「Apple Musicの曲が勝手にダウンロードされてスマホの容量がいっぱいになってしまった…」
こんな経験はありませんか?
気づいたら数ギガバイトもの音楽がダウンロードされていて、写真や動画を保存する容量がなくなってしまうことも。実はこれ、Apple Musicの便利機能が原因なんです。
この記事では、Apple Musicが勝手にダウンロードされる理由と、その止め方を分かりやすく解説します。
なぜ勝手にダウンロードされるの?主な5つの原因

Apple Musicで曲が自動的にダウンロードされてしまうのには、いくつかの理由があります。一つずつ見ていきましょう。
1. 自動ダウンロード機能がオンになっている
iPhoneやiPadには「自動的にダウンロード」という設定があります。
これがオンになっていると、ライブラリに追加した曲やアルバムが自動的にデバイスに保存される仕組みです。オフラインでも音楽を楽しめるように作られた便利な機能なのですが、容量が少ないデバイスでは困りものになることも。
確認方法:
設定アプリ → ミュージック → 「自動的にダウンロード」
2. ライブラリ同期による複数デバイス間の連携
「ライブラリを同期」機能をオンにしていると、一つのデバイスでダウンロードした曲が他のデバイスにも自動で同期されます。
例えば、iPhoneで曲をダウンロードすると、iPadにも同じ曲がダウンロードされるんです。複数のApple製品を使っている方は、この機能が原因かもしれません。
3. ストレージを最適化機能の自動判断
iOS 10以降には「ストレージを最適化」という機能があります。
これは、よく聴く曲を自動的にダウンロードして、通信量を減らすための機能です。Apple Musicが「この人はこの曲をよく聴くな」と判断すると、勝手にダウンロードしてくれるわけですね。
親切な機能ではあるものの、容量を気にする方には余計なお世話になってしまいます。
4. プレイリストに追加すると自動ダウンロード
実は「ライブラリに追加」と「プレイリストに追加」では動作が異なります。
プレイリストに曲を追加すると、自動的にダウンロードされてしまうケースが報告されています。特に自動ダウンロード設定をオフにしていても、プレイリスト経由だとダウンロードされることがあるようです。
5. iTunes & App Storeの自動ダウンロード設定
Apple IDの設定で「iTunes & App Store」の自動ダウンロードがオンになっていると、iTunes Storeで購入した音楽が自動的にダウンロードされます。
こちらはApple Music以外の購入音楽にも関係する設定なので、見落としがちです。
【解決策】勝手なダウンロードを止める方法
それでは、実際に自動ダウンロードを止める方法を詳しく説明していきます。
方法1:自動ダウンロード機能をオフにする
まずは基本中の基本、自動ダウンロード機能をオフにしましょう。
iPhone・iPadの場合:
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「ミュージック」をタップ
- 「ダウンロード」セクションにある「自動的にダウンロード」をオフ(グレー)にする
これで、ライブラリに曲を追加しても自動でダウンロードされなくなります。
Macの場合:
- Apple Musicアプリを開く
- メニューバーの「ミュージック」→「設定」(または「環境設定」)をクリック
- 「一般」タブを選択
- 「自動的にダウンロード」のチェックを外す
方法2:iTunes & App Storeの自動ダウンロードをオフにする
次に、iTunes Storeで購入した音楽の自動ダウンロードも止めておきましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iTunes & App Store」をタップ
- 「自動ダウンロード」セクションの「ミュージック」をオフにする
方法3:ライブラリ同期を管理する
複数のデバイスを使っていて、デバイスごとに音楽を管理したい場合は、ライブラリ同期の設定を見直しましょう。
注意: ライブラリ同期をオフにすると、Apple Musicのカタログから追加した曲がすべて削除されます。CDから取り込んだ曲や購入した曲は残ります。
- 「設定」アプリ → 「ミュージック」
- 「ライブラリを同期」をオフにする
方法4:ストレージを最適化を調整する
完全にダウンロードを止めるのではなく、容量を制限したい場合はこの方法がおすすめです。
- 「設定」アプリ → 「ミュージック」
- 「ストレージを最適化」をタップ
- オンにして、保存する容量の上限を設定(4GB、8GB、16GBなど)
- または「なし」を選択して自動ダウンロードを完全に防ぐ
この設定をしておけば、設定した容量を超えないように、Apple Musicが自動的に古い曲を削除してくれます。
方法5:モバイルデータ通信でのダウンロードを防ぐ
Wi-Fi環境でのみダウンロードするように設定することもできます。
- 「設定」アプリ → 「ミュージック」
- 「モバイルデータ通信」をオフにする
これで、外出先での予期せぬダウンロードを防げます。
すでにダウンロードされた曲を削除する方法
設定を変更する前にダウンロードされた曲は、手動で削除する必要があります。
個別に削除する場合
- Apple Musicアプリを開く
- 「ライブラリ」タブをタップ
- 「ダウンロード済み」を選択
- 削除したい曲を左にスワイプ → 「削除」をタップ
まとめて削除する場合
- 「設定」アプリ → 「一般」→「iPhoneストレージ」(またはiPadストレージ)
- 「ミュージック」をタップ
- 「すべての曲」の横にある「編集」をタップ
- 赤い「−」マークをタップして削除
この方法なら、ダウンロード済みの音楽をまとめて削除できます。
それでも解決しない場合の対処法
設定をリセットしてみる
上記の方法を試しても改善しない場合は、一度設定をリセットしてみましょう。
- 「設定」アプリ → 「ミュージック」
- 「自動的にダウンロード」をオンにする
- iPhoneを再起動する
- もう一度「自動的にダウンロード」をオフにする
この手順で、設定が正しく反映されることがあります。
iOSやアプリを最新版にアップデートする
古いバージョンのiOSやApple Musicアプリでは、設定が正しく動作しないことがあります。
- 「設定」アプリ → 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能なアップデートがあればインストール
常に最新の状態に保つことで、不具合を防げます。
よくある質問
Q. プレイリストに追加すると自動でダウンロードされるのはなぜ?
A. 現在、プレイリストへの追加時に自動ダウンロードされる動作が一部のユーザーで報告されています。この場合、「ライブラリに追加」のみを使い、プレイリストには後から追加する方法で回避できます。
Q. 家族で同じApple IDを使っていると勝手にダウンロードされる?
A. はい、同じApple IDでライブラリ同期がオンになっていると、家族の誰かがダウンロードした曲が自分のデバイスにも同期されます。個別のApple IDを使うか、ライブラリ同期をオフにすることをおすすめします。
Q. Wi-Fiがオフでも勝手にダウンロードされる?
A. 設定によっては、モバイルデータ通信を使ってダウンロードすることもあります。「モバイルデータ通信」の設定をオフにすることで防げます。
Q. ダウンロードした曲がまた消えてしまう
A. ストレージを最適化機能がオンになっていると、容量が足りなくなったときに自動的に削除されます。オフラインで確実に聴きたい曲は、「ダウンロード」ボタンを押して手動でダウンロードしておきましょう。
まとめ
Apple Musicが勝手にダウンロードされる問題は、主に以下の設定が原因です:
- 自動的にダウンロード機能
- ライブラリ同期
- ストレージを最適化
- iTunes & App Storeの自動ダウンロード
- プレイリストへの追加
それぞれの設定を確認して、自分に合った使い方を選びましょう。
オフラインでも音楽を楽しみたいけど容量は節約したい、という方は「ストレージを最適化」機能を使って容量の上限を設定するのがおすすめです。完全にストリーミングだけで使いたい場合は、すべての自動ダウンロード機能をオフにしてください。
設定を変更した後は、すでにダウンロードされている曲を削除することも忘れずに。これで、スマホの容量を有効活用できるようになりますよ。


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