Instagramに投稿したら、なぜかFacebookにも自動で投稿されている……。
そんな経験はありませんか?
これは、InstagramとFacebookのアカウントが「連携」されているからなんです。便利な機能ではあるものの、プライベートとビジネスで使い分けたい人や、それぞれ違う内容を投稿したい人にとっては困りもの。
この記事では、InstagramとFacebookの連携を解除する方法を、2025年最新の手順で詳しく解説します。
そもそもアカウント連携って何?

InstagramとFacebookは、どちらもMeta社(旧Facebook社)が運営しているSNSです。
この2つのアカウントを「連携」すると、どちらか一方に投稿するだけで、もう一方にも自動的に同じ内容が投稿される仕組みになっています。
どんな時に連携されるの?
連携が自動的に行われるのは、主に以下のケースです。
Facebookアカウントでログイン
Instagramの登録やログイン時に、Facebookのアカウントを使った場合、自動的に連携されます。
手動で連携設定
設定画面から自分で連携を選択した場合も当然、アカウント同士がつながります。
連携されているとどうなる?
連携されていると、以下のような現象が起こります。
自動投稿が行われる
Instagram側で投稿すると、同じ内容がFacebookにも自動でシェアされます。
ストーリーズやリール動画も同様に、両方のプラットフォームに同時投稿可能です。
ログイン情報が共有される
どちらか一方のアカウント情報でログインできるようになります。
パスワードを覚える手間が減るので便利ですが、セキュリティ面では少し心配な部分もあるでしょう。
データが共有される
行動履歴、広告の興味関心、連絡先などの情報が2つのプラットフォーム間で共有されます。
なぜ連携を解除したいの?理由を確認しよう
連携解除を考える人には、いくつか共通する理由があります。
プライバシーを守りたい
InstagramとFacebookで異なる使い方をしている人は多いもの。たとえば、Instagramは趣味用、Facebookは仕事関係の付き合い用といった具合です。
連携していると、意図しない相手に投稿が見られる可能性があります。
それぞれに最適な投稿をしたい
FacebookとInstagramでは、ユーザー層や好まれる投稿の種類が違います。
Facebookは比較的年齢層が高く、長めの文章や詳しい情報が好まれる傾向があるんです。一方、Instagramは視覚的な要素が重視され、写真やビデオが中心。
同じ内容を両方に投稿すると、どちらかのフォロワーにとっては興味のない投稿になってしまうかもしれません。
誤投稿を防ぎたい
企業アカウントを運用している場合、個人アカウントと間違えて連携してしまうと大変です。
企業の投稿が個人のFacebookタイムラインに流れたり、逆に個人的な投稿が企業アカウントに出てしまったり……そんな失敗を避けるためにも、連携の管理は重要でしょう。
セキュリティを高めたい
2つのアカウントが連携していると、どちらか一方が不正アクセスされた場合、もう一方も危険にさらされる可能性があります。
別々に管理することで、リスクを分散できるんです。
連携を解除する方法【Instagram側から】
それでは、実際の解除手順を見ていきましょう。まずはInstagramアプリから行う方法です。
スマホアプリでの解除手順
手順1:プロフィール画面を開く
Instagramアプリを起動し、右下のプロフィールアイコンをタップします。
手順2:メニューを開く
画面右上にある「三本線」のアイコン(ハンバーガーメニュー)をタップ。
手順3:アカウントセンターへ移動
メニューから「設定とプライバシー」を選び、その中の「アカウントセンター」をタップします。
手順4:アカウント一覧を表示
「アカウント」または「アカウントをもっと見る」をタップすると、連携中のアカウント一覧が表示されます。
手順5:Facebookアカウントを削除
連携解除したいFacebookアカウントの横にある「削除」または「アカウントセンターから削除」をタップ。
手順6:確認画面で進める
「このアカウントのコネクテッドエクスペリエンスの利用を停止しますか?」と表示されるので、「次へ」を選択します。
手順7:最終確認
最後に「〇〇を削除」ボタンをタップすれば、連携解除が完了です。
注意点
アカウントセンターから「削除」しても、FacebookやInstagramのアカウント自体は削除されません。あくまで連携が解除されるだけなので安心してください。
連携を解除する方法【Facebook側から】
Facebook側からも同様に連携解除ができます。
スマホアプリでの解除手順
手順1:メニューを開く
Facebookアプリを開き、右上または右下の「三本線」アイコンをタップ。
手順2:設定へ移動
「設定とプライバシー」→「設定」の順に進みます。
手順3:アカウントセンターを開く
「Metaアカウントセンター」または「アカウントセンター」をタップ。
手順4:アカウント管理
「アカウント」を選択すると、連携中のInstagramアカウントが表示されます。
手順5:Instagramを削除
解除したいInstagramアカウントの横にある「削除」をタップし、画面の指示に従って進めます。
これで、Facebook側からの連携解除も完了です。
パソコン(ブラウザ)から解除する方法
スマホを使わず、パソコンから解除することもできます。
Instagram公式サイトから
手順1:Instagramにログイン
ブラウザでInstagram公式サイトにアクセスし、ログインします。
手順2:設定を開く
左下の「もっと見る」から「設定」を選択。
手順3:アカウントセンターへ
「アカウントセンターでもっと見る」をクリックします。
手順4:アカウントを削除
「アカウント」から、連携しているFacebookアカウントを見つけて「削除」を選択。
確認画面で「続ける」→「削除」と進めば完了です。
Facebook公式サイトから
手順1:Facebookにログイン
ブラウザでFacebook.comにアクセスし、ログイン。
手順2:設定画面へ
右上のプロフィールアイコンをクリック→「設定とプライバシー」→「設定」の順に進みます。
手順3:アカウントセンター
左側のメニューから「アカウントセンターでもっと見る」をクリック。
手順4:連携解除
「アカウント」を選び、Instagramアカウントの横にある「削除」をクリックして完了です。
Facebookページとの連携を解除する方法

ビジネスアカウント(プロアカウント)とFacebookページが連携している場合の解除方法は、少し異なります。
Instagram側から解除
手順1:プロフィール編集画面へ
プロフィール画面から「プロフィールを編集」をタップ。
手順2:ビジネス公開情報
「ビジネス公開情報」または「ページ」をタップします。
手順3:リンク解除
連携されているFacebookページ名が表示されるので、「ページのリンクを解除」をタップすれば解除完了です。
Facebook側から解除
手順1:Facebookページを開く
連携を解除したいFacebookページを開きます。
手順2:設定へ移動
左側のメニューから「設定」をクリック。
手順3:プロフェッショナルダッシュボード
「プロフェッショナルダッシュボード」を開き、「リンク済みのアカウント」を選択します。
手順4:アカウント解除
連携中のInstagramアカウントが表示されるので、「アカウントのリンクを解除」をクリック。
画面の指示に従って「解除する」を選べば完了です。
連携解除後に起こる変化
連携を解除すると、以下のような変化が生じます。
自動投稿が停止する
これまで自動的に両方のプラットフォームに投稿されていた内容が、それぞれ個別に投稿しなければならなくなります。
Instagramのストーリーズも、Facebookには自動でシェアされなくなるでしょう。
ログイン方法が変わる
Facebookアカウントを使ってInstagramにログインしていた場合、この方法が使えなくなります。
Instagramのユーザーネーム、メールアドレス、または電話番号でログインする必要があるんです。
パスワードを忘れた場合の対処
連携解除前はFacebook経由でログインできましたが、解除後はInstagramのパスワードが必要になります。忘れている場合は、メールアドレスか電話番号を使ってパスワードをリセットしましょう。
データ共有が制限される
2つのプラットフォーム間での情報共有が停止されます。
行動履歴や広告の興味関心などのデータが別々に管理されるため、プライバシー保護の観点ではメリットがあるでしょう。
ただし、完全にデータ共有がなくなるわけではありません。Meta社のポリシーによると、連携解除後も最大15日間はデータの統合が続く場合があります。
投稿やフォロワーは残る
連携を解除しても、これまでの投稿、フォロワー、いいね、コメントなどはすべてそのまま残ります。
アカウント自体が削除されるわけではないので、安心してください。
自動シェアだけを停止する方法
「連携は残したいけど、自動投稿だけを止めたい」という場合もあるでしょう。
その場合は、完全に連携解除せず、シェア設定だけを変更できます。
シェア設定の変更手順
手順1:アカウントセンターを開く
InstagramまたはFacebookアプリから「アカウントセンター」へ移動します。
手順2:コネクテッドエクスペリエンス
「コネクテッドエクスペリエンス」または「共有とアクセス」をタップ。
手順3:プロフィール間のシェア
「プロフィール間のシェア」を選択します。
手順4:自動シェアをオフ
「Facebook投稿」「Facebookストーリーズ」などのトグルボタンをオフにすれば、自動シェアが停止されます。
この方法なら、連携自体は維持しつつ、投稿の自動共有だけを防げるんです。
間違えて連携してしまうのを防ぐ方法
そもそも、意図せず連携してしまうのを防ぐには、以下の点に注意しましょう。
ログイン時にFacebookを選ばない
Instagramの登録やログイン時、「Facebookでログイン」というオプションが表示されることがあります。
これを選ぶと自動的に連携されてしまうので、メールアドレスや電話番号でのログインを選びましょう。
複数アカウント管理時は要注意
個人用と仕事用など、複数のアカウントを管理している場合は特に注意が必要です。
連携する前に、「どのアカウントとどのページをつなぐのか」をしっかり確認してから設定しましょう。間違えると、個人の投稿が企業アカウントに流れてしまうなど、取り返しのつかない事態になることがあります。
ビジネスアカウント利用者が注意すべきこと
企業やインフルエンサーとしてビジネスアカウントを運用している場合、連携解除には特別な注意が必要です。
管理者権限を確認
ビジネスアカウントやFacebookページの連携解除には、管理者権限が必要になる場合があります。
管理者でないと設定変更ができないので、事前に確認しておきましょう。
広告アカウントとの関連
Facebook広告マネージャーやInstagramショッピング機能を使っている場合、これらの機能も連携に関係している可能性があります。
連携を解除する前に、広告アカウントやショッピング設定がどうなっているか確認が必要です。
投稿の影響を考える
ビジネスアカウントでは、両方のプラットフォームに同時投稿することでリーチを拡大していた可能性があります。
連携を解除すると、それぞれ個別に投稿する手間が増えるため、運用負担が増加するでしょう。
連携解除のメリットとデメリット
最後に、連携を解除することの良い点と悪い点を整理しておきましょう。
メリット
プライバシーの向上
データ共有が制限され、情報管理がしやすくなります。
投稿内容の最適化
それぞれのプラットフォームに合わせた投稿ができるようになるんです。
誤投稿の防止
意図しない投稿の拡散を防げます。
セキュリティの強化
一方のアカウントが侵害されても、もう一方への影響を抑えられます。
デメリット
手間が増える
両方に投稿したい場合、それぞれ個別に作業が必要になります。
ログインの不便さ
Facebook経由のログインができなくなるため、パスワード管理が必要です。
リーチの減少
自動的に両方のフォロワーに届いていた投稿が、片方だけになる可能性があります。
まとめ:自分に合った使い方を選ぼう
InstagramとFacebookの連携解除は、アカウントセンターから簡単に行えます。
スマホアプリでもパソコンでも、数分で完了する作業です。
連携していると便利な面もありますが、プライバシーや投稿内容の使い分けを重視するなら、解除を検討する価値があるでしょう。
完全に解除するか、自動シェアだけを停止するか、あなたの使い方に合わせて選んでください。
何より大切なのは、自分のSNS利用スタイルに合った設定にすることです。この記事の手順を参考に、あなたにとって最適な設定を見つけてみてくださいね。

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