「あっ、間違ってタブを閉じちゃった!」「さっきまで読んでいたページが消えた…」そんな経験はありませんか?
Safariで複数のタブを開いていると、誤って必要なタブまで閉じてしまうことがよくあります。特に、「すべてのタブを閉じる」を間違ってタップしてしまったときは、焦りますよね。
でも、安心してください!Safariには、閉じたタブを簡単に復元できる機能がちゃんと用意されています。たとえ100個以上のタブを一度に閉じてしまっても、ほとんどの場合、元に戻すことができるんです。
この記事では、iPhone・iPad・Macで、Safariの最近閉じたタブを復元する方法を詳しく解説します。いくつかの方法を紹介しますので、状況に応じて最適な方法を選んでくださいね。
最近閉じたタブとは?

Safariが記憶しているタブ
Safariは、閉じたタブの情報を一定期間保存しています。
保存される情報
- ページのタイトル
- URL
- 閉じた順序
- 閉じた時刻
これらの情報を使って、閉じたタブを復元できます。
保存される期間と数
保存期間
- 明確な日数制限は公開されていない
- 一般的に:数日〜数週間
- Safariを終了すると削除される(iPhoneの場合)
保存される数
- iPhone・iPad:約100個程度
- Mac:より多くのタブを記憶
長期間経過したり、あまりにも古いタブは復元できなくなることがあります。
復元できないケース
以下の場合、タブを復元できません。
復元不可能な状況
- プライベートブラウズモード:履歴が保存されない
- 長時間経過:数週間以上前のタブ
- デバイスを初期化:すべてのデータが削除
- 履歴を削除:履歴とともに情報が削除される
iPhoneで最近閉じたタブを復元する
方法1:+ボタン長押しで復元(最も簡単)
最も手軽で素早い方法です。
手順
- Safariを開く
- 画面右下のタブボタン(四角が重なったアイコン)をタップ
- タブ一覧が表示される
- 左下の「+」ボタンを1秒以上長押し
- 「最近閉じたタブ」の一覧が表示される
- 復元したいタブをタップ
ポイント
- 「+」ボタンは普通にタップすると新しいタブが開くが、長押しすると閉じたタブの一覧が出る
- 最大約100個のタブが表示される
- タップするだけで即座に復元
方法2:Shake to Undo機能で復元(直後のみ)
タブを閉じた直後なら、iPhoneを振るだけで復元できます。
手順
- タブを閉じた直後にiPhoneを軽く振る
- 「タブを閉じるを取り消す」というポップアップが表示される
- 「取り消す」をタップ
- 閉じたタブが復元される
注意点
- タブを閉じた直後のみ有効
- 他の操作をした後は使えない
- キーボードが表示されていると動作しない
- Safariを完全に閉じると使えない
Shake to Undoが無効な場合
- 設定→「アクセシビリティ」
- 「タッチ」をタップ
- 「シェイクで取り消し」をオンにする
方法3:履歴から復元
最近閉じたタブの一覧に表示されない場合は、履歴から探せます。
手順
- Safariを開く
- 画面下部のブックマークボタン(本のアイコン)をタップ
- 「履歴」タブ(時計のアイコン)をタップ
- 履歴が時系列で表示される
- 復元したいページを探してタップ
履歴の見方
- 今日
- 昨日
- 〇月〇日(日付ごと)
日付をタップすると、その日に閲覧したページ一覧が表示されます。
複数のタブを一度に復元
iOS 15以降では、複数のタブを一度に復元できる可能性があります。
手順
- タブボタンを長押し
- 「最近閉じたウィンドウ」が表示される場合がある
- 選択すると、ウィンドウ内のすべてのタブが復元
iPadで最近閉じたタブを復元する
基本的な方法(iPhoneと同様)
iPadでも、iPhoneと同じ方法で復元できます。
方法1:+ボタン長押し
- タブボタンをタップ
- 「+」ボタンを長押し
- 「最近閉じたタブ」から選択
方法2:履歴から復元
- ブックマークボタン→履歴
- 復元したいページを選択
iPadOS特有の方法:複数ウィンドウの管理
iPadOSでは、Safariで複数のウィンドウを開けます。タブが消えたと思ったら、別のウィンドウにある可能性があります。
すべてのウィンドウを確認
- ホーム画面でSafariアイコンを長押し
- 「すべてのウィンドウを表示」をタップ
- 開いているウィンドウ一覧が表示される
ウィンドウを統合
- タブボタンを長押し
- 「すべてのウィンドウを結合」をタップ
- すべてのタブが1つのウィンドウにまとまる
閉じたウィンドウを復元
手順
- 「すべてのウィンドウを表示」を開く
- 右上(またはiPadOS 16では左上)の「閉じたウィンドウを再度開く」ボタンをタップ
- 最近閉じたウィンドウ(とその中のタブすべて)が復元される
注意
この機能は、ウィンドウを閉じてから一定時間内のみ有効です。
Macで最近閉じたタブを復元する

方法1:キーボードショートカット(最速)
Macでは、キーボードショートカットが最も速い方法です。
直後の場合:Command + Z
- タブを閉じた直後に「Command」+「Z」キーを押す
- 最後に閉じたタブが即座に復元される
- 繰り返し押すと順番に復元
他の操作をした後:Command + Shift + T
- 「Command」+「Shift」+「T」キーを押す
- 最後に閉じたタブが復元される
- 繰り返し押すと順番に復元
どちらを使う?
- タブを閉じた直後:Command + Z
- 他の操作をした後:Command + Shift + T
方法2:+アイコンから復元
手順
- Safariのツールバー右上の「+」アイコンを右クリック
- 「最近閉じたタブ」のリストが表示される
- 復元したいタブを選択
- クリックするとタブが開く
ポイント
- 左クリック:新しいタブを開く
- 右クリック:最近閉じたタブのリスト
方法3:履歴メニューから復元
手順
- メニューバー→「履歴」をクリック
- 「最近閉じたタブを開く」を選択
- サブメニューに閉じたタブのリストが表示される
- 復元したいタブを選択
すべてのウィンドウを復元
「履歴」メニューに「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」というオプションがある場合、これを選ぶとSafariを終了する前に開いていたすべてのウィンドウとタブが復元されます。
Safariが突然終了した場合
Safariがクラッシュしたり、Macが再起動したりした場合は以下を試してください。
手順
- Safariを再起動
- メニューバー→「履歴」
- 「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」を選択
ただし、この機能が使えるのは、Safariを「Command + Q」で終了した場合です。赤い×ボタンで閉じた場合は、この機能がグレーアウトして使えません。
他のデバイスから復元する(iCloudタブ)
iCloudタブ機能
同じApple IDでサインインしている複数のデバイス間で、Safariのタブが同期されます。
できること
- iPhoneで閉じたタブがMacでまだ開いている可能性
- Macで閉じたタブがiPadでまだ開いている可能性
iCloudタブを確認すれば、他のデバイスで開いているタブから復元できることがあります。
iPhoneで他のデバイスのタブを確認
手順
- Safariでタブボタンをタップ
- 下にスクロール
- 「〜のMacBook Proから」などのセクションが表示される
- 他のデバイスで開いているタブ一覧が見られる
- 必要なタブをタップして開く
Macで他のデバイスのタブを確認
手順
- Safariのサイドバーを表示(表示→サイドバーを表示)
- サイドバーの「iCloudタブ」をクリック
- 他のデバイスで開いているタブ一覧が表示される
- 必要なタブをクリックして開く
プライベートブラウズモードの注意点
履歴が保存されない
プライベートブラウズモードでは、閲覧履歴が一切保存されません。
復元不可能
- プライベートブラウズモードで閉じたタブは復元できない
- 「最近閉じたタブ」に表示されない
- 履歴にも残らない
これはプライバシー保護のための仕様です。
プライベートブラウズモードの確認方法
iPhone・iPad
- アドレスバーやツールバーが濃いグレーまたは黒っぽい色
- タブボタンに「プライベート」と表示
Mac
- メニューバー→「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」で開いたウィンドウ
- ウィンドウのタイトルバーに「プライベートブラウズ」と表示
タブの自動削除設定を確認
自動でタブが閉じられる設定
Safariには、一定期間後に自動的にタブを閉じる設定があります。
設定場所(iPhone・iPad)
- 設定→Safari
- 「タブを閉じる」を選択
選択肢
- 手動
- 1日後
- 1週間後
- 1ヶ月後
設定を変更する
タブが勝手に消えて困る場合は、「手動」に設定しましょう。
手順
- 設定→Safari→「タブを閉じる」
- 「手動」を選択
すべてのタブを復元する方法
iPhoneで全タブを誤って削除した場合
「すべてのタブを閉じる」を間違ってタップした場合の対処法です。
方法1:Shake to Undo(最速)
- すぐにiPhoneを振る
- 「すべてのタブを閉じるを取り消す」をタップ
方法2:最近閉じたタブから復元
- +ボタンを長押し
- 「最近閉じたタブ」から1つずつ復元
残念ながら、iPhoneでは一度にすべてのタブを復元する公式の方法はありません。1つずつタップして復元する必要があります。
Macで全ウィンドウを復元
手順
- Safariを再起動
- メニューバー→「履歴」
- 「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」を選択
Safariを「Command + Q」で終了した場合のみ、この機能が使えます。
トラブルシューティング
最近閉じたタブが表示されない
原因と対処法
原因1:プライベートブラウズモード
- プライベートモードでは履歴が残らない
- 通常モードに切り替えて確認
原因2:履歴を削除した
- 履歴を削除すると、閉じたタブの情報も削除される
- 復元不可能
原因3:長時間経過
- 数週間以上前のタブは表示されない
- 履歴から探す
原因4:Safariを完全に終了(iPhone)
- iPhoneでSafariを終了すると、最近閉じたタブのリストが消える
- 履歴から探す
+ボタン長押しが反応しない
対処法
しっかり1秒以上長押し
- 短すぎると新しいタブが開いてしまう
- 1秒以上しっかり押し続ける
別の指で試す
- タッチの感度が原因の可能性
- 親指以外の指で試す
デバイスを再起動
- 一時的な不具合の可能性
- iPhoneまたはiPadを再起動
Command + Zが効かない(Mac)
原因と対処法
他の操作をした
- Command + Zは直後のみ有効
- Command + Shift + Tを試す
Safariがアクティブでない
- Safariをクリックしてアクティブにする
- その後ショートカットを試す
履歴が表示されない
確認ポイント
履歴が削除されている
- 誰かが削除した可能性
- 復元不可能
プライベートブラウズモード
- 通常モードに切り替える
iCloud同期の問題
- 設定→[あなたの名前]→iCloud→Safariがオンか確認
よくある質問(Q&A)

何日前のタブまで復元できる?
明確な期限はありませんが、一般的に:
- iPhone・iPad:数日〜数週間
- Mac:より長期間
ただし、以下の条件で消えます:
- Safariを完全に終了(iPhone・iPad)
- 履歴を削除
- デバイスを初期化
100個以上のタブを一度に復元できる?
iPhone・iPad:できません
- 1つずつタップして復元する必要がある
- ただし、リストには約100個まで表示される
Mac:ウィンドウ単位で可能
- 「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」を使えば、すべてのタブを一度に復元できる
プライベートブラウズのタブは復元できる?
基本的にできません。
プライベートブラウズモードでは、履歴が保存されないため、閉じたタブを復元する方法はありません。
例外(Mac)
一部のサードパーティツールを使えば、Macのプライベートブラウズ履歴を確認できることがありますが、推奨されません。
履歴を削除しても最近閉じたタブは残る?
iPhone・iPad:Safariを終了するまで残る
履歴を削除しても、Safariを終了していなければ「最近閉じたタブ」は残ります。
Mac:残る場合もある
履歴を削除しても、一部の「最近閉じたタブ」情報は残ることがあります。
Safariがクラッシュしたらタブは消える?
Macの場合:
次回起動時に「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」で復元できることが多い
iPhone・iPadの場合:
- 開いていたタブは通常残る
- ただし、一部消える可能性もある
- 「最近閉じたタブ」から復元を試す
他のブラウザから復元できる?
できません。
Safariで閉じたタブは、Safari内でのみ復元できます。Chrome、Firefox、Edgeなどの他のブラウザでは復元できません。
タブグループのタブも復元できる?
はい、できます。
タブグループ内で閉じたタブも、「最近閉じたタブ」のリストに表示されます。通常のタブと同じ方法で復元できます。
iCloudで他のデバイスのタブを確認する条件は?
必要な条件:
- すべてのデバイスで同じApple IDにサインイン
- iCloud設定でSafariがオンになっている
- Wi-Fiまたはモバイルデータ接続がある
- iOS 6以降、macOS Mountain Lion以降
タブを失わないための予防策
ブックマークやリーディングリストを活用
大切なページは、タブとして残さずに保存しましょう。
ブックマークに追加
- 共有ボタンをタップ
- 「ブックマークに追加」を選択
リーディングリストに追加
- 共有ボタンをタップ
- 「リーディングリストに追加」を選択
リーディングリストは、後で読むページを一時的に保存するのに最適です。
タブグループで整理
タブグループを使えば、テーマ別にタブを管理できます。
タブグループの作成
- タブボタンを長押し
- 「新規タブグループ」を選択
- 名前を付ける
メリット
- テーマごとに分類
- 誤って閉じにくい
- iCloudで同期
定期的にブックマークに整理
長期間開きっぱなしのタブは、ブックマークに移動しましょう。
手順
- 重要なタブを確認
- ブックマークに追加
- タブを閉じる
これで、誤って閉じても安心です。
自動削除設定を「手動」に
設定方法
- 設定→Safari
- 「タブを閉じる」
- 「手動」を選択
これで、タブが勝手に削除されることはありません。
まとめ
Safariで最近閉じたタブを復元する方法についてまとめます。
iPhoneでの復元方法
- 最も簡単:+ボタンを長押し→「最近閉じたタブ」から選択
- 直後のみ:iPhoneを振る→「取り消す」(Shake to Undo)
- 古いタブ:ブックマークボタン→履歴→該当ページを選択
iPadでの復元方法
- iPhoneと同じ方法が使える
- 複数ウィンドウの場合:「すべてのウィンドウを表示」で確認
- 閉じたウィンドウを復元:「閉じたウィンドウを再度開く」ボタン
Macでの復元方法
- 最速:Command + Z(直後)またはCommand + Shift + T
- マウス操作:+アイコンを右クリック→「最近閉じたタブ」から選択
- メニューから:履歴→「最近閉じたタブを開く」
- すべて復元:履歴→「最後のセッションのすべてのウィンドウを再度開く」
他のデバイスから復元
- iCloudタブ機能で他のデバイスのタブを確認
- 設定でiCloud Safariをオンにする必要あり
復元できない場合
- プライベートブラウズモード:履歴が保存されない
- 長時間経過:数週間以上前のタブ
- 履歴削除後:復元不可能
トラブル対処法
- +ボタン長押しが反応しない:1秒以上しっかり押す、デバイス再起動
- Command + Zが効かない:Command + Shift + Tを試す
- 履歴が表示されない:プライベートモードでないか確認
予防策
- 大切なページはブックマークに保存
- タブグループで整理
- 自動削除設定を「手動」に変更
- 定期的に整理してブックマークに移動
よくある質問のまとめ
- 復元期間:数日〜数週間(明確な制限なし)
- 一度に100個以上:Macではウィンドウ単位で可能、iPhoneは1つずつ
- プライベートブラウズ:復元不可能
- 履歴削除後:Safariを終了するまでは最近閉じたタブは残る(iPhone・iPad)
Safariで誤ってタブを閉じてしまっても、ほとんどの場合は復元できます。特に、iPhoneでは「+ボタン長押し」、Macでは「Command + Z」や「Command + Shift + T」を覚えておくと、とても便利です。
タブを失ってしまう前に、大切なページはブックマークやリーディングリストに保存する習慣をつけることも大切ですよ。
これで、もうタブを誤って閉じても慌てる必要はありません!


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