「スマホの電源を切ろうとしたら、Geminiが起動してしまう…」
「電源ボタンを長押ししても、電源メニューが出てこない!」
Android端末をアップデートしたら、突然このような問題に直面して困っていませんか?これは、あなただけの問題ではありません。Android 14/15へのアップデート後、多くのユーザーが同じ問題に遭遇しています。
この記事では、Geminiが邪魔をして電源が切れない問題の原因と、すぐに使える解決方法を詳しく説明していきます。
なぜ電源ボタンでGeminiが起動するのか?

Android 14/15の仕様変更
2024年以降、GoogleはAndroid 14およびAndroid 15で、電源ボタンの標準動作を変更しました。
従来の動作:
- 電源ボタン長押し → 電源メニュー表示(電源オフ、再起動など)
新しい動作:
- 電源ボタン長押し → Gemini(またはGoogleアシスタント)が起動
なぜこんな変更をしたのか?
Googleは、AIアシスタント(Gemini)への素早いアクセスを重視して、最も使いやすい電源ボタンに割り当てました。
しかし、多くのユーザーにとっては非常に不便で、特に以下の場面で困ります:
- スマホをすぐに電源オフにしたい時
- 再起動したい時
- フリーズしたので強制終了したい時
影響を受ける主な機種
この問題は、以下のような多くのAndroid端末で発生しています:
- Google Pixel(Pixel 8、9シリーズなど)
- Samsung Galaxy(S24、S25、A55など)
- OPPO(Reno、Findシリーズなど)
- moto(g64y 5Gなど)
- Xiaomi(Redmi、POCOシリーズなど)
- AQUOS(wish 3など)
- その他、Android 14/15搭載の多くの機種
【緊急】今すぐ電源を切る方法
設定を変更する前に、まず今すぐ電源を切る方法を知っておきましょう。
方法1:音量ボタンと電源ボタンの同時押し
最も一般的な方法です。
手順:
- 電源ボタンと音量上げるボタンを同時に長押し
- 1〜2秒押し続ける
- 電源メニューが表示される
- 「電源を切る」または「再起動」をタップ
機種によっては:
- 電源ボタン + 音量下げるボタンの場合もあります
- どちらでも試してみてください
方法2:通知パネルから電源アイコンをタップ
特にGalaxyユーザーにおすすめの方法です。
手順:
- 画面上部から下にスワイプして通知パネルを開く
- 右上にある電源アイコンをタップ
- 電源メニューが表示される
- 「電源を切る」または「再起動」を選択
方法3:Geminiに頼む
意外と便利な方法です。
手順:
- 電源ボタン長押しでGeminiを起動
- 「電源を切って」または「再起動して」と入力
- Geminiが電源メニューを表示してくれる
- 「電源を切る」をタップ
音声でも可能:
- 「OK Google、スマートフォンの電源を切って」と話す
方法4:設定アプリから電源を切る
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「電源オフと再起動」を選択
- 「電源を切る」をタップ
※機種によってメニューの場所が異なる場合があります
電源ボタンの動作を元に戻す方法【機種別】
ここからは、電源ボタン長押しで従来の電源メニューが表示されるように設定を変更する方法を機種別に説明します。
Google Pixel(Pixel 8、9シリーズなど)
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」をタップ
- 「ジェスチャー」を選択
- 「電源ボタンを長押しします」をタップ
- 「電源メニュー」を選択(デフォルトは「デジタルアシスタント」)
- これで電源ボタン長押しで電源メニューが表示されます
Samsung Galaxy(S24、S25、Aシリーズなど)
方法A:通知パネル経由(最も簡単)
- 画面上部から下にスワイプして通知パネルを開く
- 右上の電源アイコンをタップ
- 電源メニューが表示されたら、右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「サイドボタンの設定」画面が開く
- 「サイドボタンを長押し」の項目で「電源オフメニュー」を選択
方法B:設定アプリから
- 「設定」アプリを開く
- 「詳細機能」をタップ
- 「サイドボタン」または「サイドキー」を選択
- 「長押し」の項目で「電源オフメニュー」を選択
OPPO(Reno、Findシリーズなど)
ColorOS 14/15の場合:
- 「設定」アプリを開く
- 「便利な機能と操作」または「ユーザー補助と利便性」をタップ
- 「電源ボタンを長押しします」を選択
- 「電源メニュー」を選択(デフォルトは「デジタルアシスタント」)
ColorOS 13以前:
- 「設定」→「便利ツール」を開く
- 「電源ボタン」を選択
- 「電源メニュー」を選択
moto(g64y 5Gなど)
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「ジェスチャー」をタップ
- 「電源ボタンを長押し」を選択
- 「電源ボタンメニュー」を選択(デフォルトは「デジタルアシスタント」)
補足:
- moto端末の場合、設定に関係なく「電源ボタン + 音量上げるボタン」で電源メニューが表示されます
Xiaomi(Redmi、POCOシリーズなど)
HyperOS/MIUI(Android 15)の場合:
- 「設定」アプリを開く
- 「追加設定」をタップ
- 「ジェスチャーショートカット」を選択
- 「電源ボタン」の項目を見つける
- 長押しの動作を「電源メニュー」に変更
- 必要に応じて、長押しの時間(0.5秒または3秒)を選択
AQUOS(wish 3など)
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」をタップ
- 「ジェスチャー」を選択
- 「電源ボタンを長押し」をタップ
- 「電源メニュー」を選択
その他のAndroid端末
機種によって設定の場所が異なりますが、基本的な探し方:
- 「設定」アプリを開く
- 検索バーで「電源ボタン」または「サイドボタン」と検索
- 該当する設定項目を開く
- 長押しの動作を「電源メニュー」に変更
見つからない場合:
- 「システム」→「ジェスチャー」
- 「詳細機能」→「サイドボタン」
- 「便利な機能」→「電源ボタン」
- 「ユーザー補助」→「電源ボタン」
などの場所を確認してみてください。
Gemini自体を無効にする方法
電源ボタンの設定を変えても、Geminiを完全に使わないなら無効化することもできます。
方法1:GoogleアシスタントにGeminiを戻す
手順:
- Googleアプリを開く(Google検索アプリ)
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「Gemini」を選択
- 下にスクロールして「Googleのデジタルアシスタント」をタップ
- 「Googleアシスタント」を選択
- これでGeminiではなく、従来のGoogleアシスタントに戻ります
方法2:Geminiアプリを無効化する
手順:
- 「設定」→「アプリ」を開く
- アプリ一覧から「Gemini」を探してタップ
- 「無効にする」をタップ
- 確認メッセージで「アプリを無効にする」を選択
注意:
- Geminiアプリは完全にアンインストールできません(Googleアプリの一部のため)
- 無効化すると、アプリドロワーから消えますが、完全には削除されません
よくある質問
Q1. 設定を変更しても電源ボタンでGeminiが起動します
A. 以下を確認してください:
- スマホを再起動する(設定変更後に必要な場合があります)
- Googleアプリを最新版に更新する
- 設定で「デジタルアシスタント」が「Google」になっているか確認
- それでもダメなら、一度「デジタルアシスタント」に戻してから再度「電源メニュー」に設定
Q2. 設定画面で「電源ボタン」の項目が見つかりません
A. 機種によって設定の場所が大きく異なります。
- 設定アプリの検索機能を使って「電源ボタン」「サイドボタン」「ジェスチャー」で検索
- 端末のマニュアルを確認
- 「(機種名)電源ボタン設定」でGoogle検索
Q3. 電源ボタン + 音量ボタンでも電源メニューが出ません
A. 以下を試してください:
- 音量上げるボタンと音量下げるボタンの両方で試す
- 押す長さを調整する(1秒、2秒、3秒など)
- 同時に押すタイミングを変えてみる
- スマホがフリーズしている場合は、10秒以上長押しで強制再起動
Q4. Geminiに「電源を切って」と言っても反応しません
A. 以下の言い方を試してください:
- 「スマートフォンの電源を切って」
- 「デバイスの電源を切って」
- 「電源オフにして」
- 「再起動して」
それでもダメなら、音量ボタンとの同時押しを使いましょう。
Q5. アップデート後に勝手に設定が変わりました
A. これは正常な動作です。
Android 14/15へのアップデートで、Googleが電源ボタンのデフォルト動作をGemini起動に変更しました。
上記の方法で設定を元に戻せば、次回のアップデート後も設定は保持されます(通常は)。
Q6. 電源ボタンをGemini用に残したいけど、電源も切りやすくしたい
A. 以下の方法があります:
選択肢1:通知パネルから電源を切る
- 画面上部から下にスワイプ→電源アイコンをタップ
選択肢2:Geminiに頼む
- 電源ボタン長押し→Gemini起動→「電源を切って」と入力
選択肢3:音量ボタンとの同時押しを覚える
- 電源ボタン + 音量ボタン同時押し
Q7. Galaxyで「サイドボタン設定」が見つかりません
A. 通知パネル経由が最も簡単です:
- 通知パネルを開く
- 電源アイコンをタップ
- 電源メニューの右上にある歯車アイコンをタップ
- そこに「サイドボタン設定」があります
まとめ
Geminiが原因で電源が切れない問題の解決方法をまとめます。
今すぐ電源を切る方法:
- 電源ボタン + 音量ボタンの同時押し(最も確実)
- 通知パネルの電源アイコンをタップ
- Geminiに「電源を切って」と頼む
- 設定アプリから電源を切る
電源ボタンの動作を元に戻す:
- Pixel: 設定→システム→ジェスチャー→電源ボタン→電源メニュー
- Galaxy: 通知パネル→電源アイコン→歯車アイコン→電源オフメニュー
- OPPO: 設定→便利な機能→電源ボタン→電源メニュー
- moto: 設定→ジェスチャー→電源ボタン→電源ボタンメニュー
- Xiaomi: 設定→追加設定→ジェスチャー→電源ボタン→電源メニュー
重要なポイント:
- この問題はAndroid 14/15の仕様変更によるもの
- 故障ではなく、設定で元に戻せる
- 機種によって設定の場所が異なる
- 設定が見つからない場合は、設定アプリの検索機能を使う
- 緊急時は音量ボタンとの同時押しが確実
Geminiを使わない場合:
- Googleアシスタントに戻す
- Geminiアプリを無効化する
- 電源ボタンの動作を「電源メニュー」に設定
この問題は多くのAndroidユーザーが直面している共通の課題です。上記の方法で、ほとんどの場合は解決できるはずです。
設定を変更すれば、今後は従来通り電源ボタン長押しで電源メニューが表示されるようになります。


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