Instagramでライブ配信しようと思ったら、「現在、あなたのアカウントはこの機能の利用対象外です」というメッセージが出てきた……。
または、ライブボタン自体が見つからない、配信途中で突然切れてしまうなど、ライブ配信に関するトラブルで困っていませんか?
この記事では、Instagramでライブ配信ができない主な原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。技術的な問題からアカウント制限まで、あらゆるケースをカバーしていきましょう。
Instagramライブ配信の基本条件

まず、Instagramでライブ配信するための基本条件を確認しておきましょう。
実は2025年7月から、ライブ配信の利用条件が変更されたことで、以前は配信できていた人ができなくなるケースが増えています。
必須条件3つ
1. アカウントが公開設定になっている
非公開アカウント(鍵アカウント)では、ライブ配信ができません。プロフィール設定から公開アカウントに変更する必要があります。
2. 一定のフォロワー数がある
詳細な数字は公式に明言されていませんが、最低限のフォロワー数を満たしている必要があるとされています。
ただし、「1000人必要」という情報については、公式見解ではなく不確実な情報も混在しているので注意が必要です。実際には、フォロワーが少ない新規アカウントでも配信できる場合があります。
3. アカウントの運用期間が十分
作成したばかりのアカウントでは、すぐにライブ配信機能が使えないことがあります。これは、スパム対策や安全性確保のための措置なんです。
「利用対象外」と表示される主な原因7つ
具体的に、どんな理由でライブ配信ができなくなるのか見ていきましょう。
原因1:Instagram側の不具合
最も多いのが、Instagram自体に発生している一時的な不具合です。
特徴
- 全てのユーザーではなく、特定のアカウントのみで発生
- 同じユーザーでも、メインアカウントでは配信できるのにサブアカウントではできないケースがある
- 公式からの発表がない場合が多い
この場合、ユーザー側でできることは限られており、修正版のアップデートを待つのが基本的な対応になります。
原因2:アカウント制限(BAN)
コミュニティガイドラインに違反した投稿や行動があると、アカウントに制限がかかることがあります。
制限される理由
- 不適切な投稿をした
- スパム行為を行った
- 大量のDM送信など、ボットのような行動をした
- 著作権のある音楽を無断使用した
- 他のユーザーから報告された
制限されると、ライブ配信だけでなく、DMや投稿、コメント機能なども使えなくなる場合があります。
多くのケースでは一時的な制限で、数日から1週間程度で解除されることが多いようです。
原因3:アプリのバージョンが古い
Instagramアプリが最新版でないと、ライブ機能が正常に動作しないことがあります。
古いバージョンは、現在のOSとの互換性に問題があったり、バグが残っていたりするんです。
原因4:通信環境の不安定さ
ライブ配信には、安定した高速インターネット接続が必須です。
問題が起こりやすい状況
- Wi-Fiの電波が弱い
- モバイルデータ通信の速度制限がかかっている
- 通信速度が遅い(目安:5Mbps以上が推奨)
- 配信中に接続が切れる
通信環境が原因の場合、配信開始直後に切れたり、画面が真っ黒になったり、「接続が弱いため、動画が停止されました」というメッセージが表示されたりします。
原因5:カメラやマイクへのアクセス許可がない
Instagramがスマホのカメラやマイクにアクセスできないと、ライブ配信は開始できません。
アプリをインストールした直後や、設定を変更した後などに、この問題が起こりやすいでしょう。
原因6:端末のスペック不足
古いスマホやタブレットを使っている場合、処理能力が足りずライブ配信できないことがあります。
必要な環境
- iOS 13以上、またはAndroid 8.0以上
- 配信中に最低500MBの空き容量
- 十分な処理性能(低価格の端末では厳しい場合がある)
アプリは正常に動いても、ライブ機能だけが使えない場合は端末スペックを疑ってみましょう。
原因7:年齢制限
Instagramでは、13歳未満のユーザーはライブ配信ができません。
また、18歳未満のアカウントでは一部機能が制限されることがあります。
ライブボタンが表示されない時の対処法
「利用対象外」のメッセージではなく、そもそもライブボタン自体が見つからない場合の対処法です。
ボタンの正しい場所を確認
まず、ライブボタンの場所を再確認しましょう。
手順
- Instagramアプリを開く
- 画面下部の「+」ボタンをタップ
- 下部のメニューを左にスワイプ
- 「ライブ」という項目が表示される
この場所にライブボタンがない場合、次の対処法を試してみてください。
アプリを最新版にアップデート
iPhone(iOS)の場合
- App Storeを開く
- 検索で「Instagram」を入力
- 「アップデート」ボタンをタップ
Androidの場合
- Google Play ストアを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」を選択
- Instagramに更新がある場合は「更新」をタップ
アプリを再起動する
一時的な不具合なら、アプリの再起動で解決することがあります。
再起動の手順
- 最近使ったアプリ一覧を開く
- Instagramを上にスワイプして完全に終了
- 数秒待ってから再度アプリを開く
これだけで改善するケースは意外と多いんです。
通信環境に問題がある場合の対処法
ライブ配信が途中で切れたり、開始できない場合、通信環境を見直しましょう。
通信速度をチェック
スピードテストアプリを使って、実際の通信速度を測定してみてください。
ライブ配信には最低5Mbps以上が推奨されています。
Wi-Fiとモバイルデータを切り替え
Wi-Fiが不安定な場合は、モバイルデータ通信に切り替えてみましょう。
逆に、モバイルデータで速度制限がかかっている場合は、Wi-Fiに切り替えると改善します。
ルーターの近くで配信
Wi-Fi使用時は、できるだけルーターの近くで配信することで電波が安定します。
Bluetoothをオフにする
Bluetooth接続している機器が、Wi-Fiの通信に影響を与えることがあります。
配信時は一時的にBluetoothをオフにしてみるのも有効でしょう。
Wi-Fiアシスト機能を有効にする(iPhone)
iPhoneの場合、Wi-Fi接続が不安定な時にモバイルデータで補助する機能があります。
設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 一番下までスクロールして「Wi-Fiアシスト」をオンにする
ただし、モバイルデータを消費するので、データ容量が少ない場合は注意が必要です。
アプリの不具合を解決する方法

アプリ自体に問題がある場合の対処法をまとめます。
キャッシュをクリアする
アプリを使い続けると、キャッシュデータが溜まって動作が不安定になることがあります。
iPhoneの場合
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」と進む
- 「Instagram」を選択
- 「Appを取り除く」をタップ
これでキャッシュがクリアされます。アプリは削除されますが、データは保持されるので、再インストールすればログイン状態も維持されるんです。
Androidの場合
- 「設定」→「アプリ」→「Instagram」と進む
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」を選択
アプリを再インストールする
キャッシュクリアで改善しない場合は、アプリを一度削除して再インストールしてみましょう。
注意点
- ログイン情報(ユーザー名とパスワード)を覚えておく
- 保存していない下書きは消える可能性がある
スマホを再起動する
アプリだけでなく、スマホ本体を再起動することで、システムの一時的な不具合が解消されることがあります。
ただし、頻繁に再起動すると逆にスマホの動作に影響が出る可能性があるので、必要な時だけにしましょう。
カメラ・マイクのアクセス許可を確認
Instagramがカメラやマイクにアクセスできないと、ライブ配信は始められません。
iPhoneでの確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Instagram」をタップ
- 「カメラ」と「マイク」がオンになっているか確認
オフになっていたら、オンに切り替えてください。
Androidでの確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「Instagram」と進む
- 「権限」をタップ
- 「カメラ」と「マイク」を「許可」に設定
アカウント制限を受けている場合の対処法
コミュニティガイドライン違反などでアカウントが制限されている場合の対応です。
制限されているか確認する方法
手順
- プロフィール画面を開く
- 右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とプライバシー」→「アカウントステータス」を確認
ここに警告や制限の通知があれば、アカウントに問題があることが分かります。
制限されてしまった場合
すぐにできること
- 違反した可能性のある投稿を削除する
- コミュニティガイドラインを確認し、今後違反しないよう注意する
- 48〜72時間は新しい投稿を控える(アルゴリズムのペナルティリセットのため)
数日〜1週間待つ
多くの場合、一時的な制限は自動的に解除されます。焦らず待つことも重要です。
異議申し立て
不当な制限だと思う場合は、Instagramサポートに問い合わせることもできます。
コミュニティガイドライン違反を防ぐために
- 著作権のある音楽や画像を無断使用しない
- スパム的な行動(短時間に大量のDM送信など)を避ける
- 不適切なコンテンツを投稿しない
- ハッシュタグを過剰に使わない
- ボットや自動化ツールを使わない
OSやストレージを確認する
端末側の設定も確認しましょう。
OSを最新版にアップデート
iPhone
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 更新があれば「ダウンロードしてインストール」をタップ
Android
- 「設定」→「システム」→「システムアップデート」
- 更新を確認してインストール
ストレージ容量を確保
ライブ配信中は、最低でも500MB以上の空き容量が推奨されます。
容量が不足している場合は、不要なアプリや写真を削除して空きを作りましょう。
バックグラウンドアプリを閉じる
他のアプリが同時に動いていると、メモリが不足してライブ配信に影響が出ることがあります。
使っていないアプリは閉じておくと安定性が向上します。
Instagramのサーバー障害を確認する方法
自分の環境に問題がない場合、Instagram側でサーバー障害が起きている可能性があります。
ダウンディテクターで確認
「DownDetector」というウェブサイトにアクセスすると、Instagramの現在の状況を確認できます。
多くのユーザーから障害報告が上がっていれば、サーバー側の問題だと分かるでしょう。
SNSで情報収集
X(旧Twitter)やThreadsで「Instagram 不具合」「Instagram ライブ できない」などと検索すると、リアルタイムの情報が得られます。
同じ症状の人が多数いれば、Instagram側の問題である可能性が高いんです。
公式アナウンスを確認
Instagramの公式アカウントやヘルプセンターで、障害に関するアナウンスがないかチェックしてみましょう。
それでも解決しない場合の最終手段

これまでの方法を全て試しても改善しない場合は、以下を試してみてください。
別の端末で試す
可能であれば、別のスマホやタブレットからログインして、ライブ配信ができるか確認しましょう。
別の端末で配信できれば、今使っている端末に問題があることが分かります。
別のアカウントで試す
サブアカウントがある場合、そちらでライブ配信を試してみてください。
サブアカウントで配信できれば、メインアカウント側に制限がかかっている可能性が高いでしょう。
Instagramサポートに問い合わせ
最終手段として、Instagramの公式サポートに問題を報告できます。
手順
- プロフィール画面から「メニュー」(三本線)をタップ
- 「設定とプライバシー」→「ヘルプ」→「問題を報告」
- 状況を詳しく説明して送信
返答には時間がかかることがあるので、気長に待つ必要があります。
ライブ配信を成功させるためのコツ
最後に、ライブ配信をスムーズに行うためのポイントをまとめておきます。
事前準備をしっかり行う
チェックリスト
- 通信環境が安定しているか確認
- バッテリー残量が十分か(50%以上推奨)
- カメラレンズをきれいに拭く
- 照明が適切か確認
- 静かな場所を選ぶ
練習モードを活用
Instagramには「練習」モードがあります。
これを使えば、実際に配信せずにライブ機能をテストできるんです。
手順
- ライブ配信画面を開く
- 「練習」を選択
- 配信ボタンを押してテスト
配信前に告知する
ストーリーズで「○時からライブ配信します」と事前告知することで、より多くの視聴者に見てもらえます。
カウントダウンスタンプを使うと、フォロワーに通知も届くので効果的でしょう。
まとめ:原因を特定して適切に対処しよう
Instagramでライブ配信ができない原因は様々ですが、多くの場合は以下のいずれかです。
よくある原因
- アプリが最新版でない
- 通信環境が不安定
- カメラ・マイクへのアクセス許可がない
- アカウントが制限されている
- Instagram側の不具合
まずはアプリの更新と再起動、通信環境の確認から始めてみてください。
それでも解決しない場合は、アカウント制限の可能性を疑い、コミュニティガイドライン違反がなかったか確認しましょう。
大切なポイント
- 焦らず、一つずつ対処法を試す
- 一時的な制限なら数日で解除されることが多い
- Instagram側の不具合の場合は待つしかない
- 事前準備をしっかり行うことでトラブルを減らせる
この記事で紹介した方法を試して、快適なライブ配信を楽しんでくださいね!

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