「大事な電話に気づかなかった…」
「iPhoneに着信履歴はあるのに、音が鳴らなかった」
iPhoneを使っていて、着信音が鳴らずに困ったことはありませんか?
仕事の電話、家族からの連絡、大切な用事…。電話に出られないと、様々な支障が出てしまいますよね。
でも安心してください。iPhoneの着信音が鳴らない原因のほとんどは、設定の問題です。適切な対処をすれば、すぐに解決できます。
この記事では、iPhoneの着信音が鳴らない原因と、具体的な解決方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
まず確認!簡単チェックリスト

着信音が鳴らない時は、まず以下の4点を確認しましょう。
これだけで99%解決します!
チェック1:サイレントスイッチ(マナーモード)
これが最も多い原因です。
iPhoneの左側面、音量ボタンの上にある小さなスイッチを確認してください。
オレンジ色が見えていたら、マナーモードON
- 着信音は鳴りません
- スイッチを画面側(上)に動かすとOFFになります
オレンジ色が見えなければ、マナーモードOFF
- 正常な状態です
チェック2:音量の設定
音量がゼロ、または小さすぎて聞こえない可能性があります。
確認方法
- iPhoneの左側面にある「音量ボタン(+)」を押す
- 画面に音量バーが表示される
- バーが右端(最大)近くにあるか確認
または、
- 「設定」アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップ
- 「着信音と通知音」のスライダーを右に動かす
チェック3:集中モード(おやすみモード)
iOS 15以降では「集中モード」、それ以前では「おやすみモード」という機能があります。
確認方法
- 画面の右上から下にスワイプ(コントロールセンターを開く)
- iPhone SE、8以前:画面下から上にスワイプ
- 「集中モード」または月のマーク(三日月)を確認
- 色がついていたら(白や紫)、ONになっています
- タップしてOFFにする(グレーになる)
チェック4:Bluetooth接続
ワイヤレスイヤホンやカーオーディオに接続していると、着信音はそちらから鳴ります。
確認方法
- コントロールセンターを開く
- Bluetoothマーク(Bと✳︎を組み合わせたマーク)を確認
- 青く点灯していたら、接続中
- タップしてOFFにする(グレーになる)
【iPhone 15 Pro以降】アクションボタンの確認
iPhone 15 Pro、15 Pro Max、16シリーズには「アクションボタン」が搭載されています。
アクションボタンとは
従来のサイレントスイッチに代わる、カスタマイズ可能なボタンです。
確認方法
方法1:ボタンを長押し
- アクションボタンを長押しすると、現在の設定がわかります
- 「消音モード」に設定されていたら、着信音は鳴りません
方法2:設定から確認
- 「設定」→「サウンドと触覚」
- 「消音モード」がOFFになっているか確認
着信音が鳴らない原因と解決方法

簡単チェックで解決しなかった場合、以下の原因が考えられます。
原因1:機内モード
飛行機に乗る時に使う「機内モード」がONになっていると、電話自体が受信できません。
解決方法
方法1:コントロールセンターから
- コントロールセンターを開く
- 飛行機マークを確認
- オレンジ色になっていたらON
- タップしてOFFにする
方法2:設定から
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の「機内モード」を確認
- ONになっていたらOFFにする
原因2:留守番電話の設定
留守番電話の「呼応時間」が短すぎると、すぐに留守番電話につながってしまい、着信音が鳴りません。
確認方法
各キャリアによって設定方法が異なります。
ドコモの場合
- 1429に電話をかけて設定
auの場合
- 1417に電話をかけて設定
ソフトバンクの場合
- 1406に電話をかけて設定
楽天モバイル・その他
- 各公式サイトを確認
原因3:不明な発信者を消音
iOS 13以降の機能で、連絡先に登録されていない番号からの着信を自動で消音にします。
解決方法
- 「設定」→「電話」
- 「不明な発信者を消音」を確認
- ONになっていたらOFFにする
※この機能をONにしていると、知らない番号からの電話は着信音が鳴らず、留守番電話につながります。
原因4:特定の人だけ着信音が鳴らない
iPhoneでは、連絡先ごとに個別の着信音を設定できます。
確認方法
- 「連絡先」アプリを開く
- 着信音が鳴らない相手を選択
- 右上の「編集」をタップ
- 「着信音」をタップ
- 「なし」や「無音」になっていないか確認
原因5:iPhoneケースが音を遮っている
厚手のケースやスピーカー部分を塞ぐデザインのケースを使っていると、音がこもって聞こえにくくなります。
解決方法
- ケースを一度外してみる
- 誰かに電話をかけてもらう
- ケースなしで音が聞こえるなら、ケースが原因
原因6:スピーカーの汚れ・詰まり
スピーカー部分にホコリや汚れが溜まると、音が小さくなったり聞こえなくなったりします。
解決方法
- iPhoneの底面(Lightning端子やUSB-C端子の横)を確認
- スピーカーの穴を見る
- ホコリが溜まっていたら、柔らかい歯ブラシで優しく掃除
- エアダスターを使うのも効果的
注意:つまようじや針など、硬いものは使わないでください
原因7:Attention Aware機能
iPhone X以降の機種には「Attention Aware(注目機能)」があります。
これは、画面を見ていることをiPhoneが認識すると、自動的に音量を下げる機能です。
解決方法
- 「設定」→「Face IDと注目」(または「Touch IDと注目」)
- 「注目機能」をOFFにする
※この機能をOFFにすると、バッテリー消費が若干増える可能性があります。
原因8:ストレージ容量不足
iPhoneの空き容量が少ないと、様々な動作が不安定になります。
確認方法
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」
- 使用済み容量を確認
- 空きが1GB以下なら要注意
解決方法
- 不要な写真や動画を削除
- 使わないアプリを削除
- キャッシュをクリア
原因9:iOSの不具合
iOSのバージョンが古い、またはアップデート時に不具合が発生している可能性があります。
解決方法
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 最新版があれば「ダウンロードしてインストール」
- アップデート後、再起動
原因10:着信音の設定が「リバウンド」になっている
iOS 17アップデート後、デフォルトの着信音が「リバウンド」に変更されました。
この音は「トライトーン」よりも音量が小さく、聞こえにくいと感じる人が多いです。
解決方法
- 「設定」→「サウンドと触覚」
- 「着信音」をタップ
- 好きな着信音を選択(「トライトーン」がおすすめ)
それでも解決しない時の対処法
上記の方法をすべて試してもダメな場合は、以下を試してください。
対処法1:iPhone を再起動
一時的な不具合は、再起動で解決することがあります。
iPhone X、11、12、13、14、15、16の場合
- 音量ボタン(上または下)とサイドボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーを右に動かす
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
iPhone SE(第2世代以降)、8、7、6の場合
- サイドボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーを右に動かす
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
iPhone SE(第1世代)、5以前の場合
- 上部の電源ボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーを右に動かす
- 電源が切れたら、電源ボタンを長押しして起動
対処法2:強制再起動
通常の再起動でダメな場合は、強制再起動を試します。
iPhone 8以降の場合
- 音量上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量下げるボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを、Appleロゴが表示されるまで長押し(10〜15秒)
iPhone 7、7 Plusの場合
- 音量下げるボタンとスリープボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されるまで押し続ける
iPhone 6s以前の場合
- ホームボタンと電源ボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されるまで押し続ける
対処法3:すべての設定をリセット
注意:この操作でデータは消えませんが、Wi-Fiパスワードなどの設定は消えます。
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
- パスコードを入力して実行
対処法4:Apple サポートに相談
これまでの方法をすべて試してもダメなら、ハードウェアの故障が考えられます。
問い合わせ先
- Apple Store
- Apple 正規サービスプロバイダ
- Appleサポート(電話・チャット)
LINE通話の着信音が鳴らない場合

LINEの音声通話やビデオ通話の着信音が鳴らない場合は、別の設定も確認が必要です。
確認1:LINE内の設定
- LINEアプリを開く
- 「ホーム」→右上の歯車マーク(設定)
- 「通知」をタップ
- 「通知」がONになっているか確認
- 「サウンド」がONになっているか確認
確認2:iPhone本体の設定
- 「設定」→「LINE」
- 「通知」をタップ
- 「通知を許可」がONになっているか確認
- 「サウンド」がONになっているか確認
予防策:着信音トラブルを防ぐ方法
日頃から以下の対策をしておくと、着信音が鳴らないトラブルを防げます。
1. サイレントスイッチの位置を定期的に確認
ポケットやカバンの中で、知らないうちにスイッチが動いていることがあります。
2. 集中モードの自動設定を見直す
確認方法
- 「設定」→「集中モード」
- 各モード(おやすみ、仕事、睡眠など)をタップ
- 「自動」の設定を確認
- 不要な自動設定はOFFにする
3. Bluetoothデバイスの接続を管理
使わない時は、Bluetooth機器の電源を切るか、接続を解除しましょう。
4. 定期的にiOSをアップデート
最新バージョンにすることで、不具合が修正されます。
5. スピーカーの掃除
月に1回程度、柔らかい歯ブラシで掃除すると良いでしょう。
よくある質問
Q. マナーモードでもバイブレーションは動作する?
はい、設定でバイブレーションをONにしていれば、マナーモード中も振動します。
設定方法:「設定」→「サウンドと触覚」→「サイレントモード時にバイブレーション」をON
Q. 特定の人からだけ着信音を鳴らすことはできる?
はい、集中モードを使えば可能です。
- 「設定」→「集中モード」→「おやすみモード」
- 「連絡先」→「許可された連絡先」
- 着信音を鳴らしたい人を選択
Q. 着信音は鳴るのに、LINEの通知音だけ鳴らない
LINEアプリ内の通知設定がOFFになっている可能性があります。前述の「LINE通話の着信音が鳴らない場合」を参照してください。
Q. 修理に出すと、どのくらいの期間かかる?
Apple Storeや正規サービスプロバイダでは、通常1週間程度です。
AppleCare+に加入していれば、配送修理やエクスプレス交換サービスも利用できます。
Q. 修理費用はどのくらい?
保証期間内、またはAppleCare+加入の場合
- 無料〜数千円程度
保証期間外の場合
- スピーカー修理:約15,000円〜30,000円(機種により異なる)
Q. 着信音のボリュームだけ大きくしたい
- 「設定」→「サウンドと触覚」
- 「ボタンで変更」をOFFにする
- 「着信音と通知音」のスライダーで音量を調整
これで、音楽や動画の音量とは別に、着信音の音量を固定できます。
まとめ
iPhoneの着信音が鳴らない問題の解決方法をまとめます。
最初に確認すべき4つ
- サイレントスイッチ(オレンジ色が見えていないか)
- 音量設定(ゼロになっていないか)
- 集中モード/おやすみモード(ONになっていないか)
- Bluetooth接続(イヤホンなどに接続していないか)
その他の主な原因
- 機内モード
- 留守番電話の設定
- 不明な発信者を消音
- 個別の着信音設定
- iPhoneケース
- スピーカーの汚れ
- Attention Aware機能
- ストレージ容量不足
- iOSの不具合
- 着信音が「リバウンド」
それでもダメな時
- iPhone を再起動
- 強制再起動
- すべての設定をリセット
- Appleサポートに相談
予防策
- サイレントスイッチを定期確認
- 集中モードの自動設定を見直し
- Bluetoothの管理
- 定期的なiOSアップデート
- スピーカーの掃除
最後に
iPhoneの着信音が鳴らない問題は、ほとんどの場合、簡単な設定で解決できます。
まずは「サイレントスイッチ」「音量」「集中モード」「Bluetooth」の4つを確認してください。これだけで99%解決します。
それでも解決しない場合は、この記事で紹介した方法を順番に試してみてください。
どうしても解決しない場合は、ハードウェアの故障が考えられるため、Apple サポートや正規サービスプロバイダに相談しましょう。
大切な電話を逃さないよう、早めに対処することをおすすめします!

コメント