが動いている」「CPU使用率が高くてパソコンが重い」

そんな経験はありませんか?

この記事では、XboxGipService(Xbox Accessory Management Service)について、その正体から無効化する方法、トラブルシューティングまで詳しく解説していきます。


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XboxGipServiceとは?

XboxGipServiceの正式名称は「Xbox Accessory Management Service」といいます。

これは、WindowsにXboxコントローラー(ゲームパッド)を接続して使うためのシステムサービスです。

主な役割

コントローラーの認識と管理

XboxコントローラーをPCに接続したとき、Windowsがそれを認識して使えるようにするのがこのサービスの仕事です。

ボタン配置のカスタマイズ

コントローラーのボタン配置や感度を調整する際、このサービスが動作します。

ワイヤレス接続の管理

Bluetoothや専用ワイヤレスアダプターでコントローラーを接続する場合も、XboxGipServiceが通信を管理しています。

ファームウェアの更新

コントローラーのファームウェアアップデートも、このサービスを通じて行われます。


自分のPCで動いているか確認する方法

まず、XboxGipServiceが自分のパソコンで動いているか確認してみましょう。

タスクマネージャーで確認

手順

  1. Ctrl + Shift + Escを同時に押してタスクマネージャーを開く
  2. 「プロセス」タブを表示
  3. リストの中から「Xbox Accessory Management Service」を探す

または:

  1. タスクマネージャーの「サービス」タブをクリック
  2. 「XboxGipSvc」という名前を探す

状態の見方

  • 実行中:現在サービスが動作している
  • 停止:サービスは停止している
  • 何も表示されない:Xboxコントローラーを使っていないため、起動していない

XboxGipServiceは必要?不要?

ここが一番気になるポイントですよね。

必要な人

Xboxコントローラーを使っている

PCゲームでXboxコントローラー(Xbox 360、Xbox One、Xbox Seriesなど)を使う方には必須です。

Xbox Game Pass(PC版)を利用している

Microsoft StoreやXbox Game Passからダウンロードしたゲームをプレイする場合も必要になることがあります。

Microsoft Storeのゲームをプレイする

Microsoft Store経由で購入・ダウンロードしたゲームの一部は、このサービスを利用します。

不要な人

ゲームパッドを一切使わない

キーボードとマウスだけでゲームをプレイする、またはそもそもゲームをしない方には不要です。

PlayStationコントローラーなど他社製品のみ使用

PS4やPS5のコントローラー、Nintendo Switchのプロコンなど、Xbox以外のコントローラーしか使わない場合は不要です。

結論

Xboxコントローラーを使わない方は、無効化しても全く問題ありません。


XboxGipServiceを無効化する方法

では、実際に無効化する手順を見ていきましょう。

方法1:サービス管理ツールから無効化

最も確実な方法です。

手順

1. サービス管理ツールを開く

  • Windows 10/11:スタートメニューで「サービス」と検索
  • または「Win + R」を押して「services.msc」と入力してEnter

2. Xbox Accessory Management Serviceを探す

サービスの一覧が表示されるので、アルファベット順に並んでいる「Xbox Accessory Management Service」を見つけます。

3. 右クリックしてプロパティを開く

サービス名を右クリックして「プロパティ」を選択します。

4. スタートアップの種類を変更

プロパティ画面の「全般」タブにある「スタートアップの種類」を以下のいずれかに変更します。

  • 手動:必要なときだけ起動(おすすめ)
  • 無効:完全に無効化(後で必要になったら再度有効化できます)

5. サービスを停止

「サービスの状態」のところにある「停止」ボタンをクリックします。

6. 「OK」をクリック

設定を保存して閉じます。

7. パソコンを再起動

設定を反映させるため、再起動をおすすめします。


方法2:タスクマネージャーから停止(一時的)

手順

  1. タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
  2. 「サービス」タブを選択
  3. 「XboxGipSvc」を右クリック
  4. 「停止」を選択

注意点

この方法は一時的な停止です。パソコンを再起動すると、またサービスが起動する可能性があります。完全に無効化したい場合は、方法1を使いましょう。


方法3:Xbox関連サービスをまとめて無効化

Xboxを一切使わない方は、関連サービスをまとめて無効化できます。

無効化しても良いXbox関連サービス

  • Xbox Accessory Management Service(XboxGipSvc):コントローラー管理
  • Xbox Live Auth Manager(XblAuthManager):Xbox Liveの認証
  • Xbox Live Game Save(XblGameSave):ゲームのセーブデータ同期
  • Xbox Live Networking Service(XboxNetApiSvc):オンラインマルチプレイ関連

これらすべて、上記の方法1と同じ手順で「手動」または「無効」に設定できます。


CPU使用率が高い場合の対処法

XboxGipServiceが原因でCPU使用率が高くなることがあります。

症状

  • パソコンが全体的に重い
  • ファンの音がうるさい
  • タスクマネージャーでCPU使用率が50%以上になっている

対処法1:サービスを再起動する

手順

  1. サービス管理ツールを開く(services.msc)
  2. 「Xbox Accessory Management Service」を右クリック
  3. 「再起動」を選択

一時的な不具合なら、これで解決することがあります。


対処法2:Xboxコントローラーを再接続

手順

  1. コントローラーを一度外す(USBを抜く、またはBluetoothを切断)
  2. パソコンを再起動
  3. もう一度コントローラーを接続

接続の問題が原因でサービスが過負荷になっている可能性があります。


対処法3:コントローラーのドライバーを更新

古いドライバーが原因でCPU使用率が上がることがあります。

手順

  1. デバイスマネージャーを開く(Win + X → デバイスマネージャー)
  2. 「ヒューマン インターフェイス デバイス」を展開
  3. 「Xbox Gaming Device」や「Xbox Controller」を右クリック
  4. 「ドライバーの更新」を選択
  5. 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選ぶ

対処法4:Windows Updateを実行

Windowsの更新プログラムに修正が含まれていることがあります。

手順

  1. 設定を開く(Win + I)
  2. 「Windows Update」をクリック
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリック
  4. 利用可能な更新があればインストール

対処法5:システムファイルをチェック

システムファイルが破損している可能性もあります。

手順

  1. スタートメニューを右クリック
  2. 「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択
  3. 以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
  1. スキャンが完了するまで待つ(10~30分程度)

破損したファイルがあれば自動修復されます。


対処法6:サービスを無効化する

どうしても解決しない、またはXboxコントローラーを使わないなら、いっそのこと無効化してしまいましょう。

上記の「無効化する方法」を参照してください。


Xbox Game Barも無効化すべき?

XboxGipServiceと混同されがちですが、Xbox Game Barは別の機能です。

Xbox Game Barとは

Windows 10/11に標準搭載されているゲーム録画・配信機能です。

Win + Gを押すと起動し、ゲームプレイの録画やスクリーンショット、パフォーマンス監視ができます。

無効化する方法

ゲーム機能を使わない方は、これも無効化できます。

手順

  1. 設定を開く(Win + I)
  2. 「ゲーム」をクリック
  3. 「Xbox Game Bar」をクリック
  4. 「Xbox Game Barを開く」のスイッチをオフにする

これでCPU・メモリの使用量を節約できます。


よくあるトラブルと解決方法

Q1. XboxGipServiceを無効化したらゲームが起動しなくなった

原因

Microsoft StoreやXbox Game Passのゲームの中には、このサービスが必要なものがあります。

対処法

サービスを再度「自動」または「手動」に戻してください。

  1. services.mscを開く
  2. Xbox Accessory Management Serviceのプロパティを開く
  3. スタートアップの種類を「手動」に変更
  4. 「開始」ボタンをクリック
  5. OKをクリック

Q2. 無効化してもまた勝手に起動する

原因

Windows Updateや一部のゲームが自動的にサービスを起動することがあります。

対処法

「スタートアップの種類」を「手動」ではなく「無効」に設定してください。これなら絶対に起動しません。


Q3. xboxstat.exeというプロセスがCPUを使いすぎている

xboxstat.exeとは

Xbox 360コントローラー接続時に起動する統計情報収集プロセスです。

対処法

スタートアップから無効化できます。

  1. タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
  2. 「スタートアップ」タブを選択
  3. 「xboxstat.exe」または「Microsoft Xbox 360 Accessories」を探す
  4. 右クリックして「無効化」

コントローラーの動作には影響ありません。


Q4. サービスが見つからない

原因

Windows Homeエディションや古いバージョンでは、サービスが存在しない場合があります。

対処法

タスクマネージャーで確認してみてください。そもそもサービスが存在しないなら、気にする必要はありません。


Q5. 無効化したら元に戻せない?

大丈夫です

サービスの無効化は、いつでも元に戻せます。

再度services.mscを開いて、スタートアップの種類を「自動」または「手動」に戻すだけです。システムに永久的なダメージを与えることはありません。


パソコンを軽くする他の方法

XboxGipService以外にも、不要なサービスを無効化することでパソコンを軽くできます。

他に無効化を検討できるサービス

Windows Search(WSearch)

ファイル検索のインデックス作成サービス。検索をあまり使わない方は無効化できます。

Superfetch / SysMain

よく使うアプリをメモリに先読みする機能。SSD搭載PCでは効果が薄いので無効化しても良いです。

Windows Update(自動更新を手動に変更)

完全無効化はおすすめしませんが、手動更新にすることで好きなタイミングで更新できます。

注意点

システムの重要なサービスを無効化すると、Windowsが正常に動作しなくなる可能性があります。よく分からないサービスは触らないようにしましょう。


まとめ:XboxGipServiceは使わないなら無効化してOK

この記事のポイント

  • XboxGipServiceはXboxコントローラーを使うためのサービス
  • Xboxコントローラーを使わない人は無効化しても問題なし
  • 無効化方法はservices.mscから「スタートアップの種類」を変更
  • CPU使用率が高い場合はサービスの再起動やドライバー更新を試す
  • Xbox Game Barも使わないなら無効化して軽量化

Xboxコントローラーを使っていないのにサービスが動いているのは、リソースの無駄です。無効化することでCPU・メモリの使用量を減らし、パソコンを快適に使えるようになります。

ただし、将来的にXboxコントローラーを使う可能性があるなら、「無効」ではなく「手動」に設定しておくのがおすすめです。必要なときだけ起動してくれるので、普段は負担になりません。

設定変更は簡単で、いつでも元に戻せるので、まずは試してみてください。パソコンが少しでも軽くなれば、作業やゲームがもっと快適になりますよ!

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