ドコモメールに迷惑メールがたくさん届いて困っていませんか?
大事なメールが埋もれてしまって見逃したり、怪しいメールを間違って開いてしまったり……そんな経験、きっとあるはずです。
実は、ドコモメールには「指定受信」という便利な機能があります。これを使えば、受け取りたい相手からのメールだけを確実に受信できるんです。
この記事では、ドコモメールで指定したアドレスのみを受信する設定方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。スマートフォンでもiPhoneでも、同じ手順で設定できますよ。
「指定受信」って何?どんなメリットがあるの?

指定受信の基本的な仕組み
指定受信とは、自分が登録したメールアドレスやドメイン(メールアドレスの@より後ろの部分)からのメールだけを受け取る設定のこと。
言い換えれば、「受信リストに載っていない相手からのメールは届かない」という仕組みですね。
例えば、こんな設定ができます:
- 特定のメールアドレスを登録:「tanaka@example.com」からのメールだけ受信
- ドメイン全体を登録:「@example.com」で終わるすべてのメールアドレスから受信
指定受信を使うメリット
指定受信には、こんなメリットがあります。
迷惑メールを完全にシャットアウトできる
登録していないアドレスからのメールは一切届きません。迷惑メール対策としては最強の方法といえるでしょう。
大切なメールを見逃さない
受信BOXに届くのは登録した相手からのメールだけ。膨大な迷惑メールの中から大事なメールを探す必要がなくなります。
フィッシング詐欺のリスクを減らせる
最近増えている「なりすましメール」も、登録外のアドレスからは届きません。詐欺被害を防ぐ効果も期待できます。
注意しておきたいデメリット
便利な機能ですが、いくつか注意点もあります。
設定後は、登録していないアドレスからのメールがすべて届かなくなります。新しい知り合いからの連絡や、初めて利用するネットショップからの確認メールなども届きません。
そのため、こまめに受信リストを更新する習慣が必要になってきます。
設定前に確認しておくこと
指定受信の設定を始める前に、以下を準備しておきましょう。
必要なもの
dアカウント
ドコモのオンラインサービスにログインするためのアカウントです。まだ持っていない場合は、My docomoから無料で作成できます。
ネットワーク暗証番号(4桁)
ドコモ契約時に設定した4桁の番号。忘れてしまった場合は、ドコモショップや電話で確認・再設定が必要です。
受信したいアドレスのリスト
どのメールアドレスやドメインを登録するか、事前にメモしておくとスムーズに設定できます。
受信リスト設定との違いを理解しよう
ドコモメールには「受信リスト設定」と「指定受信/拒否設定」という2つの似た機能があります。
受信リスト設定は、他の迷惑メール対策と併用して使う機能。登録したアドレスからのメールは確実に受信できますが、それ以外のメールもある程度届きます。
一方、指定受信/拒否設定は、より厳格な設定。登録外のアドレスからのメールは原則として届きません。
この記事では、より強力な迷惑メール対策である「指定受信/拒否設定」の方法を解説していきます。
具体的な設定方法(スマートフォン・iPhone共通)
それでは、実際の設定手順を見ていきましょう。スマートフォンでもiPhoneでも、基本的な流れは同じです。
ステップ1:My docomoにアクセスする
まず、ドコモのお客様サポートページにアクセスします。
Androidスマホの場合
- 「dメニュー」アプリを開く
- 「My docomo(お客様サポート)」を選択
iPhoneの場合
- Safari(ブラウザ)を開く
- ブックマークから「ドコモお客様サポート」を選択
- または、Google検索で「My docomo」と検索してアクセス
ステップ2:メール設定画面を開く
My docomoにアクセスしたら、メール設定の画面に進みます。
- 画面をスクロールして「設定」または「サービス・メールなどの設定」を探す
- 「メール設定」を選択
- dアカウントでログインする(まだログインしていない場合)
ステップ3:指定受信/拒否設定を選ぶ
メール設定画面が開いたら、迷惑メール対策のメニューを探します。
- 「迷惑メール対策」のセクションを見つける
- 「指定受信/拒否設定」または「受信リスト設定」を選択
- 必要に応じてネットワーク暗証番号を入力
ポイント:画面のデザインは、スマホの機種や時期によって多少異なる場合があります。「受信」「指定」といったキーワードを目印に探してください。
ステップ4:設定を有効にする
指定受信の機能を使えるようにします。
- 「設定を利用する」にチェックを入れる
- 「次へ」または「確認する」ボタンをタップ
これで、指定受信の機能が有効になりました。
ステップ5:受信したいアドレスを登録する
ここからが重要なステップです。受け取りたい相手のメールアドレスやドメインを登録していきます。
- 「受信するメールの設定」または「受信するメールアドレスの登録」を選択
- 「さらに追加する」または「+追加」ボタンをタップ
- 入力欄に受信したいメールアドレスまたはドメインを入力
入力例:
- 個別のアドレスを登録する場合:「yamada@example.com」
- ドメイン全体を登録する場合:「example.com」または「@example.com」
- 入力したら「確認する」ボタンをタップ
- 内容を確認して問題なければ「設定を確定する」をタップ
ステップ6:複数のアドレスを登録する
一つ目のアドレスを登録したら、同じ手順で他のアドレスも追加していきます。
- 再び「さらに追加する」をタップ
- 次のメールアドレスやドメインを入力
- 「確認する」→「設定を確定する」
登録できる件数:
ドコモメールでは、最大で数十件のメールアドレスやドメインを登録できます。(正確な上限は時期や契約内容によって異なる場合があります)
ステップ7:設定完了の確認
すべてのアドレスを登録し終えたら、最終確認をしましょう。
- 登録済みのアドレス一覧が表示されているか確認
- 間違いがあれば「編集」または「削除」から修正
- 問題なければ設定画面を閉じる
これで、指定したアドレスのみを受信する設定が完了しました!
ドコモメールアプリから直接設定する方法
実は、もっと簡単な方法もあります。ドコモメールアプリで受信したメールから、直接指定受信の設定ができるんです。
受信メールから設定する手順
- ドコモメールアプリを開く
- 受信BOXから、今後も受信したいメールを選ぶ
- メニューボタン(画面右上の3つの点など)をタップ
- 「指定受信に追加」または「受信設定」を選択
- 確認画面で「はい」または「OK」をタップ
この方法なら、メールアドレスを手入力する必要がありません。すでに届いているメールがある場合は、こちらの方法が便利ですよ。
注意:
一部の特殊なメールアドレスは、この方法では登録できない場合があります。その場合は、前述のMy docomoからの設定方法を使ってください。
転送メールやメーリングリストの設定方法
会社のメールを転送している場合や、メーリングリストに登録している場合は、少し特別な設定が必要になります。
転送メールの仕組みを理解しよう
例えば、会社のメール「work@company.com」を、ドコモメール「you@docomo.ne.jp」に転送しているとします。
この場合、メールのヘッダー情報には「転送元アドレス」が記録されています。指定受信では、この転送元アドレスも登録する必要があるんです。
転送元アドレスの登録手順
- My docomoのメール設定画面を開く
- 「指定受信/拒否設定」または「受信リスト設定」を選択
- 「転送元・メーリングリストアドレスの登録」という項目を探す
- 「さらに追加する」をタップ
- 転送元のメールアドレス(上の例では「work@company.com」)を入力
- 「確認する」→「設定を確定する」
メーリングリストの場合
メーリングリストも同様に、リストのアドレスを「転送元・メーリングリストアドレス」として登録します。
例えば、「mailinglist@group.com」というメーリングリストに登録している場合、このアドレスを転送元として登録しておけば、リスト経由で届くメールも受信できます。
よくあるトラブルと解決方法

設定したのにメールが届かない、思ったように動作しない……そんな時の対処法をまとめました。
設定したのに指定アドレスからメールが届かない
考えられる原因1:設定の反映に時間がかかっている
設定を変更してから実際に反映されるまで、数分から10分程度かかることがあります。少し待ってから、もう一度試してみましょう。
考えられる原因2:メールアドレスの入力ミス
登録したアドレスをもう一度確認してください。特に、「l(エル)」と「1(いち)」、「0(ゼロ)」と「O(オー)」など、似た文字の間違いに注意です。
考えられる原因3:ドメイン設定が間違っている
「@example.com」と入力すべきところを「example.com」だけにしていたり、その逆のパターンも。両方試してみるのも一つの手です。
特定のメールだけが届かない
転送メールの可能性
前述のように、転送されてくるメールは「転送元・メーリングリストアドレス」として登録する必要があります。
なりすまし判定されている可能性
ドコモには「なりすましメール拒否設定」という別の機能もあります。これが有効になっていると、正規のメールでもブロックされることが。設定を確認してみましょう。
重要なメールまでブロックされてしまう
指定受信は強力すぎて、かえって不便に感じることもあるでしょう。
そんな時は、設定を少し緩めることも検討してみてください:
方法1:ドメイン単位で登録する
個別のアドレスではなく、よく使うサービスのドメイン全体を登録しておく。例えば「amazon.co.jp」「rakuten.co.jp」など。
方法2:受信リスト設定に変更する
指定受信/拒否設定ではなく、「受信リスト設定」に切り替える。こちらは登録外のメールもある程度届くので、バランスが取りやすくなります。
設定画面が見つからない、表示が違う
ドコモのメール設定画面は、定期的にデザインが変更されることがあります。
もし記事の説明と画面が違っていても、以下のキーワードを目印に探してみてください:
- 「迷惑メール」
- 「指定受信」
- 「受信リスト」
- 「ドメイン設定」
それでもわからない場合は、ドコモの公式サポートページで最新の情報を確認することをおすすめします。
もっと便利に使うための応用テクニック
基本的な設定ができたら、こんな使い方も試してみませんか?
よく使うドメインをまとめて登録
普段からよく利用するサービスのドメインは、まとめて登録しておくと便利です。
おすすめの登録例:
- 通販サイト:amazon.co.jp、rakuten.co.jp、yahoo.co.jp
- SNS通知:twitter.com、facebook.com、instagram.com
- 金融機関:登録している銀行やクレジットカード会社のドメイン
- 仕事関連:勤務先のドメイン、取引先のドメイン
定期的な見直しを習慣に
月に一度くらい、登録リストを見直す習慣をつけましょう。
- もう使っていないサービスのドメインは削除する
- 新しく使い始めたサービスがあれば追加する
- 迷惑メールが届くようになったアドレスは削除する
こうすることで、常に最適な状態をキープできます。
家族や友人のアドレスは優先的に登録
特に大切な相手のメールアドレスは、忘れずに登録しておきましょう。
- 家族のアドレス
- 親しい友人のアドレス
- 学校や職場の連絡先
- かかりつけの病院や薬局
緊急時の連絡が届かないと困りますからね。
他のキャリアとの違いを知っておこう
ドコモ以外のキャリア(au、ソフトバンクなど)でも、同様の機能があります。基本的な考え方は同じですが、設定方法や名称が少し違います。
auの場合
auでは「指定受信リスト設定」という名前で、ほぼ同じ機能が提供されています。auお客さまサポートサイトから設定できます。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクは「受信許可リスト」という名称。My SoftBankから設定可能です。
格安SIMの場合
格安SIM(MVNO)を使っている場合は、キャリアメールの機能が限られていることも。メールアプリ側で振り分け設定をする方が確実な場合もあります。
まとめ:指定受信で快適なメール環境を手に入れよう
ここまで、ドコモメールで指定したアドレスのみを受信する方法を詳しく解説してきました。
重要なポイントをおさらい:
- 指定受信は最強の迷惑メール対策だが、設定後は登録外からのメールが一切届かなくなる
- My docomoから設定するのが基本だが、ドコモメールアプリからも簡単に設定できる
- メールアドレスだけでなく、ドメイン全体を登録することも可能
- 転送メールやメーリングリストは「転送元アドレス」として別途登録が必要
- 定期的な見直しで、常に最適な状態を保つことが大切
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、迷惑メールに悩まされることがグッと減ります。
大切なメールだけが届く、すっきりした受信BOX。想像しただけでも気持ちいいですよね。
この記事を参考に、ぜひ快適なメール環境を手に入れてください。
設定でわからないことがあったら、ドコモショップのスタッフさんに相談するのも一つの方法です。遠慮なく聞いてみましょう。
それでは、快適なメールライフをお楽しみください!

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