「接続はプライベートではありません」
「このWebサイトは、あなたの個人情報または金融情報を盗むために〇〇.comになりすましている可能性があります」
iPhoneやMacでSafariを使っていると、突然このような警告が表示されることがあります。見慣れない赤い画面に驚いてしまいますよね。
結論から言うと、このエラーはWebサイトのセキュリティ証明書に問題があることを示しています。基本的には安全のために前のページに戻るべきですが、状況によっては対処できる場合もあります。
この記事では、「接続はプライベートではありません」エラーの意味、原因、対処法、そして危険性について、分かりやすく解説します!
- 「接続はプライベートではありません」の意味とは?
- エラーが表示される仕組み
- エラーが表示される7つの原因
- エラーの確認方法
- 対処法12選【iPhone・iPad・Mac】
- 警告を無視してアクセスする方法(非推奨)
- サイト管理者がすべき対処(参考情報)
- よくある質問
- Q1. このエラーが出たら、絶対にアクセスしてはいけませんか?
- Q2. すべてのサイトで「接続はプライベートではありません」が出ます
- Q3. 昨日まで問題なかったのに、突然エラーが出るようになりました
- Q4. Google Chromeでは開けるのに、Safariだけエラーが出ます
- Q5. 会社の社内サイトで毎回このエラーが出ます
- Q6. Wi-Fi接続時だけエラーが出て、モバイルデータでは出ません
- Q7. 「このWebサイトを表示」が表示されず、警告を無視できません
- Q8. 「詳細を表示」をタップしても何も表示されません
- Q9. 証明書の有効期限を確認したら、まだ期限内でした。なぜエラーが出るのですか?
- Q10. このエラーが出たサイトで買い物してしまいました。どうすればいいですか?
- まとめ
「接続はプライベートではありません」の意味とは?

エラーメッセージの全文
iPhoneやMacのSafariで表示される完全なメッセージは以下の通りです。
メッセージ:
接続はプライベートではありません
このWebサイトは、あなたの個人情報または金融情報を盗むために
"example.com"になりすましている可能性があります。
前のページに戻ってください。
[詳細を表示] [ページを閉じる]
画面には赤い鍵マークも表示され、危険性を視覚的に訴えています。
「プライベート」とは何を意味するのか?
ここで言う「プライベート」とは、「秘密に保たれている」「暗号化されている」という意味です。
プライベート接続(安全な接続):
- データが暗号化されている
- 第三者に盗み見されない
- なりすましサイトではないと確認済み
- URLの横に鍵マーク🔒が表示される
- URLが「https://」で始まる
プライベートでない接続(危険な接続):
- データが暗号化されていない
- 第三者に盗み見される可能性
- なりすましサイトの可能性
- 赤い鍵マークまたは警告マークが表示される
他のブラウザでの表示
同じ状況でも、ブラウザによって表示が異なります。
Google Chrome:
「この接続ではプライバシーが保護されません」
Mozilla Firefox:
「安全な接続ではありません」
Microsoft Edge:
「接続がプライベートではありません」
意味はすべて同じで、Webサイトの安全性が確認できないということです。
エラーが表示される仕組み
SSL/TLS証明書とは?
このエラーはSSL/TLS証明書の問題から発生します。
SSL/TLS証明書とは:
- Webサイトの身分証明書のようなもの
- そのサイトが本物であることを証明
- 通信を暗号化する鍵の役割
- 認証局(信頼できる第三者機関)が発行
証明書が正常な場合:
- あなたがWebサイトにアクセス
- Safariが証明書を確認
- 「このサイトは本物で安全です」と判断
- 暗号化された接続を確立
- URLの横に🔒マークが表示
証明書に問題がある場合:
- あなたがWebサイトにアクセス
- Safariが証明書を確認
- 「何か問題がある!」と判断
- 「接続はプライベートではありません」を表示
- 接続をブロック
なぜSafariはブロックするのか?
Safariがこのエラーを表示するのは、あなたを守るためです。
ブロックしないと起こりうること:
- パスワードが盗まれる
- クレジットカード情報が漏洩
- 個人情報が第三者に渡る
- 偽サイトで買い物してしまう
- マルウェアに感染
つまり、このエラーはセキュリティ機能が正常に動作している証拠なのです。
エラーが表示される7つの原因
「接続はプライベートではありません」が表示される主な原因を解説します。
原因1: SSL証明書の有効期限切れ(最も多い!)
最も一般的な原因です。
SSL証明書には有効期限があり、通常は1年です。サイト管理者が更新を忘れると、期限切れになります。
例:
- 証明書の有効期限: 2024年11月28日まで
- 今日の日付: 2025年11月28日
- → 有効期限切れ!
よくあるパターン:
- 小規模な個人サイト
- 更新作業を忘れた企業サイト
- 閉鎖されたサイト
対処法:
サイト管理者が証明書を更新するまで待つしかありません。
原因2: コモンネーム(ドメイン名)の不一致
証明書に記載されたドメイン名と、実際のドメイン名が一致しない場合です。
例:
- 証明書のドメイン: www.example.com
- 実際にアクセスしたURL: example.com (wwwなし)
- → ドメイン不一致!
よくあるパターン:
- サブドメインの設定ミス
- サイト移転後の設定忘れ
- CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の設定ミス
見分け方:
「詳細を表示」→「証明書を表示」で確認できます。
原因3: オレオレ証明書(自己署名証明書)
認証局を通さず、サイト運営者が自分で発行した証明書です。
問題点:
- 第三者による身元確認がない
- 本物かどうか保証されない
- なりすましサイトの可能性
よくあるケース:
- 社内イントラネット
- テスト環境のサイト
- 個人の開発環境
例:
会社の内部システムで「接続はプライベートではありません」が出る場合、IT部門が意図的にオレオレ証明書を使っている可能性があります。
原因4: 証明書が失効している
認証局によって証明書が無効にされた状態です。
失効する理由:
- 秘密鍵が漏洩した
- サイトが乗っ取られた
- 証明書の誤発行が判明
- サイト閉鎖
特徴:
失効している場合、警告を無視しても接続できないことが多いです。
原因5: iPhoneの日付と時刻のずれ
意外と多い原因です!
SSL証明書の有効性チェックは、デバイスの時計を基準に行われます。時計がずれていると、正常な証明書でもエラーが出ます。
例:
- 証明書の有効期限: 2024年1月1日〜2025年12月31日
- iPhoneの日付設定: 2026年1月1日(1年未来)
- → 「有効期限切れ」と判断される!
よくある状況:
- 手動で日付を変更した
- 海外旅行でタイムゾーンがずれた
- バッテリー切れで時計がリセットされた
対処法:
設定 → 一般 → 日付と時刻 → 「自動設定」をオン
原因6: VPN接続の影響
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用していると、証明書チェックに影響が出ることがあります。
なぜVPNが影響するのか:
- VPNサーバーを経由する
- 証明書の検証経路が変わる
- 一部のVPNが証明書を書き換える
よくあるケース:
- 無料VPNアプリ使用時
- 会社のVPN接続時
- プロキシサーバー経由時
対処法:
一時的にVPNをオフにして試す。
原因7: SafariのキャッシュやCookieの問題
古いキャッシュデータが残っていると、エラーが出る場合があります。
なぜキャッシュが影響するのか:
- 古い証明書情報が保存されている
- サイトが証明書を更新したのに、古いデータを参照
- 破損したデータが残っている
よくある状況:
- 長期間キャッシュを削除していない
- サイトが最近SSL証明書を更新した
対処法:
Safariの履歴とWebサイトデータを削除。
エラーの確認方法

エラーの詳細を確認して、原因を特定しましょう。
ステップ1: 詳細を表示
手順:
iPhone/iPad:
- エラー画面下部の「詳細を表示」をタップ
- 詳しい説明が表示される
Mac:
- エラー画面の「詳細を表示」をクリック
- 証明書の情報が表示される
ステップ2: 証明書を表示
iPhone/iPadの場合:
- 「詳細を表示」をタップ
- 説明文の中の「証明書を見る」をタップ
- 証明書の詳細が表示される
確認するポイント:
- 有効期限: 「次の時刻まで有効」を確認
- 発行先: ドメイン名が正しいか
- 発行元: 信頼できる認証局か
Macの場合:
- 「詳細を表示」をクリック
- 「証明書を表示」をクリック
- 証明書の詳細ウィンドウが開く
ステップ3: エラーの種類を判断
有効期限切れ:
有効期限: 2024年11月28日まで
現在の日付: 2025年11月28日
→ サイト管理者の問題
コモンネーム不一致:
証明書のドメイン: www.example.com
アクセスしたURL: example.com
→ サイト設定の問題
発行元不明:
発行元: 自己署名証明書
→ オレオレ証明書
すべて正常に見える:
→ iPhoneの日付・時刻またはVPNが原因の可能性
対処法12選【iPhone・iPad・Mac】
状況別に12の対処法を紹介します。
対処法1: 前のページに戻る(最も安全)
最も推奨される対処法です。
手順:
- エラー画面の「前のページに戻ってください」または「ページを閉じる」をタップ
こんな場合は必ず戻る:
- ✅ 銀行のサイト
- ✅ ネットショッピングサイト
- ✅ クレジットカード情報を入力するサイト
- ✅ ログインが必要なサイト
- ✅ 個人情報を入力するサイト
理由:
本当に危険なサイトの可能性があります。個人情報やパスワードを盗まれる危険を冒してまでアクセスする価値はありません。
対処法2: URLを確認する
タイプミスや偽サイトの可能性を確認します。
チェックポイント:
正しいURLか?
- 例: apple.com(正しい) vs app1e.com(偽物)
- 数字の「1」をアルファベットの「l」に見せかけている
httpではなくhttpsか?
- https://example.com(安全)
- http://example.com(危険)
公式サイトか?
- Googleで公式サイトのURLを調べる
- ブックマークから直接アクセス
よくある偽サイトの手口:
- apple.com → app1e.com
- amazon.co.jp → arnazon.co.jp
- rakuten.co.jp → rakutten.co.jp
対処法3: 日付と時刻を修正【重要!】
非常に効果的な対処法です。
iPhone/iPadの場合:
ステップ1: 「設定」アプリを開く
ステップ2: 「一般」をタップ
ステップ3: 「日付と時刻」をタップ
ステップ4: 「自動設定」をオンにする
ステップ5: iPhoneを再起動
ステップ6: Safariで再度アクセス
Macの場合:
ステップ1: 画面左上のAppleメニュー → 「システム設定」
ステップ2: 「一般」→「日付と時刻」
ステップ3: 「日付と時刻を自動的に設定」をオンにする
ステップ4: タイムゾーンも自動設定にする
ステップ5: Macを再起動
重要:
日付と時刻のずれは、すべてのWebサイトでエラーが出る原因になります。必ず自動設定にしておきましょう!
対処法4: Safariのキャッシュとデータを削除
古いデータを削除してリフレッシュします。
iPhone/iPadの場合:
ステップ1: 「設定」アプリを開く
ステップ2: 下にスクロールして「Safari」をタップ
ステップ3: 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
ステップ4: 「履歴とデータを消去」をタップして確認
ステップ5: Safariを再起動してアクセス
注意:
- すべての履歴が削除される
- ログイン状態が解除される
- オートフィル情報は削除されない
Macの場合:
ステップ1: Safariを開く
ステップ2: メニューバーの「Safari」→「設定」
ステップ3: 「プライバシー」タブを選択
ステップ4: 「Webサイトデータを管理」をクリック
ステップ5: 問題のサイトを選択して「削除」
または:
ステップ1: メニューバーの「Safari」→「履歴を消去」
ステップ2: 期間を選択(例: すべての履歴)
ステップ3: 「履歴を消去」をクリック
対処法5: VPNをオフにする
VPN接続がエラーの原因になっている可能性があります。
iPhone/iPadの場合:
ステップ1: 「設定」アプリを開く
ステップ2: 「一般」をタップ
ステップ3: 「VPNとデバイス管理」をタップ
ステップ4: 「VPN」のスイッチをオフにする
ステップ5: Safariで再度アクセス
VPNアプリを使用している場合:
- VPNアプリを開く
- 「切断」または「オフ」をタップ
Macの場合:
ステップ1: 画面左上のAppleメニュー → 「システム設定」
ステップ2: 「VPN」を選択
ステップ3: VPN接続をオフにする
注意:
VPNをオフにすることで、一部のサイトにアクセスできなくなる可能性があります(地域制限など)。
対処法6: プライベートブラウズモードで試す
プライベートモードではキャッシュを使わないため、エラーが出ない場合があります。
iPhone/iPadの場合:
ステップ1: Safariを開く
ステップ2: 右下のタブアイコン(四角が重なったマーク)をタップ
ステップ3: 画面下部の「プライベート」をタップ
ステップ4: 「+」をタップして新しいタブを開く
ステップ5: 問題のサイトにアクセス
Macの場合:
ステップ1: Safariを開く
ステップ2: メニューバーの「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」
または: Shift + Command + N
ステップ3: プライベートウインドウで問題のサイトにアクセス
プライベートモードの特徴:
- 履歴が残らない
- Cookieが保存されない
- キャッシュを使わない
対処法7: Safari拡張機能を無効化
拡張機能がSSL証明書の検証を妨げている可能性があります。
iPhoneの場合:
ステップ1: 「設定」→「Safari」
ステップ2: 「機能拡張」をタップ
ステップ3: すべての拡張機能をオフにする
ステップ4: Safariで再度アクセス
Macの場合:
ステップ1: Safari → 「設定」→「機能拡張」
ステップ2: すべての拡張機能のチェックを外す
ステップ3: Safariを再起動
ステップ4: 問題のサイトにアクセス
効果があった場合:
拡張機能を1つずつ有効化して、どれが原因か特定する。
対処法8: iPhoneとWi-Fiルーターを再起動
一時的な不具合が解消される場合があります。
iPhoneの再起動:
iPhone X以降:
- 音量上げる/下げるボタンのどちらかとサイドボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 30秒待つ
- サイドボタンを長押しして起動
iPhone SE、8以前:
- サイドボタン(またはトップボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 30秒待つ
- サイドボタンを長押しして起動
Wi-Fiルーターの再起動:
- ルーターの電源を切る
- 30秒待つ
- 電源を入れる
- ランプが正常に点灯するまで待つ(1〜2分)
- iPhoneで再度接続
対処法9: 別のネットワークに接続
Wi-Fiネットワーク側の問題の可能性があります。
モバイルデータに切り替え:
ステップ1: 「設定」→「Wi-Fi」
ステップ2: Wi-Fiをオフにする
ステップ3: モバイルデータでアクセス
別のWi-Fiに接続:
ステップ1: 「設定」→「Wi-Fi」
ステップ2: 現在のネットワークを切断
ステップ3: 別のWi-Fiネットワークに接続
テザリングを使う:
- 別のiPhoneやスマホからテザリング
- そのネットワークでアクセスを試す
対処法10: ネットワーク設定をリセット
ネットワーク関連の設定がリセットされます。
警告:
- すべてのWi-Fiパスワードが削除される
- VPN設定も削除される
- モバイル通信設定も初期化される
手順:
ステップ1: 「設定」→「一般」
ステップ2: 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
ステップ3: 「リセット」をタップ
ステップ4: 「ネットワーク設定をリセット」をタップ
ステップ5: パスコードを入力
ステップ6: 「ネットワーク設定をリセット」をもう一度タップ
ステップ7: iPhoneが再起動する
ステップ8: Wi-Fiに再接続
ステップ9: Safariで再度アクセス
対処法11: 別のブラウザを使う
Safariの問題の可能性があります。
おすすめのブラウザ:
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Microsoft Edge
- Opera
手順:
ステップ1: App Storeから別のブラウザをダウンロード
ステップ2: ブラウザを開く
ステップ3: 同じサイトにアクセス
別のブラウザで開ける場合:
Safari固有の問題です。Safari の設定を見直しましょう。
別のブラウザでも同じエラー:
サイト側の問題です。サイト管理者に連絡しましょう。
対処法12: iOSやmacOSをアップデート
古いOSではSSL証明書の更新に対応していない場合があります。
iPhone/iPadの場合:
ステップ1: 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
ステップ2: 利用可能なアップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」
ステップ3: 指示に従ってアップデート
Macの場合:
ステップ1: Appleメニュー → 「システム設定」
ステップ2: 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
ステップ3: 利用可能なアップデートがあればインストール
重要:
特に古いOS(iOS 12以前、macOS 10.11以前)では、新しいSSL証明書に対応していない場合があります。
警告を無視してアクセスする方法(非推奨)
警告: この方法は自己責任で、基本的にはおすすめしません!
どうしてもアクセスする必要がある場合のみ、以下の手順で進めます。
絶対にやってはいけない場合
以下のサイトでこのエラーが出た場合、絶対に警告を無視しないでください:
❌ 銀行のサイト
❌ クレジットカード情報を入力するサイト
❌ ネットショッピングサイト
❌ 個人情報を入力するサイト
❌ ログインが必要なサイト
❌ メールサービス
❌ SNS
警告を無視できる場合
以下の場合に限り、比較的安全に無視できます:
✅ 自分が管理しているサイト
✅ 社内イントラネット(IT部門の指示がある場合)
✅ 開発環境のテストサイト
✅ よく知っているサイトで一時的な証明書エラーと分かっている場合
iPhone/iPadで警告を無視する方法
ステップ1: エラー画面下部の「詳細を表示」をタップ
ステップ2: 説明文が表示される
ステップ3: 「このWebサイトを表示」というリンクをタップ
ステップ4: 確認画面が表示される場合、「Webサイトを表示」をタップ
ステップ5: サイトが開く
注意:
- バージョンによっては「Webサイトにアクセス」という表示
- 証明書が失効している場合は、この方法でもアクセスできない
Macで警告を無視する方法
ステップ1: エラー画面の「詳細を表示」をクリック
ステップ2: 「このWebサイトを表示」をクリック
ステップ3: パスワード入力を求められる場合がある
ステップ4: Macのパスワードを入力
ステップ5: サイトが開く
無視した場合のリスク
警告を無視してアクセスすると、以下のリスクがあります:
1. 通信内容が盗聴される
- パスワードが平文で送信される
- 個人情報が第三者に見られる
2. なりすましサイトの可能性
- 本物そっくりの偽サイト
- ログイン情報を盗まれる
3. マルウェア感染
- ウイルスやスパイウェアのダウンロード
- デバイスが乗っ取られる
4. 金銭的被害
- クレジットカード情報の漏洩
- 不正利用される
繰り返しますが、個人情報やパスワードを入力する必要があるサイトでは、絶対に警告を無視しないでください!
サイト管理者がすべき対処(参考情報)
あなたがサイト管理者の場合、以下の対処が必要です。
1. SSL証明書を更新
手順:
- 認証局(Let’s Encrypt、DigiCertなど)にアクセス
- 新しい証明書を取得
- サーバーに証明書をインストール
- 設定を反映
自動更新の設定:
- Let’s Encryptの場合、自動更新ツール(Certbot)を使用
- 更新忘れを防ぐ
2. ドメイン設定を確認
確認ポイント:
- 証明書のドメイン名とサイトのURLが一致しているか
- www付き/なし両方に対応しているか
- サブドメインの証明書は適切か
3. HTTPSへの完全移行
必要な作業:
- すべてのページをHTTPS化
- 混在コンテンツ(http://の画像など)を修正
- HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定
4. 証明書の選択
証明書の種類:
ドメイン認証(DV):
- 最も基本的
- 取得が早い(数分〜数時間)
- 個人サイト向け
組織認証(OV):
- 企業の実在確認
- 取得に数日
- 企業サイト向け
EV認証(Extended Validation):
- 最も厳格な審査
- アドレスバーに組織名表示(一部ブラウザ)
- 銀行、ECサイト向け
よくある質問
Q1. このエラーが出たら、絶対にアクセスしてはいけませんか?
A. 基本的には前のページに戻るべきですが、状況によります。(1)絶対にアクセスしてはいけない場合: 銀行、ショッピングサイト、個人情報を入力するサイト、ログインが必要なサイト。(2)比較的安全な場合: 自分が管理しているサイト、社内イントラネット(IT部門の許可がある)、よく知っているサイトで一時的な証明書エラーと分かっている場合。判断基準: そのサイトで個人情報やパスワードを入力しますか? → Yes なら絶対にアクセスしない、No なら慎重に判断。
Q2. すべてのサイトで「接続はプライベートではありません」が出ます
A. iPhoneの設定に問題がある可能性が高いです。対処法: (1)日付と時刻を確認: 設定 → 一般 → 日付と時刻 → 自動設定をオン(最も多い原因!)、(2)VPNをオフ: 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 → VPNをオフ、(3)iOSをアップデート: 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート、(4)ネットワーク設定をリセット: 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → ネットワーク設定をリセット。特に日付と時刻のずれが原因の場合が多いです!
Q3. 昨日まで問題なかったのに、突然エラーが出るようになりました
A. いくつかの可能性があります: (1)サイトのSSL証明書が期限切れになった: サイト管理者が更新するまで待つ、(2)iPhoneの日付設定がずれた: 設定 → 一般 → 日付と時刻 → 自動設定をオン、(3)iOSアップデート後: iPhoneを再起動、Safari のキャッシュを削除、(4)Wi-Fiネットワークが変わった: モバイルデータに切り替えて試す。まずは日付と時刻の確認、次にiPhoneの再起動を試してください。
Q4. Google Chromeでは開けるのに、Safariだけエラーが出ます
A. Safari固有の問題です。対処法: (1)Safariのキャッシュを削除: 設定 → Safari → 履歴とWebサイトデータを消去、(2)Safari拡張機能をオフ: 設定 → Safari → 機能拡張 → すべてオフ、(3)プライベートブラウズモードで試す: Safariのタブアイコン → プライベート、(4)Safariの設定をリセット: それでもダメなら、iPhoneの再起動やiOSアップデートを試す。Chromeで開ける場合、サイト自体は安全です。
Q5. 会社の社内サイトで毎回このエラーが出ます
A. 社内システムが自己署名証明書(オレオレ証明書)を使っている可能性が高いです。対処法: (1)IT部門に確認: 「このエラーは想定されていますか?」と質問、(2)指示に従って証明書をインストール: IT部門から証明書ファイル(.cerや.crt)を受け取り、iPhoneにインストール、(3)会社が推奨するブラウザを使用: ChromeやEdgeなど。社内システムの場合、警告を無視するよう指示されることもありますが、必ずIT部門の許可を得てください。
Q6. Wi-Fi接続時だけエラーが出て、モバイルデータでは出ません
A. Wi-Fiネットワーク側の問題です。原因と対処法: (1)公共Wi-Fi(空港、カフェなど): セキュリティ証明書を書き換えている可能性。公共Wi-Fiでは個人情報を入力しない、(2)会社のWi-Fi: プロキシやファイアウォールが証明書をチェック。IT部門に相談、(3)家のWi-Fi: ルーターを再起動、ファームウェアをアップデート。安全性が確認できない公共Wi-Fiでは、重要なサイトにはアクセスしないことをおすすめします。
Q7. 「このWebサイトを表示」が表示されず、警告を無視できません
A. 証明書が完全に失効している場合、強制的にアクセスできない仕様です。対処法: (1)サイト管理者に連絡: 証明書の問題を報告、(2)別のブラウザを試す: Chrome、Firefox、Edgeなど、(3)VPNを使う: 別の地域経由でアクセス(ただし危険)、(4)諦める: 証明書が失効している場合、アクセスすべきではありません。特に金融機関や重要なサイトの場合、無理にアクセスしようとせず、サポートに連絡してください。
Q8. 「詳細を表示」をタップしても何も表示されません
A. iOS のバージョンや状況によって表示が異なります。対処法: (1)エラー画面をよく読む: 「詳細を表示」の代わりに「証明書を表示」と書かれている場合も、(2)画面を下にスクロール: 詳細情報が下に隠れている可能性、(3)Safariを再起動: アプリを完全に終了して再度開く、(4)iOSをアップデート: 古いバージョンでは表示されない場合も。どうしても確認できない場合は、前のページに戻ることをおすすめします。
Q9. 証明書の有効期限を確認したら、まだ期限内でした。なぜエラーが出るのですか?
A. 有効期限以外にも原因があります: (1)iPhoneの日付がずれている: 設定 → 一般 → 日付と時刻 → 自動設定をオン(最も可能性が高い!)、(2)コモンネーム不一致: 証明書のドメイン名とURLが異なる、(3)中間証明書の問題: サーバー側の設定ミス、(4)失効リストに載っている: 証明書が無効化されている。日付と時刻の自動設定をオンにして、iPhoneを再起動してみてください。
Q10. このエラーが出たサイトで買い物してしまいました。どうすればいいですか?
A. すぐに以下の対応を取ってください: (1)クレジットカード会社に連絡: 不正利用がないか確認、カードの利用停止を検討、(2)パスワードを変更: そのサイトで使用したパスワードを変更、他のサイトでも同じパスワードを使っていれば全て変更、(3)銀行口座を確認: 不審な引き落としがないかチェック、(4)警察に相談: 被害が発生した場合は最寄りの警察署に相談。今後は、証明書エラーが出るサイトでは絶対に個人情報を入力しないでください。
まとめ
「接続はプライベートではありません」エラーについて、重要なポイントをまとめます。
エラーの意味:
- WebサイトのSSL/TLS証明書に問題がある
- 通信が暗号化されていない可能性
- なりすましサイトの危険性
- セキュリティ機能が正常に動作している証拠
主な原因7つ:
- ✅ SSL証明書の有効期限切れ(最も多い)
- ✅ コモンネーム(ドメイン名)の不一致
- ✅ オレオレ証明書(自己署名証明書)
- ✅ 証明書が失効している
- ✅ iPhoneの日付と時刻のずれ(意外と多い!)
- ✅ VPN接続の影響
- ✅ Safariのキャッシュの問題
優先的に試すべき対処法:
- 日付と時刻を自動設定にする(最重要!)
- Safariのキャッシュとデータを削除
- VPNをオフにする
- iPhoneとWi-Fiルーターを再起動
- 別のネットワークに接続
絶対に守るべきルール:
- ❌ 銀行サイトでエラーが出たら、絶対にアクセスしない
- ❌ クレジットカード情報を入力するサイトでは警告を無視しない
- ❌ ログインが必要なサイトではアクセスしない
- ✅ 基本的には「前のページに戻る」を選択
- ✅ どうしてもアクセスが必要な場合は、サイト管理者に連絡
このエラーが出る理由:
Safariはあなたの安全を守るために、危険な可能性があるサイトへのアクセスをブロックしています。これは正常な動作です。
エラーが出たら:
- まず前のページに戻る
- 原因を確認する
- 安全な対処法を試す
- それでもダメならサイト管理者に連絡
- 絶対に個人情報を入力しない
よくある誤解:
- ✗ 「エラーが出る = iPhoneの故障」ではありません
- ✗ 「エラーが出る = Wi-Fiの問題」とは限りません
- ✓ 多くの場合、サイト側の証明書の問題です
- ✓ 日付と時刻のずれも非常に多い原因です
最後に:
「接続はプライベートではありません」というエラーは、一見怖く見えますが、実はSafariがあなたを守るために警告を出してくれているのです。
基本的には前のページに戻るのが最も安全ですが、状況によっては対処できることもあります。まずは日付と時刻の設定、Safariのキャッシュ削除、VPNのオフなど、簡単な対処法から試してみてください。
そして何より、個人情報やパスワードを入力する必要があるサイトでこのエラーが出た場合は、絶対に警告を無視しないでください。あなたの大切な情報を守るため、Safariの警告を信頼しましょう!

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