「Copilotを使っていたら、突然『1日の上限に達しました』と表示された!」
Microsoft Copilotは便利なAIツールですが、無料版には使用制限があります。特に画像生成機能を使っていると、あっという間に上限に達してしまうことも。
この記事では、Copilotの使用制限について、プラン別の詳細から上限に達したときの対処法まで、徹底的に解説します。
制限を正しく理解すれば、計画的に使えるようになりますし、必要に応じて有料プランへのアップグレードも検討できます。
Copilotとは?
まず、Microsoft Copilotについて簡単に説明します。
Microsoft Copilotの概要
AIアシスタントツール
Microsoft CopilotはOpenAIのGPT-4を搭載した、Microsoftの統合AIアシスタントです。
主な機能:
- テキスト生成・要約
- 画像生成(DALL-E 3搭載)
- コード補助
- データ分析
- 文書作成支援
- 翻訳
- 情報検索
利用できる場所
- Webブラウザ版(copilot.microsoft.com)
- Windows 11標準アプリ
- Microsoft Edge サイドバー
- Microsoft 365アプリ(Word、Excel、PowerPointなど)
- スマホアプリ(iOS・Android)
Copilotの使用制限とは?
Copilotには、プランによって異なる使用制限が設けられています。
なぜ制限があるのか?
3つの理由:
- サーバー負荷の管理
すべてのユーザーに公平なリソースを提供するため - 不正利用の防止
スクレイピングなど不適切な使用を防ぐため - 有料プランへの誘導
ビジネスモデルとして
制限の種類
Copilotには、主に4つの制限があります:
- 対話回数制限
- 画像生成回数制限
- トークン数制限
- セッション制限
プラン別の制限一覧
Copilotには3つのプランがあり、それぞれ制限が異なります。
無料版(Microsoft Copilot)
対話回数:
- 以前: 1日300回
- 現在: 無制限(2024年1月に撤廃)
- 1セッション:30ターン
画像生成:
- 1日15回のブースト
- ブースト使用後は通常速度(数分かかる)
トークン数:
- 約4,000トークン(日本語で約3,000文字)
その他:
- ファイルアップロード:不可(画像のみ)
- GPTモデル:GPT-4
Copilot Pro(個人向け有料プラン)
月額料金: 3,200円
対話回数:
- 無制限
- セッション制限なし
画像生成:
- 1日100回のブースト
- 高速生成(10〜30秒)
トークン数:
- 通常:約4,000トークン
- Notebook機能:最大18,000トークン
その他:
- 優先アクセス(混雑時も快適)
- 最新GPTモデル利用可能
- Microsoft 365アプリでの利用
Copilot for Microsoft 365(企業向けプラン)
月額料金: 4,497円/ユーザー
対話回数:
- 完全無制限
画像生成:
- 完全無制限
- 常時高速生成
トークン数:
- 最大16,000トークン(約11,000文字)
その他:
- Word、Excel、PowerPoint、Teams等で利用可能
- 企業データ保護機能
- 管理者機能
プラン比較表
| 項目 | 無料版 | Copilot Pro | Microsoft 365 |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 無料 | 3,200円 | 4,497円/ユーザー |
| 対話回数 | 無制限(30ターン/セッション) | 完全無制限 | 完全無制限 |
| 画像生成 | 15回/日 | 100回/日 | 無制限 |
| トークン数 | 約3,000文字 | 約3,000文字(Notebook:13,500文字) | 約11,000文字 |
| 処理速度 | 通常 | 高速 | 高速 |
| 優先アクセス | ✗ | ✓ | ✓ |
| Microsoft 365連携 | ✗ | △ | ◎ |
「1日の上限に達しました」が表示される原因

このメッセージが表示される主な原因を解説します。
原因1:画像生成の上限に達した【最も多い】
症状:
「1日の制限に達しました」というメッセージが表示される
対象:
- 無料版:15回/日
- Copilot Pro:100回/日
注意: 2025年4月以降、企業アカウントでCopilotライセンスを持っていない場合、1日1回に制限されることがあります。
原因2:セッション制限に達した(無料版のみ)
症状:
「新しいチャットを開始してください」と表示される
原因:
無料版では、1つのセッション(会話)で30ターン(往復15回)まで
解決方法:
新しいチャットを開始すれば、再度30ターンまで使える
原因3:短時間に大量リクエスト
症状:
「しばらくお待ちください」と表示される
原因:
スクレイピングなど不正利用と判断された
原因4:サーバー側の一時的な問題
症状:
明らかに上限に達していないのにエラーが出る
原因:
- サーバーメンテナンス
- 一時的な障害
- アカウントの問題
上限に達したときの対処法
対処法1:翌日まで待つ【確実】
最も確実で無料の方法です。
リセット時間:
- 日本時間で午前9時頃(UTC 0:00)
- 正確な時刻は非公開
注意点:
- 画像生成の制限は日次リセット
- 翌日になれば自動的に回復
対処法2:新しいセッションを開始(対話制限の場合)
セッション制限に達した場合の対処法です。
手順:
- 現在のチャットを終了
画面右上の「新しいチャット」をクリック - 新しいチャットで続行
また30ターンまで使えます - 履歴を参照したい場合
前のチャットは履歴から確認可能
注意:
- 新しいチャットでは、前の会話の文脈は引き継がれません
- 重要な情報はメモしておきましょう
対処法3:Copilot Proにアップグレード【おすすめ】
頻繁に使う方は、有料プランがおすすめです。
Copilot Proのメリット:
- 対話回数:完全無制限
- 画像生成:100回/日(無料版の6.7倍)
- 高速処理
- 優先アクセス
料金:
- 月額3,200円
向いている人:
- 毎日Copilotを使う
- 画像生成を頻繁に使う
- ビジネスで活用したい
- 高速処理が必要
登録方法:
- Copilotにアクセス
- 「Copilot Proにアップグレード」をクリック
- Microsoftアカウントでサインイン
- 支払い情報を入力
- 完了!
対処法4:別のMicrosoftアカウントを使う【裏技】
方法:
新しいMicrosoftアカウントを作成して使う
手順:
- 現在のアカウントからサインアウト
- 新しいMicrosoftアカウントを作成
- 新アカウントでCopilotにサインイン
- また15回(または300回)使える
注意点:
- 会話履歴は別アカウントに引き継がれない
- アカウント管理が煩雑になる
- Microsoftの規約違反になる可能性も
- あくまで一時的な対処法
対処法5:代替AIツールを使う
Copilot以外のAIツールを併用する方法です。
おすすめ代替ツール:
| ツール | 無料枠 | 特徴 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 無制限(GPT-3.5) | 最も有名、安定性が高い |
| Claude | 無料枠あり | 長文処理に強い |
| Gemini | 無制限 | Google製、検索と連携 |
| Bing Image Creator | 制限あり | DALL-E 3を使用、画像生成 |
使い分けのコツ:
- テキスト生成:ChatGPT、Claude
- 画像生成:Bing Image Creator、Leonardo.ai
- 情報検索:Gemini、Perplexity
対処法6:使用頻度を管理する
計画的に使えば、無料版でも十分です。
管理のコツ:
- 重要な作業を優先
本当に必要なときだけ使う - バッチ処理
複数の質問をまとめて聞く - 記録を取る
何回使ったか記録しておく - 時間帯を選ぶ
朝一番に使うと1日フル活用できる
制限を緩和する具体的な方法
方法1:Notebook機能を使う(Copilot Pro)
Copilot ProのNotebook機能は、通常の4倍以上のトークン数が使えます。
特徴:
- 最大18,000トークン(約13,500文字)
- 長文の作成・編集に最適
- 画像生成にはカウントされない
使い方:
- Copilot Proにアップグレード
- 「Notebook」モードを選択
- 長文を一度に処理できる
方法2:プロンプトを最適化する
効率的なプロンプトで、少ない回数で目的を達成できます。
良いプロンプトの例:
❌ 悪い例:
ブログ記事を書いて
✅ 良い例:
テーマ:ChatGPTの使い方
ターゲット:初心者
文字数:2000文字
構成:はじめに、3つのポイント、まとめ
トーン:分かりやすく親しみやすい
方法3:画像生成の工夫
画像生成の回数を節約するテクニックです。
コツ:
- プロンプトを詳細に
一発で理想の画像を生成 - 複数バリエーションを一度に依頼
「4つのバリエーションで」と指定 - 下書きを確認してから生成
イメージを言葉で確認してから画像化
方法4:キャッシュを活用する
前の会話を参照すれば、新しい質問を減らせます。
方法:
- 同じセッション内で質問を続ける
- 「前の回答を元に〜」と指定する
- 会話履歴を保存しておく
よくあるトラブルと解決方法
Q1:無料版なのに画像生成が1回で制限される
症状: 1枚生成しただけで「上限に達しました」
原因:
2025年4月以降、企業・教育機関のMicrosoftアカウントで、Copilotライセンスがない場合は1日1回に制限
対処法:
- 個人用Microsoftアカウントに切り替える
- Copilotライセンスを購入
- 別のAIツールを使う(ChatGPT、Bingなど)
Q2:翌日になっても制限が解除されない
症状: 24時間以上経っても使えない
原因:
- リセット時刻の誤解(日本時間9時頃)
- アカウントの問題
- サーバー側のバグ
対処法:
- サインアウトして再サインイン
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザで試す
- Microsoftサポートに問い合わせ
Q3:Copilot Proにアップグレードしたのに制限される
症状: 有料版なのに「上限に達しました」
原因:
- 正しいアカウントでサインインしていない
- 支払いが完了していない
- 別のアカウントと混同
対処法:
- アカウント確認
- account.microsoft.comにアクセス
- 「サービスとサブスクリプション」で確認
- Copilot Proが表示されているか
- サインインし直す
- 一度サインアウト
- 正しいアカウントで再サインイン
- 支払い状況確認
- 支払いが正常に処理されているか確認
Q4:会話履歴が消えた
症状: 新しいセッションにしたら前の会話が見れない
原因: 新しいチャットを開始すると、前のチャットとは別扱い
対処法:
- 左側のメニューから「履歴」を開く
- 過去のチャットを選択
- 引き続き閲覧・参照できます
注意: ただし、新しいチャットでは前の文脈は引き継がれません
Q5:30ターンの制限が早すぎる
症状: すぐに30ターンに達してしまう
理由: 1往復(質問+回答)= 2ターンとカウント
対処法:
- 質問をまとめる
複数の質問を1つにまとめて聞く - 有料版にする
Copilot Proならセッション無制限 - 新しいチャットを活用
区切りの良いところで新規チャット開始
制限を超えないための使い方のコツ
コツ1:計画的に使う
朝一番に優先事項を処理:
1日の制限をフル活用するため、朝一番に重要な作業を済ませましょう。
タスクリストを作る:
- Copilotで何をしたいか事前に整理
- 優先順位をつける
- 重要度の高いものから処理
コツ2:質問の質を上げる
具体的に聞く:
曖昧な質問だと、何度もやり取りが必要になります。
コンテキストを含める:
背景情報を最初に伝えると、1回で的確な回答が得られます。
コツ3:他のツールと併用する
使い分けの例:
- 簡単な質問:Google検索
- テキスト生成:ChatGPT無料版
- 画像生成:Copilot(制限あり)→Leonardo.ai
- コード生成:GitHub Copilot
コツ4:有料版を検討する
こんな人は有料版がおすすめ:
- 毎日15回以上画像生成する
- ビジネスで使う
- 待ち時間を減らしたい
- Microsoft 365と連携したい
費用対効果:
月額3,200円で、時間と手間を大幅に節約できます。
まとめ
Microsoft Copilotの「1日の上限に達しました」について解説してきました。
重要なポイント:
- Copilotには無料版・Pro・Microsoft 365の3プランがある
- 無料版の主な制限:画像生成15回/日、1セッション30ターン
- 対話回数の1日300回制限は2024年1月に撤廃済み
- 企業アカウントは2025年4月以降、画像生成が1日1回に制限される場合も
- 上限に達したら:翌日まで待つ、Pro版にアップグレード、代替ツール使用
- Copilot Pro(月額3,200円)なら大部分の制限が解除
プラン別おすすめ:
無料版がおすすめな人:
- たまに使う程度
- 画像生成は1日15回以内
- テキスト生成がメイン
Copilot Proがおすすめな人:
- 毎日頻繁に使う
- 画像生成を多用
- ビジネスで活用
- 高速処理が必要
Microsoft 365 Copilotがおすすめな人:
- 企業・組織で使う
- Word、Excel等で活用
- データ保護が必要
- 無制限に使いたい
今すぐできること:
- 自分の使用状況を確認する
- 1日何回使っているか記録する
- 必要に応じて有料プランを検討
- 代替ツールも併用する
- 効率的なプロンプトを学ぶ
Copilotの制限を正しく理解すれば、計画的に使えるようになります。無料版でも工夫次第で十分活用できますし、頻繁に使うならPro版へのアップグレードも検討する価値があります。
自分の利用スタイルに合わせて、最適なプランを選んでください!


コメント