「面白いウェブページを友達に教えたい」「iPhoneで見ていたページをMacで続きを読みたい」そんなとき、どうしていますか?
実は、iPhoneやMacのSafariには、ウェブページやタブを簡単に共有できる便利な機能がたくさん搭載されているんです。メールやメッセージで送ったり、AirDropで瞬時に転送したり、複数のデバイス間でタブを同期したり…。
でも、「共有ボタンの使い方が分からない」「他のデバイスでタブを開く方法が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Safariの共有機能を完全網羅して解説します。基本的な共有方法から、デバイス間でのタブ連携、タブグループの共同作業まで、すべて分かりやすく説明していますよ。
Safariの共有機能とは?

共有できるもの
Safariでは、さまざまなコンテンツを共有できます。
共有できる主なもの
- ウェブページのURL
- ウェブページの内容(スクリーンショット含む)
- 開いているタブ
- タブグループ全体
- 複数のリンク
目的に応じて、最適な共有方法を選べます。
主な共有方法
Safariには、複数の共有方法が用意されています。
共有方法の種類
- 共有ボタンから送信:メール、メッセージ、SNSなど
- AirDrop:近くのAppleデバイスに瞬時に転送
- iCloudタブ:自分の複数デバイス間で自動同期
- Handoff:作業をシームレスに引き継ぎ
- タブグループ共有:他のユーザーと共同作業
共有機能を使うメリット
便利なポイント
- URLをコピー&ペーストする手間が不要
- デバイスを跨いでシームレスに作業継続
- 複数人でウェブページを共同管理
- 読んでいる途中のページを別デバイスで開ける
iPhoneでウェブページを共有する
基本的な共有手順
iPhoneのSafariで、ウェブページを共有する方法は簡単です。
ステップ1:共有したいページを開く
- Safariでウェブページを表示
ステップ2:共有ボタンをタップ
- 画面下部(またはアドレスバー)の共有ボタン(四角と矢印のアイコン)をタップ
ステップ3:共有方法を選択
共有メニューが表示されるので、目的に応じた方法を選びます。
共有メニューの主なオプション
共有メニューには、多数のオプションが表示されます。
よく使うオプション
- AirDrop:近くのAppleデバイスに送信
- メッセージ:iMessageまたはSMSで送信
- メール:メールで送信
- メモに追加:メモアプリに保存
- リマインダー:リマインダーとして保存
- ブックマークに追加:Safariのブックマークに追加
- リーディングリストに追加:後で読むリストに追加
- ホーム画面に追加:ショートカットを作成
SNS連携
- LINE
- Twitter(X)
- その他インストール済みのアプリ
メッセージで共有する
手順
- 共有ボタンをタップ
- 「メッセージ」をタップ
- 送信先の連絡先を選択
- メッセージを入力(任意)
- 送信ボタンをタップ
受信者がリンクをタップすると、Safariでページが開きます。
メールで共有する
手順
- 共有ボタンをタップ
- 「メール」をタップ
- 受信者のメールアドレスを入力
- 件名や本文を編集(任意)
- 送信ボタンをタップ
自動入力される情報
- 件名:ウェブページのタイトル
- 本文:ページのURL
AirDropで共有する
AirDropを使えば、近くのAppleデバイスに瞬時に送信できます。
手順
- 共有ボタンをタップ
- 「AirDrop」セクションに表示されるデバイスをタップ
- 相手が受け入れると、自動的にSafariで開きます
必要な条件
- Wi-FiとBluetoothがオンになっている
- 相手がAirDropを受信できる設定になっている
- お互いが近くにいる(約9メートル以内)
メモやリマインダーに保存
後で読むために保存しておくこともできます。
メモに追加
- 共有ボタンをタップ
- 「メモに追加」をタップ
- 保存先のメモを選択(または新規作成)
- 「保存」をタップ
リマインダーに追加
- 共有ボタンをタップ
- 「リマインダー」をタップ
- リマインダーの詳細を入力
- 「追加」をタップ
リンクをタップすれば、いつでもページにアクセスできます。
Macでウェブページを共有する
基本的な共有手順
Mac版Safariでも、同様に共有できます。
ステップ1:共有したいページを開く
- Safariでウェブページを表示
ステップ2:共有ボタンをクリック
- ツールバーの共有ボタン(四角と矢印のアイコン)をクリック
または、メニューバー→「ファイル」→「共有」からもアクセスできます。
ステップ3:共有方法を選択
共有メニューから目的の方法を選びます。
共有メニューのオプション
Macの共有メニューには、以下のようなオプションがあります。
主なオプション
- AirDrop:近くのAppleデバイスに送信
- メッセージ:Macのメッセージアプリで送信
- メール:メールアプリで送信
- メモ:メモアプリに保存
- リマインダー:リマインダーに保存
その他
- Twitter(X)
- その他の対応アプリ
メニューバーから共有
手順
- メニューバー→「ファイル」→「共有」
- 共有方法を選択
この方法でも、同じ共有オプションにアクセスできます。
デバイス間でタブを共有する(iCloudタブ)
iCloudタブとは
iCloudタブは、自分の複数のAppleデバイス間で、Safariのタブを自動的に同期する機能です。
できること
- iPhoneで開いているタブをMacで確認
- Macで開いているタブをiPadで確認
- デバイスを跨いで作業を継続
同じApple IDでサインインしているデバイス間で、自動的に同期されます。
iCloudタブを有効にする
事前に、iCloudでSafariの同期を有効にしておく必要があります。
iPhone・iPad
- 設定→[あなたの名前]
- 「iCloud」をタップ
- 「Safari」をオンにする
Mac
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「Apple ID」をクリック
- 「iCloud」→「Safari」をオンにする
iPhoneで他のデバイスのタブを見る
方法1:スタートページから
- Safariで新しいタブを開く(「+」ボタンをタップ)
- スタートページが表示される
- 下にスクロール
- 「〜のMacBook Proから」などのセクションが表示される
- タップして開く
方法2:タブ一覧から
- タブボタン(四角が重なったアイコン)をタップ
- 画面を下にスクロール
- 「iCloudタブ」または他のデバイス名が表示される
- 開きたいタブをタップ
Macで他のデバイスのタブを見る
方法1:タブ概要から
- Safariのツールバー右上のタブボタンをクリック
- 下にスクロール
- 「iPhoneから」などのセクションが表示される
- 開きたいタブをクリック
方法2:サイドバーから
- 表示→「サイドバーを表示」
- サイドバーの「iCloudタブ」をクリック
- 他のデバイスで開いているタブ一覧が表示される
- クリックして開く
Handoff機能で作業を引き継ぐ
Handoffとは
Handoffは、あるデバイスで行っている作業を、別のデバイスでシームレスに引き継ぐ機能です。
特徴
- リアルタイムで作業を引き継げる
- iCloudタブよりも即座に反映
- 現在開いているページだけが対象
Handoffを有効にする
iPhone・iPad
- 設定→「一般」
- 「AirPlayとHandoff」をタップ
- 「Handoff」をオンにする
Mac
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「一般」→「AirDropとHandoff」
- 「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」をオンにする
iPhoneで開いているページをMacで開く
手順
- iPhoneでSafariを開き、ウェブページを表示
- Macを見ると、DockのSafariアイコンにiPhoneのマークが表示される
- そのアイコンをクリック
- iPhoneで開いていたページがMacのSafariで開く
Macで開いているページをiPhoneで開く
方法1:ロック画面から
- Macでウェブページを開いている状態
- iPhoneのロック画面を確認
- 画面下部に「Safari – MacBook Proから」と表示される
- 上にスワイプすると、Safariでページが開く
方法2:App Switcherから
- iPhoneでApp Switcherを開く
- 画面下部に「Safari」バーが表示される
- タップするとページが開く
Handoffが表示されない場合
確認ポイント
- 同じApple IDでサインインしているか
- Wi-FiとBluetoothがオンになっているか
- Handoff機能が有効になっているか
- デバイスが近くにあるか(約9メートル以内)
タブグループを共有する

タブグループ共有とは
iOS 15、iPadOS 15、macOS Monterey以降では、タブグループを他のユーザーと共有できます。
できること
- 複数人で同じタブグループを管理
- 誰かがタブを追加・削除すると、全員に反映
- リアルタイムで共同作業
- メッセージで活動状況を通知
タブグループを作成する
まず、共有するタブグループを作成します。
iPhone・iPad
- タブボタンをタップ
- 下部の「〇個のタブ」をタップ
- 「新規タブグループ」をタップ
- 名前を入力
- 「保存」をタップ
Mac
- サイドバーを表示
- サイドバー下部の「+」ボタンをクリック
- 「新規タブグループ」を選択
- 名前を入力
タブグループを共有する
iPhone・iPad
- タブボタンをタップ
- 共有したいタブグループが開いている状態で、共有ボタンをタップ
- 「共有」をタップ
- 「メッセージ」を選択
- 共有相手を選択
- 招待を送信
Mac
- サイドバーで共有したいタブグループを右クリック
- 「共有」を選択
- 「メッセージ」を選択
- 共有相手を選択
- 招待を送信
共有タブグループでの共同作業
共有タブグループでは、全員が自由にタブを追加・削除できます。
できること
- タブの追加・削除
- タブの並び替え
- 変更はリアルタイムで全員に反映
- メッセージで活動通知を受け取る
活動通知
誰かがタブを追加・削除すると、メッセージの会話に通知が表示されます。通知をタップすると、共有タブグループに移動できます。
共有タブグループから人を削除する
iPhone・iPad
- タブボタンをタップ
- 共有タブグループを選択
- 共同作業ボタン(人型アイコン)をタップ
- 「共有タブグループを管理」をタップ
- 削除したい人の名前をタップ
- 「アクセス権を削除」をタップ
Mac
- サイドバーで共有タブグループを選択
- ツールバーの共同作業ボタンをクリック
- 「共有タブグループを管理」をクリック
- 削除したい人の名前をクリック
- 「アクセス権を削除」をクリック
共有を停止する
タブグループの共有を完全に停止することもできます。
手順
- 共有タブグループを管理画面を開く
- 「共有を停止」をタップまたはクリック
- 確認画面で「共有を停止」を選択
共有を停止すると、タブグループは自分専用になります。
複数のリンクを一度に共有する
すべてのタブのURLをコピー
開いている複数のタブのURLを、一度にコピーできます。
iPhone・iPad(iOS 15以降)
- タブボタンをタップ
- 下部の「〇個のタブ」をタップ
- 「編集」をタップ
- 三点リーダー(…)をタップ
- 「リンクをコピー」をタップ
Mac
- タブボタンをクリック
- タブ一覧が表示される
- Commandキーを押しながら複数のタブを選択
- 右クリック→「リンクをコピー」
コピーしたURLは、メモやメールに貼り付けて共有できます。
タブグループ全体を共有
タブグループのすべてのタブを、他の人に送ることもできます。
方法
- 上記の手順で「リンクをコピー」
- メッセージやメールアプリに貼り付け
- 送信
受信者は、複数のリンクを受け取り、それぞれのページにアクセスできます。
FaceTimeとの連携(SharePlay)
SharePlayでウェブページを共有
iOS 15以降、macOS Monterey以降では、FaceTime通話中にウェブページを共有できます。
できること
- FaceTimeで通話しながら同じページを閲覧
- 一緒にウェブページをブラウジング
- リアルタイムで反応を共有
SharePlayの使い方
手順
- FaceTime通話を開始
- Safariでウェブページを開く
- 共有ボタンをタップ
- 「SharePlay」または「画面を共有」を選択
- 相手と一緒にウェブページを閲覧
共有タブグループからFaceTime通話
共有タブグループから、直接FaceTime通話を始めることもできます。
手順
- 共有タブグループを開く
- 共同作業ボタンをタップ
- FaceTimeアイコン(ビデオまたは音声)をタップ
- 共有メンバー全員に通話が開始される
トラブルシューティング
共有ボタンが表示されない
対処法1:ページを再読み込み
ページが完全に読み込まれていない可能性があります。
対処法2:Safariを再起動
- Safariを完全に終了
- 再度起動
AirDropで送信できない
確認ポイント
- Wi-FiとBluetoothがオン:両方オンになっているか確認
- 受信設定:相手のAirDrop受信設定を確認
- 距離:お互いが約9メートル以内にいるか
- 連絡先:相手が連絡先に登録されているか(「連絡先のみ」設定の場合)
iCloudタブが同期されない
対処法1:iCloud設定を確認
すべてのデバイスで、iCloudのSafari同期がオンになっているか確認します。
対処法2:再サインイン
- iCloudからサインアウト
- 再度サインイン
対処法3:時間を待つ
iCloudタブは即座に同期されないことがあります。数分待ってから再確認しましょう。
Handoffが表示されない
確認ポイント
- 同じApple IDでサインインしているか
- Wi-FiとBluetoothがオンになっているか
- Handoff機能が有効になっているか
- デバイスが近くにあるか
- デバイスがスリープ状態になっていないか
共有タブグループに招待できない
確認ポイント
- iCloudサインイン:相手がApple IDでサインインしているか
- Safari同期:相手のiCloud設定でSafariがオンになっているか
- 2ファクタ認証:相手が2ファクタ認証を有効にしているか
共有メニューに特定のアプリが表示されない
対処法1:アプリがインストールされているか確認
共有先のアプリがデバイスにインストールされているか確認します。
対処法2:共有メニューをカスタマイズ
- 共有メニューを開く
- 一番右にスクロール
- 「その他」または「編集」をタップ
- アプリをオンにする
よくある質問(Q&A)

共有したウェブページを相手が開けない
相手がリンクを受け取っても、以下の理由で開けないことがあります。
原因と対処法
- 会員限定ページ:ログインが必要なページは、相手も会員登録が必要
- 地域制限:一部のサービスは特定地域でのみ利用可能
- リンク切れ:ページが削除されている可能性
相手に確認してもらいましょう。
プライベートブラウズのタブも共有される?
いいえ、共有されません。
プライベートブラウズモードのタブは、iCloudタブやHandoffの対象外です。プライバシーが保護されています。
iCloudタブの同期に時間がかかる
iCloudタブは、即座に同期されないことがあります。
同期時間
- 通常:数秒〜数分
- 条件によっては:数十分かかることも
Handoff機能を使えば、よりリアルタイムに作業を引き継げます。
AndroidやWindowsとも共有できる?
制限あり
できる共有方法
- メール
- メッセージ(SMS)
- SNS
- QRコード
できない共有方法
- AirDrop(Appleデバイス専用)
- iCloudタブ(Appleデバイス専用)
- Handoff(Appleデバイス専用)
- タブグループ共有(Appleデバイス専用)
共有タブグループは何人まで追加できる?
明確な人数制限は公開されていませんが、実用的には10〜20人程度が推奨されます。
多人数になると、通知が多くなり管理が煩雑になります。
リーディングリストとブックマークの違いは?
リーディングリスト
- 一時的に保存(後で読む用)
- オフラインで読める(ページ内容を保存)
- 読み終わったら削除が一般的
ブックマーク
- 恒久的に保存
- オンラインでのみ読める(URLのみ保存)
- フォルダ分けして整理可能
共有したリンクを取り消せる?
メッセージやメールで送信した場合
送信後は取り消せません。ただし、メッセージアプリの場合、送信から2分以内なら「送信取消」が可能です(iOS 16以降)。
共有タブグループの場合
共有を停止すれば、相手はアクセスできなくなります。
SafariからChromeに共有できる?
直接は不可
Safariで開いているページをChromeで開く直接的な方法はありません。
代替方法
- URLをコピー
- Chromeを開く
- URLを貼り付けて開く
または、AirDropでURLを送信すれば、Macのデフォルトブラウザで開きます(Chromeが設定されていれば)。
まとめ
Safariの共有機能についてまとめます。
ウェブページの共有方法
- 共有ボタン:メール、メッセージ、SNS、AirDropなど
- メッセージ:iMessageやSMSで送信
- メール:メールアプリで送信
- AirDrop:近くのAppleデバイスに瞬時に転送
- メモ・リマインダー:後で読むために保存
デバイス間でのタブ共有
- iCloudタブ:自分の複数デバイス間で自動同期
- Handoff:リアルタイムで作業を引き継ぎ
- 必要条件:同じApple ID、iCloudでSafari同期オン
タブグループの共有
- iOS 15、iPadOS 15、macOS Monterey以降で利用可能
- メッセージで招待を送信
- リアルタイムで共同作業
- 活動通知をメッセージで受け取る
複数リンクの共有
- タブグループの「リンクをコピー」機能
- すべてのタブのURLを一度にコピー
- メモやメールに貼り付けて共有
FaceTimeとの連携
- SharePlayでウェブページを一緒に閲覧
- 共有タブグループから直接FaceTime通話
トラブル対処法
- 共有ボタンが表示されない:ページ再読み込み、Safari再起動
- AirDropで送信できない:Wi-Fi・Bluetooth確認、距離確認
- iCloudタブが同期されない:iCloud設定確認、再サインイン
- Handoffが表示されない:同じApple ID、近距離、Handoff有効化
よくある質問のまとめ
- プライベートブラウズのタブは共有されない
- iCloudタブは数秒〜数分で同期
- AndroidやWindowsとはメール・SNSで共有可能
- 共有タブグループは10〜20人程度推奨
- 共有リンクの取り消しは基本的に不可
Safariの共有機能を使いこなせば、ウェブページやタブの管理がとても便利になります。友達とのURL交換も、デバイス間での作業継続も、チームでのウェブページ管理も、すべてスムーズです。
ぜひ今日から、Safariの共有機能を活用してみてくださいね!

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