「支払いのときにQRコードが読み取れない!」
「カメラをかざしても反応しない…」
こんな経験、ありますよね?お店のレジで焦ったり、イベントの入場で手間取ったり、QRコードが読み取れないと本当に困ります。
でも安心してください。この記事を読めば、QRコードが読み取れない原因と具体的な解決方法がすべて分かります。
iPhoneのQRコード読み取り機能について

実は、iPhone単体でQRコードを読み取れるようになったのは2017年のiOS 11からです。それ以前は専用アプリが必要でした。
現在では、iPhoneのカメラアプリを開いてQRコードにかざすだけで、自動的に読み取りが完了します。専用アプリをダウンロードする必要はありません。
基本的な読み取り方法
- カメラアプリを起動する
- QRコードにカメラを向ける
- 画面上部に通知が表示される
- 通知をタップしてアクセス
たったこれだけです。簡単ですよね?
QRコードが読み取れない主な原因
読み取りできない場合、以下のような原因が考えられます。
原因1:QRコードスキャン機能がオフになっている
意外と多いのがこれです。何かの拍子にオフになっていたり、最初からオフのままだったりします。
原因2:カメラの撮影モードが間違っている
実は、すべての撮影モードでQRコードを読み取れるわけではありません。「写真」または「スクエア」モードでのみ読み取り可能です。
「ポートレート」「ビデオ」「タイムラプス」「スロー」「パノラマ」などのモードでは読み取れません。
原因3:カメラレンズが汚れている
指紋やホコリでカメラレンズが汚れていると、ピントが合わずQRコードを認識できなくなります。
原因4:距離やピントの問題
iPhone 14以降の機種では、カメラの最短撮影距離が約20cm(8インチ)になっています。それより近いとピントが合いません。
逆に、QRコードが小さすぎて遠すぎても読み取れないことがあります。
原因5:明るさの問題
暗すぎる場所や、逆に光が反射している場所では正しく読み取れません。
原因6:QRコード自体の問題
印刷が薄い、汚れている、しわが寄っている、破れているなど、QRコード自体に問題がある場合も読み取れません。
原因7:アプリ内のカメラ権限が許可されていない
PayPayやLINEなど、アプリ内でQRコードを読み取る場合、そのアプリにカメラの使用許可を与えていないと読み取れません。
原因8:iOSのバージョンが古い
iOS 10以前の古いバージョンでは、標準カメラでQRコードを読み取ることができません。
原因9:一時的なシステムの不具合
アプリのバグや、iOSの一時的な不具合で読み取れないこともあります。
解決方法:基本的な対処法
それでは、読み取れない場合の対処法を順番に見ていきましょう。
解決法1:QRコードスキャン機能をオンにする
これが最も多い解決方法です。まずはこれを確認してください。
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「カメラ」をタップ
- 「QRコードをスキャン」をオンにする(緑色になっていればOK)
この設定を変更したら、カメラアプリで再度試してみてください。
解決法2:撮影モードを「写真」にする
カメラアプリを開いたら、画面下部の撮影モードを確認しましょう。
左右にスワイプして「写真」または「スクエア」モードに切り替えてから、もう一度QRコードにかざしてください。
解決法3:カメラレンズを清掃する
柔らかい布(メガネ拭きやマイクロファイバークロス)で、カメラレンズを優しく拭いてください。
注意:ティッシュペーパーやタオルは傷をつける可能性があるので避けましょう。
iPhoneケースがカメラレンズを塞いでいないかも確認してください。機種に合わないケースを使っていると、カメラ部分が干渉することがあります。
解決法4:適切な距離を保つ
距離のコツ:
- iPhone 13以前:約15cm以上離す
- iPhone 14以降:約20cm以上離す
近づきすぎているな、と感じたら、少しずつiPhoneを遠ざけてみてください。ピントが合う位置を探す感覚で調整すると良いです。
画面内のボックスや枠にQRコードをぴったり収める必要はありません。QRコード全体がカメラに映っていて、ピントが合っていればOKです。
解決法5:明るさを調整する
暗い場所の場合:
- 明るい場所に移動する
- iPhoneのフラッシュライトをオンにする(コントロールセンターから)
- QRコードがある面に十分な光を当てる
光が反射している場合:
- 角度を変えてみる
- 直射日光を避ける
- 自分の影を利用して光の反射を抑える
解決法6:QRコードの状態を確認
紙に印刷されたQRコードの場合:
- しわを伸ばす
- 汚れを拭き取る
- 光沢が強すぎる紙の場合は角度を変える
画面表示のQRコードの場合:
- 画面の明るさを上げる
- 画面の汚れを拭く
- 画面を拡大表示する
解決法7:カメラアプリを再起動
カメラアプリが一時的に不調の場合、再起動で改善することがあります。
アプリの強制終了方法:
ホームボタンのない機種(iPhone X以降):
- 画面下部から上にスワイプして途中で止める
- カメラアプリを上にスワイプして終了
- もう一度カメラアプリを起動
ホームボタンのある機種(iPhone SE第2世代、8、7など):
- ホームボタンを素早く2回押す
- カメラアプリを上にスワイプして終了
- もう一度カメラアプリを起動
解決法8:iPhoneを再起動
カメラアプリの再起動でダメなら、iPhone本体を再起動してみましょう。
iPhone X以降(ホームボタンなし):
- サイドボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押し
- 電源オフスライダをドラッグ
- 30秒ほど待ってから、サイドボタンを長押しして再起動
iPhone SE(第2世代)、8、7、6:
- サイドボタンを長押し
- 電源オフスライダをドラッグ
- 30秒ほど待ってから、サイドボタンを長押しして再起動
iPhone SE(第1世代)、5以前:
- トップボタンを長押し
- 電源オフスライダをドラッグ
- 30秒ほど待ってから、トップボタンを長押しして再起動
解決法9:iOSをアップデートする
古いバージョンのiOSでは機能が制限されていたり、バグがあったりします。
アップデート方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 更新がある場合は「ダウンロードしてインストール」をタップ
アップデートには時間がかかるので、Wi-Fi環境とバッテリー残量を確認してから実行しましょう。
アプリ内でQRコードが読み取れない場合

PayPay、LINE、楽天ペイなどのアプリ内でQRコードが読み取れない場合は、別の対処法が必要です。
解決法10:アプリのカメラ権限を許可
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして該当のアプリ名をタップ(例:PayPay)
- 「カメラ」をタップ
- 「アクセスを許可しない」以外のオプション(「Appの使用中は許可」など)を選択
解決法11:アプリを再起動
該当のアプリを完全に終了してから、もう一度起動してみてください。
解決法12:アプリを再インストール
アプリの再起動でもダメな場合は、アプリを削除して再インストールしてみましょう。
注意:再インストール前にアカウント情報やパスワードを確認しておいてください。
解決法13:iOS 18.4以降の特有の問題への対処
iOS 18.4や18.4.1で、特にUPI決済アプリやGoogle Payなどでカメラが真っ黒になる不具合が報告されています。
一時的な対処法:
- 「設定」→「カメラ」→「QRコードをスキャン」をオフにする
- iPhoneを再起動
- 再起動後、「QRコードをスキャン」を再度オンにする
この方法で多くの場合、問題が解決します。
代替の読み取り方法
標準カメラでどうしても読み取れない場合、他の方法も試してみましょう。
方法1:コントロールセンターのコードスキャナーを使う
標準カメラとは別のQRコードスキャナーがあります。
コードスキャナーの追加方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「コントロールセンター」をタップ
- 下にスクロールして「コードスキャナー」の横にある「+」ボタンをタップ
使い方:
- 画面右上から下にスワイプ(ホームボタンがある機種は画面下から上)
- QRコードのアイコンをタップ
- QRコードにかざす
方法2:LINEアプリで読み取る
LINEは友だち追加用だけでなく、普通のQRコードも読み取れます。
- LINEアプリを開く
- 「ホーム」タブをタップ
- 右上の友だち追加アイコン(人に+のマーク)をタップ
- 「QRコード」をタップ
- QRコードにかざす
方法3:Chromeアプリで読み取る
iPhoneでChromeを使っている人におすすめです。
- ホーム画面でChromeアプリを長押し
- 「QRコードをスキャンします」をタップ
- QRコードにかざす
または、Chromeアプリを開いて:
- 検索バーをタップ
- キーボード右側のQRコードアイコンをタップ
- QRコードにかざす
方法4:iPhone画面上のQRコードを読み取る
iPhoneの画面に表示されているQRコードは、カメラアプリでは読み取れません。そんな時はSafariを使いましょう。
Safariでの読み取り方法:
- QRコードが表示されているページをSafariで開く
- QRコード画像を長押し
- メニューから「クイックルックで見る」または「共有」を選択
- リンクが表示されるのでタップ
または:
- QRコードのスクリーンショットを撮る
- 写真アプリでスクリーンショットを開く
- QRコード部分を長押し
- 表示されたリンクをタップ
方法5:専用のQRコードリーダーアプリを使う
App Storeには無料のQRコードリーダーアプリがたくさんあります。
おすすめアプリ:
- QRコードリーダー(公式)
- QR Code Reader & Scanner
- QuickMark QRコードリーダー
これらのアプリは、標準カメラよりも認識精度が高い場合があります。
よくある質問
Q1:QRコードを検出したのに「使用可能なデータがありません」と表示される
A:これは、QRコードに含まれる情報が標準化された形式に従っていない場合に起こります。
iPhoneの標準カメラは、URL、電話番号、Wi-Fi情報、VCard(連絡先情報)など、一般的な形式のQRコードしか認識しません。
カスタム形式のQRコードを読み取るには、専用のアプリが必要です。
Q2:昨日まで読み取れたのに突然読み取れなくなった
A:以下の原因が考えられます。
- iOS 18.4の不具合(特にアプリ内スキャナー)
- アプリのアップデートによる一時的な問題
- カメラアプリの設定が変更された
- iPhone本体の一時的な不具合
まずはiPhoneの再起動を試してみてください。
Q3:PayPayなどのアプリで真っ黒な画面になる
A:iOS 18.4以降で報告されている既知の問題です。
- 設定から「QRコードをスキャン」をオフ→再起動→オンで改善することが多いです
- それでもダメなら「すべての設定をリセット」を試してください(データは消えません)
Q4:新しいiPhone(14以降)でQRコードが読み取りにくい
A:iPhone 14以降は、カメラの最短撮影距離が約20cmになりました。
これまでより離してスキャンする必要があります。QRコードから20~30cm離した位置で試してみてください。
Q5:古いiPhone(6sなど)でQRコードが読み取れない
A:iOSのバージョンを確認してください。iOS 11以降でないと標準カメラでは読み取れません。
iOS 10以前の場合は、専用のQRコードリーダーアプリをダウンロードする必要があります。
Q6:QRコードが複数あると認識しない
A:複数のQRコードが同時に映っていると、どれを読み取れば良いか判断できないことがあります。
読み取りたいQRコード1つだけがカメラに映るようにしてください。
まとめ:QRコードが読み取れない時のチェックリスト
QRコードが読み取れない時は、この順番で試してみてください。
1分でできる対処(まずこれを試す):
- ✅ カメラの撮影モードが「写真」になっているか確認
- ✅ カメラレンズを拭く
- ✅ QRコードから20cm程度離れる
- ✅ 明るい場所に移動
- ✅ 設定から「QRコードをスキャン」がオンか確認
5分でできる対処:
- ✅ カメラアプリを再起動
- ✅ iPhoneを再起動
- ✅ QRコードの状態を確認(汚れ、破損など)
- ✅ コントロールセンターのコードスキャナーを試す
10分以上かかる対処:
- ✅ iOSを最新版にアップデート
- ✅ アプリのカメラ権限を確認(アプリ内スキャンの場合)
- ✅ 別の読み取り方法を試す(LINE、Chrome、専用アプリ)
それでもダメなら:
- ✅ 別のQRコードで試す(QRコード自体の問題かを確認)
- ✅ 他のiPhoneやAndroidスマホで試す
- ✅ Appleサポートに相談
カメラが故障している可能性がある場合
上記の方法を全て試してもQRコードが読み取れず、通常の写真撮影でもピントが合わない場合、カメラ自体が故障している可能性があります。
確認方法:
- 通常の写真撮影で、近くのものにピントが合うか試す
- フラッシュが正常に動作するか確認
- カメラレンズに曇りや内部のゴミがないか確認
修理が必要な場合:
- Apple Store
- Apple正規サービスプロバイダ
- iPhone修理専門店
修理に出す前に、iCloudやiTunesでバックアップを取っておくことをおすすめします。
最後に
QRコードは日常生活で欠かせないツールになっています。読み取れないと本当に不便ですよね。
でも、ほとんどの場合は設定の確認や簡単な対処で解決できます。この記事の方法を順番に試していけば、きっと読み取れるようになるはずです。
それでも解決しない場合は、カメラの故障やQRコード自体の問題が考えられるので、他の人のスマホで試してみるのも良いでしょう。
QRコードをスムーズに読み取れるようになって、快適なiPhoneライフを楽しんでください!


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