「Safariでサイトを見てたら、急に画像だけ表示されなくなった…」
「YouTubeのサムネイルが真っ白のまま」
「特定のサイトだけ画像が読み込めない」
こんなトラブル、けっこう多いんです。
Safariで画像が表示されない原因はいくつかありますが、ほとんどの場合は設定の変更やキャッシュのクリアで解決できます。
この記事では、Mac・iPhone・iPadのSafariで画像が表示されないときの原因と対処法を、デバイス別にわかりやすく解説していきます。
Safariで画像が表示されない主な原因

まずは、画像が表示されなくなる代表的な原因を確認しておきましょう。
| 原因 | 概要 |
|---|---|
| キャッシュの破損・蓄積 | 古いキャッシュが画像の読み込みを妨げる |
| JavaScriptの無効化 | 画像表示にJavaScriptを使っているサイトで問題が起きる |
| 拡張機能・コンテンツブロッカー | 広告ブロッカーなどが画像をブロックしてしまう |
| Lazy Image Loading設定 | 画像の遅延読み込み機能に関する不具合(iPhone) |
| インターネット接続の問題 | 回線が不安定で画像データを取得できない |
| Safari・OSのバージョン | 古いバージョンだと新しい画像形式(WebPなど)に対応していない |
| サイト側の問題 | Webサイト自体に不具合がある |
それでは、デバイス別に具体的な対処法を見ていきましょう。
【iPhone・iPad】Safariで画像が表示されないときの対処法
iPhoneやiPadでは、iOSアップデート後に画像が表示されなくなるトラブルがよく報告されています。
対処法1:Lazy Image Loadingの設定を変更する
「Lazy Image Loading(画像遅延読み込み)」は、ページの表示速度を上げるための機能です。
ただし、この設定が原因で一部のサイトで画像が表示されなくなることがあります。
設定の確認・変更手順
- 「設定」アプリ を開く
- 下にスクロールして 「アプリ」→「Safari」 をタップ
- 一番下の 「詳細」 をタップ
- 「Experimental Features」(実験的なWebKitの機能)をタップ
- アルファベット順に並んでいるので 「L」の段 を探す
- 「Lazy Image Loading」 を見つける
- オンになっている場合は オフ にする(逆にオフの場合はオンにする)
ポイント
この設定は、オンでもオフでも画像が表示されないケースがあります。
現在の設定と逆にしてみて、改善するか確認してください。
対処法2:履歴とWebサイトデータを削除する
キャッシュやCookieが破損していると、画像が正しく読み込めなくなることがあります。
削除手順
- 「設定」アプリ を開く
- 「アプリ」→「Safari」 をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」 をタップ
- 確認画面で 「履歴とデータを消去」 をタップ
削除後、Safariを開き直して画像が表示されるか確認してください。
対処法3:JavaScriptを有効にする
多くのWebサイトでは、JavaScriptを使って画像を表示しています。
無効になっていると、画像が読み込まれない場合があります。
確認手順
- 「設定」→「アプリ」→「Safari」 を開く
- 一番下の 「詳細」 をタップ
- 「JavaScript」 がオンになっているか確認
オフになっていたら、オンに切り替えましょう。
対処法4:コンテンツブロッカーをオフにする
280blockerなどの広告ブロックアプリを使っていると、広告だけでなく通常の画像までブロックされてしまうことがあります。
一時的にオフにする方法
- Safariで画像が表示されないページを開く
- アドレスバーの左端にある 「ぁあ」 をタップ
- 「コンテンツブロッカーをオフにする」 をタップ
これで画像が表示されれば、コンテンツブロッカーが原因です。
該当サイトを広告ブロックの除外リストに追加するか、設定を見直してみてください。
対処法5:機内モードのオン・オフでネットワークをリセットする
回線が不安定な場合、機内モードを一度オン・オフすることで改善することがあります。
手順
- コントロールセンターを開く
- 機内モード をオンにする
- 5〜10秒待つ
- 機内モードをオフにする
- Safariでページを再読み込み
対処法6:iOSをアップデートする
古いiOSでは、新しい画像形式(WebPなど)に対応していない場合があります。
アップデート手順
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」 を開く
- アップデートがあれば 「ダウンロードしてインストール」 をタップ
対処法7:iPhoneを再起動する
一時的な不具合なら、再起動で直ることもあります。
再起動の方法
- Face ID搭載モデル:サイドボタンと音量ボタンを同時に長押し → スライドで電源オフ
- ホームボタン搭載モデル:サイドボタン(またはトップボタン)を長押し → スライドで電源オフ
電源が切れたら、再度電源を入れてSafariを確認してください。
【Mac】Safariで画像が表示されないときの対処法
MacのSafariでも、画像が表示されないトラブルは起こります。
対処法1:ページを再読み込みする
一時的な読み込みエラーなら、再読み込みだけで解決することがあります。
操作方法
- メニューバーから 「表示」→「ページを再読み込み」 を選択
- または Command + R キーを押す
対処法2:キャッシュを削除する
古いキャッシュが原因で、画像が正しく表示されないことがあります。
削除手順(方法1:履歴から削除)
- Safariを開く
- メニューバーから 「履歴」→「履歴を消去…」 を選択
- 消去の対象で 「すべての履歴」 を選ぶ
- 「履歴を消去」 をクリック
削除手順(方法2:開発メニューから削除)
- メニューバーから 「Safari」→「設定」→「詳細」 を開く
- 「Webデベロッパ用の機能を表示」 にチェックを入れる
- メニューバーに 「開発」 が追加される
- 「開発」→「キャッシュを空にする」 を選択(または Command + Option + E)
対処法3:特定サイトのデータだけを削除する
すべてのキャッシュを消したくない場合は、問題のあるサイトだけ削除できます。
手順
- 「Safari」→「設定」→「プライバシー」 を開く
- 「Webサイトデータを管理…」 をクリック
- 検索ボックスに問題のあるサイト名を入力
- 該当サイトを選択して 「削除」 をクリック
対処法4:拡張機能を無効にする
広告ブロッカーなどの拡張機能が、画像の読み込みを妨げている可能性があります。
確認手順
- 「Safari」→「設定」→「機能拡張」 を開く
- すべての拡張機能の チェックを外して無効化
- Safariを再起動して画像が表示されるか確認
表示されるようになったら、拡張機能をひとつずつ有効にして原因を特定しましょう。
対処法5:開発メニューで「イメージを無効にする」がオフか確認する
開発メニューには、画像を無効にする設定があります。
誤ってオンにしてしまっている可能性を確認しましょう。
確認手順
- メニューバーの 「開発」 をクリック
- 「イメージを無効にする」 にチェックが入っていないか確認
- チェックが入っていたら外す
補足
「開発」メニューが表示されていない場合は、「Safari」→「設定」→「詳細」で「Webデベロッパ用の機能を表示」を有効にしてください。
対処法6:JavaScriptを有効にする
JavaScriptが無効だと、画像が読み込まれないサイトがあります。
確認手順
- 「Safari」→「設定」→「セキュリティ」 を開く
- 「JavaScriptを有効にする」 にチェックが入っているか確認
対処法7:DNSサーバーを変更する
ネットワーク設定が原因の場合、DNSサーバーの変更で改善することがあります。
変更手順
- 「システム設定」→「ネットワーク」 を開く
- 使用中のネットワーク(Wi-Fiなど)を選択
- 「詳細…」 をクリック
- 「DNS」タブ を開く
- 「+」ボタン でGoogle DNS(8.8.8.8 と 8.8.4.4)を追加
- 「OK」→「適用」 をクリック
対処法8:macOSをアップデートする
SafariはmacOSと一緒にアップデートされます。
古いバージョンのSafariでは、WebPなど新しい画像形式に対応していない場合があります。
アップデート手順
- Appleメニューから 「システム設定」 を開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」 を選択
- アップデートがあれば実行
特定のサイトだけ画像が表示されない場合

すべてのサイトではなく、特定のサイトだけ画像が表示されない場合は、以下の可能性があります。
サイト側の問題
- サーバーの障害
- 画像ファイルのリンク切れ
- Safariに対応していないコード
他のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)で同じサイトを開いてみてください。
他のブラウザでも表示されないなら、サイト側の問題です。
画像形式の互換性問題
WebPやAVIFなどの新しい画像形式は、古いSafariやmacOSでは表示できないことがあります。
OSとSafariを最新版にアップデートしましょう。
それでも解決しない場合
上記をすべて試しても改善しない場合は、以下も検討してください。
別のブラウザを使う
Google ChromeやFirefoxなど、別のブラウザで同じサイトを開いてみましょう。
そちらで問題なく表示されるなら、Safari固有の問題です。
Safariをリセットする(Mac)
最終手段として、Safariの設定を初期状態に戻す方法があります。
ただし、ブックマークや履歴などもすべて消えてしまうため、事前にバックアップを取ってから行ってください。
デバイスを再起動する
Mac、iPhone、iPadを再起動するだけで、不具合が解消されることもあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 一部の画像だけ表示されない
サイト側で画像のリンクが切れている、または画像形式がSafariに対応していない可能性があります。
ChromeやFirefoxで同じページを開いて、表示されるか確認してみてください。
Q. YouTubeのサムネイルだけ表示されない
YouTubeのサムネイルが表示されない場合は、キャッシュの削除とJavaScriptの有効化を試してください。
広告ブロッカーが原因のこともあります。
Q. Chromeでは問題なく表示される
Safari固有の問題です。キャッシュ削除、拡張機能の無効化、Lazy Image Loadingの設定変更を順番に試してみてください。
Q. iOSアップデート後に画像が表示されなくなった
iOSアップデート後は、Lazy Image Loadingの設定が変わっている可能性があります。
「設定」→「Safari」→「詳細」→「Experimental Features」で設定を確認・変更してください。
まとめ
Safariで画像が表示されないときの対処法をまとめます。
iPhone・iPadの場合
- Lazy Image Loadingの設定を変更
- 履歴とWebサイトデータを削除
- JavaScriptを有効化
- コンテンツブロッカーをオフ
- 機内モードでネットワークリセット
- iOSをアップデート
- デバイスを再起動
Macの場合
- ページを再読み込み(Command + R)
- キャッシュを削除
- 特定サイトのデータを削除
- 拡張機能を無効化
- 「イメージを無効にする」設定を確認
- JavaScriptを有効化
- DNSサーバーを変更
- macOSをアップデート
iPhoneの場合は Lazy Image Loading の設定変更、Macの場合は キャッシュの削除 で解決することが多いです。
それでもダメなら、ChromeやFirefoxなど別のブラウザを試してみてください。


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