ゲーム制作の必需品!ゲームエンジンとは何か、初心者にもわかりやすく解説

最近のゲームって、すごくリアルで美しいですよね。スマホゲームからPS5のゲームまで、実写と見間違うような映像が当たり前になってきました。

そんな高品質なゲームを作るために欠かせないのが「ゲームエンジン」です。

ゲームエンジンとは、簡単に言うとゲーム制作に必要な機能を一つにまとめた便利なソフトウェアのこと。グラフィックス(映像)、サウンド(音)、物理演算(モノの動き)など、ゲームに必要な色々な機能がセットになっています。

料理に例えるなら、一から材料を揃えて調味料も全部作るのではなく、必要な材料や調味料がすでに揃っているキッチンのようなものですね。

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ゲームエンジンには、どんな機能があるの?

ゲームエンジンに備わっている主な機能を見ていきましょう。

グラフィックス(映像)機能

キャラクターや背景を画面に表示するための機能です。2D(平面)のゲームにも3D(立体)のゲームにも対応しています。

光の反射や影の表現など、リアルな映像を作るための機能も含まれていて、これがあるからこそ美しいゲーム画面が実現できるんです。

物理エンジン

ボールが転がる、キャラクターがジャンプする、壁にぶつかるといった、現実世界の物理法則をゲームの中で再現する機能。

これがないと、キャラクターが空中に浮いたまま動いたり、物がおかしな動きをしたりして、不自然なゲームになってしまいます。

サウンド(音響)機能

BGM(背景音楽)や効果音を管理する機能です。足音が近づいてくる、爆発音が遠くで聞こえるなど、音の距離感や方向性も表現できます。

音はゲームの臨場感を生み出す重要な要素なので、この機能も欠かせません。

入力処理

コントローラー、キーボード、マウス、タッチスクリーンなど、プレイヤーの操作を受け取る機能。ボタンを押したらキャラクターが動く、という当たり前のことを実現しています。

AI(人工知能)

敵キャラクターや仲間キャラクターの行動を制御する機能です。プレイヤーの動きに反応して追いかけてきたり、逃げたり、戦ったりする動きを作り出します。

ネットワーク機能

オンライン対戦やマルチプレイを可能にする機能。離れた場所にいるプレイヤー同士が同じゲーム空間で遊べるのは、この機能のおかげです。

代表的なゲームエンジンを知っておこう

現在、世界中で使われている主なゲームエンジンをご紹介します。

Unity(ユニティ)

Unity Technologies社が開発したゲームエンジンで、世界中で最も人気のあるエンジンの一つ。

「ポケモンGO」や「Cuphead」など、有名なゲームがUnityで作られています。初心者でも使いやすく、豊富な素材が手に入る「アセットストア」があるのが特徴です。

スマホゲーム、PCゲーム、家庭用ゲーム機など、幅広いプラットフォームに対応しているのも魅力ですね。

Unreal Engine(アンリアルエンジン)

Epic Games社が開発したゲームエンジンで、特に美しいグラフィックスが得意。

「フォートナイト」や「ギアーズ・オブ・ウォー」といった大作ゲームで使われています。リアルな映像表現や高度な物理シミュレーションができるので、大規模な3DゲームやVRコンテンツの制作によく使われます。

Unityよりも少し難しいですが、その分できることも多いんです。

Godot(ゴドー)

オープンソース(無料で使えて、誰でも改良できる)のゲームエンジン。

完全無料で使えるため、個人開発者やインディーゲーム制作者に人気があります。2Dゲームも3Dゲームも作れて、使いやすいインターフェースが特徴です。

CryEngine(クライエンジン)

Crytek社が開発したゲームエンジンで、高品質なグラフィックスで知られています。

「Crysis」や初代「Far Cry」などで使われました。特にVR(バーチャルリアリティ)に強く、没入感のある体験を作り出せます。

ゲームエンジンを使うメリットって?

ゲームエンジンがなくてもゲームは作れますが、使うことで大きなメリットがあります。

開発時間の短縮

必要な機能が最初から揃っているので、ゼロから全てを作る必要がありません。その分、ゲームの独自性や面白さを考える時間が増えます。

高品質なゲームが作れる

プロが作った機能を使えるので、個人や小さなチームでも、大手スタジオのような高品質なゲームが作れるようになりました。

マルチプラットフォーム対応

一つのゲームエンジンで作ったゲームを、スマホ、PC、PlayStation、Xboxなど、様々なプラットフォームに対応させることができます。

昔は、プラットフォームごとに別々に開発しなければいけませんでしたが、今は同じコードで複数のプラットフォームに展開できるんです。

コスト削減

開発時間が短くなれば、その分コストも削減できます。特に小規模なチームや個人開発者にとっては、大きな助けになります。

ゲーム以外でも活躍しているゲームエンジン

実はゲームエンジン、ゲーム制作以外の分野でも活用されているんです。

建築・不動産

建物の完成イメージを3Dで見せたり、バーチャルで内覧できるようにしたり。UnityやUnreal Engineを使って、リアルな建築ビジュアライゼーションが作られています。

自動車産業

車のデザイン確認や、自動運転のシミュレーションにも使われています。リアルタイムで映像を作れるゲームエンジンの特性が、こうした分野でも役立っているんです。

映画・アニメ制作

映画の特殊効果や、アニメーションの制作にもゲームエンジンが使われるようになってきました。リアルタイムで映像を確認しながら作業できるので、制作効率が上がります。

教育・トレーニング

医療シミュレーション、災害訓練、産業教育など、様々な分野でゲームエンジンを使った教育コンテンツが作られています。

安全に何度でも練習できる仮想環境を、ゲームエンジンで作り出せるからです。

まとめ:ゲームエンジンは現代のゲーム制作に欠かせない存在

ゲームエンジンは、ゲーム制作に必要な機能を一つにまとめた便利なソフトウェアです。

グラフィックス、サウンド、物理演算、AI、ネットワークなど、ゲームに必要な様々な機能が統合されていて、開発者はゲームの独自性や面白さに集中できます。

UnityやUnreal Engineといった代表的なゲームエンジンは、スマホゲームから大作ゲームまで、幅広いゲームで使われています。しかも、ゲーム以外の建築、自動車、映像制作などの分野でも活用されているんです。

もしゲーム制作に興味があるなら、まずは無料で使えるUnityやGodotをダウンロードして、実際に触ってみるのがおすすめ。触っているうちに、「こんなこともできるんだ!」という発見があるはずですよ。

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