「Kindle(キンドル)って何?」「電子書籍ってどうやって読むの?」
最近よく耳にするKindleですが、実際に何ができるのか分からない方も多いですよね。
今回は、Kindleについて初心者の方でも分かるように、基礎から詳しく解説していきます。これを読めば、Kindleの全体像がスッキリ理解できますよ!
Kindleとは?一言で説明すると

Kindle(キンドル)とは、Amazonが提供する電子書籍に関するサービスや製品の総称です。
つまり、「Kindle」という言葉には、実は3つの意味が含まれています。
Kindleの3つの意味:
- Kindle本(電子書籍そのもの)
- Kindle端末(電子書籍を読む専用デバイス)
- Kindle Unlimited(読み放題サービス)
ちょっと複雑ですが、これから1つずつ詳しく見ていきましょう。
Kindleの歴史
Kindleは、2007年にAmazonの創業者ジェフ・ベゾスによって開始されました。
最初のKindle端末が発売されたとき、価格は399ドル(約4万円)と高額でしたが、発売と同時に売り切れるほどの人気でした。
日本では2012年から販売が開始され、今では電子書籍サービスの代表格として広く認知されています。
1. Kindle本とは?
Kindle本とは、Amazonが販売しているデジタル版の書籍のことです。
紙の本ではなく、データとして配信される電子書籍を指します。
Kindle本の特徴
取扱ジャンルが豊富:
- 小説・文芸書
- ビジネス書
- 実用書
- 漫画
- 雑誌
- 専門書
- 洋書
など、紙の本とほぼ同じジャンルが揃っています。
価格は紙の本より安いことが多い:
一般的に、Kindle本は紙の本よりも10〜30%程度安く設定されています。
印刷代や流通コストがかからない分、価格が抑えられているんです。
頻繁にセールが開催される:
Amazonでは、定期的にKindle本のセールが実施されます。
- 日替わりセール
- 週替わりセール
- 月替わりセール
- ジャンル別セール
- 出版社別セール
セール時には、70〜90%オフになることもあり、かなりお得に購入できますよ。
無料本も多数ある:
著作権が切れた古典作品や、プロモーション用の無料本など、完全無料で読める作品も数多くあります。
Kindle本はどこで買える?
Kindle本は、Amazonの「Kindleストア」で購入できます。
購入方法:
- Amazonにアクセス(パソコン、スマホ、タブレット)
- Kindleストアで読みたい本を検索
- 「注文を確定する」ボタンをクリック
- 1クリックで購入完了
購入した本は、Amazonアカウントに紐付けられ、クラウド上に保存されます。
どのデバイスで読める?
Kindle本は、以下のデバイスで読むことができます。
読める端末:
- Kindle専用端末(Kindle、Kindle Paperwhite、Kindle Oasisなど)
- スマートフォン(iPhone、Android)
- タブレット(iPad、Androidタブレット)
- パソコン(Windows、Mac)
- Fireタブレット(Amazonのタブレット)
無料の「Kindleアプリ」をダウンロードすれば、専用端末を持っていなくてもKindle本を読めます。
複数端末での同期機能:
購入したKindle本は、複数のデバイスで読むことができます。
しかも、読書の進捗状況(どのページまで読んだか)も自動で同期されるので、「家ではパソコン、外ではスマホ」といった使い方もできますよ。
2. Kindle端末とは?
Kindle端末とは、電子書籍を読むために特化して作られた専用デバイスのことです。
「電子書籍リーダー」や「E-reader(イーリーダー)」とも呼ばれます。
Kindle端末の最大の特徴:E-Inkディスプレイ
Kindle端末の画面は、スマホやタブレットとは全く異なる「E-Ink(電子インク)」という技術を使っています。
E-Inkディスプレイの特徴:
- 紙のような見た目
- まるで紙に印刷された文字のように見える
- 光の反射が少ない
- 直射日光の下でも読みやすい
- 目に優しい
- ブルーライトがほとんど出ない
- 長時間読んでも目が疲れにくい
- 寝る前に読んでも睡眠の妨げになりにくい
- バッテリーが長持ち
- 1回の充電で数週間使える
- ページをめくる時だけ電力を消費
- スマホのように毎日充電する必要がない
現行のKindle端末モデル(2024年11月時点)
Amazonは、複数のKindle端末を販売しています。
1. Kindle(基本モデル)
価格: 約19,980円(広告あり)
特徴:
- 最も安価で軽量
- 重さ約158g
- 6インチディスプレイ
- 解像度167ppi
- フロントライト搭載
- ストレージ16GB
こんな人におすすめ:
- 初めてKindleを使う方
- とりあえず試してみたい方
- 軽さを重視する方
2. Kindle Paperwhite(ペーパーホワイト)
価格: 約27,980円(広告なし、16GB)
特徴:
- 最も人気のモデル
- 重さ約205g
- 7インチディスプレイ
- 解像度300ppi(高精細)
- 防水機能(IPX8)
- ストレージ16GB
- 色調調節ライト
- バッテリー最大12週間
こんな人におすすめ:
- バランスの良い機種が欲しい方
- お風呂で読書したい方
- 画質にこだわる方
3. Kindle Colorsoft(カラーソフト)
価格: 約39,980円
特徴:
- 2024年発売の新モデル
- カラー表示に対応
- 7インチカラーディスプレイ
- 防水機能
- ストレージ16GB
こんな人におすすめ:
- カラーの漫画や雑誌を楽しみたい方
- 写真集やガイドブックを読む方
4. Kindle Scribe(スクライブ)
価格: 約47,980円〜
特徴:
- 大画面11インチ
- 手書きメモ機能付き
- 専用ペン付属
- AI機能でノート整理
- ストレージ16GB〜64GB
こんな人におすすめ:
- ビジネス用途で使いたい方
- PDFに手書きメモを取りたい方
- 大きな画面で読みたい方
Kindle端末 vs スマホ・タブレット
「スマホでも読めるなら、わざわざKindle端末を買う必要ある?」
という疑問を持つ方も多いですよね。比較してみましょう。
| 項目 | Kindle端末 | スマホ・タブレット |
|---|---|---|
| 画面 | E-Ink(紙のよう) | 液晶(光る) |
| 目への負担 | 少ない | やや多い |
| 直射日光下 | 読みやすい | 読みにくい |
| バッテリー | 数週間持つ | 数時間〜1日 |
| 重さ | 軽い(150〜200g) | やや重い |
| 通知 | なし | あり(集中しにくい) |
| 用途 | 読書専用 | 多機能 |
| 価格 | 約2〜5万円 | 既に持っている |
Kindle端末のメリット:
- 読書に集中できる(通知が来ない)
- 目に優しく長時間読んでも疲れない
- バッテリーが長持ち
- 軽くて持ち運びやすい
スマホ・タブレットのメリット:
- 追加費用がかからない
- 読書以外にも使える
- カラー表示
- すでに持っている
3. Kindle Unlimitedとは?
Kindle Unlimitedとは、月額980円で対象の電子書籍が読み放題になるサブスクリプションサービスです。
Kindle Unlimitedの基本情報
月額料金: 980円(税込)
対象作品数: 500万冊以上(和書約20万冊、洋書約400万冊)
ダウンロード上限: 一度に20冊まで
無料体験: 初回30日間無料(キャンペーン時は3ヶ月99円などもあり)
Kindle Unlimitedの対象ジャンル
読み放題の対象となるジャンルは幅広く揃っています。
主なジャンル:
- 小説・文芸
- ビジネス書
- 自己啓発
- 実用書
- 漫画
- 雑誌
- 写真集
- 洋書
特に、ビジネス書や実用書、漫画のラインナップが充実していますよ。
Kindle Unlimited vs Prime Reading
Amazonには、もう1つ「Prime Reading」という読み放題サービスがあります。
違いを比較してみましょう。
| 項目 | Kindle Unlimited | Prime Reading |
|---|---|---|
| 月額料金 | 980円 | Primeに含まれる(月600円) |
| 対象作品数 | 500万冊以上 | 約1,000冊 |
| 同時ダウンロード | 20冊 | 10冊 |
| その他特典 | なし | Prime Video、Prime Musicなど |
どちらを選ぶべき?
- たくさん本を読みたい → Kindle Unlimited
- 動画や音楽も楽しみたい → Prime Reading(Amazonプライム)
Kindleのメリット
Kindleを使うメリットをまとめました。
メリット1:持ち運びが楽
紙の本だと、何冊も持ち歩くのは大変ですよね。
Kindleなら、スマホやKindle端末1台に数千冊を入れられます。
旅行や出張の際も、荷物が増えません。
メリット2:本棚が不要
本が増えると、収納スペースに困りますよね。
Kindle本はデジタルデータなので、物理的なスペースを一切取りません。
「本棚がいっぱいで置く場所がない」という悩みから解放されます。
メリット3:いつでもどこでも購入できる
欲しい本を思いついた瞬間に、その場で購入して読み始められます。
書店に行く必要もなく、配送を待つ必要もありません。
夜中でも早朝でも、24時間いつでも本が買えます。
メリット4:価格が安い
紙の本より10〜30%安いことが多く、さらにセール時には大幅割引もあります。
たくさん本を読む方なら、年間でかなりの節約になりますよ。
メリット5:検索機能が便利
「あの言葉、どこに書いてあったっけ?」
紙の本だとページをめくって探すのが大変ですが、Kindleなら一瞬で検索できます。
メリット6:辞書機能
読書中に分からない言葉があったら、その場で辞書を引けます。
わざわざ辞書を用意する必要がなく、学習にも便利です。
メリット7:フォントサイズを変えられる
文字の大きさを自由に調整できるので、視力に合わせて読みやすい設定にできます。
小さい文字が読みにくい方にも安心です。
メリット8:ハイライト・メモ機能
気になった箇所にマーカーを引いたり、メモを残したりできます。
後から見返すときにも便利ですよ。
メリット9:環境に優しい
紙を使わないので、森林資源の節約になります。
エコな読書スタイルと言えますね。
Kindleのデメリット
メリットばかりではありません。デメリットも正直にお伝えします。
デメリット1:紙の本の質感がない
紙をめくる感触や、インクの匂いなど、紙の本ならではの魅力は味わえません。
「紙の本が好き」という方には物足りないかもしれません。
デメリット2:所有している実感が薄い
本棚に本が並ぶ光景が好きな方には、デジタルデータでは満足感が得られないかもしれません。
デメリット3:バッテリー切れで読めなくなる
Kindle端末やスマホのバッテリーが切れると、読めなくなります。
ただし、Kindle端末なら数週間持つので、あまり心配はいりません。
デメリット4:中古で売れない
紙の本は読み終わったら売れますが、Kindle本は売却できません。
購入した本は、ずっとアカウントに残ります。
デメリット5:貸し借りができない
友達に本を貸したり、家族とシェアしたりするのが難しいです。
ただし、Amazonの「家族アカウント」機能を使えば、家族間でのシェアは可能です。
デメリット6:他のストアの本は読めない
Kindleでは、Amazonで購入した本しか読めません。
楽天Koboなど、他の電子書籍ストアで買った本は読めないので注意が必要です。
デメリット7:アカウント停止のリスク
何らかの理由でAmazonアカウントが停止されると、購入した本が読めなくなる可能性があります。
厳密には、Kindle本は「所有」ではなく「利用権の購入」という扱いです。
Kindleの使い方
初めてKindleを使う方向けに、基本的な使い方を説明します。
ステップ1:Amazonアカウントを作成
Kindleを利用するには、Amazonアカウントが必須です。
まだ持っていない方は、Amazon公式サイトから無料で登録できます。
ステップ2:読む方法を決める
Kindle本を読む方法は2つあります。
方法A:Kindle専用端末を購入する
Amazon公式サイトやAmazonアプリでKindle端末を購入します。
価格は約2万円〜5万円程度です。
方法B:スマホ・タブレット・パソコンでKindleアプリを使う
無料のKindleアプリをダウンロードします。
- iPhone・iPad: App Storeから「Kindle」をダウンロード
- Androidスマホ・タブレット: Google Playストアから「Kindle」をダウンロード
- パソコン: Amazon公式サイトから「Kindle for PC」または「Kindle for Mac」をダウンロード
ステップ3:Kindle本を購入する
- Amazonにアクセス
- 「Kindleストア」で読みたい本を検索
- 「注文を確定する」をクリック
- 購入完了
購入した本は、自動的にKindle端末またはKindleアプリに配信されます。
ステップ4:本をダウンロードして読む
購入した本は、クラウド上の「ライブラリ」に保存されます。
読みたい本をタップすると、端末にダウンロードされて読めるようになります。
図書館の本もKindleで読める
実は、図書館の電子書籍もKindleで読めることをご存知ですか?
Libby(リビー)を使う
多くの図書館が「Libby(リビー)」というアプリを通じて電子書籍を貸し出しています。
Libbyで借りた本は、Kindle端末やKindleアプリで読むことができます。
Libbyの使い方:
- Libbyアプリをダウンロード
- 利用する図書館を登録
- 図書館カードの番号を入力
- 借りたい本を検索
- 「Kindleで読む」を選択
- Kindle端末またはKindleアプリに配信
図書館の本なら無料で読めるので、とてもお得ですよ。
Kindle Unlimitedに加入するべき?
「Kindle Unlimitedに入るべきかどうか悩む…」
という方のために、判断基準をお伝えします。
加入した方がいい人
以下に当てはまる方は、Kindle Unlimitedに加入する価値があります。
- 月に2冊以上本を読む方(月2冊で元が取れる)
- ビジネス書や実用書をよく読む方
- 漫画をたくさん読む方
- 雑誌を定期的に買っている方
- 洋書に興味がある方
加入しなくてもいい人
以下に当てはまる方は、無理に加入する必要はありません。
- 月に1冊も読まない方
- 読みたい本が対象外のことが多い方
- 新刊をすぐに読みたい方(新刊は対象外が多い)
- 特定の作家の本しか読まない方
まずは無料体験してみよう
Kindle Unlimitedは初回30日間無料で試せます。
迷っている方は、まず無料体験してから判断するのがおすすめですよ。
合わないと思ったら、無料期間中に解約すれば料金は一切かかりません。
Kindleに関するよくある質問
Kindleについて、よくある質問にお答えします。
Q1:Kindle端末は必ず買わないといけないの?
A:いいえ、必須ではありません。スマホやタブレット、パソコンの無料Kindleアプリでも読めます。ただし、読書に集中したい方や目の疲れが気になる方には、Kindle端末がおすすめです。
Q2:Kindle本は1冊買うといくらくらい?
A:ジャンルによって異なりますが、小説なら500〜1,500円程度、ビジネス書なら1,000〜2,000円程度が一般的です。紙の本より10〜30%安いことが多いですよ。
Q3:購入したKindle本は永久に読める?
A:基本的には、購入したKindle本はずっと読めます。ただし、Amazonアカウントが停止されたり、出版社側の都合で配信が停止されたりする可能性はゼロではありません。
Q4:Kindle本を家族で共有できる?
A:はい、Amazonの「家族アカウント」機能を使えば、同じ世帯の家族2人までコンテンツを共有できます。
Q5:Kindleで漫画は読みやすい?
A:カラー版でない限り、Kindle端末でも漫画は問題なく読めます。ただし、カラー漫画を楽しみたい場合は、Kindle Colorsoftやスマホ・タブレットがおすすめです。
Q6:Kindle UnlimitedとPrime Readingの違いは?
A:Kindle Unlimitedは月額980円で500万冊以上が読み放題、Prime ReadingはAmazonプライム会員特典で約1,000冊が読み放題です。本をたくさん読むならKindle Unlimited、動画や音楽も楽しむならPrime Readingがおすすめです。
Q7:Kindle端末はどのモデルを買えばいい?
A:初めての方には、バランスの良い「Kindle Paperwhite」がおすすめです。防水機能もあり、画質も良く、価格も手頃です。
Q8:Wi-Fiがないと使えない?
A:本をダウンロードする時はWi-Fiが必要ですが、一度ダウンロードすればオフラインでも読めます。外出先でもダウンロード済みの本なら問題なく読めますよ。
Q9:Kindle本を削除したら再ダウンロードできる?
A:はい、できます。購入履歴はAmazonアカウントに残っているので、削除した本でも何度でも無料で再ダウンロードできます。
Q10:返品はできる?
A:誤って購入した場合、購入後7日以内であれば返品が可能です。ただし、大部分を読んでしまった後は返品できません。
まとめ:Kindleは読書の新しいスタイル
Kindleについて、重要なポイントをまとめます。
Kindleとは:
- Amazonの電子書籍サービス・端末・読み放題の総称
- 2007年開始、日本では2012年から
3つの要素:
- Kindle本 – デジタル版の書籍
- Kindle端末 – 読書専用デバイス
- Kindle Unlimited – 月額980円の読み放題サービス
メリット:
- 持ち運びが楽
- 収納スペース不要
- いつでもどこでも購入できる
- 価格が安い
- 便利な機能が豊富
デメリット:
- 紙の本の質感がない
- 中古で売れない
- バッテリー切れのリスク
始め方:
- Amazonアカウントを作成
- Kindleアプリをダウンロード(または端末を購入)
- Kindleストアで本を購入
- ダウンロードして読書開始
おすすめの人:
- たくさん本を読む方
- 通勤・通学中に読書したい方
- 本棚のスペースに困っている方
- お得に本を読みたい方
Kindleは、現代の読書スタイルに合った便利なサービスです。
紙の本と電子書籍、それぞれに良さがありますから、自分のライフスタイルに合った方法を選んでくださいね。
まずはスマホの無料Kindleアプリから試してみて、気に入ったらKindle端末の購入を検討するのがおすすめです。
Kindle Unlimitedの無料体験も活用して、電子書籍の便利さを体験してみましょう!
新しい読書の世界が、あなたを待っていますよ。

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